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 世界の出来事から日本・韓国・朝鮮の未来を見る。
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「(慰安婦問題は)一つの国との間で外交的に解決できる問題ではなく、アジア全体にいる被害者全員に届く贖罪の姿勢を見せることでのみ解決できる問題」とも明らかにした。

2018-01-28 | あらゆる差別は赦さない

日本の市民団体「慰安婦問題は外交でなく人権問題」

登録:2018-01-26 22:01 修正:2018-01-27 06:50

昨年11月25日夕方、東京の繁華街である渋谷で、日本の市民が女性に対する性暴行問題撤廃のための集会に参加して、ろうそくを象徴する蛍光棒を振っている//ハンギョレ新聞社

 「日本軍慰安婦問題は外交問題でなく加害責任の問題だ」

 日本の市民団体「日本軍『慰安婦』問題解決全国行動」(以下、全国行動)が25日、「日韓合意は解決ではない、政府は加害責任を果たせ」というタイトルの声明文を出した。全国行動は、被害者中心の接近こそ国際人権基準であるとし「(問題)再燃の原因は、被害者を排除した国家間の合意にある」と指摘した。

 全国行動はまた、安倍晋三首相が本当に謝罪したのかも疑わしいと述べた。「(2015年合意の時)“反省”とか“謝罪”という単語を用いたが、日本はその後まもなく『性的奴隷ではなかった』というなど事実認識が従来と何も変わっていないことを繰り返し表明した」と指摘した。「(慰安婦問題は)一つの国との間で外交的に解決できる問題ではなく、アジア全体にいる被害者全員に届く贖罪の姿勢を見せることでのみ解決できる問題」とも明らかにした。

 日本政府と市民の間では、12・28合意で問題が解決されたわけではないとの趣旨の韓国政府の後続措置は受け入れられないという世論が支配的だ。こうした状況で、日本政府の対応を批判する市民社会の声が上がった。

 一方、東京新聞は26日「文在寅(ムン・ジェイン)大統領の主張を考える」というタイトルの記事で、韓国政府の新方針に対し、日本の世論も韓国側に冷淡な反応が大勢を占めたとしても、日本も合意以後に合意とは矛盾する態度を見せたとの批判を受けていると指摘した。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 「日本が過去に犯した暴力に対して(謝罪する)勇気を出せずにいることは非常に残念なことです。

2017-09-12 | あらゆる差別は赦さない

シュレーダー元独首相「慰安婦被害者の苦痛、ホロコーストと同じ」

登録 : 2017.09.12 00:16 修正 : 2017.09.12 07:51 

元ドイツ首相、「ナヌムの家」訪問 
少女像に触れて犠牲者を追悼 
前現職の国家元首級訪問は初めて 
 
「日本が過去に対する謝罪を拒否し残念 
被害者たちのノーベル平和賞推薦を支持する」 
「アンネ・フランク」の写真と1000万ウォン寄付

ドイツのシュレーダー元首相が11日午後、京畿道広州市退村面のナヌムの家を訪問し、慰安婦被害者に対する説明を聞いて亡くなった女性たちの胸像に頭を下げ挨拶している=写真取材団//ハンギョレ新聞社

 「日本が過去に犯した暴力に対して(謝罪する)勇気を出せずにいることは非常に残念なことです。今ここにいらっしゃる方々は(日本に対する)復讐心や憎悪心ではなく、日本が(誤った)歴史を認めて謝罪することを切実に望んでいるという事実を私は知っています」

 

 過去を反省しない日本を繰り返し批判してきたゲルハルト・シュレーダー元ドイツ首相(73)が11日午後3時、日本軍「慰安婦」被害者が集まって暮らす京畿道広州市(クァンジュシ)退村面(テチョンミョン)の「ナムヌの家」を訪問した。外国の元・現職の国家元首級要人がナヌムの家を訪問したことは今回が初めてだ。シュレーダー元首相は1998年10月から2005年11月までドイツの首相を歴任した。

 

 彼はこの日、記者たちに「本当に胸の痛む現場を訪問した。人々がこちらにいる方々を「慰安婦」と呼ぶことは誤りだ。「慰安」とは自発的意志に基づく行為だ。こちらの方は慰安ではなく、戦争の暴力に惨い犠牲になった女性たち」だと話した。彼は特に「戦争による残酷な暴力は復旧できない。日本の戦争暴力の犠牲者であるおばあさんたちがノーベル平和賞候補として推薦されることを積極的に支持し支援する」とも付け加えた。

 

 シュレーダー元首相は、ナヌムの家の入り口に立つ少女像に触れ、すぐ隣の被害者の納骨墓と追悼碑を訪ねて献花し黙祷した。そして「日本軍慰安婦歴史館」を見学した彼は、パク・オクソン(94)、イ・ヨンス(90)、イ・オクソン(91)、ハ・ジョムヨン(96)さんに会い、痛みを共有し慰労した。

 

 

ドイツのシュレーダー元首相が11日午後、京畿道広州市退村面のナヌムの家を訪問して日本軍慰安婦被害女性たちを慰労している=写真取材団//ハンギョレ新聞社

 彼はその席で「おばあさんたちが経験した一人一人の犠牲と苦痛は、ホロコースト(第2次世界大戦中にナチスドイツが行ったユダヤ人虐殺)と同じだ。戦争で犠牲になった女性に対して、世界が知らなければならない。被害者は過去ではなく未来の歴史を書いている」と強調した。

 

 これに対しイ・ヨンスさんは「遠い所からお越し下さりありがとうございます。死ぬ前に日本の謝罪を受けられるよう助けて下さい」とお願いした。イ・オクソンさんは、自身の手首に着けていた「(日本軍慰安婦被害者)記憶腕輪」を外してシュレーダー元首相の手首にはめもした。

 

 シュレーダー元首相はこの日、ナチスドイツによって犠牲になったユダヤ人少女、アンネ・フランクの写真をおばあさんに贈り、1千万ウォン(約100万円)を女性の人権のために使って欲しいとして寄付した。ナヌムの家は答礼として、日本軍慰安婦被害者だった故キム・スンドクさんが描いた絵『連行』と少女像の模型を贈った。

 

 シュレーダー元首相はナヌムの家芳名録に「このように大変な苦痛にあった方々を思い涙が流れます」と書いた。彼は午後4時頃、ナヌムの家を去る前に記者たちのインタビュー要請を受けたが「苦痛を分かち合う場で立っているだけでも辛い。ここは記者会見に似合わない場所のようだ。気が重くて話を交わすことはできない」として、丁重に了解を求めた。

 

光州/キム・キソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


これまで石原慎太郎、猪瀬直樹、舛添要一など前任の東京都知事は毎年追悼文を送ってきた。

2017-08-26 | あらゆる差別は赦さない

“極右”小池東京都知事、朝鮮人虐殺追悼文を拒否

登録 : 2017.08.24 22:11 修正 : 2017.08.25 07:11

 

9月1日の犠牲者追悼行事に追悼文送った慣例破り 
極右勢力の朝鮮人被害歪曲加速を憂慮

小池東京都知事=資料写真//ハンギョレ新聞社

 “安倍対抗馬”に浮上した小池百合子東京都知事が、慣例を破って関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式に追悼文を送らないことにした。関東大震災当時の朝鮮人虐殺を否定する動きを助長したという批判が提起されている。

 

 小池知事は、来月1日に東京都墨田区の横網町公園の朝鮮人犠牲者追悼碑の前で開かれる関東大震災朝鮮人犠牲者追悼行事に追悼文を送ってほしいという主催側要求を断ったと、東京新聞が24日報道した。関東大震災当時、日本人自警団などにより虐殺された朝鮮人犠牲者を記憶するこの行事は、日本の市民団体の主管で毎年開かれてきたもので、これまで石原慎太郎、猪瀬直樹、舛添要一など前任の東京都知事は毎年追悼文を送ってきた。小池知事も就任直後の昨年には追悼文を送ったが、今年は突然立場を変えた。

 

