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チェ・スンシル氏:国政介入疑惑が浮上したことを受け、同日午前、英国ヒースロー空港から帰国した。

2016-10-31 | 気になるマスコミの記事

韓国検察、国政介入疑惑のチェ・スンシル氏を被疑者として召喚

登録 : 2016.10.30 23:37 修正 : 2016.10.31

チェ・スンシル氏31日午後3時、被疑者として召喚

「陰の実力者」チェ・スンシル氏が今月30日午前7時38分に英国ロンドンのヒースロー空港発のブリティッシュ・エアラインのBA017便に乗り仁川国際空港に到着した=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 検察特別捜査本部(本部長イ・ヨンヨル)は30日、急きょ帰国したチェ・スンシル氏を31日午後3時、被疑者として召喚すると明らかにした。今年9月初めに出国したチェ氏は、国政介入疑惑が浮上したことを受け、同日午前、ブリティッシュ・エアウェイズの航空機で、英国ヒースロー空港から帰国した。

 

 チェ氏はミル・Kスポーツ財団に集まった資金を自分が所有する「ダブルK」と「ビデクコリア」を通じて横領した疑いを受けている。また、朴槿恵(パク・クネ)大統領の演説文など、国防・外交・経済・対北朝鮮関連の機密文書を事前に閲覧した疑いもかけられている。

 

ソ・ヨンジ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

 

韓国語原文入力:2016-10-30 21:39
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/768038.html 訳H.J(546字)

 

関連記事

警察は集会翌日の30日「デモ隊に感謝する」という要旨の報道資料を発表した。

2016-10-31 | 朴槿恵氏の動き

「朴槿恵を選んで子どもたちに申し訳ない」「チェ氏壟断に怒り、初めて集会に参加」

登録 : 2016.10.31 00:14 修正 : 2016.10.31 07:08

キャンドル集会の広場に集まった市民たち

29日午後、ソウル鍾路区清渓広場で民衆総決起闘争本部主催「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!市民キャンドル集会」を終えた市民らが光化門の世宗大王銅像付近で警察と対峙している=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 29日、ソウルの清渓(チョンゲ)広場と光化門(クァンファムン)広場一帯で行われた「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!市民キャンドル集会」には、最大3万人あまり(警察推算1万2000人)が集まり、「朴槿恵(パク・クネ)大統領下野」、「挙国内閣構成」などを要求した。デモに初めて参加する中高校生から、小さな子どもの手を取って参加したお母さん、朴槿恵大統領に投票したという壮年層まで、さまざまな市民が一堂に会した。彼らはなぜろうそくを持って広場に出てきたのだろうか。

 

■「チョン・ユラの不正入学に一番腹が立つ」

 この日の集会では怒りの声よりも絶望の声が大きかった。妻と小学生の娘と一緒に集会に参加したイ・サンレ氏(48)は「まずは集会に参加すべきだと思ったので来た。大学卒業以来初めてだ。荒唐無稽でとても腹が立つ。密室で側近らと勝手に使えといって国民が与えた権力ではない。多くの人がそれは間違っていると感じていることを示したかった」と話した。

 

 チェ・スンシル氏の娘チョン・ユラ氏の梨花(イファ)女子大学不正入学疑惑を、集会に参加した理由に挙げる人々も多かった。城南(ソンナム)から来た高校生のユン・ジョンファ君(16)は「チェ氏の娘は話にもならないレポートを出して単位を取った。私たちはいくら勉強しても彼女が入った大学に行けないのに、勉強する意味がないという虚脱感に襲われた。傾いた運動場の実体が発見された。不道徳が法になれば闘争は義務だ」と話した。ソウル鍾路(チョンノ)区に住む40代のヤンさんも「集会などというものに初めて参加した。チョン・ユラ氏の梨花女子大学不正入学事態に最も怒りを感じる。親が共働きして懸命に稼いで子どもたちに学ばせても就職すらできないのに、チェ氏は校則まで改定させて娘を梨花女子大という良い学校に不正入学させた」と話した。

 

■「朴槿恵を選んで子どもに申し訳ない」

 「朴大統領下野」を求める市民の声も大きかった。京畿道高陽(コヤン)市一山(イルサン)から息子をベビーカーに乗せて参加したチョン・ダウンさん(34)は「あまりのことだったので子どもたちを連れてまで参加した。怒りと失望を超えて惨憺たる感情を心に溜めておくことができずに来た。国家が陰の実力者に統治されていた。政策、人事、文化コンテンツまですべてが調整されていたということ自体が常識では理解できない。朴槿恵大統領が犯罪の先鋒に立った。下野するしかない」と話した。

 

 京畿道坡州(パジュ)から子どもたちと一緒に来たイ・ジスさん(40)は、前回の大統領選挙の時には朴大統領に投票したと話した。イさんは「大統領が良くやってくれると信じて選んだが、今回のことですべての信頼が崩れた。大統領府の秘書陣だけを切れば済むことではない。大統領が直接関連している。下野すべき時期だ。一山のお母さんたちのオンラインカフェの会員は20万人を超えているが、皆集会に参加したいといい、ただの1人も政府を支持する人はいなかった」と話した。ソウル冠岳(クァナク)区から息子夫婦と小学生の孫娘と一緒に集会に参加したイ・ウンミさん(60)は「私は朴槿恵大統領を応援していたが、後悔を越えて裏切られた気持ちだ。子どもたちに本当に申し訳ない。きちんと税金を払っているが、その税金を陰の実力者という方が自分の利益のために使ったということではないか。こんなにも国民を欺瞞することができるのか」と話した。イさんは「朴槿恵退陣」と書かれたプラカードを振った。

