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 世界の出来事から日本・韓国・朝鮮の未来を見る。
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道は116億ウォンを投じ、大規模駐車場などに充電施設を設置するなどインフラ整備なども進める方針

2017-12-31 | 朝鮮文化の紹介

韓国・済州島のEV普及進む 来年1万5千台超

2017/12/31 09:00

【済州聯合ニュース】韓国南部、済州島を行政区域に持つ済州特別自治道は31日、来年道内で、電気自動車(EV)3597台とEVバス38台を普及させると発表した。

今年6月、済州市で開かれたEV試乗会に参加した東方神起のユンホさん(左)と少女時代のユナさん(資料写真)=(聯合ニュース)</p><p>
今年6月、済州市で開かれたEV試乗会に参加した東方神起のユンホさん(左)と少女時代のユナさん(資料写真)=(聯合ニュース)

 同道は二酸化炭素を発生させないようにするプロジェクトを実施している。EV購入1台当たりの国からの補助金は来年から段階的に減額されるが、道は今年と同額の補助金を支援する。

 またガソリン車からEVへの転換を進めるため、ガソリン車などを廃車または輸出し、登録抹消してEVを購入した場合、1台当たり150万ウォン(約16万円)を支給するなどの支援も行う。

 済州道に初めてEVが登録された2011年から今年11月までに登録されたEVは計8836台。昨年は5106台が搬入され、2770台が登録された。

 来年上半期に、残りの2336台が全て登録されればEVは計1万1520台になり、来年分が全て登録されれば1万5000台に達する見通しだ。

 道は116億ウォンを投じ、大規模駐車場などに充電施設を設置するなどインフラ整備なども進める方針だ。

yugiri@yna.co.kr


トランプ政権の堅持する「米国第一」政策が反映する単独主義傾向は、グローバル・ガバナンスにおける国際社会との溝を広げ続けている。

2017-12-30 | 中国人民網日本語版 

2017年の10大国際ニュースを総まとめ

人民網日本語版 2017年12月29日14:48
 
 

年末が近づき、改めて今年のカレンダーを眺めると、国際社会で起きた大きな出来事のうち、特に興味深かったのはどの話題だろうか。人民日報は2017年の10大国際ニュースを総まとめし、この1年を振り返った。

(1)中国の理念が国際的コンセンサスに 中国の案が国際行動に

習近平国家主席は1月17日から18日にかけてダボス会議とジュネーブの国連欧州本部で重要な演説を行い、経済グローバル化のリバランスの推進、人類運命共同体の共同構築という時代の強い声を発した。国連は人類運命共同体構築の理念と「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」原則を複数の決議に盛り込んだ。中国は「一帯一路」(The Belt and Road)国際協力サミットフォーラム、第9回BRICS首脳会議で先駆的、先導的、制度的な一連の重要な成果の形成を後押ししただけでなく、グローバル・ガバナンスの各分野で案や主張を示した。中国の国際的な地位と影響力は歴史的高まりを得た。


(2)米国の「離脱」は単独主義を反映 「米国第一」がグローバル・ガバナンスに衝撃

米国は1月23日、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)から離脱した。その後、気候変動のパリ協定からの離脱、国連教育科学文化機関(ユネスコ)からの脱退、「移民に関するグローバル・コンパクト」からの離脱を立て続けに宣言した。トランプ政権の堅持する「米国第一」政策が反映する単独主義傾向は、グローバル・ガバナンスにおける国際社会との溝を広げ続けている。このような「離脱外交」は、米国が国際的責任を徐々に選択的に放棄していることを意味するだけでなく、世界情勢の不確定性を高めている。


(3)核実験と軍事演習がエスカレート 朝鮮半島情勢は再度緊張

朝鮮は2月12日、地対地中長距離戦略弾道ミサイルの発射実験を行った。その後も国際社会の一致した反対を顧みず、核実験とミサイル発射実験を継続した。国連安保理は立て続けに決議を採択し、対朝制裁を強化すると同時に、平和的、外交的、政治的方法による問題解決を呼びかけた。他方、米韓の頻繁な軍事演習は、非常に敏感な朝鮮半島情勢を再三刺激した。韓国空軍と在韓米軍は12月4日、過去最大規模の合同空中演習を開始し、朝鮮半島情勢は悪循環に陥った。


(4)「ブレグジット」は難航 欧州統合は試練に直面

英国政府は3月29日にEU離脱プロセスを正式に始め、難しい交渉を重ねた末、EUと第1段階の合意に達した。欧州統合が英国のEU離脱に引き裂かれると同時に、オランダ、フランス、ドイツ、オーストリアなど各国の選挙では主流政党が右翼ポピュリズムによる打撃を防ぎ止めるべく尽力したが、後退を余儀なくされた。社会的利益の訴えの多元化によって欧州の政治スペクトルは分散へ向かい、欧州統合プロセスは様々な試練に直面している。


(5)中米首脳会談に世界が注目 両国関係の安定的発展に尽力

習近平国家主席とトランプ米大統領は4月6日から7日にかけてパームビーチの高級別荘「マールアラーゴ」で会談し、外交・安全保障対話、包括的経済対話、法執行及びサイバーセキュリティー対話、社会・人的・文化的対話という4つのハイレベル対話制度を確立し、中米関係の平穏な過渡を実現した。11月にトランプ大統領が訪中し、両国首脳は新時期の中米関係の発展について各面で重要な共通認識にいたり、戦略的リーダーシップをはっきりと示した。


(6)カタール「断交騒動」 中東情勢の混迷を深める

2017年に中東情勢は各国の関係悪化により、混迷が続いた。6月にサウジアラビアと複数のイスラム諸国が相次いでカタールとの国交断絶を宣言。湾岸協力会議(GCC)は分裂し、今なお危機が続いている。米国は12月6日、エルサレムをイスラエルの首都と認定すると宣言。これは中東の神経を逆なでし、持続的な抗議を招いた。パレスチナとイスラエルの平和プロセスは一層脆くなった。


(7)南中国海情勢が全面緩和 行動規範の枠組みを承認

8月6日から8日にかけて行われた中国ASEAN外相会議は「南中国海における行動規範」(COC)の枠組みを承認した。11月中旬の第31回ASEANサミット及びASEAN関連首脳会議の期間、李克強総理は中国とASEAN諸国がCOC文案の協議に入ることを発表した。中国とASEAN諸国は当事国の対話と協議による争いの平和的解決という共通認識に立ち返り、これを揺るぎないものにし、域内国による南中国海ルールの共同制定プロセスを推し進めた。


(8)金融危機の影響が次第に消え、世界経済は成長を加速

国際通貨基金(IMF)は10月10日発表の「世界経済見通し」で、今年と来年の世界経済成長率見通しを上方修正するとともに、2017年に世界のエコノミーの75%は成長を加速し、金融危機後の10年で最大の成長率になるとした。国連が12月に発表した経済報告も2017年に世界経済は全体的に好転したと指摘した。IMFは2017年に中国は世界経済成長に対する寄与率が34.6%に達すると予測し、世界経済の主要な柱だとした。


(9)第19回中国共産党大会の開催が成功 人類に知恵と案を示す

第19回中国共産党大会が10月18日から24日にかけて北京で開催され、「習近平による新時代の中国の特色ある社会主義思想」の歴史的位置付けを確立し、中国の特色ある社会主義が新時代に入ったことを明確にするとともに、「新型の国際関係の構築、人類運命共同体の構築」の推進を、新時代の中国の特色ある大国外交の総目標として明確にした。中国の特色ある社会主義が新時代に入ったことは、中国の特色ある社会主義の路線、理論、制度、文化のたゆまぬ発展を意味し、途上国が現代化へ向かう道を開拓し、発展させ、人類の問題の解決に中国の知恵と案を示すものとなった。


