日朝協会「京都府連合会」です。韓国・朝鮮との友好を進める、日本人の団体です。1カ月¥500 841-4316福谷気付

 世界の出来事から日本・韓国・朝鮮の未来を見る。
 皆さんの声を生かして活動を進めます。

演奏会は、朝鮮の詩人、尹東柱の生誕100周年を記念し詩碑のある同志社大学で行われ、尹東柱にちなんだオリジナル曲「空に星、風の詩」も演奏された。

2018-01-10 | 日朝友好親善を!

“圧巻のステージ、感動の嵐”

京都中高吹奏楽部、第12回定期演奏会

名門の明徳高校と共演

京都中高吹奏楽部の第12回定期演奏会「星々の交響〜朝・日の夜空に響け希望のメロディ〜」が昨年12月28日、同志社大学寒梅館で行われ、同胞や日本市民ら約500人が観覧した。演奏会には日本の京都明徳高校の吹奏楽部をはじめ朝・日のゲストが出演し、「輝く演奏」を披露した。

京都明徳高校との演目「銀河鉄道999 feat.未来に向かって」

星のように照らす

今回の演奏会のテーマは「星」。長い年月をかけて現在を照らしてくれる星のように、今日の同胞コミュニティーをつくった先代たちの弛まぬ努力に思いを馳せ、そして日本の人たちとともにまだ見ぬ未来を照らそうという願いが込められた。京都中高出身である朝鮮大学校の李英哲准教授が構成、脚本、演出を担当した。

演目には「星に願いを」「見上げてごらん夜の星を」や京都中高吹奏楽部顧問の李相大教員(35)作曲の「銀河の記憶」など、星にちなんだ曲が多く並んだ。

演奏会は、朝鮮の詩人、尹東柱の生誕100周年を記念し詩碑のある同志社大学で行われ、尹東柱にちなんだオリジナル曲「空に星、風の詩」も演奏された。

また、演奏会には様々なゲストが出演、工夫に富んだ演出もなされ、会場を盛り上げた。

京都中高出身の歌手、金嬉仙さんも出演した。

京都中高声楽部の「星めぐりのアリラン」「赤とんぼ」や京都朝鮮吹奏楽団との演奏「サンセの音を風にのせ」「豊年のクムガン」、同校出身の歌手、李紗栄さんの「Jupiter」、金嬉仙さんの「半月」「星のうた」「そらいろ」が披露されると、観客からは大きな拍手が送られた。

最後には演奏会のために尽力した共演者や関係者たちに京都中高の生徒らから花束が贈られ、大きな拍手の中、イベントは幕を下ろした。

観覧者たちは「厳しい情勢の中でも一生懸命な生徒たちの姿に力と勇気をもらった」(孫智隆さん、63)、「すごく感動した。構成も素晴らしく魅力的な演奏会だった」(40代日本人女性)などと感想を話していた。

 音楽を通じた交流

今回の演奏会には京都明徳高校の吹奏楽部が共演した。

同部は過去にマーチングバンド世界大会決勝に出場し、東京ディズニーシーなどでも演奏している名門。2014年の「ビッグバンドフェスティバル」で李相大教員が指揮者を務めたことがきっかけとなり、今回の友情出演が決まった。

「最初はガチガチだった」と話すのは京都中高吹奏楽部部長の李龍聖さん(高3)。「初めて明徳高校に行った時は、明徳高校が名門だということを意識してとても緊張していた」

明徳高校の森下舞さん(高3)も「最初は不安だった」と話す。「今の日本で耳にする『朝鮮』という言葉に少し怖いイメージがあったし、朝鮮学校のことを全然知らず、日本語が通じるのかな、など不安が大きかった」

しかし、初日のレクリエーションや自己紹介で気持ちもほぐれ、昼食時にはお互いの学校のジャージを交換する人もいるほど仲を深めた。

演奏会当日には京都中高の生徒たちから手紙とお菓子が送られた。

その後も演奏会当日までに3回、お互いの学校を行き来し練習を行った。

練習の合間にはお互いに「好きな歌手について」話し合ったり、連絡先を交換しながら心を通わせていった。11月25日に行われた京都中高の学園祭には明徳高校の生徒らが参加。吹奏楽の演奏を披露したり朝鮮の歌や楽器の演奏を楽しみ、互いの理解を深めた。