 ここには追悼碑に書かれた「朝鮮人犠牲者数6千人余り」という字句と関連した論議が原因になったと東京新聞は伝えた。今年3月、東京都議会で自民党所属の都議会議員が「碑文に書かれた犠牲者数の根拠が薄弱だ」と主張すると、小池知事は「慣例的に追悼文を出していたが、今後は内容を調べたうえで追悼文を発表するか否かを決める」と答えた経緯がある。

 

 1923年9月1日、東京など関東地方でマグニチュード7.9の大地震が発生し「朝鮮人が井戸に毒を撒いた」などのデマが流布され、自警団、警察、軍人らが在日朝鮮人を虐殺した。日本では小池知事の追悼文提出拒否が関東大震災の朝鮮人被害事実を歪曲しようとする動きを加速させるのではという観測が出ている。日本の右翼勢力は、関東大震災朝鮮人虐殺事件の被害者数が水増しされており、また事件は当時朝鮮人が起こした暴動に対する正当防衛だったと主張している。

 

 小池知事は最近人気が急上昇した政治家だが、平和憲法を否定しようとする極右保守団体の日本会議で活動し、慰安婦強制連行を否定した極右人物だ。

 

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


「軍艦島」は、日本による植民地時代に端島炭坑(軍艦島、長崎市)に強制徴用された朝鮮人が命がけで島を脱出しようとする姿を描いた作品。

2017-07-31 | あらゆる差別は赦さない

[芸能]韓国映画「軍艦島」 公開4日で観客300万人超

2017/07/30 10:12

【ソウル聯合ニュース】長崎市の「端島炭坑」を舞台にした韓国映画「軍艦島」(原題)が公開4日目の29日に観客動員数300万人を突破した。同映画の配給会社が30日、伝えた。

 今年公開された映画では最短の300万人超えとなる。これまでは公開5日目に300万人超を記録した「スパイダーマン・ホームカミング」だった。

「軍艦島」の一場面=(聯合ニュース)
「軍艦島」の一場面=(聯合ニュース)

 「軍艦島」は、日本による植民地時代に端島炭坑(軍艦島、長崎市)に強制徴用された朝鮮人が命がけで島を脱出しようとする姿を描いた作品。2015年に「ベテラン」で1340万人を動員したリュ・スンワン監督がメガホンを取り、ファン・ジョンミン、ソ・ジソブ、ソン・ジュンギ、イ・ジョンヒョンなどが出演して話題を集めている。

csi@yna.co.kr


政治的意見に基づき、朝鮮学校を無償化対象から排除した」と指摘。無償化の目的である教育機会の均等確保とは無関係

2017-07-29 | あらゆる差別は赦さない

高校授業料無償化 朝鮮学校除外は「違法」

大阪地裁 国に処分取り消し命令

 

 国が朝鮮学校を高校授業料無償化の対象から除外したのは違法だとして、大阪朝鮮高級学校(大阪府東大阪市)を運営する学校法人「大阪朝鮮学園」が国に処分取り消しなどを求めた訴訟の判決が28日、大阪地裁でありました。西田隆裕裁判長(三輪方大=まさひろ=裁判長代読)は「法の趣旨を逸脱するもので違法」と判断して除外処分を取り消し、無償化の適用を命じました。


写真

(写真)高校授業料無償化訴訟の判決で、大阪地裁に向かう弁護団と朝鮮学校の生徒ら=28日午前、大阪市北区

 同種訴訟は東京や名古屋など5地裁で起こされ、判決は2件目。広島地裁は19日、除外は適法と判断しており、訴えを認める判決は初めて。

 西田裁判長は「拉致問題の解決の妨げになり、国民の理解が得られないという外交的、政治的意見に基づき、朝鮮学校を無償化対象から排除した」と指摘。無償化の目的である教育機会の均等確保とは無関係で、適用の根拠規定を削除したのは無効と判断しました。

 朝鮮学校では北朝鮮指導者に敬愛の念を抱き、国家理念を賛美する教育が行われていると言及しましたが、判決は「就学支援金が授業料に充てられず、朝鮮総連から不当な支配を受けている疑念を生じさせる特段の事情は認められない」とし、適用要件を満たすと結論付けました。

 国際人権規約や子どもの権利条約に基づき、国内に居住する外国人の子どもたちの教育を保障することは国際社会の一員としての日本の責務です。朝鮮学校での教育は、日本の学習指導要領にそったものが多く、日本の高校教育に準じたものといえます。ほとんどの大学が朝鮮学校卒業生に日本の高校卒業生と同等の受験資格を認めています。

 朝鮮学校の差別的な適用除外には、これまで国内外から懸念や批判がだされてきました。日本共産党は「どの国の子どもに対しても学ぶ権利を保障するのが国際ルール。特定の国の外国人学校を排除すべきでない」と国会などで求めてきました。


 「高校授業料無償化」 公立高校の授業料を徴収せず、私立高校生には世帯の所得に応じて就学支援金を助成する制度で、2010年度から実施されました(14年度から安倍政権が所得制限を導入)。外国人学校は文部科学相が対象校を指定するとされました。各地の朝鮮学校が申請したのに対し、安倍政権は13年、文科相指定の根拠となる省令の規定を削除し、朝鮮学校に指定しないと通知しました。


大阪朝鮮学園が原告となり日本国に対して高校無償化制度の施行規則に基づいた指定の義務付けを求めた裁判の判決

2017-07-28 | あらゆる差別は赦さない

〈大阪無償化裁判〉朝鮮学園が全面勝訴/歓喜の叫び、差別是正への新たな出発点に

全面勝訴の知らせに歓喜に沸く同胞、関係者たち

大阪朝鮮学園が原告となり日本国に対して高校無償化制度の施行規則に基づいた指定の義務付けを求めた裁判の判決が28日、大阪地裁202号法廷で言い渡された。地裁は学園側の請求を全面的に認め、国の処分を取り消し、無償化の対象とするよう命じた。

判決が出た瞬間、傍聴席は歓喜に包まれた。地裁の外でも朝鮮学校の関係者や支持者たちは一様に抱き合い、涙を流し、大歓声を上げていた。

「裁判所は良心と法の支配のもとで適正な事実認定、判断を下した。我々の全面勝訴だ」。大阪無償化裁判弁護団の丹羽雅雄団長も喜びをひしひしと噛み締めていた。

判決では、下村博文文科大臣が教育の機会均等とは無関係な外交的、政治的意見に基づき朝鮮学校を無償化法の対象から排除したのは、裁量権の逸脱、乱用であるとして違法、無効であると指摘された。また被告(国)が、朝鮮学校が朝鮮、総聯と一定の関係を有する旨の報道などを理由にして、総聯の「不当な支配」を受けているとの疑いが生じるとした主張に関しては、報道などの存在及びこれに沿う事実をもって、特段の事情があるということはできないとした。

判決後に開かれた記者会見では大阪朝鮮学園の玄英昭理事長が大阪朝鮮学園声明文を読み上げ、「朝鮮学校に対する公的助成からの排除の流れを断つ礎となり、始発点、転換点となるだろう」「朝鮮学校で学んでいる多くの子どもたちの教育への権利が改めて認められ、保証されたことをうれしく思い、我々の民族教育は正当であり、民族教育は法的保護に値する権利であることが証明された」と意義を強調した。

「日本社会に正義は生きていた。私たちの子どもが日本学校の子どもたちと同じように学ぶ権利が認められて嬉しい」。大阪府内の朝鮮学校に子どもを送るオモニは涙を流しつつも、記者会見場で切実に問いかけた。

「子どもたちはあらゆる差別、虐待、搾取から守られるべきであるにもかかわらず、朝鮮学校の子どもたちは国際情勢や政局によって危険にさらされ、深い傷を負っている。問題や課題を解決していくのは子どもではなく大人の責務だ。国が控訴しないことを心から切望する。同じ子どもを持つ親として、偏見や差別、憎しみのない平等で平和な社会をともに目指していきませんか」