(10)「イスラム国」壊滅もテロ対策は依然厳しく

イラクのアバディ首相とイランのロウハニ大統領は11月21日、イラク・シリア国内での過激派組織の壊滅、「イスラム国」の軍事的終焉をそれぞれ宣言した。続いてロシアもシリアでのロシア軍の対テロ任務の完了と撤退開始を宣言した。一方で、過激派組織の流出は世界各国に衝撃を与え続け、テロ事件が依然頻発し、世界の対テロ圧力は下がるどころか高まっている。(編集NA)

「人民網日本語版」2017年12月29日


豊山犬は朝鮮民主主義人民共和国国犬第1号、天然記念物368号に指定された朝鮮半島北部、咸鏡南道豊山地方(現在の両江道金亨権郡と豊西郡)原産の犬種である。

2017-12-29 | 朝鮮民主主義人民共和国

勇猛性と圧倒的なパワー、並外れた胆力/わが民族の宝・豊山犬

金正日総書記から金大中大統領夫妻に贈られた豊山犬の子犬のつがい(朝鮮中央通信=朝鮮通信、00年6月17日)

豊山犬は朝鮮民主主義人民共和国国犬第1号、天然記念物368号に指定された朝鮮半島北部、咸鏡南道豊山地方(現在の両江道金亨権郡と豊西郡)原産の犬種である。1938年に当時京城帝国大学の森為三教授が朝鮮の宝物、古跡、名勝などを調査、天然記念物保存案を作成し、それをもとに朝鮮総督府が「日本の天然記念物128号」に指定した。

卓越した狩猟犬の能力

豊山犬は体重雄24キロ以上、雌22キロ以上で、中型~大型犬に分類される。日本の秋田犬より少し小さく、紀州犬より少し大きい、その中間位の大きさで、虎、狼などの猛獣や、鹿、イノシシなどの大型の四足動物を狩るのに特出した能力を持っている。

豊山地方は、海抜1200~1300メートルの蓋馬高原の高い峰々に屏風のように囲まれた盆地の中央部に位置し、交通網の発達しなかった昔は外部の人々が容易に入れない僻地であった。蓋馬高原は朝鮮半島北部の、両江道、咸鏡南北道などに属しているわが国最大の高原であり「朝鮮の屋根」と呼ばれている。亜寒帯地方に多いカラマツなどの針葉樹が多い太古の原生林が現在も残り、冬の寒さは零下20度から30度に至るほど厳しい。

朝鮮虎は現在絶滅したらしいが、豹、狼、キツネ、オオヤマネコなどの猛獣類が今も細々ながら生息しているという(朝鮮虎は白頭山付近に、少数ながら現在も生息しているという報告もある)。

猛獣たちは家畜や人を襲うこともあった。人々は自分たちと家畜を守るための番犬として犬を飼っていた。厳しい自然環境の中で生き抜くためには、人も犬も生半可な体力、精神では生き延びることができない。

豊山犬は、このような自然環境の中で遥か昔の一定期間、重複混血が進み孤立し、強い遺伝子を後世に伝えながら、今日の多様性を持つ犬種に育った。

使用目的によって人為的に作られた犬でもなく、純粋種として育成されたものでもない。豊山地域の土着犬と、狼との混血が淵源とする見方もある。

遥か昔からこの地方で飼われていた犬たちを総称して、「豊山犬」と呼んだのである。

豊山地方の土着犬たちは、虎をはじめとする猛獣の攻撃から自分を守るためには、相応の体力と能力を備えねばならず、厳しい自然環境に適応したものだけが生き残れた。

犬の立場からすれば、猛獣の攻撃から自分の身を守りながらも、人に依存しなければその生存すら危ないわけで、卓越した狩猟犬の能力と番犬として、また家庭犬としての多様な資質を兼ね備えるようになったのである。

最後まで戦う戦闘能力

豊山犬は体が頑健で、疾病に強い。雌は一度に5~8匹の子犬を生む。昔はいろんな毛色の犬がいたそうだが、現在は白、黄白色が主である。主人に忠実で、人懐こく、人に危害を加えることがほとんどない。人懐こい性格のため、都会で飼育する場合、番犬にはあまり適していない。普段は鷹揚でゆったり、のんびりしているが、山に入ると鼻面を地面につけ匂いを嗅ぎながら素早い行動を見せる。

豊山犬の一番の特長は、虎や狼などの猛獣をも恐れない勇猛性と無尽蔵のスタミナ、圧倒的なパワー、最後まで戦う戦闘能力であり、飼い主への限りない忠実性である。

「一代一主」と言われるほどに、飼い主を慕い、他人に気を許すことがない。昔から「豊山犬2頭いれば虎が狩れる」と言われた。旧ロシア時代の貴族たちはアムール虎(朝鮮虎と同じ)のハンティングに、他の犬ではなく豊山犬を使ったという。

訓練された豊山犬は狩猟対象を認識すると、それが虎であっても吠えずに追跡を始める。

そして底知れぬスタミナと、並外れた胆力と勇気、大胆な動きで虎を追い詰め動けなくして、主人の猟師を待つ。虎との間に適度な間合いを保ちながら、目をそらさず、間欠的に吠え威嚇しながら追い詰めるのである。

大型の狩猟犬でも自分より大きく強い相手に出会うと目をそらしたり、尻込みしたり、小便を漏らしたりして、追うことはあまりない。豊山犬は瞬発力に優れ、怜悧で、狩猟対象を追うときは絶対に吠えず、最後まで追い、戦う生粋の名ハンターである。

朝鮮半島の犬にとって日帝植民地時代は、人々とともに受難の時代であった。10年に朝鮮を併合した日本は、31年に満州事変を起こし北方に進出し始めた。これに伴い、日本軍の防寒用の毛皮のために大量の犬や猫を殺した。

正確な統計がないので全体的なことはわからないが、44年2月に北海道では、「野畜犬供出促進運動」が始まり、12月には北海道道庁が各市町村に犬猫の供出量を割り当てる通達を出した。その結果北海道だけで犬皮1万5千枚、猫皮4万5千枚が集められた。

犬猫供出運動は日本全国で行われ、これによって殺され、犠牲になった犬猫の数はおそらく数十万単位になるだろうと思われる。

朝鮮の犬は日本国内以上に徹底的に殺された。日本の神社にある狛犬のモデルともいわれている、毛の長いサプサル犬は全国各地で飼われていたが、その長い毛が特に防寒用に最適ということでほとんど絶滅した。

済州島の済州犬、オス犬(全羅北道任実郡地方の原産)、プル犬(慶尚北道栄州地方原産)などの土着犬も絶滅寸前に追い込まれた。また日本から入った犬や洋犬たちとの混血の結果、ほとんどの犬は雑種化してしまった。

その中で全羅南道珍島の珍島犬と豊山犬だけがその命脈を保てたのは、彼らが暮らした人が容易に入れないような地理的条件と、総督府が日本の天然記念物に指定したことが背景にある。総督府は、日本犬(秋田犬、紀州犬など)に似た豊山犬と珍島犬の姿かたちを政治的に利用しようとした。

日帝統治下、朝鮮支配の基本政策の一つに「同化政策」がある。「同化政策」とは、朝鮮人の民族性を抹殺し、所謂「皇国臣民」たらしめんとし、「内鮮一体」を提唱し、朝鮮民族を根本から抹殺しようとするものであった。

朝鮮総督府は、「内鮮一体」、「同祖同根」を主張する意図をもって、これらの犬種を天然記念物に指定した。「日本と朝鮮は同祖同根である、人間も犬も同じだ」という論理である。