明徳高校の清水愛海さん(高3)は「練習する過程で普通の生徒、良い人たちだと知り、練習がとても楽しかった」と話す。

演奏会当日には京都中高の生徒たちから手紙とお菓子が明徳高校の生徒たちに送られたり、一緒に記念撮影するなど、旧知の間柄のようにコミュニケーションが交わされていた。

演奏会では「Sing Sing Sing」と「銀河鉄道999 feat.未来に向かって」を両校の生徒ら100人で演奏。その圧巻のステージに観客たちは息を飲んでいた。

演奏会が終わると生徒らは涙ながらに感謝の言葉を述べ、「これが最後だというのが本当に寂しい」(森下舞さん)と別れを惜しんでいた。

公演後、笑顔を見せる京都中高と京都明徳の生徒たち

明徳高校吹奏楽部顧問の西山昇教員(58)は「子どもたちにとっては間違いなく意味があることだったと感じている。お互いの『壁』を取り払い、自分たちと同じ高校生だと理解してくれたと思う。これだけ仲良くなったのだから、大人の責任として、これで終わりにしてはいけない」と話し、李相大教員も「明徳高校のおかげで演奏会は素晴らしいものになった。感謝してもしきれない。これからもこういう関係を続けていきたい」と話し、互いにとって意義のある演奏会だったと話した。

明徳高校の江上里菜さん(高3)は演奏会終了後、別れを惜しみながら「練習をする過程に本当の家族のようになったと感じた。今回の演奏会で終わることなくこれからも一緒に音楽を楽しんでいきたい」と涙を流していた。

(金孝俊)


★第24回東九条マダン:ご自由にご参加ください!

2016-10-29 | 日朝友好親善を!

日朝友好親善京都の催し、

★第23回日本コリア友好美術展2016京都

11月2日(水)~6日(日)、9時~17時(最終日は13時まで)、京都市美術館別館2階(京都市営東西線「東山」駅徒歩10分)。文芸同京都支部美術部も出展。無料。問い合わせ=実行委(TEL090-6379-1880)。

★第24回東九条マダン

11月3日(木、雨天時は6日に延期)、10時~、元・陶化小学校(京都市営地下鉄鳥丸線「九条」駅徒歩5分)。和太鼓とサムルノリ、マダン劇、民俗遊び、相撲大会、楽器体験コーナー、出店など。京都初級の舞踊、カヤグム演奏も。無料。問い合わせ=実行委(TEL075-661-3264、FAX075-661-3294)。

★高麗美術館「朝鮮王朝 白磁の世界」

~11月23日(水)、10時~17時(入館は16時30分まで、月曜日休館、ただし8月1日、9月19日、20日、10月10日は開館、10月11日は休館)、高麗美術館(JR「京都」駅などから市バスで「加茂川中学前」停留所下車すぐ)。入館料=500円(高校、大学生400円、中学生以下無料)。問い合わせ=高麗美術館(TEL075-491-1192、FAX075-495-3718)。


西暦538年に百済の聖明王が釈迦仏金銅像一体と経文を大和政権に寄贈したのが日本仏教の始まりだっ た。

2016-09-16 | 日朝友好親善を!

〈奪われた朝鮮文化財・なぜ日本に 31〉中央・地方の美術館に三国時代の仏像

欠落する朝鮮の貴重な文化遺産という視点

朝鮮は古代仏教芸術品の宝庫である。仏教が、中国から朝鮮に伝来したのは、高句麗時代の小獣林王2年(西暦372年)の時で、中国人僧・順道が仏像、経文を初めてもたらしたと「三国史記」には記録されている。

仏教は高句麗に続いて百済、新羅にも伝播し、国家的な厚い保護を受けて隆盛を極めた。その間、数多くの仏寺が建立され、仏像、石窟、香炉、仏画、経典などの仏教芸術品がおびただしく創造された。

先達の美術工芸品として憧憬

先にも述べたが、仏教は朝鮮が日本へ伝えた。西暦538年に百済の聖明王が釈迦仏金銅像一体と経文を大和政権に寄贈したのが日本仏教の始まりだっ た。それだけに日本人にとって朝鮮に残された仏教芸術品は学術的な研究資料としてばかりではなく、先達の美術工芸品として憧憬の対象物だった。

