前回大好評だったスイートポテトをまた作りたいと女房が言うので
サツマイモを2株掘り起こそうとしてこの“物体”に気が付きました。
土とまったく同じ色なので、パチクリ瞬きする可憐な目を見落としたら
スコップで刺し殺してしまっていたかも知れません。
この(多分)ヒキガエル、すでに冬眠状態に入る直前のようです。
今のうちに邪魔にならない場所に移して冬眠してもらい
春にはまたアオムシやマルマルムシをたくさん捕食してもらいましょう。
(ちょっと土をどけてみました。左は私の指先)
ヒキガエルは「ガマ」とも呼ばれ、体長が10数センチ
体の背面は暗褐色あるいは黄褐色でイボ状の凹凸があります。
乾燥に適応した種類であり、オタマジャクシと
交尾・産卵の時期を除いては基本的に水に入りません。
皮膚の毒腺から、いわゆるガマの油と呼ばれる毒液を出すため
天敵となる生き物はほとんどいないようです。
それほど活動的ではないので行動範囲は非常に狭く
出て来た場所から数10cm程の範囲をのそのそと歩いて
見つけた虫などを食べます。
夜行性で主に雨が降った時に地面から出てきますが
真夜中頃にはほとんどはまたねぐらに引っ込んで寝てしまい
1回の採食に出てくる時間は大体は3時間以内とされます。
しかも1回採食に出てくると次に出てくるのは20日後などという事は
ざらのようで、交尾・産卵の時期以外は地面の中で寝ています。
餌の奪い合いや寝床の取り合いなどは全く行わず
仲良く一緒に餌を取ったり、寝ていたりします。
冬は冬眠していますが、これも大雑把で
土に潜らず直接地面の上で雪に埋もれて冬眠している事もあるそうです。
しかも冬眠前に栄養を溜めるためにせっせと捕食に励むような事もなく
こんないいかげんな冬眠でも死亡率は非常に低く
春になると9割ものヒキガエルが元気に姿を現すそうです。