「朝鮮高級学校無償化を求める連絡会・大阪」の長崎由美子事務局長は、涙で目を赤らめながら胸を撫で下ろしていた。

脳裏にフラッシュバックしたのは、2012年4月17日から府庁前で毎週行ってきた「火曜日行動」の日々。「雨の日も風の日も、どんな時も立ち上がり声をあげてきた朝鮮学校の関係者や支持者たち。勝利判決は皆が待ち望んだ結果だった」。

長崎事務局長は、朝鮮学校を取り巻いて多くの人々が「手をつなぎ合い、人間が誇りを持って生きていくために繰り広げてきた闘い」は、差別排外主義や利己主義ですさんだ日本社会を根底から変えていく「原点」になったと誇らし気だ。

2015年度に大阪朝高を卒業した金宏城さん(朝大政治経済学部2年)は強く願っている。

「日本政府は今回の判決を真摯に受け止め、民族教育に対する差別を取りやめてほしい。今日という日が、朝鮮学校に通う全ての生徒たちが安心して学べる社会を築いていくうえでの始発点になってほしい」。

この日は全国各地から数多くの同胞や日本市民たちが応援に駆けつけていた。

京都中高オモニ会の朴錦淑会長(45)は19日に広島無償化裁判で下された「あまりにも酷い不当判決」に憤慨しながらも、大阪無償化裁判での勝利を心から祈っていたという。

自身の子どもは在特会による京都の朝鮮学校襲撃事件に遭った。無償化問題をおいても多くの生徒、卒業生たちが心に傷を負ってきたはずだと話す。

今回の判決を受けて「傷ついた子どもたちを癒してあげられるように、今後も大人たちが力を合わせていきたい」と気持ちを新たにしていた。

「嬉しさのあまり涙が止まらない」と話す東京中高オモニ会の金栄愛会長(51)は喜びもつかの間、すぐさま東京への帰途に就いた。向かった先は、朝鮮学校への無償化適用を求め、毎週文科省前で行われている「金曜行動」。

「足取りは軽い。胸を張って参加者たちに勝利の報告を届けたい。次は東京が裁判の判決(9月13日)で勝利する番だ」

(李永徳)


「被害者を置き去りにした、米・韓・日の軍事同盟のための『日韓合意』を許さないぞ!」

2017-06-30 | あらゆる差別は赦さない

日韓合意を破棄せよ/

日本軍性奴隷問題解決を求める街頭宣伝、京都で

日本軍性奴隷問題の解決を要請する「東アジアの平和を目指す青年学生アクション2017」が6月24日、京都駅周辺で行われた。集会には朝青、留学同をはじめとした同胞や日本人士ら35人が参加した。

京都駅で行われた街頭宣伝

朝鮮半島の分断や植民地支配責任など、東アジアを取り巻く様々な問題に対して同世代の青年学生たちが共に声をあげるため、今年初めて行われた。

集会は1部の講演会、2部の街頭宣伝の2部構成で行われた。

1部講演会は京都駅付近の会議室で行われ、総聯南山城支部の金秀煥委員長が「日本軍『慰安婦』問題の正しい解決を阻害する問題について」というテーマで講演を行った。

金秀煥委員長は、「1965年の日韓請求権協定で解決されず、人権侵害に関する賠償問題の枠組みの中で主張されてきた『慰安婦』制度被害者への賠償請求権が、日韓合意によって無効とされてしまった」と訴える一方で、今日まで粘り強く重ねてきた民衆の運動があってこそ、日本軍性奴隷問題をとりまく世論に変化が起こったと述べた。

講演会は、「日本軍『慰安婦』問題・関西ネットワーク」共同代表の奥田和浩さんによる、毎月第一水曜日に大阪駅前で行われる水曜行動についてのアピールで締めくくられた。

2部の街頭宣伝は、観光客で賑わう日曜日の京都駅前で行われた。

参加者たちは朝鮮語、日本語、英語で書かれたプラカードを掲げ、「『慰安婦』制度の被害者の声を無視した日韓合意を破棄せよ!」「日本政府は『慰安婦』制度被害者に賠償せよ!」「被害者を置き去りにした、米・韓・日の軍事同盟のための『日韓合意』を許さないぞ!」とシュプレヒコールを響かせた。

大阪芸術大学4回生の髙稀暎さんは「実際に参加し、自分たちがやらなければ誰がやるのかと改めて考えた。学んで吸収したことを実践に移すことが本当に重要だと思う」と今後の取り組みへの意欲をみせた。

また、参加した立命館大学の男子学生は、「『「慰安婦』問題の歴史が日米韓政府のパワーポリティクスの論理によって勝手に終わらせられていく中で、それに抗い、今一度他者と自分、過去と現在を繋げて考えていく必要があると思った。例えば女性への性暴力など、今日本社会で問題とされていることを見ても、現在の自分たちの問題として向き合わないといけない。『慰安婦』とされた女性たちをはじめ、今に続く歴史の中で生み出されてきた被害に向き合わないままこうした現在の問題を解決することもできないと思う」と話した。

日韓合意後の日米南軍事同盟の強化や、国会での共謀罪法案の強行採決など、東アジアの情勢が重要な局面を迎えている中で、留学同大阪、兵庫、京都では、今後も日本学校の生徒をはじめとした広範な市民との連携を深める、多種多様な活動を展開していく決意だ。

【留学同京都】


「北朝鮮の国民を餓死させろ」との谷本知事の暴言に対し、怒りを込めて抗議します。

2017-06-27 | あらゆる差別は赦さない

日本人士らが抗議文/石川県知事の暴言に対し

石川県知事の暴言(6月21日)に対して、日本人士らが抗議文を発表した。

谷本・石川県知事の暴言への抗議文

「北朝鮮の国民を餓死させろ」との谷本知事の暴言に対し、怒りを込めて抗議します。「餓死させる」ということは「人を殺す」ということです。しかも、殺人を犯すなかで、「餓死」はもっとも凶悪で非人道的な犯罪です。知事という要職にある人物の発言とは到底信じられません。撤回すれば済む問題ではありません。改めて暴言のどこがどう間違っていたのか、なぜこうした間違いを犯したのか、みずから謝罪・釈明のための会見を開くよう要求します。

谷本知事は、朝鮮に住む人々を同じ人間とはみなしていません。もし自らがそうした仕打ちを受けたらどう思うのか、相手の立場に思いをめぐらせることができていません。これでは県民の生活を守る知事として失格です。

知事の暴言は、知事自身の心の奥にある朝鮮人に対する差別観・蔑視観が表出したものと言わざるをえません。それは、歴史的経緯から日本に定住せざるを得なくなった在日朝鮮人に対する差別観・蔑視観につながっています。

いま、在日朝鮮人に対するヘイトスピーチが大きな社会問題となり、これを規制する法律が昨年成立したばかりです。しかしながら、知事の暴言は、こうしたヘイトスピーチをいまだ繰り返す排外主義集団をかえって鼓舞し、正当化するものです。知事の暴言は絶対に許すことができません。

私たちは、南北朝鮮の自主的平和統一を支持する運動を長年にわたり繰り広げています。南北が敵対・対立するのではなく、対話・交流・協力しあうことが、朝鮮半島の緊張緩和につながり、ひいては日本の平和にもつながるとの考えです。これに対し知事の暴言は、朝鮮の内部崩壊を導くことが、日本の平和のためになるとの考えです。それは、朝鮮に対する実質的な侵略行為に他なりません。

戦後の日本政府は朝鮮植民地支配についていまだに謝罪も償いもしていません。知事の暴言は、朝鮮に対する過去の清算をしないですまそうとする暴挙にもつながりかねず、到底容認できません。

私たちは、日本政府が過去の清算に基づく日朝国交正常化を実現することが、朝鮮半島と日本の平和実現の近道であると確信しています。これと相いれず、歴史の歯車を逆戻りさせようとする知事の暴言を、私たちは断じて許すことができません。