 

■警察「デモ隊に感謝」

 集会に対応する警察の態度は大きく変わった。警察は集会翌日の30日「デモ隊に感謝する」という要旨の報道資料を発表した。ソウル地方警察庁は「29日の集会に対する警察の立場」というタイトルの報道資料で、「昨日行進中に申告されたコースを外れ、光化門広場に移動しながら、一般市民など参加人数が増加し、これを遮断する過程で一部のデモ隊と警察の間で小競り合いもあった」と述べながらも、「市民が警察の案内に従ってくださり、理性的に協力してくださったことに感謝する。今後も成熟した市民意識と法を遵守する集会デモ文化が定着することを期待する」と明らかにした。警察は報道資料で鐘路警察署のホン・ワンソン署長が前日デモ隊に向かって「国を心配すると同じく集会デモでも成熟した市民意識を示してほしい」と放送した事実も言及した。「不法集会」後、警察がデモ隊に向かって「感謝する」という報道資料を発表したのは非常に異例だ。ペク・ナムギ氏が放水銃に撃たれ倒れた昨年11月14日の民衆総決起直後には、「都心の不法暴力デモの主導者を全員司法処理し、厳重に責任を問う方針」という内容の報道資料を出している。警察関係者は「今、大統領府がデモ対応指針を明確に下すことができない状況だ。集会の管理責任を負ったソウル庁長の立場では、強硬な対応をして事故など起きれば政権が崩れる恐れがあるという負担がある。集会に曖昧に対応せざるを得ない」と話した。実際、前日のデモ現場で警察の阻止線は、デモ隊に対して無力に突破された。現場にいた警察官はハンギョレに「私たちも人間だから当然ではないか」とも話した。民衆総決起闘争本部は来月5日と12日にも、朴槿恵大統領退陣要求デモを行う予定だ。警察の対応が注目される。

 

キム・ジフン、パク・スジン、コ・ハンソル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


民衆総決起闘争本部主催で「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!

2016-10-30 | 朴槿恵氏の動き

[フォト]「退陣せよ朴槿恵」光化門キャンドル集会3万の叫び

登録 : 2016.10.29 23:04 修正 : 2016.10.30 07:51

 

 29日午後、ソウル、鍾路区(チョンノグ)の清渓(チョンゲ)広場で民衆総決起闘争本部主催で「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!市民キャンドル集会」が開かれている。

 

29日午後、ソウル鍾路区の清渓広場で民衆総決起闘争本部主催で「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!市民キャンドル集会」が開かれている=キム・ポンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 

29日午後、ソウル鍾路区の清渓広場で民衆総決起闘争本部主催で「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!市民キャンドル集会」が開かれている=キム・ポンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 

29日午後、ソウル鍾路区の清渓広場で民衆総決起闘争本部主催で「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!市民キャンドル集会」が開かれている=キム・ポンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 

29日午後、ソウル鍾路区の清渓広場で民衆総決起闘争本部主催で「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!市民キャンドル集会」が開かれている=キム・ポンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 

29日午後、ソウル鍾路区の清渓広場で民衆総決起闘争本部主催で「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!市民キャンドル集会」が開かれている=キム・ポンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 

29日午後、ソウル鍾路区の清渓広場で民衆総決起闘争本部主催で「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!市民キャンドル集会」に先立ち、操り人形の行為劇をしている=キム・ポンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 

29日午後、ソウル鍾路区の清渓広場で民衆総決起闘争本部主催で「集まろう! 怒ろう! #降りてこい朴槿恵!市民キャンドル集会」が開かれている=キム・ポンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

キム・ポンギュ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


★第24回東九条マダン:ご自由にご参加ください!

2016-10-29 | 日朝友好親善を!

日朝友好親善京都の催し、

★第23回日本コリア友好美術展2016京都

11月2日(水)~6日(日)、9時~17時(最終日は13時まで)、京都市美術館別館2階(京都市営東西線「東山」駅徒歩10分)。文芸同京都支部美術部も出展。無料。問い合わせ=実行委(TEL090-6379-1880)。

★第24回東九条マダン

11月3日(木、雨天時は6日に延期)、10時~、元・陶化小学校(京都市営地下鉄鳥丸線「九条」駅徒歩5分)。和太鼓とサムルノリ、マダン劇、民俗遊び、相撲大会、楽器体験コーナー、出店など。京都初級の舞踊、カヤグム演奏も。無料。問い合わせ=実行委(TEL075-661-3264、FAX075-661-3294)。

★高麗美術館「朝鮮王朝 白磁の世界」

~11月23日(水)、10時~17時(入館は16時30分まで、月曜日休館、ただし8月1日、9月19日、20日、10月10日は開館、10月11日は休館)、高麗美術館(JR「京都」駅などから市バスで「加茂川中学前」停留所下車すぐ)。入館料=500円(高校、大学生400円、中学生以下無料)。問い合わせ=高麗美術館(TEL075-491-1192、FAX075-495-3718)。


スローガン「受け継いでいこう民族の心! 明るい未来に向かって!(이어가자 민족의 넋! 밝은 미래를 향하여!)」

2016-10-28 | ウリハッキョ

 

”受け継いでいこう民族の心”京都民族教育実施70周年記念行事

総聯京都府本部が主催する京都民族教育実施70周年記念公演と大祝祭が10月23日、京都初級で行われた。実行委員会の金尚一委員長(総聯本部委員長)をはじめとする活動家と同胞、日本人士ら1400余人が参加した。


