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共に北東アジア地域の平和と安定を促進することを願う とした。

2015-10-31 | 聨合ニュース

朴大統領が中国首相と会談 協力強化など議論

2015/10/31 19:34 

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は31日、韓日中3カ国首脳会談出席のため来韓した中国の李克強首相と青瓦台(大統領府)で会談し、両国間の協力強化策や朝鮮半島、北東アジア情勢などについて意見交換した。

握手を交わす朴大統領と李首相=31日、ソウル(聯合ニュース)

                                                               握手を交わす朴大統領と李首相=31日、ソウル(聯合ニュース)

 朴大統領は会談の冒頭、3カ国会談の実現に向けた習近平・中国国家主席と李氏の積極的な協力に謝意を表明した。

 また、今年は習氏、李氏、張徳江全国人民代表大会常務委員長とそれぞれ会談したことに触れながら、「中国指導部要人の積極的な関心は両国間の戦略的疎通と関係発展に寄与しており、朝鮮半島と北東アジアの平和と安定にとって大きな助けになる」と述べた。

 首相就任後初めて来韓した李氏は「今回の訪問を通じ、両国の各分野を新しい関係に引き上げることを望んでいる。われわれは中韓関係のさらなる発展を進め、韓日との協力を強化し、共に北東アジア地域の平和と安定を促進することを願う」とした。

 続けて、「朴大統領と韓国政府が中韓日首脳会談の体制を回復できるよう、また、3カ国協力を拡大できるよう寄与されたことを高く評価する」と語った。

会談の様子=31日、ソウル(聯合ニュース)

会談の様子=31日、ソウル(聯合ニュース)

hjc@yna.co.kr


朴大統領が普段から首脳会談で特定の懸案に対して執拗に食い下がりながら相手国首脳から確答を!

2015-10-30 | 韓国中央日報日本語版

<韓日首脳会談>朴大統領と安倍首相、初めての会談で顔を赤らめる?

2015年10月30日08時49分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

  朴槿恵(パク・クネ)大統領と日本の安倍晋三首相が来月2日に開催する初めての首脳会談で旧日本軍慰安婦問題をめぐって交わす対話が関心を集めている。

  朴大統領は今回の首脳会談で十分な時間を設けて話を進め、慰安婦問題に対して「真心のこもった謝罪」と「責任ある措置」を要求する可 能性が大きいと青瓦台(チョンワデ、大統領府)関係者たちが29日、伝えた。ある参謀は「朴大統領が普段通り堂々とした姿勢で会談に臨みながら、懸案内容 をすべて残らず提示する場になるだろう」と話した。朴大統領は2013年2月の就任後、日本政府を相手に歴史問題に対する率直な謝罪など明確な立場を一貫 して要求してきた。特に、朴大統領が普段から首脳会談で特定の懸案に対して執拗に食い下がりながら相手国首脳から確答を引き出した事例が少なくなく、今回 も同様のスタイルを維持するのではないかと言われている。

  安倍首相も前日、現地記者との会見で「(朴大統領と)そうした課題も含め率直な意見交換をしたい」とし「未来に向かってどのような関 係を構築していくかについても率直に述べたい」と伝えていた。だが、安倍首相は慰安婦問題に対する具体的な解決策を提示することよりも特有の曖昧な返事で 一貫する可能性があり、会談が気力戦になる公算が大きい。慰安婦問題は、両国がことし9月まで9回にわたって局長級協議を重ねてきたが、立場の違いが鮮明 でこれといった解決方法を見つけられないでいる。このため、首脳会談後、互いに顔を赤らめてしまうようなことが起こる可能性もありうるとの予想も出てきて いる。

  韓日首脳会談は参与政府〔=盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府〕以後は過去の問題をめぐりきっ抗した気力戦を繰り広げてきた。2005年 11月、当時の盧武鉉大統領は小泉純一郎首相との首脳会談で過去の問題で衝突した。小泉首相の靖国神社参拝や歴史教科書わい曲などを盧大統領が問題視して 30分間の会談時間はほとんど過去の問題に費やされた。2011年12月、当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領は野田佳彦首相との首脳会談で慰安婦問題 で正面からぶつかることもあった。

  ただ、今回は、経済問題に関しては双方とも共助の必要性を感じている以上、進展した対話が行き来するのではないかとの期待がある。ま た、外交が一部から安倍首相が南シナ海問題に対する朴大統領の立場を求める可能性があるという予測について、青瓦台は「韓日両者会談の事案ではないため安倍首相がそのような立場を表明する可能性はほとんどないだろう」と展望した。

大法院3部(主審パク・ポヨン大法院判事)は29日国家情報院対共捜査チームに有罪

2015-10-30 | ハンギョレ新聞社

韓国最高裁、ソウル市元職員をスパイにでっちあげた国家情報院職員に有罪

登録 : 2015.10.30 01:20 修正 : 2015.10.30 07:09

元職員のスパイ容疑には無罪

国家情報院//ハンギョレ新聞社

 大法院(最高裁)が、ソウル市公務員として勤務していたユ・ウソン氏(35)をスパイにでっち上げるため証拠を偽造した国家情報院職員の有罪を確定した。大法院はユ・ウソン氏に対するスパイ容疑は証拠不十分として無罪を宣告した。

 

 大法院3部(主審パク・ポヨン大法院判事)は29日、証拠偽造などの容疑で裁判に付された国家情報院対共捜査チーム所属キム・ポヒョン課長に対する上告審で、懲役4年を宣告した原審を確定した。 また、キム課長と共に裁判に付されたイ・ジェユン国家情報院対共捜査処長(55)には原審どおり罰金1000万ウォン(1円=約10ウォン)を宣告し、対 共捜査局所属のクォン・セヨン課長(52)、国家情報院所属イ・インチョル中国瀋陽総領事館領事(50)には罰金700万ウォンの宣告を猶予した原審を確 定した。

 

 大法院1部(主審キム・ソヨン大法院判事)は同日、ユ氏の国家保安法違反容疑を無罪と判断し、旅券法・北朝鮮離脱住民保護法違反、詐欺容疑のみを有罪と認定し懲役1年、執行猶予2年、追徴金2565万ウォンを宣告した原審を確定した。

 