2017年6月23日

朝鮮の自主的平和統一支持日本委員会

議長 日森文尋


2017年6月23日

石川県知事

谷本正憲 様

谷本正憲 石川県知事の発言に対する抗議声明

フォーラム平和・人権・環境

共同代表 藤本泰成

報道によると石川県の谷本正憲知事は6月21日、金沢市内で行われた県町長会定期総会後の懇親会で、朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)による弾道ミサイル発射に関し「(県内の)北陸電力志賀原発を狙う暴挙をするなら、兵糧攻めにして北朝鮮の国民を餓死させなければならない」と発言した。翌22日に谷本知事は「人命は尊重されなければならない」として前日の発言を「撤回する」としながらも、「北朝鮮の国民に影響が及ぶ可能性があるが、内部から体制が崩壊していくような状況をつくることが必要だ」などと同じような主張を繰り返した。

わたしたちはこうした谷本知事の暴言に対して断固抗議する。

谷本知事の発言は朝鮮に対する敵愾心をいたずらに扇動し在日コリアンへの差別・ヘイトスピーチを助長しかねない。日本にはいまだに韓国、朝鮮、そして在日コリアンに対する差別意識が根強く存在している。さらに近年は「高校無償化制度」からの朝鮮学校排除に象徴されるように、政府・自治体による差別も問題とされている。石川県知事という要職につく者の発言は社会的影響が大きい。谷本知事は公人としての責任を全く自覚していない。

「内部から体制が崩壊していくような状況をつくることが必要」という発言は、東アジアにおける戦争危機を煽るという点で問題である。朝鮮による度重なる核実験やミサイル発射の背景には、日米韓3国による軍事的挑発がある。朝鮮の「体制が崩壊していくような状況」を作ろうとしてきたこれまでの政策が、むしろ朝鮮の態度を硬直化させ核武装の道へと追い込んできたのである。しかし今、韓国では「対話による解決」を掲げる文在寅政権が誕生し、米国のトランプ政権も圧力を加えながらも体制の崩壊までは求めないとする対朝鮮政策を決めたばかりだ。朝鮮の脅威を煽りながら「戦争できる国づくり」を正当化しようとする日本のあり方は許すことはできない。真の平和を願うのであれば、「対話による解決」を目指して取り組んでいかなければならない。

わたしたちは、谷本知事に対して21日・22日の両発言について真摯に謝罪し撤回することを要求する。敵意をむき出しにするのではなく、対話を通じて信頼関係を築いていくことのみが現在の東アジア情勢を打開する唯一の道であること、そして日本国内からヘイトスピーチをなくし真の多文化共生社会を実現する道であることを、谷本知事には理解していただきたい。


2017年6月23日

石川県知事

谷本 正憲 様

日朝学術教育交流協会

会長 中村 元氣

「北朝鮮国民餓死を」暴言に対する抗議文

私たちは、日本教職員組合傘下の19の都道府県教職員組合や高等学校教職員組合などで構成する日朝学術教育交流協会です。私たちは、憲法前文で謳う「全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」という理念・精神に反する、今回の貴職による「兵糧攻めで北朝鮮国民を餓死させないといけない」という発言を、到底許すことができない暴言であり、言語道断、即刻撤回と謝罪と、その責任を果たされることを望むものであります。

どんなことがあろうとも、また、どんな人であろうとも今回の「餓死させる」という言葉は使ってはいけないし、ましてや、「国民・県民の生命と生活を守る」ことを責務としている、県知事という公職にありながらの暴言は決して容認できません。

さらに、「餓死させる」とは、言い換えれば「殺人計画」「殺人予告」ともとらえかねません。直ちに、誠意を持って謝罪すると共に責任の明確化など、強く求め、抗議いたします。

(朝鮮新報)


盧元大統領の8周忌追悼式を訪れた文大統領は、久しぶりにリラックスした笑顔で挨拶をはじめた。

2017-05-24 | あらゆる差別は赦さない

文大統領、盧元大統領追悼式で「必ず成功した大統領になって、再び伺う」

登録 : 2017.05.23 23:11 修正 : 2017.05.24 06:41

「任期内では今日が最後の追悼式出席」 
「もうあなたを全国民にお返しする」 
陣営超えて強力な国民統合への意志を表現

故盧武鉉元大統領8周忌追悼式が開かれた23日午後、慶尚南道金海市進永邑烽下村で、文在寅大統領と盧元大統領の息子のコンホ氏などが式場に向かうと市民が携帯電話を頭の上に持ち上げて撮影している=金海/シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

  烽火山のミミズク岩が見下ろす中、黄色い蝶々1004羽が空へ舞い上がった。「盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領がこれからは心安らかに休み、自由に飛んで行かれるよう」という意味を込めて、盧武鉉財団で準備した行事だった。顔を上げて蝶が飛んで行くところをしばらく眺めていた文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、ハンカチを取り出し濡れた目頭をおさえた。盧武鉉元大統領の逝去後、毎年5月23日になると烽下(ポンハ)村を訪れた彼だが、今年は状況が変わった。以前は「盧武鉉の友人」であり、参与政府(盧武鉉政権)の最後の秘書室長、また悲劇的な死を見届けた「喪主」だったが、今は大韓民国19代大統領となって帰ってきた。

 

 「盧武鉉大統領も今日だけは、ここのどこかで私たちの中に隠れて、皆さんに感謝しながら『やあ、いい気分だ!』とおっしゃっていそうです」。9年ぶりに成し遂げた政権交代のニュースをたずさえて盧元大統領の8周忌追悼式を訪れた文大統領は、久しぶりにリラックスした笑顔で挨拶をはじめた。「政治的報復による他殺」という支持者たちの怒りの中で、一部の政治家たちにやじと悪口が集中し、水が浴びせられた過去の追悼式とは異なり、この日の追悼式は涙と笑いが交差した。

 

 

文在寅大統領が23日午後、慶尚南道金海市進永邑烽下村で開かれた故盧武鉉元大統領8周忌追悼式に参席し発言している=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 「皆一緒に国らしい国を作ろう」という文大統領のこの日の追悼式の挨拶は、“積弊清算”という言葉に象徴される“改革”と、これを基盤に“統合”を成し遂げ新しい時代へ進むという誓いだった。盧元大統領の“挫折”以後忘れられた「反則と特権のない世の中」、「常識と原則が通じる世の中」という“未完の夢”を、今度は文大統領自身が必ず実現するということだ。4月3日、共に民主党の大統領選候補に確定した直後、盧元大統領の墓地を参拝し「盧武鉉大統領が夢見た“人が生きる世の中”は、改革と統合という二つの課題を一緒に達成する時にこそ可能だ」と述べたのと同じ延長線にある言葉だ。

 

 ここには、盧元大統領が「民主主義と人権と福祉が正常に作動する国、地域主義と理念の葛藤、差別の非正常がない国」を夢見たが、参与政府が「理想は高く、力は不足」し「現実の壁を越えられなかった」という反省が基盤となっている。

 

 彼は、文在寅政府の誕生には盧元大統領が世の中を変える動力として強調した「目覚めた市民の力」が位置していると見ている。昨年冬から今年春まで全国を明るく照らしたろうそくの民心が平和な政権交代を導き出したことに対して、文大統領は「盧武鉉の夢が目覚めた市民の力で復活した」と意味づけた。

 

 彼は新しい時代への覚悟を固め、同時に「盧武鉉時代」との美しい別れを告げた。残った任期中に大統領の身分でこれ以上盧元大統領の追悼式には出席せず、彼を胸に大切に抱えるという考えを明らかにし、「もうあなたを完全に国民にお返しする。必ず成功した大統領になって任務を果たした後、再び伺いたい」と約束した。特定“陣営”に閉じ込められ、「彼らだけの大統領」にとどまらず、「国民の大統領」として国政運営を成功裏に率いていくという熱い誓いだった。

 

イ・ジョンエ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


「私もいつでも被害者になり得る」  若い女性たちも「嫌悪」に向き合い闘争開始 !