王建陵

王建陵

日帝時代の歴史・考古学者らは三国時代の寺跡を訪れ、壮大な伽藍様式を調べ自国の寺との建築様式について薀蓄を傾けた。また石塔や浮屠、石造彫刻物、土中から発見される仏像にも目をむけ、ことこまかに調査した。

これら仏教芸術品に対する日本人学者の絶賛をこめた学術論文は、日本人略奪者の略奪意欲を一層あおる結果を招いた。

石塔や石造彫刻物が不法に持ち去られたことは前に述べたとおりであるが、新羅、百済、高麗時代の仏像もおびただしく奪われた。

東京・国立博物館をはじめ、地方の美術館には三国時代の仏像が所蔵されている。個人所蔵者も多く、その大半が不法取得といった経緯があって個数や内 容について明らかにしていない。ただ、所蔵していることに対する日本人の意識の程度がどのようなものであるかを痛感させられた筆者自身の一体験がある。

それはある地方美術館で新羅仏の数体を某日本人学者と参観した時のことである。新羅統一時代の「薬師如来立像」、「菩薩立像」と説明された像を見て、日本人学者はこう言い放った。

「新羅仏は、他の時代のものより多く発見され残っていたので、そんなに珍しいものではない。考古的価値もさほどのものではない」

この発言には他国の文化遺産が、どんな経緯で地方美術館の展示物になっているのかということへの疑問心のひとかけらも感じられない。この日本人学者に限らず、日帝当時の学者らも朝鮮民族の貴重な民族遺産であるという視点がまったく欠けていた。

百済時代の金銅仏を発見

東京帝国大学教授の黒板勝美は「三国時代朝鮮における唯一の金銅仏」(「考古学雑誌」第15巻第6号)という論文で、光背を持ち、しかも銘文が刻ま れている百済時代の金銅仏が発見されたことにつき、あれこれ述べている。黒板は1915年に朝鮮を訪問し、忠清北道の忠州に立ち寄ったがその際、郡書記 (日本人)の一人が仏像の光背を持っているという話を聞き、早速取り寄せて見たとのことだ。黒板はその像を見て「自分はほとんど飛び上がるような思いをし た」と述べ、その理由が「今までほとんど朝鮮の仏像に見たことのない金銅仏の光背が、三国時代の様式を備えているのに加えて、従来まったく発見できないと いってよい造像銘がいかにも美しい文字で刻まれてあるためだった」と興奮気味で書いている。

563年ぶりの王建座像 高麗時代。高麗初代の王、王建(877~943年)の青銅座像。高さ143.5センチ。この像は、2006年、ソウル国立中央博物館で開かれた「北の文化遺産-平壌から来た国宝」で最も注目されたもの。1992年、北の社会科学院は、高麗初代王の陵である顯陵の補修工事(すでに盗掘されて、ほとんど遺物はなかった)を行ったが、その北側5メートル地点から所々に金箔の残る1体の青銅像を発見した。はじめ調査団は、これを奇妙な仏像と見て、当初発表もしなかった。ところが、歴史資料と合わせて研究が進む過程で、これははじめて朝鮮の統一を成し遂げた高麗初代王を尊崇する人々が、951年、王の座像を作り、開城の奉恩寺に祀り、最も重要な国家の象徴として儀礼を行ってきたのであるが、朝鮮朝になって仏教を弾圧し、儒教を尊ぶ政策によって、1429年(世宗11年)顯陵の裏側に埋められたことが明らかにされた。この像は実に563年ぶりに復活したことになる。王冠をいただき、錦衣をまとう威厳と慈愛の眼をもった王者の風貌を見ることができる。