 法務部はこの日、ユ氏の旅券法など違反容疑の有罪確定を理由にユ氏の国外追放を検討すると明らかにした。

 

キム・ジフン、チョン・ファンボン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 

韓国語原文入力:2015-10-29 19:29
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/715111.html 訳J.S(692字)


身長191センチ・体重130キロからほとばしるパワーと巧みさを兼ね備えている

2015-10-30 | 朝鮮日報日本語版

野球:ソフトバンク日本一、李大浩がMVP =韓国人初

 
野球:ソフトバンク日本一、李大浩がMVP =韓国人初

 

 ソフトバンクホークスの李大浩(イ・デホ、33)が日本プロ野球界で最高の選手になった。

 李大浩は 29日、ヤクルトスワローズとの日本シリーズ第5戦(神宮球場)で、4回に先制となる2ランを放ち、チームを5-0の勝利に導いた。7試合中4試合勝てば 優勝という日本シリーズを4勝1敗で終えたソフトバンクは、昨年に続き2年連続優勝を果たした。チーム通算では7回目の優勝だ。李大浩は日本シリーズで打 率5割(16打数8安打)、2本塁打、8打点を記録、韓国人選手としては史上初の日本シリーズ最優秀選手(MVP)に選ばれた。

  外国人選手としては1996年のオリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)のトロイ・ニール以来19年ぶりのことだ。イ・スンヨプ(現サ ムスン)が2回(2005年千葉ロッテマリーンズ・09年読売ジャイアンツ)、李炳圭(イ・ビョンギュ、現LG・07年中日)と金泰均(キム・テギュン、 ハンファ・10年千葉ロッテ)が優勝を1回経験しているが、MVPとは縁がなかった。

 日本プロ野球界はこれまで韓国人打者にとって越えがたい壁も同然だった。「野球の天才」と呼ばれた李鍾範(イ・ジョンボム)は1998年に中日ドラゴンズに入団したが、4シーズンで帰ってきた。「国民打者」イ・スンヨプも輝いた瞬間と共に下り坂の時期があった。

  しかし、2012年にオリックス・バファローズに入団した李大浩は違った。1年目からパ・リーグ打点王(91)に輝き、頭角を現わすと、毎年リーグトップ クラスの打撃成績を挙げた。身長191センチ・体重130キログラムという巨体からほとばしるパワーと巧みさを兼ね備えているからこそ可能なことだった。

  優勝に対する切実な思いから、昨年強豪ソフトバンクに移籍。移籍1年目に優勝の喜びを味わい、今年も最後に笑った。今季はポストシーズンでバッティングの 感覚が最高潮に達し、チームのヒーローになった。ソフトバンク工藤公康監督は「今や李大浩ではなく『大浩様』」とし絶賛した。

 第5戦で李大浩がホームランを打ってダッグアウトに戻ってくると、チームメートたちは腰をかがめるセレモニーで彼を出迎えた。中にはひざまずいて喜ぶ選手もいた。

  工藤監督は「痛みを乗り越えて出場した李大浩の勇気がチームのムードを盛り上げた」と言った。2004年に資金難で万年下位だったダイエーホークスを買 収、これまでチームを支えてきた孫正義オーナーは、今回の日本シリーズに「皆勤」し、李大浩の活躍に満足している様子だった。

  積極的な投資でチームを強豪に変えた孫オーナーは、2013年末に自ら李大浩を獲得するよう球団に指示した。李大浩は「チームメートたちがたくさんチャン スを作ってくれたおかげで、MVPになれた。これまで日本シリーズのことを考えるとよく眠れなかったが、今はぐっすり眠ることができそうだ」と喜びを語っ た。

孫章薫(ソン・ジャンフン)記者

韓国大統領府幹部は「慰安婦問題は一時合意直前まで行ったが、日本が土壇場で立場を変えた。

2015-10-29 | 朝鮮日報日本語版

韓中日首脳会談:韓国、「米国の立場を代弁する安倍」を警戒

 

  3年半ぶりに実現した韓中日3カ国の首脳会談が11月1日に開かれるのを前に、最近アジア太平洋地域の安全保障問題として浮上した南 シナ海問題が不確定要素となっている。専門家は「日本が南シナ海問題で中国と対立している米国の立場を代弁し、中国と対立した場合、ようやく3カ国による 『友好の場』をお膳立てした韓国は苦しい立場となる」と話した。一部からは「南シナ海の波風が3000キロ離れたソウルを襲うかもしれない」との言葉も聞 かれる。

 中日の衝突が確実な南シナ海問題が二国間または3カ国首脳会談の公式議題として取り上げられる可能性はほとんどな い。しかし、公式議題ではなくても、日本の安倍晋三首相が3カ国首脳会談または同時開催される中日首脳会談などでこの問題を取り上げる可能性に専門家は注 目している。

 国策シンクタンク関係者は28日、「東シナ海で尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権をめぐり中国と対立してきた日本にとって南シナ海問題は切迫した問題だ。安倍首相は中国の李克強首相の前で南シナ海問題に言及するのではないか」と語った。

  峨山政策研究院のポン・ヨンシク上級研究委員は「中国が先に取り上げ、日本が反応することも考えられる」と指摘した。外交関係者は、3カ国首脳会談で中日が南シナ海問題で対立した場合に生じる状況を懸念している。韓国外交部(省に相当)の元職員は「3カ国協力の未来を話し合うために集まった首脳が対立する状況となれば、議長国の韓国としては最悪のシナリオだ」と話した。

 南シナ海問題が韓日首脳会談で取り上げられるのではないかとの見方もある。世宗大の保坂祐二教授は「安倍首相は以前から韓国に対し中国問題を取り上げたがっていた。北東アジアの周辺情勢を説明する過程で北朝鮮問題とともに南シナ海問題に言及する可能性がある」と予想。ポン研究委員も「安倍首相が韓国の懸念する集団的自衛権を弁護する過程で南シナ海問題に言及するのではないか」と指摘した。集団的自衛権が米国のリバランシング政策と一致しており、韓米日3カ国の協調という意味合いで韓国も米日と歩調を合わせるべ きだという趣旨で取り上げられる可能性だ。