愛犬家の垂涎の的

豊山犬は20世紀末までは国外に出ることがなく、まさしく「幻の犬」だ。

2000年6月、南の金大中大統領夫妻が平壌を訪問した時に、金正日総書記から雄雌「ウリ」と「トゥリ」2頭の豊山犬が贈られたことで、その存在が公式に知られるようになった。日本でも02年1月、「プリンセステンコー」こと引田天功さんに雄1頭がプレゼントされ脚光を浴びた。

豊山犬の姿かたちは多様である。同じ犬種なのに毛の長さが違ったり、耳の形がちがったりする。これは豊山犬の成立過程に原因があるようだ。

長い成立過程で交わった色々な犬たちの特徴が現れるのだろう。

犬の姿かたちの統一は、10代くらいかけて目的とする遺伝子だけをつないで交配させれば可能である。しかし、豊山犬は姿かたちだけを愛でる犬ではない。

昔からロシア北部で飼われてきたライカ犬種はスタンダード(姿かたちで見た犬種基準)の幅が広い。実猟犬種であるため外見より能力重視の繁殖が続けられたからである。

豊山犬の繁殖もそのような経過をたどったために、姿かたちに多様性が現れるのである。

南朝鮮にも豊山犬はいる。1992年に慶尚北道浦項市在住のあるブローカーが、中国東北地方吉林省に住む朝鮮族が飼っていた白い犬を、豊山犬として輸入した。

豊山犬など虎狩りに使う獰猛な狩猟犬という噂しか知らなかった南朝鮮の愛犬家は、その「所謂豊山犬」を本物と信じて飼っていたのである。

これらの犬は、出所不明な国籍無き、孤児犬としか言いようがない。

正確な遺伝子検査をするならば、それらの犬の中に豊山犬の遺伝子を持った個体がいるのかもしれない。しかし端的に言って、00年6月に金大中大統領にプレゼントされた、「ウリ」と「トゥリ」の直系以外はその純血の信憑性が薄い。

私は17年間にわたり5匹の豊山犬を育ててきたが、都会で飼っていたせいか、本来の狩猟犬としての能力を発揮させることはできなかったと思う。しかしその片鱗は随所で見せてくれた。猫を噛んだり、ネズミを捕まえたり、草むらに入っていって亀を噛んで出てきたり。また、小さな犬にはやさしいが、自分より大きな相手には吠えもしないで飛びかかって捻じ伏せ、一歩も引かなかった。

大国米国の核恫喝に一歩も引かず、手玉に取っているわが民族の気質そのものである。現在朝鮮では国が豊山犬の飼育を厳重に管理し、徹底して純血を保護している。

受難の歴史を生き延びてきた、類まれな能力を持った豊山犬、愛犬家にとっては垂涎の的であり、わが民族の矜持である豊山犬の存在を、在日同胞の皆さんにも知ってもらいたいし、また誇るべきわが民族の宝として認識してもらいたい。

(金忠根、愛知県在住)

 


TFは検討報告書で「韓国側は従来のものよりもさらに進展した日本首相の公式謝罪がなければならないと主張し、不可逆性を保つため、閣議決定を経た首相の謝罪表明を求めた」と伝えた。

2017-12-28 | ピョンチャン冬季オリンピック

「最終的かつ不可逆的」慰安婦合意の文言は日本の返し技だった

「不可逆的」という文言はいかに盛り込まれたのか

日本の謝罪の公式性を保つため 
局長級協議で「不可逆的謝罪」を強調 
 
日本、初めは「最終的解決」主張したが 
韓国の「不可逆的謝罪」の言及を受け 
むしろ「不可逆的解決」も要求 
 
日本側の要求だけを反映し暫定合意 
外交部が大統領府に削除を提案したが黙殺され 
TF「韓国の意図の確実な反映に務めなった」

「韓日日本軍慰安婦被害者問題合意を検討するTF」のオ・テギュ委員長が今月27日午後、ソウル外交部で検討結果を発表している=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 「この問題が最終的かつ不可逆的に解決されたことを確認する」

 韓国と日本政府が2015年12月28日に日本軍「慰安婦」被害者問題合意(以下12・28合意)を発表した当時から問題になった内容である。韓日慰安婦被害者問題合意を検討するタスクフォース(委員長オ・テギュ、以下TF)は27日、「韓国側は『謝罪』の不可逆性を強調したが、合意では『解決』の不可逆性を意味するものと脈絡が変わった」と明らかにした。

 TFの説明によると、問題の表現は2015年1月19日に行われた第6回韓日外交局長級協議で韓国側が先に使った。TFは検討報告書で「韓国側は従来のものよりもさらに進展した日本首相の公式謝罪がなければならないと主張し、不可逆性を保つため、閣議決定を経た首相の謝罪表明を求めた」と伝えた。

 外交部が「不可逆的」という表現に言及したのは、日本の謝罪が「公式性」を持つべきだという被害者団体の意見を参考にしたものだった。日本政府が「謝罪」した後も、これを覆した事例が多かったため、「不可逆的な謝罪」を受けなければならないというのが被害者団体の要求だった。実際、2014年4月、被害者団体は「日本軍慰安婦問題の解決に向けた韓国市民社会の要求書」で、「犯罪事実と国家的責任について変更できない明確な形の公式認定、謝罪および被害者に対する法的賠償」を強調した。

 TFは「日本側は局長級協議の初期には『慰安婦』問題が『最終的』に解決されるべきだと主張していたが、韓国側が謝罪の不可逆性の必要性を言及した直後の2015年2月に開かれたイ・ビョンギ当時国家情報院長と谷内正太郎当時国家安全保障会議事務局長間の第1回高官級協議から、『最終的』のほかに『不可逆的』解決をともに要求した」と伝えた。

 さらに、2015年4月の第4回高官級協議で、こうした日本の要求が反映された暫定合意がなされた。「不可逆的謝罪」が「不可逆的解決」に切り替わったのだ。これを受け、外交部は国内の反発世論などを考慮し、この表現の削除が必要だという検討意見を大統領府に伝えたが、受け入れられなかったとTFは明らかにした。

 韓国政府はさらに「最終的かつ不可逆的解決」が盛り込まれた文章の前に、「日本政府が財団に関連する措置を着実に実施することを前提として」という表現を入れるよう先に提案し、最終的かつ不可逆的解決の前提に対する論議を招く重大なミスを犯した。TFは「韓国側は慰安婦合意の発表時点で日本政府の予算の拠出がまだ行われていなかったため、移行を確実にするために、このような表現を提案した」としながらも、「この一節は、日本政府が財団に予算を拠出することだけでも、慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されたと解釈できる余地を残した。しかし、韓国側は協議の過程で韓国側の意図を確実に反映できる表現を盛り込むための努力を積極的に行わなかった」と指摘した。結局、慰安婦問題の「解決」は最終的かつ不可逆的と明確に表現しながらも、「法的責任」の認定は解釈を通じてのみできる線の合意で、日本は「慰安婦」制度が日本の国家犯罪という事実を認めないまま、外交的にこの問題を最終的かつ不可逆的に解決することに成功した。

 12・28合意の弊害は公式発表のわずか2カ月後の2016年2月、日本政府が国連女性差別撤廃委員会に提出した答弁書をめぐって両国が行った外交攻防で如実に表れている。当時、「公式文書では軍や官憲による強制連行を確認できなかった」という日本側の主張に対し、外交部が「日本軍慰安婦の動員・募集・移送の強制性は否定できない歴史的事実」だと反論すると、日本政府は「12・28合意の精神と趣旨を損ねる恐れがある言動を自制してほしい」と反撃した。