563 年ぶりの王建座像 高麗時代。高麗初代の王、王建(877~943年)の青銅座像。高さ143.5センチ。この像は、2006年、ソウル国立中央博物館で 開かれた「北の文化遺産-平壌から来た国宝」で最も注目されたもの。1992年、北の社会科学院は、高麗初代王の陵である顯陵の補修工事(すでに盗掘され て、ほとんど遺物はなかった)を行ったが、その北側5メートル地点から所々に金箔の残る1体の青銅像を発見した。はじめ調査団は、これを奇妙な仏像と見 て、当初発表もしなかった。ところが、歴史資料と合わせて研究が進む過程で、これははじめて朝鮮の統一を成し遂げた高麗初代王を尊崇する人々が、951 年、王の座像を作り、開城の奉恩寺に祀り、最も重要な国家の象徴として儀礼を行ってきたのであるが、朝鮮朝になって仏教を弾圧し、儒教を尊ぶ政策によっ て、1429年(世宗11年)顯陵の裏側に埋められたことが明らかにされた。この像は実に563年ぶりに復活したことになる。王冠をいただき、錦衣をまと う威厳と慈愛の眼をもった王者の風貌を見ることができる。

問題は郡書記の入手の経緯である。黒板が郡書記に尋ねたところ「忠州から遠くないある山里の朝鮮人が持ってきたので求めておいた」とのことであり「多分忠州付近の山寺跡から出たものであろう」と答えたという。

黒板はそれ以上のことを詮索もせず、ただ自分に譲り渡すよう懇願したが、郡書記は頑として応じなかったとのことだ。

しかし黒板がどのように手を回したものか、「かの金銅仏光背は総督府の有に帰することになった」と手放しで喜んでいる。

「朝鮮美術史」の著者の関野貞も黒板と同類の研究者である。関野は朝鮮美術全般に渡って研究した人物だが、仏像に対しても時代を区分しながらじつに くわしく論評を行った。その中で彼は自分が実見した仏像の個人所蔵者名を何人か挙げている。高句麗時代の「三尊仏小銅像」は伊藤慎雄、百済時代の「金銅観 音立像」は市田次郎、「銅造観音立像」は庭瀬広幸、「金銅釈迦立像」は丸山虎之助などである。

しかし関野も黒板と同じく所蔵の経緯については触れていない。だが次のようなエピソードが残されている。

1915年5月頃、関野がソウルの南山女学校の講堂で、自分が深くかかわった朝鮮総督府の「古蹟調査事業」に関する講演を行った時のことだ。講演の 後、ある日本人が鍍金の小三国仏を関野に見せ鑑定を願ったところ、関野は驚きの目を見張って「これは立派な三国仏です。日本の推古仏の形式です。こういう ものが民間に出るのはいけませんね」と注意したという。({朝鮮の回顧」浅川伯教)

これだけで見ると関野が朝鮮文化財の日本民間人への流出にいかにも心を痛めているかのようにも取られるが、彼が朝鮮総督府の文化財収奪政策の「古蹟調査事業」の幹部嘱託員として大いに「貢献」したことを考えれば、その言葉を額面どおりに受け入れることは出来ない。

(南永昌 文化財研究者)


東京方面から避難、連行、移送されてきた人々をはじめとする多くの朝鮮人が虐殺された地域だ。

2016-09-02 | 日朝友好親善を!

〈関東大震災93周年〉教訓を心に刻み、両国の友好を

埼玉北部の本庄、熊谷市と上里町で朝鮮人犠牲者追悼式

焼香する参列者たち(本庄)

焼香する参列者たち(本庄)

関東大震災が起きたちょうど93年後の1日、震災時に飛び交ったデマにより、官憲や「自警団」によって虐殺され犠牲になった多くの朝鮮人の追悼式が、埼玉県北部地方の本庄、神保原、熊谷の墓地などで挙行された。

追悼式では、黙とうや焼香、献花などが行われ、参列した総聯、民団関係者をはじめとする同胞と、市長、町長、県議、市議をはじめとする日本市民たちは、犠牲者を偲び、冥福を祈った。

総聯からは、総聯中央の黄明常任委員や総聯埼玉県本部の申敏浩委員長をはじめとする活動家たちが参加した。

埼玉県北部地域は、「朝鮮人が暴動を起こした」などの流言飛語が飛び交い、東京方面から避難、連行、移送されてきた人々をはじめとする多くの朝鮮人が虐殺された地域だ。

謝辞を述べる総聯北部支部の李龍泰委員長(上里)