 実際に南シナ海での緊張は米国のリバランシング政策と安倍首相に対抗する中国の「接近阻止・領域拒否 (A2AD)戦略」がぶつかってことで生じたという分析が聞かれる。すなわち、安倍首相はリバランシング政策に積極的に賛同する日本と米中の間であいまいな立場を取ってきた韓国の状況を対比し、韓国を苦しい立場に追い込む可能性があるということだ。

 一方で、むしろ韓国が南シナ海問題を進んで取り上げるべきだとの意見もある。韓国外交部の北東アジア局長を歴任した東西大の趙世暎(チョ・セヨン)特任教授は「慰安婦問題もそうだが、今回の会談ではこれといった成果が期待できない。むしろ非公開を前提として韓日首脳が南シナ海問題のような地域情勢を突っ込んで話し合う方が生産的だ」と主張した。

 韓日関係で最大の懸案である日本軍の従軍慰安婦問題は、今回の会談でも解決策を見いだすのは困難とみられる。韓国大統領府(青瓦台)幹部は「慰安婦問題は一時合意直前まで行ったが、日本が土壇場で立場を変えた。(会談結果は)韓国が期待する水準にはるかに満たないものになるはずだ」と話した。

 韓日両国は今年前半、▲日本の首相による謝罪書簡作成▲元慰安婦の女性に日本の駐韓大使から手紙を送る▲日本政府の予算で被害者補償を行う――などの点を柱とするいわゆる「佐々江案」を参考にして、妥協点を探っていたとされる。

 しかし、日本政府が今年7月に突然強硬な態度に転じた。同幹部は「7月に(朝鮮人強制徴用の歴史がある)日本の近代産業施設の世界遺産登録過程で日本の外務省が韓国外交部との交渉を誤ったと批判されたことが決定的だった」と分析した。

  共同通信によると、安倍首相は28日夜、日本メディアに対し、「朴槿恵(パク・クンヘ)大統領と慰安婦問題を含め、率直に意見交換したい」と述べた。安倍首相は「(朴大統領と)未来に向かってどんな関係を構築するかについても率直に話し合いたい」とした。また、韓中日3カ国首脳会談については、「経済、文化、安全保障、環境、人的交流などさまざまな分野で胸襟(きょうきん)を開き、率直に意見を交換したい」と語った。

李竜洙(イ・ヨンス)記者

北朝鮮を正常な隣人関係の枠組みの中に招き入れることは、3国の課題であり、義務でもある」と力説した。

2015-10-29 | 聨合ニュース

慰安婦問題 「外交交渉を正式に始めるべき」=村山元首相

2015/10/29 08:45 

【ソウル聯合ニュース】村山富市元首相は29日、ソウル市内のホテルで開かれる「世界平和会議」(韓国統一部、統一準備委員会共催)の発表文 で、旧日本軍の慰安婦問題と関連し、「(来月2日に)日韓首脳会談が開かれる。朴槿恵(パク・クネ)大統領の努力に応えて、安倍首相が決心を固め、慰安婦 問題解決のための外交当局間交渉を正式に始めるべきだ」と主張した。その上で、「真剣な交渉をすれば、解決策は見つかる」と強調した。

 両国の首脳会談は慰安婦問題などで開かれず、2012年5月以降、約3年半ぶりに開催されることになった。朴大統領と安倍首相が就任してから初の会談となる。

  村山氏は「朴大統領は強く慰安婦問題の解決を求めている。この問題が障りとなって、首脳会談が長く開けない状態が続いた」と指摘。「その間、日韓関係が驚 くほど疎遠になり、国民レベルで反感を助長する動きも現れた。事態を打開するのは首脳の責任」として、安倍首相の「決断」を求めた。

 ま た、「日朝関係の正常化は南北関係にも必ず好ましい影響を及ぼす」として、日本と北朝鮮の国交正常化の必要性を強調。「日朝関係を正常化して貿易を再開す れば、日本としては拉致問題も、核ミサイル問題も、経済協力問題もより良く話し合うことができる」との考えを示した。

 北朝鮮の核問題については、「6カ国協議を再開しなければならない」として、「北朝鮮が協議期間中は核実験を行わない、核兵器開発を進めないと約束すれば、6カ国協議を再開するということにするのも良い」との認識を明らかにした。

 6カ国協議では北朝鮮の核問題だけでなく、北東アジアの軍縮問題も取り上げる必要があるとして、「そのためにも日韓中の首脳会談に期待する。北朝鮮を正常な隣人関係の枠組みの中に招き入れることは、3国の課題であり、義務でもある」と力説した。

 

kimchiboxs@yna.co.kr


近く三カ国間会議を開く。これは朝鮮半島の問題、南北朝鮮の和解にとってもメリットがある。

2015-10-29 | 中国人民網日本語版 

中日韓首脳会議が期待されるわけ

人民網日本語版 2015年10月29日13:07
 

中国、日本、韓国の首脳は今月末から来月初めに韓国の首都ソウルで二国間、三カ国間会議を開く。三カ国の専門家やメディアは今回の会議に一致して期待し、歓迎的姿勢でいる。新華網が伝えた。

中日韓首脳会議は2008年12月に始まった。中日韓首脳はASEANプラス3(中日韓)の枠組外で初めて日本の福岡で会議を行い、未来志向、全方位的協 力のパートナーシップを構築することを決めた。三カ国は三カ国首脳会議を制度化し、三カ国の持ち回りで毎年開催することを決めた。この制度は2012年5 月まで続いた。

近年、中日間の領土問題、第2次大戦に関する日本の歴史認識問題、日韓間の慰安婦問題などが山積し、三カ国は問題の突破口を遅々として見いだせずにいる。これが首脳会議が中断した大きな原因だ。

三カ国会議について、山口大学の纐纈厚副学長は「中日両大国はアジア地域の平和・安定維持において重要な役割を演じており、重要な責任を担う。中日両国の 互恵関係構築は極めて大きな成果をもたらす。三カ国首脳は小さな対立点は保留して大きな一致点を求めるべきであり、今回の会議はこの目標を達成する絶好の 機会だ。三カ国首脳が胸襟を開いて、アジアの人々に幸福をもたらす方法について意見交換することを期待する」と述べた。