チョン・イナン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

江原道に世界屈指の大規模畜産拠点である洗浦地区畜産拠点が建設された。10月27日に竣工式が行われた。

2017-12-27 | 朝鮮民主主義人民共和国

【写真特集】写真で振り返る2017年の朝鮮

並進路線を掲げ、数々の成果を創造

金日成主席生誕105周年、金正日総書記生誕75周年、金正恩委員長の党・国家の最高首位推戴5周年にあたる2017年は、朝鮮において、国家核武力の歴史的大業を成しとげ、経済発展の確固たる土台を築いた1年となった。2017年を写真で振り返る。

 

平壌のニュータウン、黎明通り竣工

黎明通り(撮影・盧琴順)

金日成主席生誕105周年を控え、美しく壮大な黎明通りが竣工した。朝鮮は米国とその追随勢力による制裁と圧力の中でも、過去に建設された通りの規模をゆうに超える巨大な黎明通りを、自らの力と技術、資材で建設した。錦繍山太陽宮殿と龍興交差点の間に新しい通りを建設するという金正恩委員長の発起で、昨年4月に着工した黎明通りの建設は、わずか1年の間に驚くべき建設速度を発揮し、完工した。金正恩委員長参席の下、4月13日、竣工式が行われた。

金日成主席生誕105周年を盛大に慶祝

金日成主席生誕105周年慶祝閲兵式及び平壌市民パレード(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

金日成主席生誕105周年慶祝閲兵式及び平壌市民パレードが4月15日、平壌の金日成広場で行われた。金正恩委員長が参席した。これに先立ち、平壌体育館では中央報告大会が行われ、夕方には青年学生たちの夜会が開かれた。人々は祝福ムードの中、主席と総書記への追慕の思いを胸に、遺訓貫徹に向けていっそうの奮起を誓い合った。

第5回白頭山偉人を称える国際祭典開催

14日、白頭山山頂で行われた祭典の様子(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

第5回白頭山偉人を称える国際祭典が、8月13〜17日にかけて開催された。世界各国から集結した代表らは平壌と白頭山地区で行われた多彩な行事を通じ、金日成主席、金正日総書記の生涯と偉業を学ぶとともに、金正恩委員長の指導のもと社会主義偉業にまい進する朝鮮人民との友好・親善を深めた。

工場が次々と新設、最高水準での国産化を実現

今年、新たに建設された平壌かばん工場で生産された国産かばんの数々。(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

党第7回大会が提示した国家経済発展5カ年戦略遂行において重要な位置づけにある今年、平壌や地方都市では「平壌かばん工場」、「柳京キムチ工場」、「平壌化粧品工場」「三池淵ジャガイモ粉生産工場」など全国のモデルケースとなる工場が次々と新設された。全国の工場では、「自力自強」をキーワードに、原料と燃料、設備の国産化を成し遂げ、生産を拡大、年間人民経済計画を次々と達成した。

江原道に洗浦地区畜産拠点を建設

洗浦地区畜産拠点(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

江原道に世界屈指の大規模畜産拠点である洗浦地区畜産拠点が建設された。10月27日に竣工式が行われた。5年という短い期間に現代的で科学的な畜産拠点が建てられたことで、党の畜産政策貫徹においての物質・技術的な土台が築かれ、人民生活のさらなる向上が見込まれることとなった。

「ロケット事変の年」

ICBM「火星15」型(朝鮮中央通信=朝鮮通信)

金正恩委員長の指導の下、朝鮮では、国家核武力建設が驚異的な速度で進展を見せた。新年の辞で「ICBM試射の準備が最終段階にある」と闡明した通り、3月には新型の高出力ロケットエンジンの地上燃焼実験が行われ、5月には、地対地中長距離戦略弾道ロケット(IRBM)「火星12」型の試射に成功。7月には、初の大陸間弾道ロケット(ICBM)となる「火星14」型の試射を2度成功させ、9月にはICBM装着用水爆実験に成功した。11月29日には、米国本土を射程に収めるICBM「火星15」型試射に成功。金正恩委員長は、「国家核武力完成の歴史的大業、ロケット強国偉業の実現」を宣布した。ICBMの試射成功は、米国の核威嚇政策と核の脅威から国の主権と領土を守り、朝鮮の平和を担保し、戦略的地位を格段に引き上げるものとなった。

(朝鮮新報)


日本は象牙市場を閉鎖しろとの国際環境団体の要求を拒否し続けてきた。

2017-12-27 | 私たちがあまり知らない日本

世界の象牙の95%…最悪の“象虐待国家”日本

登録:2017-12-26 21:35 修正:2017-12-27 07:08

                              日本から中国に密搬入され中国税関に摘発された象牙製品=トラフィック提供//ハンギョレ新聞社

 研究を口実にした捕鯨と残酷なイルカ虐殺で悪名高い日本が、今度は象密猟の結果である象牙取引の仲介基地の役割を果しているとし、国際環境団体から後ろ指を差されている。

 世界自然基金(WWF)は先週、全世界的な野生動植物取引監視ネットワークであるトラフィック(TRAFFIC)が作成した「象牙の塔:日本の象牙取引と国内市場に対する評価」報告書を公開し、日本を「世界最大の象牙市場の一つで、活発な象牙加工産業の故郷であり、個人所蔵の形態で相当な規模の未加工象牙を備蓄している国」と規定した。

 この報告書に提示された「不法取引象牙差し押さえデータベース」であるETIS(Elephant Trade and Information System)の集計結果を見れば、2011年から2016年の間に日本から不法に輸出され主に中国の法執行機関に押収された象牙や象牙製品は計2.42トンに達する。一方、同じ期間に日本が不法輸入で差し押さえた象牙や象牙製品は43キロに過ぎず、象牙の不法取引摘発に消極的な日本の態度を傍証している。

 自然基金は「ETIS資料で捕捉された不法象牙取引活動は、象牙製品が日本から中国に一方的に輸出される傾向を示し、その比重が重量基準で象牙不法輸出の95%を占めることを示す。また、日本が東アジアの市場を目的地とする不法象牙供給源になったという結論を一層裏付けている」と明らかにした。

                                                           
                                               日本で加工され中国に密搬入され、中国税関に摘発された象牙製品=トラフィック提供//ハンギョレ新聞社

 このように日本が象牙不法取引の橋渡しとなっているのは、象牙取引に対する規制が不備なためということが環境団体の指摘だ。伝統的に象牙や象牙製品を好む中国もすでに昨年、2018年から象牙取引を中断すると発表した。これに伴い、世界自然基金のホームページには、中国で象牙取引禁止が始まる来年1月1日0時までの残った時間を表示する時計まで掲げてカウントダウンしている。だが、日本は象牙市場を閉鎖しろとの国際環境団体の要求を拒否し続けてきた。

 日本は遅ればせながら来年6月から象牙製品の製造・販売業者の登録要件を強化することにした。しかし、この措置は施行される前から不法資金を合法資金に洗浄するように、不法象牙を合法的製品に洗浄する道を開くことになりうるという批判を受けている。世界自然基金もこれと関連して「トラフィックが分析した結果、不法活動と闘う努力を継続的に阻害する恐れがある深刻な欠陥がすでに発見された」と憂慮した。世界自然基金は「規制が正しくなされない日本国内の象牙市場は、よく組織された国際犯罪ネットワークに対し、日本を不法輸出用象牙製品を収益性高く調達できる目標にしている」として、絶滅危機に瀕した野生動植物の国際間取引に関する協約(CITES)に則り、日本に象牙市場を閉鎖することを要求した。

 世界自然基金-香港の保全理事であるキャビン・エドワーズは、自然基金のホームページに掲示された発表資料で「中国が今年末に合法的象牙取引を禁止するのを機に、日本や他の国々も後に従わなければならない。毎日平均55頭の象が密猟されていて、象牙市場を開いておくことはできない」と話した。