謝辞を述べる総聯北部支部の李龍泰委員長(上里)

本庄市主催のもと、長峰墓地の慰霊碑の前で行われた追悼式(参加者約160人)では、吉田信解市長が慰霊のことばで、「過去の悲惨な事件を教訓に、人と人とが信頼し合う真に災害に強い、安心安全な地域社会を築いていくことをこの場において厳粛に誓う」と語った。

上里町が主催する追悼式(参加者約140人)は、安盛寺境内にある慰霊碑の前で行われた。関根孝道町長は追悼の辞で「犠牲となった在日朝鮮人の方々 に哀悼の意を表するととめ、私たちはこの地で慰霊祭を開催し、改めてご冥福をお祈り申し上げ、不幸で悲劇的な出来事が再び繰り返さないよう心に期する日と している」と述べた。

メモリアル彩雲で行われた追悼式(参加者約170人)は熊谷市が主催。富岡清市長は追悼のことばで「この悲しい歴史を後世に正しく語り継ぐとともに、御霊に心からの弔意を捧げ、再び過ちを犯さぬことをお誓い申し上げる」と語った。

献花する参列者たち(熊谷)

献花する参列者たち(熊谷)

総聯北部支部の李龍泰委員長は追悼式でのお礼のことばで、「いまだ街中にヘイトスピーチや排外主義的な言動が飛び交う昨今、我々は過去の事実に背を 向けるのではなく、歴史的教訓をそれぞれが正しく心に刻み、大局的、歴史的、人道的見地に立って、両国の友好と親善関係を深めていかなければならない」と 述べた。

熊谷での追悼式に初めて参列したという熊谷市在住の李良成さん(47、総聯北部支部宣伝文化部長)は、市長をはじめ多くの日本市民が参加しているこ とに驚きを示し、93年前の悲劇を風化させず、朝・日が手を取り合い共存共栄して差別のない社会を共につくっていきたいと語った。

(高英俊)


裁判のときは、京都、大阪、名古屋とマイクで放送して、知らせた。そしたら、みんなが応援に来てくれた

2016-08-30 | 日朝友好親善を!

〈2016・風景に抗う 6〉“生きてきた正当性を記録する”/ルポ・ウトロを歩く

日本の「戦後」を問う

京都府宇治市伊勢田町ウトロ51番地。1941年、日本の侵略戦争遂行のための軍用飛行場建設に動員された朝鮮人は、戦後何ら保障のない中で、厳し い生活を余儀なくされ、20年にわたり「強制立ち退き」の危機にさらされ続けた。そして現在、長年の懸案事項であった「土地問題」が決着し、「ウトロ街づ くり」事業が推進されている。ウトロの今を追った。

共生の思いが書かれた看板

共生の思いが書かれた看板

同胞の生きざま

60世帯、約150人が暮らすウトロ地区。80年代まで労働者が使っていた飯場や人影のない朽ち果てた家々。時が止まったかのようなその風景は、戦後の同胞たちの生きざまを色濃く残している。

戦後、ウトロの所有権は「日産車体」に移された。そこからウトロの土地問題が始まる。その所有権は87年、住民に知らされることなく「西日本殖産」 に転売され、89年、同社は住民らに立ち退きを要求する訴訟を起こした。2000年11月、最高裁での上告棄却決定で、住民側が敗訴。「強制立ち退き」に 抗する住民たちの長い長い闘いが始まった。

80年代まで使われていた飯場の跡

80年代まで使われていた飯場の跡

「地上げ反対!ウトロを守る会」として30年以上もウトロと関わってきた田川明子さん(71)は、裁判で証言台に立った「おばあちゃん」の姿を語る。

「ぎっしりと埋まった傍聴席を前に、公の場で初めて自分たちの辛い境遇を聞いてもらえる。おばあちゃんは張り切って、どうしてウトロに住むように なったか、いかに悲惨な暮らしだったかを証言した」。しかし、裁判所は問題を「単なる土地所有権の問題」ととらえ、政府や企業、自治体の戦後補償責任に触 れることはなかった。「民事裁判だから、どちらが悪いということはないんだよといくら話しても『被告』と呼ばれることに強い怒りを感じ、また、証言台に 立ったが『宣誓書』の文字が読めず、裁判所職員に次いで復唱するおばあちゃん。傍聴席から、その小さい背中を見つめ、私は日本社会で触れ合うことのなかっ た人々の人生を知りました」。