中国社会科学院アジア太平洋研究所北東アジア研究センターの朴鍵一センター長は「3年余りの中断の後、第6回中日韓首脳会議が韓国・ソウルで開催される。 これは今年の中国外交の北東アジアにおける最も重要な活動だ。中日韓3カ国のアジアにおける規模を考えると、今回の首脳会議は北東アジアだけでなく、アジ ア全体にも重要な影響を与え、アジアの今後の発展の方向を決めさえする」との認識を示した。

三カ国首脳は多くの重大な議題について議論し、経済・貿易、人的・文化分野の交流や協力の推進にも積極的な役割を発揮する。

過去においては中日、中韓、韓日二国間の交流が比較的多かった。現在三カ国間の形式の助けを借りて、三カ国間の関係は一層安定し、一層の好循環を実現する。これは朝鮮半島の問題、南北朝鮮の和解にとってもメリットがある。

今回の首脳会議について韓国メディアは「韓日間の懸案は1回の対話で全て解決することは困難だが、首脳たちが正式に対話すること自体が重要な第一歩だ」と指摘。1回で満たされることはないが、和解の火は継続していかなければならないとした。(編集NA)

「人民網日本語版」2015年10月29日


安倍政権に「法治国家」を名乗る資格はありません。独裁政治そのものです。

2015-10-28 | しんぶん赤旗より

国の知事決定取り消し 「国」と「私人」の顔使い分ける政府

辺野古新基地法廷闘争へ

オールジャパンで支援を

 

 

 「私人」と「国」の顔を使い分ける―。国家権力が、これだけの姑息(こそく)な手段をとった例はありません。

防衛局は「私人」か

図

 防衛省沖縄防衛局は、沖縄県の翁長雄志知事が行った名護市辺野古の埋め立て承認取り消しの効力を停止して辺野古新基地建設を強行するために、行政不服審査法(行審法)に基づいて国土交通相に審査請求・執行停止を申し立てました。

 行審法は、行政機関から国民の権利利益を擁護することを旨としており、本来は民間人にしか適用されません。しかし、防衛局は自らを「一事業者=私 人」と称して同法に基づく手続きを強行。しかも、防衛局の申し立てを、辺野古新基地推進を方針とする安倍政権の、同じ一員である国交相が判断するという自 作自演ぶりです。

 これには、行政法研究者からも「法の乱用」などとした批判が一斉に上がりました。

代執行が狙うもの

 石井啓一国交相が27日、行審法に基づいて埋め立て承認取り消しの執行停止を決定したのと同時に政府が新たに持ち出したのは地方自治法に基づく 「代執行」手続きです。これは、地方自治体の事務が法令に違反している場合、その是正のため国が代わって行うことです。(同法245条1項ト)

 突然、代執行を持ち出した理由は何か。石井国交相は27日の会見で、「政府の一致した方針として閣議了解された」と述べるにとどまり、何も答えませんでした。

 行政法研究者が出した、沖縄防衛局による不服審査請求を「却下」すべきとの声明の呼びかけ人である本多滝夫・龍谷大法科大学院教授は「行審法の悪 用に批判が集中したので、『法治国家』の装いを演じるために持ち出してきたのではないか」と指摘。また、代執行手続きの場合、国側に日程の決定権がありま す。裁判も迅速に行われ、高裁判決の段階で代執行が可能になります。県が最高裁に上告しても代執行の効力は失われないため、国側に利点があると言います。

 しかも、埋め立て承認取り消しの効力が停止されているため、政府は裁判中でも“合法的”に新基地工事を進めることができます。

 自らを「私人」と称して、地方自治体の処分による“被害者”を演じ、それが認められたら「私人」の仮面を投げ捨て、国家権力者の正体をあらわにして自治体の権限を根こそぎ奪う―。安倍政権に「法治国家」を名乗る資格はありません。独裁政治そのものです。

宜野湾市長選必ず

 沖縄県はただちに、国地方係争処理委員会に審査請求を行うなど、対抗措置に出ます。また、県・国双方が相手を提訴し、年内に法廷闘争が始まる可能性が強まっています。

 県側が勝利するのは簡単ではありませんが、法を何重にもねじ曲げている安倍政権には一片の道理もありません。裁判を通じて辺野古新基地の不当性を明らかにしていき、新基地ノーの流れを「オール沖縄」から「オールジャパン」に広げていくことは可能です。

 また、裁判期間と重なる可能性が高い宜野湾市長選(来年1月24日)で、翁長県政を支えるシムラ恵一郎氏が勝利することが、安倍政権への決定的な打撃になります。そのために、全国からの支援・連帯が不可欠です。 (竹下岳)

国交省 同じ不服審査でも住民の訴えは無視

 国土交通省には、1万人を超える住民から、リニア中央新幹線(東京―名古屋間)や、東京外郭環状道路(関越―東名間)、東京の「特定整備路線」に関して、国の認可取り消しを求める不服申し立てが行われています。

 リニア新幹線をめぐっては沿線住民5000人、東京外環道では1100人、特定整備路線では4000人がそれぞれ、生活や自然環境が破壊されるとして申し立てていますが、いまだに処分決定もなされていません。

 行政不服審査法には、処分の執行停止に関する規定があり、職権でも事業の執行停止ができますが、それも行われていません。

 外環ネット世話人の大塚康高さんは、「外環道の認可について申し立ててから1年半以上たつのに、何の処分も出されていません。一方で工事は進めら れており、住民の権利救済がないがしろにされていると思います。国民のための不服審査であるのに、住民多数の意見は聞かないで、防衛省という身内の訴えは さっさと聞くなど辺野古問題で明らかになっている国のやり方は許されません。同じことが外環道でも起こるのではと危ぐしています」と話します。

 「不服審査は行政の行った処分から住民の権利を守るためのものであって、国が申し立てること自体がおかしい。国は、多数の住民の意見を聞いて行政をすすめるべきです」と話しています。


慰安婦問題が戦時下の女性人権の侵害だったという点を謝罪する必要があるとした。

2015-10-28 | 聨合ニュース

安倍首相は慰安婦問題解決の意志示すべき=日本専門家

2015/10/28 09:21

【東京聯合ニュース】日本の韓国専門家らが、来月2日ごろ開催される韓日首脳会談を機に、安倍晋三首相は旧日本軍の慰安婦問題で謝罪すると同時に解決に向け政治的な意志を示すべきだとする見解を示した。