京都民族教育実施70周年を記念する大祝祭の様子

体育館で行われた公演では70年の歳月を振り返る映像と、朝鮮学校生徒、朝青、留学同、教員、文芸同、京都朝鮮歌舞団などが出演する吹奏楽「流風踪跡」、女声重唱「祖国の愛」、カヤグム併唱「統一の虹」、重舞「花太鼓の舞」、群舞「ここに在るウリ~京都民族教育実施70周年を迎えて~」、芸術宣伝「ウリハッキョはみんなのふるさと」、児童合唱「バスに乗って電車に乗って」、合唱「我らの誇り」が披露された。

つづいて運動場で行われた大祝祭では、女性同盟支部、朝鮮学校オモニ会、日本人士、朝青、京滋信用組合が売店を出し、70年の歴史を振り返る写真展、子どもの遊びコーナー、移動動物園、高齢者のための休憩所、医務室なども運営した。

祝杯の辞で金尚一委員長は70年もの間、知識と力、お金を集めて民族教育を守り発展させてきた全同胞に敬意と感謝を表し、民族教育を守り発展させていこうと強調した。

朝鮮学校生徒、児童、園児、女性同盟本部と南支部の顧問歌サークル、文芸同京都、教員経験者と現職教員、京都朝鮮歌舞団などが歌と舞踊を披露した。

朝青京都主催の京都民族教育実施70周年記念詩作品コンテスト「未来へ」の表彰式と受賞者による詩朗読、朝青の「ウリミレンジャーショー」なども好評だった。

行事に参加した京都中高教員OB会の金元燮会長(78)は、第1次帰国船の出発(1959年12月)を歓送するため京都から新潟まで生徒を引率したことなど、教員時代を感慨深く思い起こしていた。学校のためにあらゆるものをささげた同胞、そして教員らが多くいて京都の民族教育が維持され、今日も若い世代が最前線で民族教育を守っているのがうれしいと話した。

支部で出した売店でお好み焼きが240枚売れたという女性同盟伏見支部の金初美委員長(59)。校舎に掲げられたスローガン「受け継いでいこう民族の心! 明るい未来に向かって!(이어가자 민족의 넋! 밝은 미래를 향하여!)」の気持ちで一生懸命公演に臨む生徒たち、行事成功のため奔走する同胞たちの姿を見て大きな力を得たという。自身は今後、生徒数を増やす活動にいっそう力を入れ、民族教育事業に関わっていきたいと話した。

京都府青商会の朴錫旻会長(40)は、今回の行事に参加して、民族教育を守り発展させていく活動に、青商会がさらなる労力を注いでいきたいと述べた。

(李東浩)


朝鮮半島の平和と北朝鮮の変化に向けた国連の役割を議論した。

2016-10-28 | 朝鮮はもともと一つの...

「アジア情勢が不安な今こそ米朝対話開始するとき」

登録 : 2016.10.28 01:43 修正 : 2016.10.28 04:18

 

2016ハンギョレ・釜山国際シンポジウム 

27日午前、釜山海雲台区ヌリマルAPECハウスで「米新政権の北朝鮮政策と朝鮮半島の平和」というテーマで開かれた第12回ハンギョレ・釜山国際シンポジウムの開会式を終えた出席者が記念写真を撮っている=釜山/キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

ドナルド・グレッグ元駐韓米国大使 
「朝鮮半島の平和…」基調講演で明らかに

 

 27日に開幕した「第12回2016ハンギョレ・釜山国際シンポジウム」にて、ドナルド・グレッグ元駐韓米国大使は「北朝鮮の核実験とタイ国王の逝去などで朝鮮半島をめぐる情勢が不安な今こそ、北朝鮮政権との対話と交渉を始める時」と強調した。この日「朝鮮半島の平和のための国際社会の協力と衝突」というテーマで基調講演を行ったグレッグ元大使は、10月21~22日、マレーシアのクアラルンプールで行われたロバート・ガルーチ元米国務省北朝鮮核問題担当特使とハン・ソンリョル北朝鮮外務次官などの米朝非公開接触について「肯定的で素晴らしいこと」と高く評価した。

 

 グレッグ元大使はまず6月、米国スタンフォード大学で開かれたカンファレンス「東北アジアのセキュリティ協力:北朝鮮の核問題と解決策」でジョージ・シュルツ元米国務長官、ウィリアム・ペリー元米国防長官などの専門家らが「現在必要なのは北朝鮮との対話と新しい政策、そしてこれを履行できる新しい人々」という意見に同意したと伝えた。同時にクアラルンプールでの米朝接触が示唆する今後の米朝関係の発展の可能性に期待感を示した。

 

 彼は1992年、韓日米政府が両国の合同軍事演習であるチームスピリット演習の中止を発表した後、南北間に9回の会合を実現させたという点を例に挙げ、長年の対北朝鮮の経験の中で得た教訓の一つは「誰が先に敗北するかを追求しないこと」だと助言した。

 

ドナルド・グレッグ元駐韓米国大使、イム・ドンウォン ハンギョレ統一文化財団理事長、ムン・ジョンイン延世大学特任教授(左から)=釜山/キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 基調講演に先立ち、ハンギョレ統一文化財団のイム・ドンウォン理事長は、開会の辞を通じて「北朝鮮の5回目の核実験の余波の中で米大統領選挙が行われるなど、大きな変化が起きている朝鮮半島および東アジアの未来像を共に考えるため、各国の著名な学者が一堂に会した」とし、12回目のシンポジウムの趣旨を説明した。