2017-05-20 | あらゆる差別は赦さない

「ヤングヤングフェミ」の誕生…「江南駅10番出口は私たちの人生を変えた」

登録 : 2017.05.16 23:35 修正 : 2017.05.20 06:14

 

[江南駅事件1周年] 
1年前の追悼現場「ポストイット数千枚」 
「私もいつでも被害者になり得る」 
若い女性たちも「嫌悪」に向き合い闘争開始 
 
堕胎の処罰強化反対した「黒いデモ」 
ろうそく集会時、嫌悪発言に対する謝罪引き出し 
「恐怖が勇気になった」17日追悼祭

昨年5月、江南駅女性殺人事件が起きた後最初の週末の21日午後、江南駅10番出口の前に集まった市民たちが犠牲者を追悼している=イ・チョンア記者//ハンギョレ新聞社

 昨年5月17日未明、ソウル江南駅付近の商店街公用トイレで凶器で刺された23歳の女性が死亡した。数日間で江南駅10番出口にはポストイットが数万枚はりつけられた。若い女性の多くは、深夜に公用トイレを使用したことが事件の原因であるように糊塗するのに反対した。社会に蔓延した女性蔑視と性差別など「女性嫌悪」が本当の理由だと事件の性格を規定した。彼女らは「江南駅女性殺人事件」をきっかけに“フェミニスト”になり、グループを作り、行動を開始した。1990年代に登場した「ヤング(ヨン)フェミ(young feminist・若いフェミニスト)から取った「ヤングヤング(ヨンヨン)フェミ」(「ヤングフェミ」よりもっと若いという趣旨の単語)の誕生だ。彼女らは「私もいつでも被害者になり得る」という自覚から勇気を出したと告白した。

 

■江南駅10番出口、フェミニストへの転換

 大学院生のイ・ダウンさん(26)は「昨年5月、江南駅追悼現場にいた4時間が人生を変えた」と話した。彼女は当時、たくさんのポストイットに書かれた言葉と自由発言を見ながら「『私一人だけがこんなに辛かったのではなかったんだ』ということを発見した」とし、「自己検閲する性格だったが、帰り道でずっしりとした熱い思いを抑えることができなかった」と話した。イさんは準備していた中国留学には行かず、今年3月に梨花女子大学女性学科大学院に進学した。イさんは「ジェンダーに全く疎かった1年前の私が想像もできなかったこと」だと話した。

 

 フェミニストのグループ「花火フェミアクション」で活動する大学生のイ・カヒョンさん(24)は「事件前には偏見が怖くて“フェミニスト”とも言えなかった。江南駅で『私がいつ死んでもおかしくない』と自覚するようになり、勇気を得た」と話した。江南駅事件をきっかけとして活動を開始した「フェミダンダン」所属の会社員のホン・スンミンさん(25)も似ている。事件直後、花一輪でも置いて来ようと思って江南駅に行き、大きな衝撃を受けた。ホンさんは「追悼はデモよりも敷居が低くて行く決心がついたが、そこで『私はフェミニスト、行動する人』という自覚と勇気が出てきた」と話した。「フェミダンダン」は事件直後、江南駅周辺でこの道にいる誰もが被害者になり得るという趣旨で、鏡を持ったまま行進する「鏡行動」を行ったりもした。

 

■堕胎罪の処罰強化の白紙化、集会での嫌悪発言禁止引き出す

 このように誕生した「ヤングヤングフェミ」たちは、この1年間女性関連の各種問題に声を上げた。「堕胎罪廃止」を要求した「黒いデモ」が代表的だ。昨年9月、保健福祉部が人工妊娠中絶手術を執刀した医師の資格停止期間を従来の1カ月から最大で1年に延ばすという行政規則改定案を立法予告すると、彼女らは「私の子宮は私のもの」と叫びながら、黒い服を着て2回にわたりデモを行った。福祉部は立法予告して1カ月目にこれを白紙化した。

 

昨年、人工妊娠中絶手術を執刀した医療人に対する処罰を強化する政府の行政規則立法予告案に抗議する女性たちが「堕胎罪廃止」を要求し、「黒いデモ」を進めた=フェミダンダン提供//ハンギョレ新聞社

 彼女らは弾劾ろうそく集会の政局で「集会内のセクハラ」や「集会中の女性卑下発言」問題を水面上に引き上げたりもした。イ・カヒョンさんは「集会現場にいつもあった女性嫌悪・性差別的発言と行動を問題として認識させるというのが最も大きな成果だった」と話した。DJ DOCの歌の歌詞は「女性嫌悪議論」の末に本舞台で歌われなかった。

 

 昨年7月、声優のキム・ジャヨンさんが、女性卑下を「ミラーリング」することで有名になったインターネット・コミュニティ「メガリア」の後援Tシャツを着たとして、ゲーム会社ネクソンとの契約が解約されると、彼女らは電撃的にネクソンに抗議するデモに乗り出した。女性の体に対する束縛を拒否した「天下第一わき毛大会」や、「盆正月労働ぶっ壊し」イベントを開き、金浦(キムポ)空港の掃除労働者たちが処遇の改善を要求して断食闘争を展開すると「女性労働評価の切り下げを中止せよ」と連帯もした。めまぐるしい1年だ。

 

 江南駅事件以後登場したフェミニストグループたちは3月、連帯団体「汎フェミネットワーク」を発足した。汎フェミネットワークが主管し、17日夕方に江南駅近くで開かれる1周年の追悼祭の名前は「私たちの恐怖は勇気となって帰って来た」である。

 

パク・スジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

 

 

昨年6月、花火フェミアクションがソウル中区太平路のプレスセンター前で加害者中心的なマスコミの報道と社会の女性嫌悪を助長する江南駅殺人事件関連のマスコミ報道を批判する記者会見を開いている=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 

「女性嫌悪の犯罪」「弱者対象の犯行」論争、いまだに

 

 江南駅女性殺人事件から1年がたったが、この事件が「女性嫌悪犯罪なのか」をめぐって議論が続いている。

 

 警察と検察は事件発生直後から「精神疾患者の通り魔犯罪であり、女性嫌悪犯罪ではない」という立場を維持した。裁判所も「キム容疑者が女性を嫌悪したというより、男性を恐れ、相対的に弱者である女性を犯行の対象にした」と判決文で明らかにした。

 

 しかし、女性界は事件の脈絡にもっと注目しなければならないと見ている。江南駅事件も数多くの女性対象犯罪の一つであり、そのような犯罪の背景には構造的な性差別や女性に対する蔑視やからかいなど「女性嫌悪」が充満しているという見方だ。キム・ミンジョン元刑事政策研究院委嘱研究員(フロリダ州立大学犯罪学博士修了)は「当該犯罪を『嫌悪犯罪』で処罰してほしいというのではなく、そのような犯行が社会的に蔓延した『女性嫌悪』から始まったものだと主張している」と話した。刑事政策研究院のチャン・ダヘ副研究委員は「スコットランド政府は『女性を対象とした暴力は性差別構造に起因している』という判断によって2014年から暴力予防政策の一環として各種の性平等政策を展開している」とし、「女性嫌悪が蔓延した社会を直視し、予防策を策定することが重要だ」と指摘した。

 

コ・ハンソル、パク・スジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


アパホテルは客室に備えた極右性向の書籍のために、最近中国最大の(SNS)の微博でも話題になった。

2017-01-19 | あらゆる差別は赦さない

中国マスコミが「日本の極右が経営するホテル」連日攻撃する理由とは

登録 : 2017.01.18 22:25 修正 : 2017.01.19 06:47

アパホテルの客室には「慰安婦・南京大虐殺を否定する」書籍を備置 
中国外交部までが批判したが、ホテル側「何も悪くない」 
中国の旅行会社が提携を中止したとの噂も…韓国観光客も多く利用

APAホテルが客室に用意した極右性向の書籍=微博よりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 中国のマスコミが外交当局に後押しされ、日本の極右が運営するホテルチェーンを連日批判する中、ホテル側も怯まない姿勢を見せ、対立が深まっている。

 