 韓日首脳会談の開催については、慰安婦問題をめぐる駆け引きから韓日政府間に隔たりがあるとみられる。こうした中、聯合ニュースは27日、日本の専門家らに電話取材を行った。

  和田春樹東京大名誉教授は、安倍首相が首脳会談の際に朴槿恵(パク・クネ)大統領と共に問題を解決するという姿勢を明確に示せば、それが決定的な転換点に なると話した。首脳会談で安倍首相が慰安婦問題解決への努力や交渉に言及するなら、外交当局が解決策を見つけ出すことは可能で、日本の世論もムードが変わ り得るとの考えを示した。

 東京大の木宮正史教授(国際政治)は安倍首相が8月に発表した戦後70年の談話で戦時中の女性の人権侵害問題に 2回触れたとしながら、なぜ談話でこうした問題に言及したのか、具体的にどう解決すべきかを訪韓時に話すよう促した。さらに、慰安婦問題が戦時下の女性人 権の侵害だったという点を謝罪する必要があるとした。場合によっては両国の政府と民間が一緒に基金を作り、被害者を支援することも必要だと話した。

朴大統領と安倍首相(資料写真)=(聯合ニュース)

                                         朴大統領と安倍首相(資料写真)=(聯合ニュース)

  神戸大大学院国際交流研究科の木村幹教授は、日本政府が河野談話を継承するとしたことは当時の日本政府の慰安婦問題関与を認めたことになると指摘。慰安婦 に対し責任があるというのが日本政府の立場なのだから、安倍首相が謝罪を拒否する理由はないとした。慰安婦問題を協議したくないというのが日本政府の本心 だろうが、永遠には避けられないことで、覚悟すべきだとした。

 一方、NHKは27日夜、韓日政府が調整の結果、韓日首脳会談を韓日中首脳会談翌日の11月2日に開催することで合意したと伝えている。

mgk1202@yna.co.kr


崔理事長は請願書で両国首脳は共同で拉致問題を調査し、真実を明らかにすべきだとした。

2015-10-27 | ソウル聯合ニュース

韓国拉致被害者団体 韓日政府に解決求める請願書提出

2015/10/26 10:05 

【ソウル聯合ニュース】

 北朝鮮による韓国人拉致被害者の家族らでつくる団体が先月、韓国政府と日本政府に拉致問題の全面的な調査と解決を求める請願書を提出していたことが確認された。

 社団法人戦後拉北者被害家族連合会の崔成龍(チェ・ソンリョン)理事長は26日、「先月中旬に朴槿恵(パク・クネ)大統領と尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官、日本の安倍晋三首相と岸田文雄外相に北による拉致被害者問題の解決を求める請願書を送った」と明らかにした。

 崔理事長は請願書で両国首脳は共同で拉致問題を調査し、拉致した場所から現在までの真実を明らかにすべきだとした。

  また、両首脳は2006年に日本人拉致被害者の横田めぐみさんと夫で韓国人拉致被害者の金英男(キム・ヨンナム)さんの両親に拉致問題の解決を約束したと 指摘。その上で「国連をはじめとする国際社会が拉致問題に高い関心を持つよう韓日両国首脳が共同で取り組むことを強く求める」と強調した。

  めぐみさんは13歳だった1977年11月、新潟県から北朝鮮に拉致された。北朝鮮は、めぐみさんが結婚し娘を産んだ後、うつ病になり、1994年4月に 自殺したと発表した。2004年にめぐみさんのものとする遺骨を日本側に渡したが、日本側はDNA鑑定の結果、別人の遺骨との結論を出した。

 崔理事長によると、めぐみさんは英男さんやほかの韓国人拉致被害者4人と1970年代末と80年代初めに平壌の施設で4年間共に生活したとされる。

 

sjp@yna.co.kr


10月25日、京都朝鮮第二初級学校創立50周年記念、公開授業参観に参加しました。

2015-10-26 | 日朝友好親善を!

 京都の文化を開いた秦氏ゆかりの松尾神社から桂川の橋を渡って目の前に京都朝鮮第二初級学校がある。50年の並々ならない努力で現在歴史がある。

いろいろ説明するよりも、百聞は一見に如かずといわれるように、みなさんも次の機会にはぜひご参加いただきたいものだ。11月15日にはこの初級学校で11時から「大祝祭」がおこなわれる。

学ぶ子供が元気!笑顔!先生が子供の目線で学習を援助する!さすが「勉強」のことを「工夫・コンブ」という国だ。

 日朝協会京都府連・大橋代表理事の挨拶。

京都朝鮮第二初級学校創立50周年記念おめでとうございます。

 私たちの日朝協会京都府連合会は、今年60周年を迎え、5月に畑田重夫、国際政治学者をお招きして記念講演とレセプションを開きました。そのとき朝鮮総連京都府本部から、柴松枝先生と金鐘現中京支部委員長が参加されご挨拶いただきました。

また、8月には、立命館大学平和ミュージアムで第35回京都平和のための戦争展という催しで、日朝協会の責任企画として、参加された方々に「在日朝鮮人の歴史と暮らし・民族教育を守る戦いの歴史を、柴松枝先生にご講演いただきました。そうして同じ日の昼休みコンサートに「京都朝鮮歌舞団」にご出演いただき、多くの日本人に民族教育の闘う歴史とすばらしい朝鮮の歌と踊りを紹介することができました。

この場をおかりして心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 さて、子供たちへの民族教育はどの国にとっても大人の責任であると同時に外国で暮らす子供たちへの教育をその国の政府が援助するのは、世界の常識です。ところが日本政府は、在日朝鮮人の民族教育を敵視し、差別し、在特会の横暴を野放しにしており断じて許せない態度で到底認めることはできません。

私たちも、政府や外務省に抗議文を持って改善を申し入れていますが、その文書の中には次のことを書いています。

「日朝協会の会員であり、龍山墓地墓参団の団長をされた佐藤知也さんが出版された(光陽出版社)平壌で暮らした12年の日々」のなかに、平壌日本人人民学校の職員だった思い出が書かれています。日記の部分ですが

