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「ブロック投下ヤメロ」「美ら海を守れ」「オスプレイ墜落許さない」と横断幕を海上フェンスに次々と設置し、抗議の声を上げた。

2017-02-18 | この沖縄の心をよりどころに

海と陸から抗議の声上げ 辺野古新基地建設 集会とデモに約400人

 
プラカードを掲げ、ブロック投下やボーリング調査に抗議するカヌーの抗議市民ら=18日午前10時ごろ、名護市の大浦湾

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、反対する市民らは18日午前9時すぎ、10隻の抗議船と22艇のカヌーで海上パレードを実施した。抗議船には約50人が分乗して乗船した。海上の様子が見える名護市瀬嵩の浜ではパレードに呼応して集会が開かれ、約300人が集まった。ゲート前でも工事車両を止めようと約40人が集まり、合計で400人近くが海と陸で抗議の声を上げた。
 沖縄防衛局は午前10時すぎから大型クレーン船で大型コンクリート製ブロックを海底に投下する作業を始めた。
 海上に移動した市民らは「ブロック投下ヤメロ」「美ら海を守れ」「オスプレイ墜落許さない」と書かれた横断幕を海上フェンスに次々と設置し、プラカードを掲げて抗議の声を上げた。ゴムボートに乗った海上保安官は臨時制限区域で市民の動きを警戒した。


海上パレードの抗議船やカヌーの市民らと呼応してシュプレヒコールを上げる瀬嵩の浜の集会に参加している市民ら=8日午前10時40分ごろ、名護市瀬嵩

 カヌー隊が「SAVE THE DUGONGS(ジュゴンを救おう)」というメッセージが書かれた大型の横断幕を掲げ、瀬嵩の浜で集会を行っている市民らにアピールし、海上と陸上の双方でシュプレヒコールを上げた。
 海上パレードに参加した日本共産党の山下芳生(よしき)党副委員長は、海上から集会に参加している市民らに向けてあいさつ。「沖縄県民と全国の連帯が日米両政府を追い詰める一番の力になる。新基地建設の強行を必ず打ち破ろう」と呼び掛けた。


大型トラックを基地内に入れるため抗議市民らを強制的に排除する機動隊員=18日午前10時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 一方、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブでは18日午前10時すぎ、再生砕石などを載せたとみられる大型ダンプカーなど8台が工事車両用ゲートから基地内に入った。資材搬入を警戒し、ゲート前にも約40人の市民らが残ったが、県警の機動隊にごぼう抜きなどで排除された。【琉球新報電子版】


飯田さん:島民が殺されているんだぜ。やつさえいなければ皆なんとかしのげる。水も飲める。

2016-12-29 | この沖縄の心をよりどころに

日本兵が日本兵を銃殺 当事者の元隊員95歳男性が記録に 

「住民虐殺、強姦・強奪許せず」

     飯田さん

 1945年の沖縄戦で激戦地となった摩文仁で、日本兵が沖縄住民を殺害したり強姦(ごうかん)したり食料強奪をしたりする事態を我慢できず、別の日本兵がその日本兵を殺害する出来事があった。当時、沖縄で戦闘に参加した元日本兵・飯田直次郎さん(95)=神奈川県在住=は自ら日本兵を銃殺したことを証言した。飯田さんは知人の協力を得て、中国で戦争に参加した体験や沖縄戦の詳しい足跡を原稿用紙129ページにまとめた。

 45年6月、球部隊に所属していた飯田さんは摩文仁の壕に潜んでいた。一緒に逃げて仲良くなった日本海軍兵や周辺住民から「自分が隠れている壕で住民にひどいことをしている軍曹がいる」と聞いた。その内容は、住民や子どもを殺害したり女性を強姦したり食料を強奪したりするほか、その一帯で水が飲めた唯一の井戸を独り占めにしているというものだった。

 ある日、飯田さんも「佐々木」という名の軍曹による「悪行を目撃」した。「見るに堪えない。もう限界だ。同じ日本の兵隊として許せねえ」と殺意が湧いた。海軍兵に「このまま見て見ぬふりできねえ。島民が殺されているんだぜ。やつさえいなければ皆なんとかしのげる。水も飲める」と殺意を明かした。

 飯田さんは米軍との戦闘前、那覇市の住民宅で寝泊まりし、沖縄の人々から温かくしてもらったことへの「恩義」もあって「住民を殺す日本兵が許せなかった」と言う。ある晩、井戸で住民に嫌がらせをしている佐々木を見つけた。人影がなくなったのを見計らい、軍服を引き裂いた布で拳銃を隠し持って近づき、水を飲んでいる佐々木の後頭部に銃を近づけ引き金を引いたという。

 飯田さんは「全ては島民のためと思ってやったが、私自らの手で日本人をあやめてしまった。70年余たっても忘れられない」と話し、今でもつらい思いが残っていることを吐露した。

 本島南部の激戦時、食料が尽きて飢えた日本兵が夜、米軍の陣地に忍び込んで食料を盗み、その帰りを待ち伏せた日本兵がそれを奪い、殺し合う事態も「よくあった」という。「戦場では人間が人間ではなくなってしまう」と振り返る。

 飯田さんは「軍隊は住民を守るどころか、軍隊がいることで戦場になってしまう。(辺野古に)飛行場を造ることはいいことではない。沖縄の人々にとって戦後は終わっていない。戦争は絶対に駄目だ。勝っても負けてもよくない。自分の命を落としてでも俺は絶対に反対する」と語った。(新垣毅)

       ◇     ◇

 【沖縄戦研究・石原昌家沖縄国際大名誉教授の話】
 住民への日本兵による残虐行為の証言は多いが、日本兵自身による詳細な証言はあまりなく、貴重だ。


泡盛(あわもり)などの税率を低く抑える酒税軽減措置の延長などを要望しました。

2016-08-11 | この沖縄の心をよりどころに

「沖縄振興費3000億円台を」

翁長知事が政府・自民に要請

 

 

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(写真)記者会見する翁長沖縄県知事=10日、内閣府

 沖縄県の翁長雄志知事は10日、菅義偉官房長官をはじめ、鶴保庸介沖縄担当相、自民党の二階俊博幹事長らを訪問し、2017年度予算編成での沖縄 振興費3000億円台の確保などを要望しました。菅氏は3000億円台の確保について「ぜひやりたい」と述べ、前向きに対応する考えを示しました。

 翁長氏は、振興費3000億円台の確保のほか、沖縄振興一括交付金の16年度並みの額の確保、子どもの貧困対策、米軍用地の跡地利用の取り組みの推進、泡盛(あわもり)などの税率を低く抑える酒税軽減措置の延長などを要望しました。

 面会後に記者会見した翁長氏は、菅氏が会談の冒頭に振興費の3000億円台の確保を表明したと紹介。「鶴保大臣も沖縄振興に大変意欲的であり、心強い」と述べました。

 二階氏との会談が実現したことについて翁長氏は、「これまでいろんな形で打診をしていたが、自民党本部との会談は今日までなかった。これから何かと意見交換できるのではないかと思っている」と語りました。

 菅氏と鶴保氏は4日の記者会見で、米軍基地問題と沖縄振興の「リンク」(関連付け)に初めて公式に言及し、名護市辺野古への米軍新基地建設に反対 する翁長氏をけん制していました。さらに鶴保氏は9日、那覇空港で記者団に「3000億円必要なのかどうかは振興策全体の中で考えていくべきだ」と発言。 「(振興策が)熟していないのであれば、振興額が減る可能性もある」と述べ、13年度以降維持してきた3000億円を割り込む可能性に言及していました。


翁長雄志知事:政府の方も今回、再発防止に全力を挙げるという話だったが、いとも簡単に事件が起きる。

2016-06-28 | この沖縄の心をよりどころに

米軍属飲酒

翁長知事が強く批判

副知事、米軍幹部に抗議

 

 

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(写真)記者会見で米軍属の酒気帯び運転事故に抗議する翁長知事=27日、沖縄県庁

 沖縄県の翁長雄志知事は27日、県庁で記者会見し、米軍属の男が26日に酒気帯び運転で事故を起こして逮捕されたことについて、「改めて憤りとか悲しみを表現することが本当にむなしい」と抗議しました。

 事故は米軍属による女性暴行殺人事件を受け、在沖米軍が飲酒や深夜外出の自粛を命じた「哀悼期間」の間に起きました。

 これについて翁長知事は「(米軍から)綱紀粛正、再発防止に全力を挙げるという話があった。政府の方も今回、相当強くやっているという話だったが、いとも簡単にこういうことが起きることに、これ以上の言葉をどう言っていいのか、全く分からない」と強く批判しました。

 事故を受け、安慶田光男副知事は同日、米軍キャンプ瑞慶覧(北中城村)を訪れ、在沖縄米軍トップのニコルソン4軍調整官(米海兵隊中将)に抗議しました。

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(写真)米軍属の酒気帯び運転事故について防衛局の井上局長(右)に抗議する安慶田副知事(左手前)=27日、沖縄県嘉手納町

 安慶田副知事は、事件・事故が繰り返される背景には、米軍人・軍属が日米地位協定によって守られているとの認識が根底にあると指摘。地位協定の見直しを要求しました。

 在沖米海兵隊が県民を蔑視する「新兵研修」を行っていたことに触れ、教育にも問題があると抗議しました。ニコルソン中将はうなずくだけで返事はなかったといいます。

 今回の事故を受け、米軍が新たな措置を取るかについて言及はありませんでした。

 安慶田副知事は沖縄防衛局も訪れ、井上一徳局長に抗議しました。


日米地位協定の抜本的な見直しとともに、海兵隊の削減を含む米軍基地の整理縮小

2016-06-24 | この沖縄の心をよりどころに

沖縄全戦没者追悼式での翁長知事の平和宣言

 

 

 23日の沖縄全戦没者追悼式での翁長雄志知事の平和宣言は、次の通りです。


 太平洋戦争最後の地上戦の行われた沖縄に、71年目の夏が巡ってきました。

 沖縄を襲った史上まれにみる熾烈(しれつ)な戦火は、島々の穏やかで緑豊かな風景を一変させ、貴重な文化遺産のほとんどを破壊し、二十数万人余りの尊い命を奪い去りました。

 私たち県民が身をもって体験した想像を絶する戦争の不条理と残酷さは、時を経た今でも忘れられるものではありません。

 この悲惨な戦争の体験こそが、平和を希求する沖縄の心の原点であります。

 戦後、私たちは、この沖縄の心をよりどころに、県民が安心して生活できる経済基盤を作り、復興と発展の道を懸命に歩んでまいりました。

 しかしながら、戦後71年が経過しても、依然として広大な米軍基地が横たわり、国土面積の0・6%にすぎない本県に、米軍専用施設の約74%が集中しています。

 広大な米軍基地があるがゆえに、長年にわたり事件・事故が繰り返されてまいりました。今回の非人間的で凶悪な事件に対し、県民は大きな衝撃を受け、不安と強い憤りを感じています。

 沖縄の米軍基地問題は、わが国の安全保障の問題であり、日米安全保障体制の負担は国民全体で負うべきであります。

 日米安全保障体制と日米地位協定のはざまで生活せざるを得ない沖縄県民に、日本国憲法が国民に保障する自由、平等、人権、そして民主主義が等しく保障されているのでしょうか。

 真の意味で平和の礎(いしずえ)を築くためにも、日米両政府に対し、日米地位協定の抜本的な見直しとともに、海兵隊の削減を含む米軍基地の整理縮小など、過重な基地負担の軽減を先送りすることなく、直ちに実現するよう強く求めます。

 特に、普天間飛行場の辺野古移設については、県民の理解は得られず、これを唯一の解決策とする考えは、到底許容できるものではありません。

 一方、世界の国々では、貧困、飢餓、差別、抑圧など人命と基本的人権を脅かす、多くの深刻な課題が存在しています。

 このような課題を解決し、恒久平和を実現するためには、世界の国々、そして、そこに暮らす私たち一人一人が一層協調し、平和の創造と維持に取り組んでいくことが重要であります。

 私たちは、万国津梁(しんりょう)の鐘に刻まれているように、かつて、アジアや日本との交易で活躍した先人たちの精神を受け継ぎ、アジア・太平洋地域と日本の架け橋となり、人的、文化的、経済的交流を積極的に行うよう、今後とも一層努めてまいります。

 戦争の経験が息づく沖縄に暮らす私たちは、過去をしっかりと次の世代に継承し、平和の実現に向けて貢献を果たす上で大きな役割を担っているのです。

 本日、慰霊の日に当たり、犠牲になられた全ての方々に心から哀悼の誠を捧げるとともに、平和を希求してやまない沖縄の心を礎として、未来を担う子や孫のために、誇りある豊かさを作り上げ、恒久平和に取り組んでいく決意をここに宣言します。