 

 続いて開かれた午後の第1セッションでは、全米北朝鮮委員会(NCNK)のキース・ルース事務総長と北京大学のパン・スミン教授など、米国、中国、韓国、日本の専門家らが米新政権の対北朝鮮政策が米中関係や対北朝鮮政策にどのような変化をもたらすかを各国の観点から照明を当てた。ルース事務総長は新しい政権が対北朝鮮政策を対話と交渉の積極外交に転換するためには、2017年1月中に北朝鮮との対話を真剣に考慮しているというシグナルを北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長に伝えることができる高位級の対北朝鮮政策担当者(特使)を任命すべきであり、ヒラリー・クリントンが大統領になれば、ビル・クリントン元大統領がその役割を担う可能性もあるだろうと述べた。

 

 さらに、第2セッション「北朝鮮の変化に向けた国連の役割」では、世界保健機関のナギ・シャフィック前平壌事務所プロジェクトマネージャーをはじめとする学者、専門家、市民社会代表などが北朝鮮への人道的支援と北朝鮮・中国・ロシア接境地帯である豆満江(トゥマンガン)地域開発計画など、朝鮮半島の平和と北朝鮮の変化に向けた国連の役割を議論した。

 

 2日目の28日には、海洋水産開発院との共同主管で「海洋スタートアップと海の雇用創出」というテーマの「海洋セッション」が開かれ、韓中日市民社会の専門家や学者らが参加する討論「東アジアの平和と歴史の和解のための市民社会の役割」が行われる。

 

釜山/カン・テホ先任記者、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )


日本軍が第二次世界大戦時フィリピンを占領した、1000人の女性を「慰安婦」として強制連行

2016-10-27 | あらゆる差別は赦さない
フィリピンの「慰安婦」の権利保護組織、日本に歴史を正視するよう促す
jp.xinhuanet.com | 発表時間 2016-10-26 15:15:52 | 新華網 | 編集: 王珊寧

  新華網マニラ10月26日(記者/楊柯 楊天沐)フィリピンの「慰安婦」の権利組織「フィリピン女性連盟(LFW)」は25日、日本政府に第二次世界大戦時のフィリピン占領期間中の日本軍による「慰安婦」強制連行の歴史を正視し、また被害者へ賠償を行うよう促した。

 「フィリピン女性連盟」のエクストレ マデュラ常任理事は声明の中で、当組織はすでにフィリピンのドゥテルテ大統領に訪日中フィリピンの「慰安婦」問題について日本政府と交渉するよう求めたと伝えている。ドゥテルテ大統領は25日から日本を公式訪問している。

 エクストレ マデュラ常任理事は、フィリピンの歴代政府は外交上日本から恨みを買うのを恐れたため、第二次世界大戦時フィリピンの「慰安婦」が日本軍の下で受けた苦難を無視してきた。ドゥテルテ大統領は日本側にフィリピンの「慰安婦」のために合理的で公平な解釈を求めるだろうと述べている。

 あるフィリピンの民間団体は、日本軍が第二次世界大戦時フィリピンを占領した期間中、およそ1000人のフィリピン女性を「慰安婦」として強制連行しており、今ではまだ生存している「慰安婦」被害者は100人ほどしかいないと述べている。


コ氏は、チェ氏と親しい間柄で、彼が作ったカバンを大統領が毎日身に着けていたことで話題になった。

2016-10-26 | 大韓民国

「チェ・スンシル、大統領府秘書官が毎日持ってきた大統領報告資料で秘密の会合」

登録 : 2016.10.26 02:37 修正 : 2016.10.26 08:03

 

イ・ソンハン前ミル財団事務総長証言 
「チェ氏、厚さ30センチの大統領報告資料を毎日受け取り 
各界の専門家と「秘密の会合」…国政全般について論議 
チャ・ウンテク氏いつも参加…コ・ヨンテ氏も頻繁に参加 
チェ氏の話聞いて私たちが事業計画書を提出すると 
そのまま大統領府の文書となって私たちに伝えられた」

現政権の影の実力者と呼ばれるチェ・スンシル氏(左)に朴槿恵大統領//ハンギョレ新聞社

 「影の実力者」チェ・スンシル氏がほぼ毎日大統領府から厚さ30センチの「大統領報告資料」を受け取って検討していたという証言が出た。チェ氏は、この資料を持って国政全般を論議する「秘密の会合」を開いたという。このような供述は、チェ氏と親しかったイ・ソンハン前ミル財団事務総長が9月7日から9月25日まで、都合4回16時間にわたって進められたハンギョレとのインタビューで、一貫して主張した内容だ。

 

 イ前事務総長はインタビューで「チェ氏は主に自分の論硯洞(ノンヒョンドン)の事務室で各界の様々な専門家に会って、大統領の今後の日程や国家的政策事案について論議した」としたうえで、「チェ氏はこのような会をテーマ別にいくつか運営していたが、大統領のための一種の諮問会議だった」と語った。イ前総長は、秘密の会合への参加者と関連し、「少なくとも2人、多い時は5人まで集まった。私も何回か参加したことがある」として、「会に来る人は会議の性格によって少しずつ変わったが、チャ・ウンテク氏はほとんどいつもいた。コ・ヨンテ氏もよく参加していた」と話した。チャ氏は広告監督出身で、朴槿恵(パク・クネ)政権が発足してから、「文化界の皇太子」と呼ばれている人物だ。コ氏は、チェ氏と親しい間柄で、彼が作ったカバンを大統領が毎日身に着けていたことで話題になった。