 1946年12月26日 日本人学校開校「平壌日本人人民学校」を再建し看板をたてた。

そのとき朝鮮当局は、机・椅子・黒板・オルガン・文房具類を十分そろえてくれたが、授業の方針とか内容には、全くタッチしてこなかった。(平壌・興南・カン興・清津4箇所に作る。)

平壌では、低学年30人、高学年30人、寄宿舎、若草寮20人、企業負担金月1500円、個人おやつ代300円、(子どもは日本語、朝鮮語、ロシア語を喋り親の通訳をした。)

1947年2月学校運営も軌道に乗る、   三・一記念日を祝った。

北朝鮮人民委員会は、「日本部」に支出したお金は、産業局から230万円。財政局から師弟教育費として200万円・金日成将軍の給料が4000円だった。1947年6月2日 中学校も開校することが出来た。

とかかれており、朝鮮民主主義人民共和国が建国される前の苦しい中でも、日本人の民族教育を援助してくれたのに、日本政府の態度は世界の非常識だ、直ちに改善せよと抗議しています。こんな非常識は何時までも続くはずはありません。世界の常識が通用する日本に早くかえていきたいと思います。

 

日本政府は、過去に大きな過ちをしているのに、心から反省することなく今また、アメリカの手下になって戦争法をつくり米日韓3国軍事同盟を強化して、 日朝韓とアジアと世界の人々に襲い掛かろうとしています。私たちは今まで以上に日・朝・韓とアジアの国民との友好親善を深めて、三国軍事同盟をやめさせ、日朝国交正常化を実現させ、38度休戦ラインを平和ラインにかえさせ、平和な北東アジアの建設のためにがんばっていきます。ともに頑張りましょう。

 

 

 

         

 




 


雄貴氏の「ルーツ探しの旅」(下) ■韓国語初級教本、遺品の秘密

2015-10-26 | ハンギョレ新聞社

[ルポ]済州島に来た父は韓国語を学ぶと言った(2)

登録 : 2015.10.24 04:20 修正 : 2015.10.24 06:04

 

雄貴氏の「ルーツ探しの旅」(下)

■韓国語初級教本、遺品の秘密

 

 2人の叔母から聞いた家の話をまとめると、こういうことだった。祖父のシン・ソクチュン氏は前妻との間に4兄妹(1男3女)を、日本で出会った後妻との 間に4兄妹(3男1女)をもうけた。しかし、シン氏は、済州に残した子供たちの面倒はあまり見なかったという。子供たちを一人で育てていた前妻は、解放前 後になくなり、4兄弟は自分たちの力で生き残らなければならなかった。なぜ祖父が韓国に残された子供たちの面倒を見なかったかは分からない。詳細を知る1 番上の叔母(長女)は、数年前にこの世を去った。叔母たちは父親を一生恨んでいた。

 

 シン・オクラン氏は親族に対する愛情が大きかった。日本に異母弟がいることを知り、同胞社会を探し回った末に、会いたい一心で訪ねたそうだ。雄貴氏が憶 えている「1997年秋の見知らぬおばさんの訪問」は、まさにシン・オクラン氏の突拍子もない訪問の結果だった。ただ肉親が恋しくて訪ねたが、苦労してた どり着いた弟は冷たかったし、シン氏はいまだその理由が理解できない様子だった。

 

 雄貴氏は母親から聞いた話をシン氏に伝えた。 「父は私たちが朝鮮人出身であるという事実に気づかないように育てようとしました。日本人として育たなければ、差別を受けずに成長できると思っていたよう です。ところが、叔母が突然現れて、父はびっくりして、子どもたちに何も気づかれないように、急いで帰したそうです。そのことで本当に胸を痛めていまし た」。雄貴氏は叔母たちに跪いて深々とお辞儀をしながら謝罪した。「本当にごめんなさい」

 

 翌日の昼、下の叔母宅に招かれた。前々日の夕方には緊張感でよく眠れなかったが、この日はリラックスした様子だった。言葉数も増えた。下の叔母宅に到着 すると、叔母のクムジャ氏は保管していた平山申)氏一族の族譜を取り出した。雄貴氏は平山申氏のシン・スンギョム将軍一族の36代目の孫で「シン・ウン グィ」という韓国式の名前で族譜に載せられていた。シン・スンギョム将軍は高麗の開国功臣で、太祖王建から平山申氏の本貫を与えられた人物だった。927 年、公山の戦いで王健の鎧を着て戦って戦死したという記録があった。「この私が武士の子孫だったのですか?」。彼の目が丸くなった。2番目の叔母は自分が 仕方なく族譜を保管していたのだと言い、族譜を雄貴氏に渡した。雄貴氏は族譜を日本に持ち帰ると答えた。

 

 下の叔母は、2000年に雄貴氏の父親が訪ねてきた時のように、アマダイ焼きを作ってくれた。「弟、たくさん食べなさいね」。雄貴氏は父親にかなり似て いる。下の叔母は甥をしばらく弟と勘違いしたように言った。「私たちがあれこれ見物をさせてあげても、あなたのお父さんはあまり喜ばなかったの。苦しそう に胸を叩くだけだった。韓国語が全く分からないから、『姉さん』という言葉だけ繰り返していた。今度韓国に来る時は、必ず韓国語を覚えてくると言っていた のに...」

 

 父親は朝鮮人を蔑みながら息子を育てた。勉強をしなかったり、父親の気に入らないことをした場合は、「この朝鮮人みたいな奴」と叱られた。それが何を意 味するのかよく分からなかったが、誰かを差別する言葉であるのは感じ取っていた。そんな父親が老年にこっそりと韓国語を学んでいたなんて…。「実は父の遺 品から韓国語初級教本が出てきました。なぜそのような本があるのか不思議でしたが、そんな事情があったんのすね」。雄貴氏は父親の最後の足跡を叔母から確 認して、気持ちが重くなった。

 

 家族とは、肉親とは、そして民族とは何なのか。疎通が断絶され、誤解が積り、わだかまりや不信が大きくなる。そうするうちにも会って話をすると凍り付い た壁は溶けて、対立していた2人はお互いを抱きしめる。頭の中は混乱していたが、胸は熱くなった。下の叔母は昨日とは違って、「どんなに苦労したことだろ う...」と雄貴氏の父親を恨まなかった。雄貴氏は「マシッソヨ(おいしいです)」を繰り返しながら、叔母が作ってくれた料理を平らげた。