キム・ジョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

経済建設を強調する一方で住民の動員や社会統制の強化を通じ「最大限の忍耐の努力をする」と見通した。

2017-12-26 | 世界を知る

北朝鮮 来年は対米交渉・南北関係改善を模索か=韓国政府

2017/12/26 11:44

【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は26日、北朝鮮の今年の情勢と来年の展望を分析した資料を公表し、北朝鮮が来年に事実上の核保有国としての地位を認めさせるため、対米交渉の可能性を探るとの見方を示した。

統一部(資料写真)=(聯合ニュース)
統一部(資料写真)=(聯合ニュース)

 また、状況の推移を見極めながら南北関係の改善を模索する可能性もあると指摘。1月1日に発表する金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の新年の辞で対韓政策の方向性が示されるか注目されるとした。

 来年は国際社会の北朝鮮制裁による影響が顕著に表れ、貿易規模や外貨流入の減少、供給不足、生産萎縮などが本格化するとして、経済建設を強調する一方で住民の動員や社会統制の強化を通じ「最大限の忍耐の努力をする」と見通した。

 北朝鮮では国際社会の厳しい制裁により輸出・貿易額の減少、海外派遣労働者の縮小、国際社会の人道支援減少など経済的影響が出始めている。今年の対中輸出額は11月末時点で16億ドル(約1800億円)と前年に比べ31.7%減少した。

 今年は党を中心に金正恩氏の権力基盤の強化を図った。10月の党中央委員会総会で世代交代や側近の登用を行い、9月の6回目の核実験実施を決定する際は党政治局常務委員会を開き、党の意思決定手続きを順守する姿勢を示した。10月の党政治局に対する検閲などで権力機関の引き締めを行い、12月に党末端組織幹部らが参加する「党細胞委員長大会」を開催して党内の結束と役割の強化を図った。

 韓国との交流については、文化交流や人道支援のための民間団体との接触に一部は応じたものの、事業の具体化や訪朝交流行事には消極的な対応を取った。対米関係を優先し、南北の当局間対話や民間交流は全て保留する姿勢を続けていると分析した。

ikasumi@yna.co.kr


金委員長は21日から3日間にわたり労働党最末端責任者である細胞委員長を招集して今回の大会を開いた。

2017-12-25 | 朝鮮労働党

金正恩「これまでは始まりにすぎない…大きな作戦さらに果敢に展開」

2017年12月24日11時17分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]

  北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は23日に閉幕した第5次労働党細胞委員長大会演説を通じ、「われわれがこれまでしてきたことはただの始まりにすぎず、党中央は人民のための多くの新たな事業を構想している」と明らかにした。

  24日の朝鮮中央通信報道によると、金委員長はこの日「同志たちを信じ社会主義強国建設に向け大胆で大きな作戦をさらに果敢に展開していくだろう」としてこのように明らかにした。

  金委員長は21日から3日間にわたり労働党最末端責任者である細胞委員長を招集して今回の大会を開いた。2013年1月に第4次細胞秘書大会として開かれてから約5年ぶりだ。

  党細胞は5~30人で構成される労働党の最末端組織で、細胞委員長はこの組織の責任者を意味する。金正恩政権は昨年12月には第1次全党初級党委員長大会を開くなど、党基層組織の役割を重視している。

  彼は大会演説で「各級党組織と党の労働者はわが党の党細胞重視思想と方針を深く刻み、すべての党細胞を忠誠の細胞、党政策貫徹の前衛隊として強化するための事業に渾身を捧げていかなければならない」と強調した。

  金委員長は今回の大会が「造成された情勢と革命発展の要求に合うように党細胞が機能と役割を一層高め、党の指導力と戦闘力を強化する上で重要な契機になるだろう。多くの問題と難関が横たわっているが、数十万の細胞委員長らと数百万の党員たちがいるので党中央は心強い」と付け加えた。

  その上で「党細胞を重視し強化するための事業に大きな力を入れ続けるだろう」と話した。

 マティス長官は、依然として平和的解決で北朝鮮核問題を解いていく時間があると繰り返しながら、外交が「積極的に進行している」と強調した。

2017-12-25 | トランプの常識は世界の非常識

マティス国防長官「朝鮮半島に暗雲…在韓米軍家族撤収計画はない」

登録:2017-12-24 21:46 修正:2017-12-25 08:00

米国防長官、朝鮮半島情勢の深刻性を表明 
「金正恩、平昌五輪時に世界を相手に戦うことはないだろう」

ジェームズ・マティス米国防長官が21日、キューバのグアンタナモ湾を訪問し、米海兵隊員に話している=グアンタナモ/AP聯合ニュース

 ジェームズ・マティス米国防長官は、来年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪時に北朝鮮が韓国に対する「武力挑発」をすることはないと見通しながらも、「朝鮮半島に暗雲が押し寄せている」として、現在の情勢を深刻に見ていることを明らかにした。

 マティス長官は22日(現地時間)、ノースカロライナ州フォートブラッグにある米軍第82空輸師団を訪問し、将兵を相手にした演説および対話で、平昌五輪と関連して「金正恩(キム・ジョンウン)が(参加)選手を殺す形で世界を相手に戦いを挑むほど愚かだとは思わない」と明らかにしたとAP通信が報道した。

 マティス長官は、依然として平和的解決で北朝鮮核問題を解いていく時間があると繰り返しながら、外交が「積極的に進行している」と強調した。彼は、リンゼー・グラハム共和党上院議員が主張した「在韓米軍家族撤退論」についても「まだそのような時点ではないと考える」とし、米国民間人の疎開は韓国経済に打撃を与えると明らかにした。これは、米国民間人の疎開をむやみにはできないという意味と見られる。ただし、彼は米軍家族を「きわめて短かい期間」撤収させる非常計画は持っていると付け加えた。

 また、マティス長官は「朝鮮半島に暗雲が押し寄せている」として「(外交的解決法について)楽観できる根拠はきわめて少ない」と憂慮した。マティス長官は、ドナルド・トランプ行政府内で最も慎重な要人の1人と評価されている。これに先立ってマティス長官は21日、グアンタナモ基地を訪問した席でも北朝鮮を「切迫してはいないが直接的な脅威」と規定して、外交的手段が失敗すれば「北朝鮮にとって史上最悪の日になるだろう」と警告したことがある。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

朴さんは「胸を熱くさせてくれる公演に感動し、『ウリ祖国』『ウリ組織』『ウリ民族教育』を守り抜くことへの思いを新たにした」と語った。

2017-12-24 | 朝鮮文化の紹介

 

金剛山歌劇団年末特別公演「信念の歌」、800余人が観覧

“信念を抱き歩み続けよう”

フィナーレでは朝鮮女子サッカーの優勝シーンがスクリーンに映し出され、会場からは拍手が起こった

金剛山歌劇団年末特別公演「信念の歌」(歌劇団主催)が20日、東京・中野のなかのZEROホールで行われ、総聯中央の許宗萬議長が副議長、各地方本部委員長、中央団体、事業体の責任者、同胞、学生ら800余人とともに観覧した。

女性同盟結成70周年からはじまり、高校無償化裁判(大阪)での歴史的な勝訴や今年のラストを輝かしく飾ったE-1選手権での朝鮮女子サッカー代表の優勝まで、同胞たちが涙し歓喜に沸いた2017年。

カヤグムと高音チョッテ「突破せよ最先端を」

 

祖国と共に歩んだ今年の一年を「信念」をテーマに表現した今公演では、男声独唱「繁栄する祖国」、男声3重唱「我らは万里馬騎手」など発展する祖国を描いた演目から、対照的な音色で絶妙なサウンドを披露したカヤグムと高音チョッテ「突破せよ最先端を」、女性同盟70年の歴史と女性たちの決意を映像とともに朗読した詩「愛の9月」、金剛山歌劇団の洪嶺月さん(金日成賞桂冠人、人民俳優)による女声独唱「私たちが進む道」など、計14演目が舞台にあがり会場は熱気と拍手に包まれた。