 

 彼はさらに、チェ氏の事務室の机の上にはいつも厚さ30センチの「大統領報告資料」が置かれていたと証言した。彼は「資料は、主に大統領府首席秘書官が大統領に報告したもので、ほとんど毎晩、大統領府のチョン・ホソン第1付属室長が事務室に持ってきた」と名指しで話した。チョン・ホソン第1付属室長は、いわゆる「門番3人組」と呼ばれる秘書官の一人だ。彼は「チェ・スンシル氏は会合で何の説明もなしにこの資料を配布しては『これはこうしろ、あれはああしろ』と指示した」としたうえで、「チェ氏の話を聞いて、私たちが事業計画書を作成して提出すると、それが後に一文字も変わらずそのまま大統領府の文書となり、私たちに戻ってきた」と話した。

 

 イ前総長は、このように主張しながら、ハンギョレの記者に自分のアイフォンに写真ファイルとして保存されている、自分が作成した後に再び大統領府の文書として渡されたものを比較して見せた。彼はまた、自分の携帯電話に保存された大統領府首席秘書官と秘書官約20人の電話番号を見せてくれたが、ハンギョレが後で確認してみると、実際の電話番号と一致した。

 

 彼は秘密の会合で取り上げたテーマと関連し、「約10%はミル、Kスポーツ財団と関連したものだったが、残りの90%は開城工業団地の閉鎖など、政府政策と関連したことがほとんどで、チェ・スンシル氏はこれを『朴槿恵大統領の関心事項』と表現した」と話した。彼は「この会では、人事問題も議論されたが、長官にするかしないかがそこで決まった」と明らかにした。

 

 イ前総長は「これは通念を崩すような話だが、実は、チェ氏が大統領に『ああしろ、こうしろ』と指図する構造だ。大統領が一人で決められる事案はない。チェ氏に全部訊いて承認してもらわない限り、何もできないと見ていいと思う。大統領府の門番3人衆も、実はチェ氏の使いに過ぎない」と話した。

 

 イ氏の証言は常識を越える内容だが、ハンギョレがここ2カ月ほど取材した内容とかなり一致しており、JTBCが24日に放送した「チェ・スンシル氏が演説文を事前に閲覧し、修正までした」という内容とも合致するものだったため、報道することした。

 

キム・ウィギョム、リュ・イグン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


この日のシンポジウムは多様な副葬品資料を広く検討し、議論の地平を広げてみようという線でまとめられた。

2016-10-25 | 韓国・朝鮮の旅

新羅、金冠塚の主人は男?女?…性別論議は迷宮に

登録 : 2016.10.25 00:11 修正 : 2016.10.25 07:29

国立中央博物館、21日慶州で金冠塚シンポジウム結論出せず 
ユン・サンドク学芸士、墓の副葬品を統計分析し「貴族男性」主張 
太い耳飾り、遺骨に帯剣なし「王妃あるいは王族女性」反論も

金冠塚遺跡発掘現場の全景。墓の中心部に整然と積み上げられた石だらけの地面が見える=国立中央博物館提供//ハンギョレ新聞社
昨年行われた金冠塚の再発掘過程で出土した刀端装飾。「イ斯智王刀」(イサジワンド、イはひとやねに小)と銘文が刻まれている=国立中央博物館提供//ハンギョレ新聞社
1921年、金冠塚の最初の発掘当時、棺の中から出てきたと伝えられる細環耳飾。墓の主人が男であると主張する根拠の一つだ=国立中央博物館提供//ハンギョレ新聞社

 95年前、初めて新羅金冠が出てきた慶州古墳の主人は男か、女か? 王か、貴族か?

 

 慶州(キョンジュ)路東洞(ノドンドン)にある金冠塚(クムグァンチョン)墓の主人は誰かをめぐる長年の論議が最近一層熱くなった。こうした流れは予想外だ。1921年に日本人学者による最初の発掘当時に出てきた環頭大刀を、2013年に国立中央博物館が再調査し、本体に「イ斯智王」という銘を確認し、昨年の再発掘でも同じ銘が彫られた刀端装飾を発掘し、墓の主人はイ斯智王という説が固まるかに見えたためだ。しかし、学界ではその後、こうした説自体を否定する主張が相次いでいる。耳飾など副葬品の様相から見れば女性と見るべきだという見解が少なくなく、最近は男性やイ斯智王というよりは貴族だろうという説が有力に提起されている。

 

 21日、国立慶州博物館で開かれた学術シンポジウム「麻立干(マリブカン、新羅の王の称号)の記念物、積石木槨墳」は、金冠塚の主人の性別をめぐる考古学者らの激しい討論で熱くなった。争点は、国立中央博物館のユン・サンドク研究士が発表した「金冠塚被葬者の性格再考」という発表内容についてだった。彼は、新羅前期の主要古墳71基から出た副葬品出土データを最新統計プログラムにかけて比率表で分析した結果、金冠塚は最高位級の男性貴族が埋められた墓であると現れたと明らかにした。

 

 これは学界の通説とは大きく異なるもので激論を惹き起こした。相当数の研究者は、金冠塚から女性が身につけたと推定される太い輪のイヤリングが出てきており、大刀を差した跡は見られないという点などを根拠に、主人が女性である可能性が高いと推定してきたし、イ斯智王も「麻立干」という称号で王を呼んだ5世紀の奈勿(ネムル)~智證王(チジュンワン)時期の王の一人と解釈してきたためだ。