 

 

雄貴氏が済州涯月邑近くの野山に作られた祖父の墓を訪れ、下の叔父の隣でお辞儀をする=ホ・ジェヒョン記者//ハンギョレ新聞社

 彼らはこの日の午後、雄貴氏の祖父の墓参りをした。済州市涯月(エウォル)邑の近くの小高い山に墓が建てられていた。韓国式で跪 いて2拝のお辞儀をしてから、立ち上がって深々と頭を下げた。叔母は甥が滞在しているゲストハウスを取り払い、済州市のホテルに部屋取ってくれた。夜遅く まで、彼らは食事を共にしながら楽しいひとときを過ごした。

 

■「在日朝鮮人」と呼んで欲しい

 

 夜遅くホテルに戻ってきた。 雄貴氏は「解放!」と言いながら笑った。 「こんな風に済州で見つかった家族といろいろと話ができてうれしいです。家族に対する文化が日本とは大きく異なるようですね。私は国籍の違いとか、そんな ことが気になって不安だったんですが、韓国の家族は『私たちは家族』としか言いません。ちょっと怖い顔をしていた下の叔母も1日で優しくなりましたし。た だ、私達の家族のストーリーが(4・3抗争や日本の強制移住などの)現代史の痛みを共有しているのかどうか、確認できなかったから、記者さんが失望したの ではないか心配ですね」

 

 とんでもない。彼の話は、韓国社会の多くの異邦人の子供たちに勇気を与えるだろう。韓国には日本社会の在日朝鮮人のように、言葉では言い表せない差別の 痛みを抱えて生きるマイノリティーがいる。解放以降の華僑の子供たちがそうだったし、米軍基地村のハーフの子供たちがそうだったし、東南アジアや朝鮮族の 親を持つ今の子供たちがそうだろう。彼らも子供を生んだら、多分、親世代のルーツを自分の子供たちに隠すかもしれない。それが子供のためだと思うかもしれ ない。韓国社会は在外同胞たちが経験する異邦人としての痛みに共感しながらも、私たちの中に別の異邦人を作り、彼らの傷には無関心だ。

 

 雄貴氏に韓国人たちに言いたいことがあるかと尋ねると、彼はにっこり笑った。「皆さんも戸籍をぜひ一度直接取り寄せてよく見てください。自分が知っていた事実と異なることがあるかもしれないから!」

 

 翌日の昼、雄貴氏は日本へ帰るために、済州空港の外国人の出入国審査台の前に立った。「日本にガールフレンドがいます。一緒に住みたいですが、ガールフ レンドの両親の許可を取らなければなりません。私が在日朝鮮人であることを説明しなければならないですが、その方たちがどう受け止めてくれるのか、分かり ません。私は『在日韓国人』や『在日同胞』と呼ばれたくないです。『在日朝鮮人』と呼んでほしいです。なぜなら『韓国』という言葉は国を意味しますが、 『朝鮮』は朝鮮半島に住んでいたその民族を言う言葉じゃないですか」

 

 彼は苦労して韓国の家族を見つけた。しかし、本当の困難な道のりは、日本で在日朝鮮人として生きていく、これからだろう。日本には在日同胞60万人が住んでいる。

 

済州/ホ・ジェヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 

韓国語原文入力:2015-10-23 19:52

http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/714278.html訳H.J


雄貴氏の「ルーツ探しの旅」(下)

2015-10-26 | ハンギョレ新聞社

[ルポ]済州島に来た父は韓国語を学ぶと言った(1)

登録 : 2015.10.24 04:16 修正 : 2015.10.24 07:52

 

雄貴氏の「ルーツ探しの旅」(下)

平山雄貴氏が2日、済州島に住む叔母シン・グムジャ氏(右)の家で上の叔母のシ ン・オクラン氏(中央)と共に平山申氏の族譜を見ている。雄貴氏は平山申氏の36代目の孫として「シン・ウングィ」という韓国式の名前で族譜に載せられて いた=ホ・ジェヒョン記者//ハンギョレ新聞社

ある日本人青年の「ルーツ探しの旅」の話を先週お伝えしました。韓国の読者たちから は、雄貴氏を応援するコメントがたくさん寄せられました。一方、ハンギョレ日本語版記事を見た日本の読者たちからは、冷たい視線が注がれたそうですね。今 日、2回目にお届けする話が、韓日両国の読者たちがお互いをより深く理解できるきっかけになれることを願っております。済州(ジェジュ)で叔母たちに出 会った青年は、号泣して日本に帰りましたが、彼に何があったのでしょうか。彼の旅を一緒に辿ってみます。

 

 (前回の要約:日本人の平山雄貴氏(34)は、自分が在日朝鮮人の子孫(3世)であることを3年前に知った。子供が差別されずに育つようにと願うばか り、親はこの事実を隠してきた。10年前に亡くなった父は、何の記録を残さなかった。雄貴氏は自分のルーツを正確に知りたかった。3年間、日本の外務省な どに通いながら、資料を集めた末、祖父の本籍が済州市翰林(ハンリム)邑帰徳(キドク)里ということを突き止めた。そして、先月末、韓国に住む自分の親戚 を見つけようと済州を訪ねた。それだけの手がかりで雄貴氏は果たして家族に会えるのだろうか。

 

 雄貴氏が先月30日の夕方、済州空港に到着した時、すでに空は暗くなり始めていた。台風が北上するという気象予報のせいか、強い風が吹き荒れていた。 風、女、石が多いと言われる済州島で、風だけはしっかり見物できそうだと冗談を交わした。彼はこの済州で必ず会わなければならない家族がいる。その人に出 会えるかどうか、確信できない雄貴氏の胸の中でも風が吹き付けていた。

 

 「済州に来たら黒豚を食べなきゃ」。済州空港を出た雄貴氏は、自分の“ルーツ探しの旅”に同行した同僚のホ・ミソン氏(39)と一緒に焼肉屋を訪れた。 雄貴氏は韓国語が全く話せない。ホ氏が通訳を務めてくれた。かなり大きくカットされた豚肉が鉄板でジュージュー音を立てていた。テーブルには、酸っぱい味 のキムチがおかずとして並べられていた。肉が焼き上がる前に、彼はキムチを一皿平らげた。

 

 「私はキムチが大好きです。小学校3年生の時、祖母の家に遊びに行ってキムチを初めて食べました。当然韓国料理であることは知らずに食べましたが、『世 の中にこんなに旨い食べ物があるなんて』と驚きました。すぐスーパーに行って、600グラム入りのキムチを買ってきて一人で全部食べました。喉が腫れまし たよ。病院に行ったら風邪ではなく、キムチの食べ過ぎだと、医師が説明してくれました。母にひどく怒られましたが、心の底では『息子に朝鮮人の血が流れて いる』と喜んだことを後になって聞きました」

 

暴風の中で帰徳里の路地を回りながら 
さまよっていたところ、役場職員の助けで 
済州市に住む叔母のアパートを見つける 
長い間連絡が途絶えたことを悲しんでいた叔母 
すぐに甥の雄貴氏を抱きしめてくれた 

大事にしてきた族譜を渡した叔母 
雄貴氏は「平山申」氏36代目の孫だった 
祖父のお墓参りをしてから再び日本へ 
日本のガールフレンドの親に 
自分の“ルーツ”を説明しなければならない

 

■「昨日夜の夢に、あなたの父親が現れた...」 

 

 まだ親戚についての情報がない。数日前に日本の叔母からもらった済州に住む叔母の写真が全てだ。済州に住んでいた父親の平山ひろし(1947年生まれ) の異母姉のシン・オクラン氏(77)の写真だ。1997年秋にシン氏は突然、大阪の弟の家を訪ねてきた。父は家族に何の説明もなく、シン氏と写真一枚だけ 撮って急いで彼女を帰した。幼い息子は、ぼんやりとその事件を覚えていた。

 

 翌日の日が明けるとすぐ翰林邑事務所を訪れた。役場職員は困り果てた。「持って来られた書類に書かれた『帰徳里1621番地』(祖父の本籍地)は、行政 区域改編で今正確にどこなのか分かりません」。そういいながらも、職員はシン・オクラン氏が生きているかもしれないから、一度生存しているかどうかを確認 してみると説明した。

 

 ただ待っているわけにはいかなかった。直接帰徳里一帯を歩きながら叔母を探し回ることにした。雨がしとしと降っていた。強い風が持っていた傘を激しく揺らしていた。

 

 「シン・オクランお婆さんという方をご存じないですか?カン・ビョンファさんという人と結婚して、ここに住んでいたと聞いていますが...」。小さな美 容室に集まっていた住民たちは、質問に首を横に振った。「向こうにあるのが女性老人会長の家よ。そこに行ってみてください」。帰徳里の女性老人会長のホン 氏(80)に会った。ホン氏も首を横に振った。「15年間ここの老人会長を務めているけど、そんな人は聞いたことがありません。シンという名字のお爺さん たちが何人かいたけど、今は皆亡くなりました」

 

 雄貴氏とホ・ミソン氏は数時間をさまよった末、再び翰林邑事務所に戻ってきていた。顔がますます暗くなっていった。「どうしよう?シン氏宗親会を訪ねて みましょうか?」。その時、翰林邑事務所の職員が訪ねてきた。「シン・オクラン氏は帰徳里ではなく、済州市内に住んでいます」。「生きてらっしゃるんです か!」。雄貴氏の大きな目から涙が零れ落ちた。

 

 雄貴氏は済州市に向かう車の窓から雨を降らしている済州の空を見つめていた。どのような出会いになるかまったく分からない。父と親戚の仲が良かったら幸 いだが、その保障もない。心を引き締めた。手に握られたショッピングバッグが、彼の落ち着かない心境を察したように、車の揺れに合わせて音を立てていた。

 

 職員が教えてくれた住所に訪ねてみると、小さくて古びたアパートが雄貴氏を迎えた。ドアを叩いた。返事がなかった。沈黙の中で緊張感が流れた。1分くら い経ったのだろうか。 「どなたですか?」と中から小さな声が聞こえて、鍵のかかっていた金属製の扉が開いた。やせ細った小柄のお婆さんだった。写真の中の叔母がもう少し年を 取った姿で雄貴氏の前に立っていた。

 

 シン・オクラン氏は甥であることをすぐに見抜き、雄貴氏の両手を握った。シン氏の4坪あまりの小さな部屋は、たちまち泣き声でいっぱいになった。「昨日 の夜、夢にお父さん(雄貴氏の祖父)が出たの。弟(雄貴氏の父親)に似た人が私を訪ねてきて指輪をはめてくれた」。叔母の夢は、甥の訪問を予感したのだろ うか。ホ氏の通訳を聞き、雄貴氏が目を見開いた。叔母は甥の手を握ってうつ伏せのまま、嗚咽した。

 

 「ところで、お父さんは?なぜあなただけが来たの?」「父は亡くなりました」。「いつ?」。「2005年に。自殺しました」。「アイゴ!どんなに苦労し たことだろう」。シン・オクラン氏の連絡を受けて、下の叔母であるクムジャ氏(74)が訪ねてきた。彼女の表情はオクラン氏ほど明るくなかった。雄貴氏は 父親が教えてくれなかった家の話を下の叔母から聞いた。

 

 「あなたのお父さんが2000年頃、こちらを訪ねてきたことがあるの。あなたと兄弟たちを申(シン)氏の族譜に載せて帰った。済州島に家族名義の土地が 少しあったけど、それも分配を受けた。それから、私たちが電話すると冷たくあしらったり、しばらくしてからはまったく電話に出なくなった。韓国語を覚えて 戻ってくると言っていたのに、何の連絡もなかったしね」。クムジャ氏の不満そうな顔は長くは続かなかった。「それでもこうして訪ねてきてくれたことは、言 葉で言い表せないほどありがたい」。2人の叔母は甥を抱きしめた。甥はずっとハンカチで涙を拭いていた。

 

済州/ホ・ジェヒョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 

韓国語原文入力:2015-10-23 19:52

http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/714278.html訳H.J