転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



『玉置浩二と石原真理子、結婚!?』
という見出しを見たとき、私は、たいむすりっぷしたと思った。
なんで今頃、よりによって、こんな話題やってんだ??と。
私は、そのとき、まさかこれが現在進行形の話であるとは、
全く、考えることが出来なかったのだ。

そのあと、2009年2月現在の新しい話題だと知って驚愕した。
こんなことって、起こるんだな~と。
帰宅した主人にそう言ったら、彼も、
「わしも全く同じじゃった。新聞がなんか間違えとるのか、
『二十年前の今日は何の日?』みたいな企画かと思うた」。

私が大学生だった頃、石原真理子はJJの表紙に出ているヒトだった。
その柔らかく甘い雰囲気と容姿には独特の魅力があって、
私はしばしば「綺麗だなあ」と思って眺めていたものだった。
――彼女が『プッツン』する前のことだ。
玉置浩二のほうも、安全地帯の音楽を初めて聴いたとき、
私は彼の歌唱力と、そこに描かれている世界観に深い感銘を受けた。
こんな感性で世の中の事象を捉える人は天才なのだろうな、
と考えたものだった。
――彼が暴れたり頭を丸めたりする前のことだ。

あれから、いろいろあって、こうして皆が完全に忘れていた頃に、
不意に結婚が実現してしまう二人は、やはり凄いのかもしれない。
スカーレット・オハラとレット・バトラーじゃないが、
「長い恋路の果てに結ばれた」
の典型だろうと思う。
行くところまで行って、『もう別れる!』と決めた男女が、
紆余曲折の後、もう一度一緒になりたいと思うからには、
よほど、二人は似た者同士で、惹かれ合うものがあるに違いないのだ。

私は、去年11月に、寺島しのぶちゃんの主演で観た、
舞台『私生活』
を思い出していた。
エリオットとアマンダは、似た者同士で惹かれ合い、結ばれ、
別れ、また巡り会って共鳴し、駆け落ちで一緒になるのだが、
再びの大喧嘩と修羅場。
昔から好きだったものが、やはりどうしても好きで、
その欠点もわかっているのに、また同じコトをしてしまう。
人間って、ホントに、変わらないものなのかもしれないなあ、
と私は、既視感あふれる玉置×石原カップルの写真を見て思った。

・・・という私の横で、主人が改めてテレビを見やりながら、言った。
「いやー、ほんま、懲りないヒトらじゃね

Trackback ( 0 )