混声2重唱「鉄嶺の下のリンゴの海」

また巡回公演で好評を博した群舞「チェンガンの舞」やチャンセナプ独奏「輝く星」、舞踊手全員によるサンモの舞「青山里の豊年」など、1年をとおし完成度を増した歌劇団による作品の数々に、客席からはアンコールの声が続いた。

群舞「チェンガンの舞」

学校建設、権利獲得運動、同胞宅への訪問やサークル活動まで、どの時代にも力強い同胞たちの姿があったこと、そして力強さの裏には、血と涙で組織を守り抜いた歴史があることを痛感したと涙を流すのは、女性同盟東京・中杉支部朴恩陽さん(63)。

朴さんは「朝鮮や総聯組織を圧殺しようとする昨今の政治状況に嫌気がさす」としながら「胸を熱くさせてくれる公演に感動し、『ウリ祖国』『ウリ組織』『ウリ民族教育』を守り抜くことへの思いを新たにした」と語った。

チャンセナプ独奏「輝く星」

朝鮮女子サッカー応援団の先導役となり、当時ひときわ大きな声で同胞たちに応援を呼びかけていた朝青中央宣伝文化部指導員の趙智香さん(27)。

趙さんは「今年は闘い、試練の年だったというが、朝鮮サッカー代表団を前に歓喜に沸く同胞たちを間近でみながら同胞社会の力の原動力は祖国とつながっていることなんだと改めて実感した」という。

「今日の公演では洪嶺月さんの独唱が胸に響いた。朝青をはじめ次世代たちがこの世代の熱意に負けず代を継いで同胞社会を守っていかなければと改めて思った」

会場は800余人の観客で賑わった

女性同盟栃木県本部顧問で金剛山歌劇団全国後援会副会長の権英淑さんは、「今年は本当に激動の年だった」としながら「朝・日の関係が悪化している状況下で、女子サッカーの優勝をはじめ、祖国と同胞が心を通わすことのできる空間があったし、希望を見る瞬間が多かった。困難な中でも国を守り抜いている祖国に学び、私たちも今踏ん張らなきゃいけない」と話した。

今年の金剛山歌劇団2017アンサンブル公演「黄金の遺産」は、6月の大阪公演を皮切りに延べ26回、約19,000人の観客が足を運んだ。

(文・韓賢珠、写真・盧琴順)


制裁の行き過ぎは、戦争への道、日本政府・軍部が一番よくしっているはず!

2017-12-24 | アメリカの常識は世界の非常識

[ニュース分析]米中、北朝鮮への原油全面中断めぐる対立の末「供給縮小」で折衝

登録:2017-12-23 01:05 修正:2017-12-23 08:05

安保理、新たな対北朝鮮制裁決議案を採択 
 
米国、中国の精油会社に対する独自制裁カードで 
北朝鮮に対する原油供給の全面遮断を圧迫 
中国、報復した場合対応は避けられないと警告  
“強硬”対峙の末、先週妥協 
 
北朝鮮に対する精製油供給を年間50万バレルに縮小  
北朝鮮国外労働者の追放は「12カ月」を期限に 
公海上の北朝鮮船舶の通航禁止は裁量に任せる

米ニューヨーク国連本部で19日(現地時間)、安全保障理事会が開かれている。安保理は22日、国連本部で北朝鮮への石油精製品の供給量を現行の年間200万バレルから50万バレルに減らす内容などを盛り込んだ新しい対北朝鮮制裁決議案を採決に付した=ニューヨーク/新華 聯合ニュース

 北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星-15」型の試験発射後、国連安全保障理事会が北朝鮮に対する精製油の供給総量を大幅に減らす内容を柱とした新たな対北朝鮮追加制裁決議案をまとめるまでに3週間以上もかかった。今年9月3日、北朝鮮の6回目の核実験に対応し、安保理決議第2375号が採択されるのに10日もかからなかったことに比べると、結果が出るまでかなりの時間が費やされた。制裁のレベルをめぐり、米国と中国が“強対強”の対峙を続け、北朝鮮への原油供給全面中断の代わりに精油製品の供給量を大幅に減らすなどの折衝を通じた解決を選択するまで、双方が相当な曲折と腐心を重ねたからだ。

 北朝鮮の「火星-15」型発射翌日の先月29日(現地時間)に開かれた安保理の緊急会議で、米国のニッキー・ヘイリー国連大使は、中国を狙って「輸出入を含め、北朝鮮政権とすべての交易を中止すべきだ」と要求した。特にヘイリー大使は、中国が北朝鮮への原油供給の遮断に乗り出さなければ、中国精油企業に対する独自制裁を推進する内容までほのめかした。当時の会議では、安保理言論声明や議長声明すら発表できないほど、米中が対立していた。

 その後米国は中国に、北朝鮮への石油供給の全面中断▽北朝鮮労働者全員の追放▽海上における北朝鮮船舶の通航禁止への参加などを求め、圧迫を強めた。米国は中国がこれに応じなければ、中国国営石油企業「Sinopec」(中国石油化工)に対する制裁や中国の大手銀行に対する制裁措置などを取ると警告したという。

 対北朝鮮制裁のレベルと米中貿易問題をめぐり対立が激化したことを受け、中国は鄭澤光外交部副部長(次官級)を今月6~8日にワシントンに派遣し、米国の“真意”を確かめた。デビッド・メルペス財務部国際担当次官が中国側に事前通知もせず、先月30日「フィナンシャル・タイムズ」とのインタビューで、「(米中)『包括的経済対話』を再開する計画がない」と一方的に強気の姿勢を示したのも、中国を緊張させた。

 鄭副部長のワシントン訪問の過程でも、両国は接点を見いだせなかったという。匿名希望の外交消息筋は「米国は中国に対する独自制裁に踏み切る意思を明らかにしており、これに対して、中国も独自制裁に対する報復は避けられないと警告した」と伝えた。

 両国の“強対強”の対立は先週から妥協点を見出す方向に転じたという。水面下の交渉を通じ、米国は北朝鮮への原油供給の中断要求を撤回し、中国の大手企業・銀行に対する独自の制裁をしない代わりに、中国は新しい国連制裁決議案に積極的に協力することにしたと、複数の消息筋が伝えた。

 これによって、米国の原油供給の中断要求は、北朝鮮への精製油の供給総量を年間200万バレルから50万バレルへと大幅に減らす線で妥協され、北朝鮮の海外労働者の追放は「12カ月」という段階的な期限を設けることになったとされる。「公海における北朝鮮船舶の通航禁止への参加」も、既存の制裁同様“義務”ではなく“裁量”に任せる方向で結論が出たことが分かった。米国側は「独自制裁と圧迫が中国に効いた」と判断する雰囲気である一方、中国側は「独自制裁を強行すれば、米国に報復する」という強い反撃で北朝鮮に対する原油供給中断を阻止したと評価している模様だ。

 政府当局者は精製油製品の供給を大幅に減らした決議案が可決されれば、「北朝鮮経済に実質的な打撃を与えることができるだろう」と見通した。また、別の当局者は北朝鮮への原油供給量を年間400万バレルに明示的に制限したことを重視した。彼は「北朝鮮を圧迫して対話の場に出るようにするのが目標なら、第2375号で原油について『現状維持』という曖昧な表現を使ったのは大変不適切な方式だった」としたうえで、「はっきりとした上限を設けたことに意味がある」と話した。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