 

 ユン研究士が提起した根拠は二つある。第一に、慶州の典型的古墳である積石木槨墳をその大きさにより6つの群に分けると、金冠塚は黄南大塚や鳳凰台のように直径60メートルを超える大型王陵級(1群)よりはるかに小さい直径45メートル程度と推定される3群に入り、王陵とは見られないということだ。第二は、新羅古墳の主人を女性と判別する根拠になった太環耳飾が金冠塚からも出てきたが、女性という証拠としては活用できないという論旨だ。日帝強制占領期間の発掘報告書によれば、この耳飾が遺骨の耳の部分ではなく金冠の上側で見つかったと記録されている。報告書自体も不十分に作られており、正確な出土位置の確認ができないということだ。そのために耳飾で性別を決められないと見て、金冠装飾、毛冠(三角帽)、甲冑、大刀など、他の副葬品を中心に70個の古墳の副葬品と統計値で比較分析したところ、主人は男性という結果が出たという説明だ。墓の主人が男性ならば、出土した刀に彫られたイ斯智王になり、墓の大きさから見て彼は麻立干ではなく当時国政を王と議論した慶州の6つの地域勢力、すなわち六部の最高位級貴族という結論だった。

 

 これに対して、積石木槨墳の権威者であるイ・ヒジュン慶北大教授は「科学的統計を活用したのは良いが、女性と判別できる太環耳飾のような副葬品が厳然として存在するという事実を無視することはできない」と主張した。イ斯智王がソ知王(ソジワン、ソは火偏に召)や慈悲王(チャビワン)だろうという説を提起してきたキム・ジェホン国民大教授も「男性ならすなわちイ斯智王という見解にはうなずき難い。王妃、側近の墓祭礼の時にイ斯智王が自分の刀を入れた可能性がある」と指摘した。キム教授は祭礼巫女の性格を持った花郎道(ファランド)の例を挙げ、主人が男性であっても実際には女性の役割をした人物である可能性も開けておかなければならないという見解を出した。結局、この日のシンポジウムは多様な副葬品資料を広く検討し、議論の地平を広げてみようという線でまとめられた。

 

 金冠塚墓の主人論議は、刀の銘文発見直後にイ斯智王説が台頭したが、今は静まった。2014年にキム・ジェホン教授が銘入りの刀が棺の中ではなく、周囲を護衛するように置かれた副葬品としての性格が強いとし、イ斯智王ではないとの論考を出して以来、この主張が通説として受容される雰囲気だ。代わりに男女の性別と銘文のイ斯智王が、新羅の君主なのか、六部の首長級なのかをめぐる論議に移りつつある。金冠塚を積んだ5世紀の麻立干統治時期の新羅の政治社会像が未だに霧に包まれていて、金冠塚の実体は今後も論議の的として残る公算が高いと思われる。

 

慶州/ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


北朝鮮外務省の韓成烈外務次官とチャン・イルフン国連大使はマレーシア・クアラルンプールのホテルで

2016-10-24 | 朝鮮はもともと一つの...

米国 北朝鮮との接触に「政府は無関係」=韓国当局者

2016/10/23 11:25 

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の外務省幹部と米国の元国務省幹部らがマレーシアで非公式に接触したことについて、韓国外交部の当局者は23日、米国側が今回の対話は民間レベルのもので米政府とは無関係だと説明したと伝えた。

クアラルンプールのホテルに姿を現した韓成烈外務次官=22日、クアラルンプール(聯合ニュース)
クアラルンプールのホテルに姿を現した韓成烈外務次官=22日、クアラルンプール(聯合ニュース)

 同当局者は、米政府は北朝鮮の非核化を最優先するという確固たる原則の下、非核化の意思が全くない北朝鮮と性急に対話を持った場合、北朝鮮の行動を正当化するだけだという明確なスタンスを取っていることを強調した。

 その上で、北朝鮮が民間レベルの対話に現職の外交当局者を派遣したことについて、「前例のない国際社会からの制裁と圧力を受けて、外交的に孤立していることを示すもの」と指摘。「韓米両国は国際社会と緊密に連携しながら、北に対する制裁と圧力を加え続けていく」と話した。

 北朝鮮外務省の韓成烈(ハン・ソンリョル)外務次官とチャン・イルフン国連大使はマレーシア・クアラルンプールのホテルで21日、1994年の米朝核枠組み合意締結時に米国の首席代表を務めたガルーチ氏や元6カ国協議次席代表のデトラニ氏と会合した。

sarangni@yna.co.kr


「南スーダンは、軍隊なのか民間人なのかも区別がつかない。必ず殺すことになる。」と訴えました。

2016-10-23 | 動きだした戦争法

南スーダンへ派兵するな

日本平和大会始まる

 

 

青森・三沢

写真

(写真)「基地はいらない」とリレートークする日本平和大会参加者=22日、青森県三沢市

 安倍政権によって南スーダン派遣が狙われる自衛隊員がいる青森県三沢市で22日、「なくそう!日米軍事同盟・米軍基地2016年日本平和大会in三沢」(主催=同実行委員会)が始まりました。期間は2日間です。

 開会集会では、元自衛隊員の末延隆成氏が迷彩服姿で登壇。戦争法にもとづく新任務「駆け付け警護」に反対し、「南スーダンは、軍隊なのか民間人なのかも区別がつかない。必ず殺すことになる。最初の自衛隊員を、青森から出してはいけない」と訴えました。