 「環球時報」は18日、「日本のホテルが南京大虐殺を否定する書籍の撤去を拒否した」というタイトルの記事で論議になっているアパ(APA)ホテル側が「異なる立場の人から批判されたからと、書籍を客室から撤去することは考えていない。日本では言論の自由が保障されており、一方的な圧迫によって主張を撤回するようなことは許されない」という立場を明らかにしたと伝えた。このホテルはまた、客室内に備えられた書籍の内容についても、著者が多くの資料を分析したもので、国によって歴史認識や歴史教育が異なり▽書籍を客室に備えたのも事実に基づいて本当の歴史を伝えるためだと主張した。要するに「何も悪くない」ということだ。

 

 アパホテルは客室に備えた極右性向の書籍のために、最近中国最大のソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)の微博でも話題になった。引き出しに備えられた書籍は、同ホテルの最高経営者(CEO)元谷外志雄氏が書いた『誰も言えない国家論』、『誇れる祖国 日本』、『誇れる祖国 日本復活への提言』などで、日本軍慰安婦の存在や南京大虐殺事件を否定する内容が含まれている。

 

 日本最大のビジネスホテルチェーンであるアパホテルは、地理的利便性と安い価格で、日本人だけでなく韓国や中国の観光客も多く利用するチェーンとして知られている。ホテル側は「宿泊客が気に入れば購入できるようにしているが、中国人や韓国人のお客さんには購入した人がいなかった」と話した。

 

 今月15日の「環球時報」報道を皮切りに、中国マスコミはこのニュースを相次いで報道しており、環球時報は17日付で、日中間の相互尊重の必要性を強調する社説も掲載した。同日、中国外交部の定例記者会見では、この事件に対する立場を尋ねる同メディアの記者の質問に、華春瑩報道官が「日本国内の一部勢力は、終始歴史を直視せず、ひいては否定し、歴史を歪曲しようとしている」と強く批判した。

 

 中国内の雰囲気が激化する中、中国の旅行会社がアパホテルチェーンと結んだ事業提携を中止するとか、観光客たちが利用しなくなるなどのうわさも流れている。アパホテル側は17日、日本メディアとのインタビューで、予約の取り消しなどと関連し「明確な変化はない」と答えた。

 

北京/キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)


日本軍が第二次世界大戦時フィリピンを占領した、1000人の女性を「慰安婦」として強制連行

2016-10-27 | あらゆる差別は赦さない
フィリピンの「慰安婦」の権利保護組織、日本に歴史を正視するよう促す
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-10-26 15:15:52 | 新華網 | 編集: 王珊寧

  新華網マニラ10月26日(記者/楊柯 楊天沐)フィリピンの「慰安婦」の権利組織「フィリピン女性連盟(LFW)」は25日、日本政府に第二次世界大戦時のフィリピン占領期間中の日本軍による「慰安婦」強制連行の歴史を正視し、また被害者へ賠償を行うよう促した。

 「フィリピン女性連盟」のエクストレ マデュラ常任理事は声明の中で、当組織はすでにフィリピンのドゥテルテ大統領に訪日中フィリピンの「慰安婦」問題について日本政府と交渉するよう求めたと伝えている。ドゥテルテ大統領は25日から日本を公式訪問している。

 エクストレ マデュラ常任理事は、フィリピンの歴代政府は外交上日本から恨みを買うのを恐れたため、第二次世界大戦時フィリピンの「慰安婦」が日本軍の下で受けた苦難を無視してきた。ドゥテルテ大統領は日本側にフィリピンの「慰安婦」のために合理的で公平な解釈を求めるだろうと述べている。

 あるフィリピンの民間団体は、日本軍が第二次世界大戦時フィリピンを占領した期間中、およそ1000人のフィリピン女性を「慰安婦」として強制連行しており、今ではまだ生存している「慰安婦」被害者は100人ほどしかいないと述べている。


□□■(公財)京都市国際交流協会メールマガジン 2016年8月1日号 ■■□

2016-08-01 | あらゆる差別は赦さない

□□■(公財)京都市国際交流協会メールマガジン 2016年8月1日号 ■■□
 出勤途中にインクライン(琵琶湖疏水)沿いで、セミの抜け殻をたくさん見かけます。
セミそのものの姿はなかなか見えませんが、その旺盛な鳴き声は抜群の存在感です。
 セミは、桜などバラ科の樹木の樹液を好むのだそうです。kokokaの近くのインクラインは
桜の木が多く、春にはお花見の名所として賑わうところですが、セミにとっても絶好の
生息地だったのですね。
 夏本番を謳歌する、セミの大合唱。うだるような暑さが、ますます暑くなりそうで
恨めしい鳴き声。けれども、春に花見で浮かれた人間たちが踏みしめる桜の根元で、
じっと耐えていたセミたちです。今度はセミが浮かれて、人間が耐える番かもしれません。
 大暑すぎればもう立秋。暑さも上手に過ごして、よい夏休みを!
<hana>

●ポケモンもいいけど、本物のセミも探しに行こう!
koko Kids 「夏休み特別セミナー」(8月6日)
http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/tabunka/jp/kodomo/2016/kokokids0806.html

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□■CONTENTS□■
1.今月の国際交流・多文化共生イベント
2.外国籍市民の方へのとっておき情報
3.姉妹都市コーナー展示室
4.kokoka京都市国際交流会館からのご案内
5.次号予告(来月のイベント)
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1.今月の国際交流・多文化共生イベント
●国際交流市民活動グループ・団体支援事業「COSMOS」(コスモス) 活動グループ募集
 kokokaでは、日本・外国の文化紹介を通して国際交流活動を行うグループを募集しています。
2016年10月から2017年3月の第2・4土曜日(全12回)に、kokoka京都市国際交流会館において
活動の場を提供し、広報等の支援も行います。
詳しくはお問合せください。
[募集期間]  8月2日(火)~8月31日(水)
[場  所]   kokoka京都市国際交流会館
[対  象]   京都市内に活動の基盤を持つグループ
[申込方法]   所定の書式にて郵送または来館
[申込・問合せ] (公財)京都市国際交流協会 事業課 TEL 075-752-3511
詳しくはこちら→ http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/katsudo/jp/cosmos/bosyu.html

●kokokaオープンデイ ボランティアスタッフを募集しています!
 11月3日に開催される国際交流イベント「kokokaオープンデイ2016」の運営を
お手伝いいただけるボランティアスタッフを募集しています。ご興味ある方は、
ぜひ募集説明会にご参加ください。
<ボランティアスタッフ募集説明会>
[日  時]   10月1日(土)11:00~12:30
[場  所]   kokoka京都市国際交流会館 研修室(3F)
[対  象]  ボランティア活動に興味がある方(18歳以上)
        *外国人の方も大歓迎です!(日常会話程度の日本語ができる方)
[参加費用]  無料(要申込)
[申込方法]  HPの申込フォームからエントリーしてください。
        http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/tabunka/jp/openday/2016/volunteer.html
[問 合 せ]  (公財)京都市国際交流協会 TEL 075-752-3511

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2.外国籍市民の方へのとっておき情報
●子育てステーションホッとチャット「世界を知ろう★ドイツ」
 京都で子育て中のお母さん、お父さんをサポートする活動です。
今月は、ドイツ出身のフランチェスカさんからドイツのお話をききます。
ドイツの絵本を読んだり、歌を歌ったりします。
[日  時]   8月6日(土)14:00~15:30
[集合場所]   kokoka京都市国際交流会館 事務室(3F)
[対  象]  京都で子育て中の方(日本人・外国人)、子ども(0歳~5歳)*申込不要
[問 合 せ]  (公財)京都市国際交流協会 TEL 075-752-3511 office@kcif.or.jp
詳しくはこちら→ http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/tabunka/jp/kodomo/2016/hotchat20160806.html