高齢者たちの就職あっ旋や情報提供、就業状況管理など、働くことを希望する高齢者に適した仕事をつなぐ仕事をしている。

2017-12-23 | 新しい韓国文化

“高齢者が幸せに暮らす町”を知っていますか

登録:2017-12-23 01:18 修正:2017-12-23 08:51

                       高齢者にやさしい町である城南市山城洞のカーネーション村「老老JOBセンター」で高齢者たちが仕事の相談をしている=京畿道提供//ハンギョレ新聞社

 「高齢者たちが就職すれば、やりがいもとても大きいんですよ」

 今年10月から京畿道城南市(ソンナムシ)寿井(スジョン)の高齢者福祉会館「老老JOBセンター」に出勤する障害3級のキム・ヨンユンさん(66)はこう語った。老老就業あっ旋の専門家である彼は、高齢者たちの就職あっ旋や情報提供、就業状況管理など、働くことを希望する高齢者に適した仕事をつなぐ仕事をしている。12日、キムさんは「今まで私があっ旋して6人が美化委員(清掃員)や警備員などに就職した。このようなことが良いモデルになって、全国的に拡散され、高齢者がもっと幸せになってほしい」と話した。

                                                  
                                                    「カーネーション村」は高齢者が幸せに暮らす町を志向する=京畿道提供//ハンギョレ新聞社

 「老老JOBセンター」は、高齢者が幸せに暮らす「カーネーション村」の一機関だ。京畿道が高齢者の働き口や福祉、住居を地域共同体の中で解決するため、今年はじめに公募を経て、山城洞(サンソンドン)を選定した後、今月末までに3億ウォン(約3千万円)余りをかけてモデルケースを造成中だ。山城洞は人口1万4千人のうち、65歳以上の高齢者が2759人であり、住民の5人に1人の割合で高齢者が多い。

 高齢者の働き口創出に向け、福祉会館の中には共同作業場も設けられた。部品の組み立てと紙バッグ作りなど32人の高齢者に短期の仕事を提供する。「麺とごはんと」は、創業を希望する高齢者たちを支援するために作った麺屋だ。ここでは13人の高齢者が働いているが、基本人件費を差し引いて収益金のほとんどは高齢者の働き口と高齢者福祉に再投資される。

                                                  
                                                      高齢者にやさしい町である城南市山城洞に高齢者などが一堂に会した//ハンギョレ新聞社

 福祉会館を通じてナンタやハーモニカなど5つの分野の教育プログラムの修了者たちは、敬老堂(高齢者の余暇施設)や療養病院などでボランティア活動に取り組む。住居環境のよくない低所得高齢者たち12家庭の壁紙や床紙も貼り替え、電動車椅子の急速充電器5台も用意された。京畿道は当初都心を離れてカーネーション村づくりを推進したが、都市型に変更した。都心を抜け出すこと自体に予算もたくさんかかり、都市に居住する高齢者に実質的な助けになる方が効果的という判断からだ。

 ハン・ヒョンヒ京畿道政策チーム長は「高齢者にやさしい都市型町づくりは京畿道が全国で初めてだ。専門家たちと成果を評価し、来年1カ所を追加で選定し実施した後、拡大するかどうかを決定する」と話した。

ホン・ヨンドク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

2013年から選定してきた「今年の国家」の選定基準は、一年間より良い方向で明確な変化を見せたり、世界を明るくさせた国ということだ。

2017-12-22 | 新しい韓国文化

英国「エコノミスト」誌、「今年の国家」に韓国とフランスを選定

登録:2017-12-21 00:08 修正:2017-12-21 08:15

英「エコノミスト」誌  
韓国は北朝鮮の威嚇、THAAD、FTA再協議などを 
「沈着かつ品格をもって解決した」

                         
                  国会で就任式を終えた文在寅大統領が5月10日、国会大路で市民に手を振り挨拶している=資料写真//ハンギョレ新聞社

 2017年「今年の国家」に韓国とフランスが選ばれた。英国の経済週刊誌「エコノミスト」が選び、今年一年の韓国社会の動きと成果を国際社会がとても肯定的に評価していることを示す傍証と言える。

 同メディアが2013年から選定してきた「今年の国家」の選定基準は、一年間より良い方向で明確な変化を見せたり、世界を明るくさせた国ということだ。ただし、すでに国際社会から不良国家と烙印を押された国は、いくら驚くべき仕事をしても検討対象から除外される。

 「エコノミスト」は「今年韓国は特別な一年を送った」として、北朝鮮のミサイル威嚇を「沈着かつ品格をもって」耐え抜きながらも、韓国国内の改革を成功的に遂行した点を高く評価した。同メディアは、今年韓国が処した状況について、外では北朝鮮の威嚇により緊張が大幅に高まった点を、内では大規模デモと特検の腐敗捜査が朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾と収監につながった点を挙げた。

                             
米国の戦略爆撃機B-1Bが、北朝鮮による6回目の核実験の直後である9月13日、グアム基地を出発し京畿道烏山空軍基地上空を飛行している=資料写真//ハンギョレ新聞社

「核脅威の中でも国内政治浄化に大きく前進」

 「エコノミスト」は、朴槿恵の後に続いた文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこうした内外の難しい事態にうまく対処したと指摘した。まず、高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備に対する中国の拒否事態をよく解決した。また、トランプの韓米FTA再協議要求も丁重に延期させた。対内的には韓国一の財閥であるサムスンの首長であるイ・ジェヨンを収監した。「要約すれば、韓国は常時的に核災難の脅威を受けながらも、国内政治の浄化に大きな前進を達した一年であった」と同メディアは評価した。

                            
                     フランス革命記念日である7月4日、ドナルド・トランプ米大統領と共にいるマクロン・フランス大統領=ウィキメディア・コモンズ

「フランスにおけるマクロンの勝利は、開放勢力が閉鎖勢力をはね除けた」

 フランスに対しては、予想以上のサプライズだとした。伝統的政党基盤を持たない銀行員出身の若いエマニュエル・マクロンが大統領になったことについて「かつての左右勢力対決よりも開放勢力と閉鎖勢力間の対決がもっと重要だと考えた人々に希望を与える事件だった」と診断した。マクロンの路線は、海外移住民と商品とアイディア、そして国内の社会的変化に対し開かれたフランスを指向したためだ。同メディアは「過去6カ月の間、マクロンは反腐敗法案、労働法緩和など一連の賢明な改革措置を取った」と指摘した。また、批評家は彼を木星人(Jupiterian)とさげすむが、彼らは彼が執権する前にフランスがどれほど反改革的であったかを忘れているようだと同メディアは批判した。マクロンの勝利は、過去の権力と極右集団を同時にはね除けた。「エコノミスト」は「社会に対する開放的ビジョンと閉鎖的ビジョンの間の闘争は、現在世界で最も重要な政治競争かも知れない」として、これに正面から向き合ってはね除けた点がフランスを「今年の国家」に選んだ理由だと明らかにした。

 一方、2015年に独裁制から類似民主制に履行した点を評価してミャンマーを「今年の国家」に選定したことは失敗だったと吐露した。少数民族であるロヒンギャに対する処遇がこれほど早く悪化するとは思わなかったとのことだ。このメディアは、ミャンマー軍による強姦と虐殺を避けて村を離れた60万の難民の相当数を受け入れて、貧困率が大幅に下がっているバングラデシュを選定しようとも考えたが、市民の自由が抑圧されている現実がこれを阻んだと明らかにした。また、マウリシオ・マクリ大統領の執権以後、苦痛な改革を推進しているアルゼンチンも「今年の国家」の検討対象だったと付け加えた。

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

「まだ具体的に推進されたことはなく、政府内で計画しているものもない」と答えた。「文大統領の訪日は韓中日首脳会談の開催に拘束されるわけではないが、連携して推進するというのが政府の基本方針