植民地支配による生活破壊によって、生きる術を失い、海を渡った1世。「行けば家があてがわれる」と聞き、また徴用から逃れるため飛行場建設に従事 するが、それは到底家と呼べる代物ではなかった。そして戦後、同胞たちは、社会保障も得られない、幾重の苦しみと差別の中で、コミュニティを築き、生活し た。その住み慣れた「家」が奪われる。危機感は、強固な反対運動へとつながった。

「2度目やで。1度目は、国ごと地上げに会ったわけやないか(日本による植民地支配のこと)。これでわしらは2度目や」。ウトロに住む1世の姜景南さん(90)の言葉だ。

姜景南さん

姜景南さん

ウトロの空家をつぶそうとトラックがやってきた際には、「あんたら、なにしに来てんねや。その古い空家を潰しに来るんなら、私をひき殺してから潰せ」と地面に身を投げ出し抗議したという。

姜さんは「苦労だけや。それでもな、裁判のときは、京都、大阪、名古屋とマイクで放送して、知らせた。そしたら、みんなが応援に来てくれた」と回想する。

そして、その運動の中心には常に地域同胞に寄り添い続け親しまれた歴代の総聯活動家の姿があったという。

遅すぎた解決

「トンネを残す」。裁判を通じて住民たちが得た結論だった。そこから、土地を購入し、行政に公営住宅の設立を求める「ウトロまちづくりプラン」が当 事者と支援団体の手で進められた。土地購入のための募金運動は総聯組織や日本の支援団体のみならず、南の社会にも広がり、南の政府も支援に動いた。

第1次工事が行われている。

第1次工事が行われている。

今年の6月から、ウトロでは日本政府、京都府、宇治市が公的住宅を作る「ウトロ街づくり」事業に沿って、市営住宅建設に伴う解体工事が始まった。2020年までに市営住宅2棟61戸を完成させ、雨水貯留施設や上下水道、排水路を整備する。

長年にわたる強制立ち退きの恐怖におびえることはもうない。しかし、それはあまりにも遅すぎた決着であった。田川さんは言う。「『元気に頑張って生 き抜いて、住宅ができたときは私が第1号で入る。それが私の仕事やねん』と言っていたおばあちゃんたちは、亡くなってしまった。日本でたくさんの苦労を味 わったからこそ、たとえ半年でも1年でも安心して暮らしてほしかった。もう少し早かったら…」。

夕暮れ時、ショベルカーの工事音が鳴り響く。土地問題が解決し、姿形を変え行くウトロ。

総聯南山城支部の金秀煥委員長は、ウトロに隣接した陸上自衛隊大久保駐屯地をじっと見つめる。「戦後、軍隊を持つことを禁じられたにもかかわらず、 設置された自衛隊。その隣り合わせにあり、戦後補償からはじかれ続けた同胞たちが集うウトロ。ここには日本の近代における『矛盾』が混在しているんで す」。

また、ウトロ問題を追い続けたジャーナリストの中村一成さんはウトロのこれからをこう見据える。「土地問題が解決し、この地に生きてきた在日朝鮮人をどう記録していくか。なぜなら彼らの生きてきた正当性こそが、日本の植民地主義を根本から問うものだからだ」。

日本の戦争責任、植民地支配責任が集約されたウトロの地は、その姿を変えてもなお日本の「戦後」を問い続けている。

(金宥羅)


日朝協会京都府連合会は、ココカの加入団体です。

2016-07-01 | 日朝友好親善を!

□□■(公財)京都市国際交流協会メールマガジン 2016年7月1日号 ■■□
 早くも6月から真夏日を記録するなど、今年も暑い夏が予想されています。
暑さをしのぐ知恵は昔からいろいろ言い伝えられていて、例えばトマトやキュウリ
などの夏野菜を食べて体の中から冷やすとか、氷枕をして寝るとか、麻など風通しの
いい素材の服を着るとか。
 昔もそれなりに暑かったし台風も来たけれど、暑さを凌ぐ中に楽しさを見出し、台風
がもたらす恩恵も受けていました。近ごろの夏は、異常な高温や超大型台風など、暑さ
の質も変わってきているように感じますが、人が自然とゆるやかに折り合いをつけてい
た頃の知恵を、大切にしたいと思います。
 今月のkokokaでは、夏祭りや縁台将棋など、昔ながらの日本の夏を楽しむ企画があり
ます。ぜひお気軽にご参加くださいね! 
<hana>

●縁台将棋
 夕涼みしながら将棋、囲碁、チェスを楽しみます。初心者の方にも丁寧に教えますので
お気軽にご参加ください。外国人の方も大歓迎!
[日  時]  7月27日(水)~8月31日(水)の間の毎週水曜日 18:00~20:30
[場  所]  kokoka京都市国際交流会館


●ロングステイセミナー「ロングステイ人気!アジア上位国の比較」
 海外で長期滞在をするロングステイを考えている方へのセミナー。今回はロングステイ
希望先ベスト10の中から、マレーシア、タイ、フィリピンのアジア上位三カ国について、
長期滞在者査証の比較をしながらお話します。また、ロングステイの基本的な準備や最新の
傾向、現地医療やトラブル対処法などについても説明します。
[日  時]   7月31日(日) 13:30開場 14:00~15:30
[場  所]   kokoka京都市国際交流会館 図書・資料室
[費  用]   無料
[定  員]  30名(要予約)
[申込・問合せ] (公財)京都市国際交流協会 事業課 TEL 075-752-1187
詳しくはこちら→ http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/tosho/jp/longstay/longstay2016.htm

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2.外国籍市民の方へのとっておき情報

●子育てステーションホッとチャット「七夕と一緒に夏祭りを楽しもう」
 京都で子育て中のお母さん、お父さんをサポートする活動です。今月の活動は、夏祭り!
浴衣の着付け、ヨーヨーつり、スイカわりなど、日本の夏祭りを楽しみます。
活動は簡単な日本語で行います。
[日  時]   7月2日(土)15:30~17:00
[集合場所]   kokoka京都市国際交流会館 和風別館
[対  象]  京都で子育て中の方(日本人・外国人)、子ども(0歳~5歳)
[参加費用]  大人 200円、子ども 無料 要予約
[問 合 せ]  (公財)京都市国際交流協会 TEL 075-752-3511 office@kcif.or.jp
詳しくはこちら→ http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/tabunka/jp/kodomo/2016/hotchatevent0702.html

●親子のためのkoko Kids「大きな絵を描こう!」「食事のマナーを学ぼう」
 外国にルーツを持つ子どもと保護者を対象とした交流の場。
7月は、大きな絵を描いて遊びます!パパとママには日本の食事のマナーを紹介します。
[日  時]   7月2日(土)15:30~17:00
[集合場所]   kokoka京都市国際交流会館 3Fボランティアルーム
[対  象]  外国にルーツを持つ子ども(6歳~15歳)と、その親。帰国子女もOK。
[参加費用]  無料(申込不要)
[問 合 せ]  (公財)京都市国際交流協会 TEL 075-752-3511 office@kcif.or.jp
詳しくはこちら→ http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/tabunka/jp/kodomo/2016/kokokids0702.html

●やさしい日本語「サマーコース」
 夏休みの日本語集中コースが開講します。ただ今申込み受付中です。集中して日本語を学んで、
日本文化講座もいっしょに楽しみましょう!
[日  時]   7月5日(火) ~ 8月12日(金)(全12回)
        やさしい日本語1 13:30~15:30
        やさしい日本語2 18:30~20:30
[場  所]   kokoka京都市国際交流会館 
[内  容]  1: 初めて日本語に出会う人が日常生活に役立つ日本語表現を身につけます。
        2:文法や単語を理解して日常生活でのコミュニケーションがより正確にでき
          るように練習します。
[費  用]   8,000円(日本文化講座2クラス含む)
[対  象]   日本語を母語としない方
[定  員]   各クラス20名
[申込方法]   電話またはkokoka京都市国際交流会館の窓口まで
[申込・問合せ] (公財)京都市国際交流協会 事業課 TEL 075-752-3511
詳しくはこちら→ http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/nihongo/jp/yasashii/nihongo.html