●親子のためのkoko Kids 「夏休み特別セミナー」
 外国にルーツを持つ子ども(6歳以上15歳以下、帰国子女含む)とその保護者を対象とした、
学習サポートと交流会。夏休みの宿題サポートとセミとりを行います。
[日  時]   8月6日(土) 10:00~16:00
[場  所]   kokoka京都市国際交流会館 第2会議室(1F)
[費  用]   無料
[対  象]   外国籍または外国に文化背景をもつ小学生以上の子どもたち(6歳~15歳)
        保護者
[申込方法]   電話・FAX・E-mailまたはkokoka京都市国際交流会館の窓口まで
[申込・問合せ] (公財)京都市国際交流協会 事業課 
                  TEL 075-752-3511 FAX 075-752-3510 E-mail office@kcif.or.jp
詳しくはこちら→ http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/tabunka/jp/kodomo/2016/kokokids0806.html

●自主活動グループによる文化紹介クラス「COSMOS」(コスモス)
 日本の伝統文化や外国文化を紹介するクラスです。申し込み不要です、お気軽にご参加ください!
 (1)メイクセラピー (2)日本舞踊 (3)長唄・三味線
[日  時]   8月13日(土)、27日(土)(毎月第2・4土曜日)
        (1)10:00~12:00、(2)12:30~14:30、(3)15:00~17:00
[場  所]   kokoka京都市国際交流会館 第4会議室(3F) 
[費  用]   各クラス500円
[申込・問合せ] (公財)京都市国際交流協会 事業課 TEL 075-752-3511
詳しくはこちら→ http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/katsudo/jp/cosmos/index.html

●京都市総合防災訓練2016 参加者募集中
 京都市の防災訓練に参加する外国人の方を募集しています。
地震など大きな災害への備えや対応について学びます。
[日  時]   9月3日(土) 8:50~ 11:00
[集合場所]   梅小路公園 京都水族館入り口前
[費  用]   無料。交通費実費のお支払いあり。
[対  象]   外国籍市民または外国にルーツのある方
[申込方法]   HPの申込フォームから。(8月27日締切り)
[申込・問合せ] (公財)京都市国際交流協会 事業課 
                  TEL 075-752-3511 FAX 075-752-3510 E-mail office@kcif.or.jp
詳しくはこちら→ http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/saigai/jp/bousai/top/bousai.htm

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3.姉妹都市コーナー展示室(kokoka京都市国際交流会館  2階)
*お問合せは図書・資料室 TEL:075-752-1187まで
http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/tosho/jp/sistercity/2016-nendo.htm
●世界の絵本展「世界はいろいろ ええやんか そのままで!」
 世界はいろいろ。いろいろな人びと、いろいろな文化、いろいろな言葉。
そんな世界の多様性を体感する絵本、約100冊を展示・紹介します。
[日  時]  8月3日(水)~8月7日(日) 11:00~17:00
[参加要件]  一般、子ども/入場無料
[関連企画]  3日(水) 11:30~12:10 English Talk「ニュージーランドの子どもたちの生活」
        3日(水) 14:00~14:40 「ユーラシアからの衣の道~子どもたちの服をとおして」
        6日(土) 13:00~14:00 15:00~16:00
                                 ワークショップ「いろいろコースターを作ろう」(要予約)
        7日(日) 14:00~14:30 どらりん劇場のJOYトーク「ワハハと笑ってハッと気づく」
*期間中、織りと子どもの民族衣装の展示、世界の人形展、「いろいろkokokaフラッグ展」もあります。
 詳しくはこちら→ http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/tosho/jp/ehon/2016.html

●日韓交流絵画展
  日韓文化交流と相互理解を目的とした展示。油絵、水彩、版画など約30点。
[日  時]  8月23日(火)~8月28日(日) 
                10:00~18:00 *初日は14:00から、最終日は15:00まで
[参加要件]  一般/入場無料

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4.kokoka京都市国際交流会館からのご案内
●夏の節電企画「cool kokoka(クールココカ)」
 kokoka京都市国際交流会館は、クールスポットとして開放しています!
日中の暑い時間、館内のロビーや図書・資料室でご自由におくつろぎください。
レストランでは特典をプレゼント!
【特典内容】 
 ご注文の際に「cool kokoka(クールココカ)のチラシ・ポスターを見た」とお伝えください。
ソフトドリンク1杯をご提供します。(アルコールは除く)
実施期間:7月1日(金)~9月30日(金)
[お問合せ]  kokoka京都市国際交流会館 TEL:075-752-3010
詳しくはこちら! http://www.kcif.or.jp/HP/kaikan/cool%20kokoka/jp/index.html

●縁台将棋
 夕涼みしながら将棋、囲碁、チェスを楽しみます。初心者の方にも丁寧に教えますので
お気軽にご参加ください。外国人の方も大歓迎!
[日  時]  7月27日(水)~8月31日(水)の間の毎週水曜日 18:00~20:30
[場  所]  kokoka京都市国際交流会館 前庭広場
[参加方法]  参加無料・予約不要
[主  催]  将棋世界同好会 
 
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●旅名人のヒント☆「水に馴染めなくても」
 暑い季節でも知らない土地だと、つい夢中になって歩き通しなんてことも。
そんなときでも忘れてはいけないのは水分補給。マイボトルを持っていってもよし、
旅先でいい感じのカフェを見つけたら、小まめに休憩するのもいいですね。
 外国等で水質が口に合わない、なんて時のために荷物に入れておきたいのはティーバッグ。
最近は水出し用のティーバッグも増えてきました。緑茶や麦茶等、普段飲みなれた味を
手軽に旅先でも口にできると安心です。体調に気をつけて、楽しい夏の旅を!

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5.次号予告(9月のイベントをちょっとだけ紹介)
●kokokaボランティアオリエンテーション(9月3日)
●「松鉾会員と外国の書墨象の愛好者たちとの国際交流展」(9月7日~9月11日)
●「日中友好文化芸術展」(9月14日~9月18日)
●「FLO-KYO 姉妹都市フィレンツェ-京都 50の意外なシンメトリー」(9月21日~9月25日)
●「インドネシア料理の日」(9月24日)
●外国人のためのカウンセリング・デイ(9月25日)
●「はじめてのお茶」お茶会(9月27日)

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●広告募集中
年間来館者約25万人のkokoka京都市国際交流会館を、広告・広報のプラットフォーム
として活用しませんか?kokokaではHPや出版物への広告掲載を募集しています。国際
交流や外国文化へ関心の高い市民や、日本で生活をする外国人の方へ、発信するお手伝
いをします。
広告掲載について詳しくは、総務課(TEL 075-752-3010)又はHPをご覧ください。
http://www.kcif.or.jp/HP/ad/top/jp/index.html

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●kokokaの貸ホール、貸会議室をご利用ください。
 kokoka京都市国際交流会館では、ホール、会議室、和室などの貸出を行っています。
コンサートやパーティー、会議や講演会、趣味のサークルや懇親会など、様々な用途に
最適の施設をご提供しています。どうぞお気軽にお問い合わせください。
 http://www.kcif.or.jp/HP/rental/top/jp/index.html

[お問合せ] kokoka京都市国際交流会館 TEL:075-752-3010

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今号も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
編集/発行 公益財団法人京都市国際交流協会 
      京都市左京区粟田口鳥居町2-1 kokoka京都市国際交流会館 内
   TEL 075-752-3010 FAX  075-752-3510 (火~日9時~21時開館)
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朝鮮学校に通う生徒たちは、日本で社会生活を送り、有形無形に日本の発展につながっているのだ。

2016-06-25 | あらゆる差別は赦さない

【インタビュー】“6.15の精神で連帯を”/

シン・ピリョン6.15米国委代表委員長

“在日同胞に対する差別、許せない”

16日に東京で行われた「6.15共同宣言発表16周年を記念する集い」(主催=6.15共同宣言実践日本地域委員会)に参加するために来日した、 6.15共同宣言実践米国委員会(以下、6.15米国委)のシン・ピリョン代表委員長(80)に、米国政府の対朝鮮政策と在米同胞の平和統一運動、日本で 見た在日同胞の姿を通じて感じたことなどについて聞いた。

―朝鮮の統一を実現するうえで前提となるのは、朝鮮半島の平和的環境が保障されることだと思う。朝米対立を激化させてきたオバマ政権の政策は、米国ではどのように評価されているのか。

シン・ピリョン代表委員長

シン・ピリョン代表委員長

オバマ政権の対北政策の基調をなす「戦略的忍耐」政策は、「無対策、無戦略」に他ならなかった。米国の言論や学界、また米国務省の元官僚たちなどか らも最近、「戦略的忍耐」政策は失敗に終わったとの厳しい声があがっている。今後、どんな人物が米国の大統領になろうと、今の対北政策を堅持するのは困難 であるという意見が大勢を占めている。朝鮮との対話を再開すべきとの提言もよく聞かれる。このような論調には、国際関係に関心のある進歩的な米国人や、韓 半島(朝鮮半島)問題に高い関心を持つ在米同胞たちも共感を示している。

6.15米国委では、北・米(朝米)平和協定締結の実現について、長年主張してきた。停戦協定締結60周年を迎えた2013年には、在米同胞全国連 合会をはじめとする在米コリアンの諸団体、米国内の反戦平和団体などと連帯して、ホワイトハウスや米国務省を訪問し、北・米平和協定の締結を促す大規模な デモ行動も行った。

平和協定締結の問題は、これ以上先延ばしすることができなくなっていると感じる。正確に「いつ」ということは分からないが、将来的に必ずそうなるとわれわれは考えている。

北は平和協定締結のために、政治・軍事面でさまざまな働きかけを主導的に行っているが、米国の対北政策も今後、これまでとは違った変化を求められることになるだろう。

―統一運動を推し進めていくうえで、海外同胞が連帯することについて話していただきたい。

統一のための運動において、海外同胞が共に連帯することは非常に重要であると考えている。南北関係が良くない今のような状況の中でも、統一問題を 「わが民族同士」、力を合わせて自主的に解決していくという6.15共同宣言の精神に基いて連帯し、統一運動を活性化させていくための流れを海外からつ くって盛り上げていければいいと思う。その過程で、かつての6.15時代を復活させたいというのが、私の考えだ。

6.15共同宣言実践海外側委員会の中でも、米国委員会と日本地域委員会は特に重要な役割を担っていると思う。統一のために必要な北・米平和協定締 結を実現するには、米国内から世論を喚起していかなければならないし、米国の戦争策動に追随する日本に対しても粘り強く働きかけていかなければならないか らだ。6・15共同宣言の精神の下で連帯し、共にできる活動を模索し、今後形にしていければいい。

私は6.15米国委の代表としては昨年初めて日本を訪れ、今回が2度目の訪日だが、6.15日本地域委員会とはこれからも交流を深めていきたい。

―今回の訪日中、朝鮮学校に対する「高校無償化」制度の適用を求めるデモ行動にも参加された。朝鮮学校の生徒たちの姿を見て感じたことは。

授業が終わった後、文科省前に集まり、懸命に要請活動を行う朝高生の姿は、私の目にはとても悲しいものとして映った。朝鮮学校の生徒たちは、民族は 違っても、まぎれもなく日本という国に暮らす市民の一員ではないのか。にもかかわらず、日本政府が朝鮮学校の生徒らの学ぶ権利を踏みにじっていることに、 憤りを抑えられなかった。

文科省前で行われた「金曜行動」にも参加し、生徒たちを激励した

文科省前で行われた「金曜行動」にも参加し、生徒たちを激励した

日本政府のこのような差別的対応は、われわれからすればとても信じがたい愚行だ。米国は多民族社会であるため、言葉や風習など、子どもに民族的なものを授けることをむしろ奨励しているケースが多いからだ。

私はソウルに生まれ、72年に米国へ渡った。当時娘は5歳で、英語を全く喋れなかった。そのため、現地の学校に入った際、校長先生が娘の隣りに韓国 人の子どもを座らせるよう気遣ってくれた。しかし、その子は朝鮮語が全く喋れなかった。これに驚いた校長は、その子の親を学校に呼んで、「なぜ家庭で自分の国の言葉を教えないのか」と、説教をしたそうだ。

朝鮮学校に通う生徒たちは、日本で社会生活を送り、経済活動を行っている。それは間違いなく、有形無形に日本の発展につながっているのだ。それなの になぜ、このような扱いを受けなければならないのか。われわれの先祖は日本の植民地時代、徴用などを通じて日本の発展に「貢献」させられた。そのことを考 えると、日本政府が後代にわたって在日同胞を理不尽に差別しているのは誠に許すまじきことだ。

さらに胸が痛いのは、われわれが分断しているがために、民族が一つになってこのような差別に反対してたたかえないということだ。朝鮮学校に対する差 別は、歴史に関わる根の深いものであり、同じ歴史を背負っているわれわれ民族が共に立ち向かうべき問題ではないか。だからこそわれわれは、一日も早く統一 しなければならないのだ。このような悲劇を、必ず終わらせなければならないのだ。

(まとめ・金里映)


今回16の組織ごとに2カ月間かけて議論を重ね、自主投票を決めたといいます。

2016-06-18 | あらゆる差別は赦さない

東北5県 農協系「自民推薦せず」

TPP・農協つぶし・強権政治…

 

 

 従来自民党の支持基盤とみられてきた業界団体に、参院選で変化が起きています。東北では福島を除く5県の農協系団体が「自主投票」を決定。農協関 係者は、昨年10月の環太平洋連携協定(TPP)の「大筋合意」や農協つぶしの「農協改革」に対する批判に加え、安倍政権の強権政治に対する不満を理由に挙げます。


図

 前回参院選で自民党候補と民主党候補にそれぞれ推薦を出した宮城県農協政治連盟は、今回16の組織ごとに2カ月間かけて議論を重ね、自主投票を決めたといいます。

 農産物の「重要5項目」をTPP交渉から除外するよう求めた国会決議について、安倍晋三首相は「大筋合意」でも守られたと説明していますが、宮城 県農政連事務局は「農家は納得していない」と語ります。同時に、自民党を推薦しなかった理由は「農業問題だけではない」といいます。

 「TPPは農業だけでなく命とくらし全般にかかわる問題。憲法9条にかかわる安全保障法制の問題も農家の人たちは見ている。支部のなかには、安倍 政権をストップしなければいけないという意見をあげる支部もあった。自民党の推薦依頼は昨年のうちにきていたが、国会運営をみて、時間をかけて自主投票と 決めた」

 青森では県農協農政対策委員会が自主投票を決定しました。県農協中央会の事務方は「TPP大筋合意に対する組合員の感情を考えると、自民党に推薦 を出すのはいかがなものかという意見が大勢になった。一方民進党は、政権時の問題から、能力に対する疑問が払拭(ふっしょく)できなかった」といいます。

 秋田県農政連は、前回自民党推薦から今回自主投票に変化。県農政連事務局は「自民党を推すべきだという声も少数あったが、大勢にならなかった。県の協議では議論にならなかったが、支部協議ではTPPや農協改革が問題になったと聞いている」といいます。

 自民党の締め付けが厳しくなるなか、政権と異なる意見の表明が難しくなっているとの指摘もあります。

 秋田県農民連の鈴木万喜夫委員長は、秋田県でもTPP反対などで農協が及び腰になっているところがあるとしつつ、次のように語ります。

 「農家のなかには、ここまで自民党にだまされ続けて、それでも自民党を推さなければいけないのかという思いが鬱積(うっせき)している。自民党から自主投票へ変わったのは、そうした農家の思いを農政連も受け止めなければならなかったことの表れだろう」

 

期日前投票、立会人に高校生起用 参院選で茨城・笠間市

 茨城県笠間市選挙管理委員会は17日、選挙権が「18歳以上」に引き下げられる参院選で、新たに選挙権を得る市内の県立高校に通う5人を期日前投票の立会人に起用したと発表した。改正公選法が施行される19日に正式に選任する。

 立会人は公正に投票が行われているか監視する業務。市選管は立会人を務める日までに18歳の誕生日を迎えていることを条件とした。22日の公示後、最初の土曜日となる25日に、友部高3年の富田貴大さん(18)が市役所の期日前投票所に詰める。

 別の高校の4人は7月2、3日に立ち会う予定。