2017-12-21 | 文 在寅 韓国大統領情報

カン・ギョンファ長官「平昌五輪前に文大統領が訪日する計画はない」

東京で記者懇談会開き 
「慰安婦合意検討報告書は政策建議ではない」 
政府政策、報告書に拘束されないことを明らかに

                          
                  カン・ギョンファ外交部長官と日本の河野太郎外相が今月19日、会談に先立って握手を交わしている//ハンギョレ新聞社

 就任後初めて日本を訪問したカン・ギョンファ外交部長官が、今月27日に発表される予定の「韓日日本軍慰安婦問題合意検討タスクフォース(TF)」報告書について「報告書は交渉の経過に対する評価だが、政策建議ではない」と述べた。政府政策が慰安婦合意TF報告書に拘束されるわけではないということだ。

 カン長官は20日、東京で行った記者懇談会で「(19日に)河野太郎日本外相と会った際、慰安婦合意TF(発足)の趣旨と経過、そして近日中に結果発表があるという点について説明した」とし、「ただし、TFは慰安婦合意交渉について分析して評価するもので、政策建議ではない。その部分(政策)に対する答えは今後、政府が求めていく」と話した。河野外相との会談で、慰安婦合意TFの内容ではなく、推進の経過について説明したと明らかにした。TF報告書が出る前に(内容は)日本側に詳しく説明をするのが外交的礼儀」とし、報告書発表前に日本に内容を説明することも明らかにした。

 カン長官は、韓国政府の立場をいつ決めるのかという質問に対し、「時間がかかるだろう」として、具体的な日程については言及しなかった。カン長官は「(2015年の韓日)慰安婦合意で不十分だった点が被害者中心の原則だった。被害者中心の原則を守り、被害者と市民団体と十分な疎通をしながら政府の立場を決める」と述べた。「被害者中心(の原則)に基づいていない点はTFを運営しなくても出せる結論ではないかという指摘もあるが、根拠を持って話すためには、検討が必要だ」と付け加えた。

                                 
                        カン・ギョンファ外交部長官が20日、東京で開かれた記者懇談会で発言している//ハンギョレ新聞社

 カン長官は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が来年2月に開かれている平昌(ピョンチャン)五輪以前に日本を訪問する計画があるかという質問には、「まだ具体的に推進されたことはなく、政府内で計画しているものもない」と答えた。「文大統領の訪日は韓中日首脳会談の開催に拘束されるわけではないが、連携して推進するというのが政府の基本方針だった」と述べた。「韓中日首脳会談とは別に、大統領が訪日する案も考えられるが、大統領が決定することだ」と付け加えた。安倍首相が平昌五輪に出席するかどうかについては「(19日の会談で)安倍首相が(確答はしなかったものの)出席しないとも言わなかった」と話した。平昌五輪への北朝鮮の参加可能性については「北朝鮮がまだ参加手続きを踏んでいないと聞いた」と話した。

 カン長官は、文大統領の訪中の際、中国側から冷遇されたとの主張については、「冷遇外交という主張には同意できない。THAAD問題を克服し、韓中関係のために大きな一歩を踏み出したという点で成果があったと考えている」と述べた。

 韓日間の歴史問題の解決と関連した来年の計画を尋ねる質問については、「歴史問題が韓日間に一定の影を落としている。1年でそれを取り払うのはできないだろう。ただし、市民社会と(慰安婦)被害者たちも、韓日関係が重要だという認識を共有している。この問題(慰安婦問題)をうまく解決して行けば、来年には未来に向かって大きな一歩を踏み出せるだろう」と話した。

東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

「国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)は、北朝鮮が平昌冬季五輪に参加する可能性があると判断している」と明らかにした。

2017-12-20 | 文 在寅 韓国大統領情報

「韓米合同軍事演習は平昌五輪の後に」文大統領、米国に延期を提案

米NBCとのインタビューで明らかに 
「米国側も検討している」 
 
「IOC、北朝鮮が平昌五輪に参加するものと判断」 
参加の可能性を初めて公に言及

                                          
         文在寅大統領が今月19日、ソウルから江陵をつなぐKTX京江線を走る大統領専用列車の中で、米国NBC放送とインタビューを行っている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日、韓米合同軍事演習を平昌(ピョンチャン)冬季五輪後に延期することを米国に提案し、米国側も(延期するかどうかを)検討していると明らかにした。

 文大統領は同日、平昌五輪に向けて22日に開通するソウルから江陵までの京江線KTX大統領専用列車「トレイン1」で行った米国NBC放送とのインタビューで、朝鮮半島の緊張緩和のため、平昌冬季五輪期間中に韓米合同軍事演習の縮小などを含む果敢な処置を考慮していると述べた。

 文大統領は「韓国と米国は韓米合同軍事演習の延期の可能性を検討できる」としたうえで、「私は米国にこれを提案しており、米国は現在検討している」と明らかにした。しかし、彼は「すべては北朝鮮の行動にかかっている」と述べた。文大統領はまた、平昌五輪を訪問する外国人は安全問題を心配する必要がなく、北朝鮮が五輪を妨げることはないだろうと強調した。彼はまた、北朝鮮はまだ平昌五輪への参加意向を示していないが、過去の事例からして、土壇場で参加の可否を決めるものと見ているとし、北朝鮮が土壇場で参加を通知する可能性を提起した。

文在寅大統領が今月19日、ソウルから江陵をつなぐKTX京江線を走る大統領専用列車の中で、米国NBC放送とインタビューを行った=NBCのホームページからキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 これに先立ち、文大統領は韓国体育記者連盟所属の37社の体育部長団と専用列車の記者懇談会で「国際オリンピック委員会(IOC)、国際パラリンピック委員会(IPC)は、北朝鮮が平昌冬季五輪に参加する可能性があると判断している」と明らかにした。これまで平昌五輪への北朝鮮の参加を希望する旨の発言はあったが、文大統領が直接的に参加の可能性について言及したのは今回が初めてだ。文大統領は「平昌冬季五輪への北朝鮮の参加に向け、韓国政府はIOC、IPCと緊密に協議しており、両委員会は北朝鮮に参加を持続的に勧めている」と述べた。

 また、文大統領は「過去の事例からして、北朝鮮が参加を確約するのは、ほぼ土壇場の瞬間になると思う」とし、「その時まで引き続き説得して勧誘する計画だ。政府も忍耐心を持って待ち続ける」と話した。彼は「88ソウル五輪が冷戦構図の終息と東西陣営の和合に大きな貢献をしたとすれば、今回の五輪は、朝鮮半島の緊張緩和と平和に貢献するだろう」とし、「平和五輪」に対する期待感を示した。

 文大統領が平昌五輪への北朝鮮の参加可能性に言及した中、チェ・ムンスン江原道知事が第3回アリスポーツカップ国際ユースサッカー大会が開かれている中国昆明で、18~19日の2日連続でムン・ウン北朝鮮黎明体育団長に会った事実が分かった。北朝鮮の相次ぐ核実験で、南北体育界の対話チャンネルが事実上途絶えており、チェ知事と次官級スポーツ界の関係者であるムン団長の面会は意味ある進展と見られている。チェ知事は18日、北朝鮮チームと夕食を共にし、「今回のサッカー大会が北朝鮮の選手団や応援団、文化芸術界の人々が平昌冬季五輪に参加する契機になることを望んでいる」と話した。また、来年上半期には平壌(ピョンヤン)で、下半期には韓国で年間2回の交流戦を行うことで合意した。

 同大会は、北朝鮮と中国、韓国の江原道からそれぞれ2チームずつ参加する15歳以下の幼少年サッカー大会で、第1回は京畿道漣川(ヨンチョン)、第2回は平壌で開かれており、今年第3回大会が江原道で開かれる予定だったが、北朝鮮の4回目の核実験によって中断され、中国昆明に場所を移して行われている。

チョン・ウィギル、キム・ドンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )