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韓国旅行 No6

2005-10-13 22:18:17 | 日記・エッセイ・コラム

【ソウルの地下鉄事情】

数年前の訪韓で初めて地下鉄に乗ったときの印象。ドアが開き、車内に進むとキムチのにおいがほのかに漂っていた。

今回の旅行で久しぶりに地下鉄に乗ると、キムチのにおいがあまりしなくなった。国内産の白菜がなかなか取れず、薬味などの材料も高騰になり、中国からの輸入に頼っている。友人は国産しか食べないので、最近は食卓に並ぶのがあまりなくなったとのこと・・・。

ソウル地下鉄の路線図をぱっと見ただけで東京メトロに似ているような気がした。例えば、1号線の青は三田線、2号線の緑は千代田線、3号線のオレンジは銀座線・・・というふうに。東京メトロのラインカラーも似ている。

日本統治時代(1909年~1945年)から23区内を走っていた都電と同じくソウル市内に網のように路面電車が走っていたが、1968年に廃止。当時のソウル市民は1000万人に近い状態でバスだけに頼る都市交通に限界があった。

交通部長官(日本の国土交通省大臣相当)が日本に技術協力を要請しようと思っていたが、1965年に日韓国交を回復したばかりなので、親密な関係とは言えなかった。それでフランスに地下鉄建設技術協力を考えていたところ、1970年に羽田発福岡行きのよど号が赤軍派の学生にハイジャックされ、福岡空港から北朝鮮の平壌を目指す途中、金浦空港に着陸する事件が発生。

何とか人質を安全に解放させた後、交通部長官は現地入りしていた日本の橋本運輸大臣が帰国する間際、「事件解決のお礼に何かできることはありますか?」と尋ねられた。交通部長官はとっさに「ソウルに地下鉄を作りたいので、日本の技術協力を得たい」と返答。

橋本大臣は快諾し、日本から地下鉄建設現場の視察団が訪韓。日本の技術で地下鉄が作られた。路線図、ラインカラーの配色も東京メトロに似ているわけだ。

1927年の銀座線開業から80年の歴史を持つ東京メトロ網とほぼ同じく、アジア最大級の規模に拡大し、今度はソウル~インチョン国際空港の地下鉄計画も練っているらしい。

運賃は初乗り~12キロまでW800(≒80円)、12キロ~42キロまで6キロごとW100、42キロ越えていれば、12キロごとW100。東京メトロと比較してみると初乗り~6キロまで160円(≒W1600)、東西線の西船橋から中野まで30.8キロ300円(≒W3000)。ソウル地下鉄の運賃計算だとW1200。東京メトロに比べると、ほぼ半額。

日本一高い小湊鉄道は30キロ乗ったら、1070円(≒W10,700)。((+_+)) JR線だと540円で済ませるのに2倍もする。小湊鉄道は全車両国鉄時代、全国で走っていた旧型ディーセルカーで統一。各駅の駅舎も大正時代の開業当時からそのままで切符(いまどき珍しい硬い切符にガチャガチャ日付を入れたり、切り込みを入れるパンチも健在)。

コメント
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