 全労連の長尾ゆり副議長が主催者あいさつしました。

 大会報告を、日本平和委員会の千坂純事務局長が行いました。南スーダンへの自衛隊派遣をやめさせ、戦争法廃止、憲法守れの全国の運動をこの大会で交流し、たたかいをさらに発展させようと呼びかけました。

 米軍新基地建設に反対する沖縄県民のたたかいが重要だと強調した千坂氏。「東村高江のヘリパッド・オスプレイパッド(着陸帯)建設工事に反対し、米軍基地のない沖縄と日本をめざす運動を全国で広げよう」とのべました。

 東北3県と、京都、埼玉、東京、沖縄などから参加した人たちによる「基地はいらない」のリレートークがありました。

 海外代表のウォルデン・ベロ氏(フィリピン)があいさつ。「オール沖縄」で当選した伊波洋一参院議員、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員、参院選青森選挙区で市民と野党の統一候補として勝利した、民進党の田名部匡代(まさよ)参院議員があいさつしました。


仲村渠政彦共同代表は「わずか50人の市民に200人もの機動隊員が、何重にも取り囲むのは異常だ」と批判。

2016-10-22 | 動きだした戦争法

高江に機動隊200人投入 ダンプカー60台分砂利搬入

ダンプカーによる砂利搬入を前に市民らを取り囲み動きを封じる機動隊員=21日午前、東村高江のN1地区ゲート前

 【ヘリパッド取材班】東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設で、沖縄防衛局は21日午前、ダンプカー60台分の砂利をN1地区ゲートから搬入した。午前9時すぎから同11時半ごろまでにダンプカー12台が5往復した。

 建設に反対する市民ら約50人は午前7時半ごろからゲート前に座り込みを始めた。「違法なダンプカーの使用はやめろ」「大阪府警は暴言の釈明をしろ」などと抗議の声を上げたが、約200人の機動隊員が市民らをごぼう抜きした上で、二重三重に取り巻いて動きを封じた。

 高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会の仲村渠政彦共同代表は「わずか50人の市民に200人もの機動隊員が出動し、何重にも取り囲むのは異常だ」と批判した。

 砂利搬入の阻止のため、市民らは水曜日と土曜日に一斉行動として数百人規模の参加を呼び掛けていた。今週からは、それ以外の日にも多くの人がゲート前の座り込みに参加するよう呼び掛けている。先週まで座り込み参加者は十数人程度だったが、連日50人以上が集まっている。それに伴い、機動隊員の数も増えている。
【琉球新報電子版】


釜山(プサン)、蔚山(ウルサン)などの慶南(キョンナム)地域でも振動が感じられた

2016-10-21 | 資料提供

鳥取県でマグニチュード6.6の地震 韓国でも感知

2016年10月21日16時40分
[ⓒ 中央日報日本語版]

  21日、鳥取県で発生したマグニチュード(M)6.6の地震が韓国でも感知された。

  韓国気象庁によると、この日午後2時13分ごろ、鳥取県鳥取西南西32キロ地点でM6.6の地震が発生した。

  韓国気象庁はこの地震により釜山(プサン)、蔚山(ウルサン)などの慶南(キョンナム)地域でも振動が感じられたと明らかにした。

昨年、両政府後援のもと平壌とソウルで画期的な写真展も開催されました。

2016-10-20 | 朝鮮はもともと一つの...

ロジャー・シェパード写真展「JUST KOREA

朝鮮半島の山々は連なる」を観て/朴敦史

「非ー分断」への呼び声

会場のようす

会場のようす

朝鮮半島に連なる「白頭大幹」(ペットゥデガン)。白頭山に始まり、金剛山、太白山を経て智異山へ至る約1700kmもの山脈は「虎の背骨」にも喩えられ、民族的神話や民衆信仰の源泉ともなっています。「分断」以後、朝鮮人が白頭大幹を自由に探訪できなくなるなか、ニュージーランド出身の写真家・探検家ロジャー・シェパード氏は2007年から2012年にかけ、初めて白頭大幹を縦走。山々の景観、豊かな自然、その途上で出会った人々を撮影しました。

朝鮮の山々を「北か南か」ではなく、一つの「KOREA」として捉えた彼の作品は南北両国において大きな反響を呼び、昨年、両政府後援のもと平壌とソウルで画期的な写真展も開催されました。そんなシェパード氏の作品を日本で初めて紹介する写真展「JUST KOREA ―朝鮮半島の山々は連なる」が京都市の「東本願寺しんらん交流館」で開催中です。9月下旬、大谷大学での第一期展示(9月20日〜30日)を訪れました。

自然へ柔らかな視線

「JUST KOREA」展は、韓国で制作されたシェパード氏のドキュメンタリー番組を観た大谷大学教員の鄭祐宗氏が、彼に連絡したことがきっかけとなり実現。日本開催のために選ばれた20数点の作品がニュープリントで展示されています。

紺碧の「天池」がまぶしい白頭山、瀑布のかすむ頭流山、四季ごとの名を持つ金剛山、祈りの場でもある太白山、そして智異山など。シェパード氏の作品は、遥か先まで深くピントを合わせた雄大な奥行きを持ち、白頭大幹の厳粛さと深淵さを余すところなく表現しています。また、四季の変化、昼夜それぞれの表情もが写し込まれ、自然へ柔らかな視線を注ぐ「撮影者」の存在に親近感が湧いてきます。

今回の写真展のコンセプトを鄭祐宗氏はこう説明します。

「白頭山はKOREAの山です。智異山はKOREAの山です。それぞれKOREAの山です。ただそれだけです。」(ギャラリートークより)

会場にはいわゆる「国」を象徴するシンボルや境界線が一切見当たりません。同展は白頭大幹を「北」や「南」の山々としてではなく、本来の姿通り境界線のない「KOREA」の山々として示すことで、来場者に「境界」や「分断」について再考させる試みでもあるのです。

鄭祐宗氏によると、「どこからが韓国で、どこからが北朝鮮ですか?」と境界線の所在を問われることが多いそうです。私も思わず、「このあたりだろうか」と見当をつけようとしていました。「分断」を所与の事実として受け入れ、「分断」を固定させてもいる自分自身の慣習的な身体感や歴史観が露わになった瞬間でした。

ロジャー・シェパード写真展のタイトル

ロジャー・シェパード写真展のタイトル

「ウリナラ」への想い

同展には在日同胞の来場者も多く、私が訪れた際にもウリハッキョ出身とおぼしき同胞の方々が鑑賞され、白頭山などに行った思い出を話されていました。白頭大幹を前に「ウリナラ」への想いや記憶が多く語られることは、平壌・ソウルでの写真展とは異なる、同展に特徴的な光景ではないでしょうか。

また、資料として朝鮮の古い地名の載った図録などが展示されていますが、何人もの同胞が自身の故郷の名を探し求め、列をなしていたそうです。「邑」など、聞き覚えた故郷の名が古く、現在は地名が変わって探せなくなっていることも多いためです。「分断」/「離散」を強いられ、生きさせられているともいえる在日朝鮮人。いわば朝鮮人の「変数」の存在が、シェパード氏の鮮やかで深く澄んだ山々の写真に微妙な陰影を与えているように思えます。

『朝鮮』の統一を支援

シェパード氏は白頭大幹を縦走しながら、やがて「分断」の悲哀を分かち持つようになったといいます。

「『朝鮮人』が自らの祖国では南北の境界線を超えてその山々を歩いたり、写真を撮ったりすることができず、外国人だけがそれを許されるのは不幸だ…いつかすべての『朝鮮人』が平和で統一された朝鮮半島を自由に移動し、私がなしたことと同じことができるように…『朝鮮』の統一を支援するのが私の役割だと考えました」(会場パンフレットのエッセイより)

朝鮮人の歩みそのものと心情を重ね、このように稀有な変遷をたどった彼の存在に、私は連帯感と一種の清涼感を覚えました。そして、彼の作品は記念碑的な記録写真であるばかりでなく、「KOREA」の「分断」を固定化しようとする強い磁力に対する、「非-分断」への呼び声に他ならないと思われました。その意味で、私たちが「統一」へ向かうために、まず「非-分断」を生き直すことができるのかが、あらためて問われているのではないでしょうか。

※「JUST KOREA」展は10月31日(月)まで「東本願寺しんらん交流館」で開催(入場無料)。20日(木)17時半より鄭祐宗氏によるギャラリートークが予定されています。シェパード氏の様々な写真は、彼のサイト「One Korea Photography」でも見ることができます。「KOREA」の人々、民俗、宗教、日々の暮らしが捉えられていて、興味が尽きません。

(コマプレス、『60万回のトライ』共同監督)


7月にジュバで両派による激しい戦闘が発生し、事実上の内戦状態に突入しています。

2016-10-19 | 動きだした戦争法

南スーダン 北東部で戦闘 死者60人以上

反政府派「政治的解決ない」と表明

 

 

 南スーダン北東部のマラカルで14日夜、政府軍と反政府派の激しい戦闘があり、政府軍報道官は16日、少なくとも反政府派56人を殺害したと述べました。17日になって同報道官は現地メディアに対し、政府軍側にも4人の死者、22人の負傷者が出たことを認めました。(伊藤寿庸)


 ロイター通信によると、政府軍報道官のルル・ルアイ氏はこの戦闘について、政府軍陣地に対する反政府派による攻撃があったが「わが軍は彼らに重大な犠牲を与えて撃退した。56人以上の反政府派が死亡した」と述べました。

 反政府派はマラカル近くのラロの政府軍陣地を、14日に制圧したなどと発表していました。エチオピアのアディスアベバ滞在中の反政府派の副報道官ガトルアク氏は、ロイター通信の電話取材に、「政府がこの町から追放されたことを確認する。われわれの支配下にある」と述べました。

 同氏は「われわれは、(首都の)ジュバには一切の政治活動の余地はなく、一切の政治的解決策はないと悟った。国際社会や政府間開発機構(IGAD、東アフリカ諸国で作る地域機構)は、われわれを見捨てた。彼らは脆弱(ぜいじゃく)な和平合意を守れなかった」と語りました。

 他方で、政府軍報道官は「われわれは平和を支持している。平和を台無しにしているのは、リエク・マシャール(元副大統領)の下にある好戦派だ」などと非難しています。(17日、ラジオ・タマーズジ)

 南スーダンでは昨年8月の和平合意に基づき、今年1月にキール大統領派と、マシャール副大統領(当時)率いる反政府派との統一政府の樹立で合意しましたが、7月にジュバで両派による激しい戦闘が発生し、事実上の内戦状態に突入しています。

 現地メディアによると、北部の旧ユニティ州でも16日に政府軍と反政府派の衝突があり、現地の反政府派報道官は、政府軍兵士10人を殺害、反政府派兵士1人が死亡し、6人が負傷したなどと述べています。また反政府派は、北西部のワウで政府軍が先週、農産物を市場に運んでいた民間人9人を殺害し、略奪したと非難しています。