●ふれてみる日本のこころ 「はじめてのお茶」第2期参加者募集
 日本の伝統文化である茶道を気軽に学べる入門講座です。日本文化を英語で外国人に
紹介することに関心がある、日本人の方もぜひご参加ください。
[日  時]   7月5日(火) ~ 9月27日(火)毎週火曜日 14:00~16:00
[場  所]   kokoka京都市国際交流会館 和風別館
[費  用]   外国人 7,000円 日本人 20,000円
[対  象]   外国人、日本文化を英語で外国人に紹介することに意欲のある日本人
[定  員]   15名
[申込方法]    電話、メールまたはkokoka京都市国際交流会館の窓口まで
[申込・問合せ] (公財)京都市国際交流協会 事業課 TEL 075-752-3511
                  E-mail office@kcif.or.jp
詳しくはこちら→ http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/nihongo/jp/yasashii/nihongo.html

●自主活動グループによる文化紹介クラス「COSMOS」(コスモス)
 日本の伝統文化や外国文化を紹介するクラスです。申し込み不要です、お気軽にご参加ください!
 (1)メイクセラピー (2)日本舞踊 (3)長唄・三味線
[日  時]   7月9日(土)、23日(土)(毎月第2・4土曜日)
        (1)10:00~12:00、(2)12:30~14:30、(3)15:00~17:00
[場  所]   kokoka京都市国際交流会館 第4会議室(3F) 
[費  用]   各クラス500円
[申込・問合せ] (公財)京都市国際交流協会 事業課 TEL 075-752-3511
詳しくはこちら→ http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/katsudo/jp/cosmos/index.html

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3.姉妹都市コーナー展示室(kokoka京都市国際交流会館  2階)
*お問合せは図書・資料室 TEL:075-752-1187まで
http://www.kcif.or.jp/HP/jigyo/tosho/jp/sistercity/2016-nendo.htm

●第1回Nepal Kantipur English High School 絵画展
  2015年の大地震からの復興を願う、ネパールの子どもたちの絵画展。
[日  時]  6月29日(水)~7月3日(日) 
                9:00~17:00 *最終日は15:00まで
[参加要件]  一般/入場無料

●日韓芸術展
  日本と韓国の芸術活動の国際交流展。ガラス、陶器、書、絵画約60点を展示。
[日  時]  7月12日(火)~7月17日(日) 
                10:00~18:00 *初日は12:00から、最終日は16:00まで
[参加要件]  一般/入場無料

●京都・ミルテンベルク 国際文化交流合同写真展
  ドイツ・ミルテンベルクの写真家たちとの交流展。写真100点を展示。
[日  時]  7月20日(水)~7月24日(日) 
                10:30~17:30 *最終日は15:30まで
[参加要件]  一般/入場無料

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4.kokoka京都市国際交流会館からのご案内

●嘱託職員を募集しています。(7月27日締切り)
 (公財)京都市国際交流協会では、ただ今、嘱託職員を募集しています。
国際交流や多文化共生をすすめる事業にご興味のある方、ぜひご応募ください!
[採用時期] 2016年9月1日(応相談)
[受験資格] 日本語、及び日本語以外の1言語でコミュニケーションが図れる方。
       国際交流事業に熱意のある方。
       国籍、職務経験は不問。
詳しくはHPをご参照ください。(申込締め切り:7月27日)
http://www.kcif.or.jp/HP/kyokai/saiyou/jp/index.html
[お問合せ] kokoka京都市国際交流会館 TEL:075-752-3010

●夏の節電企画「cool kokoka(クールココカ)」
 kokoka京都市国際交流会館は、クールスポットとして開放しています!
日中の暑い時間、館内のロビーや図書・資料室でご自由におくつろぎください。
レストランでは特典をプレゼント!
【特典内容】 
 ご注文の際に「cool kokoka(クールココカ)のチラシ・ポスターを見た」とお伝えください。
ソフトドリンク1杯をご提供します。(アルコールは除く)
実施期間:7月1日(金)~9月30日(金)
[お問合せ]  kokoka京都市国際交流会館 TEL:075-752-3010
詳しくはこちら! http://www.kcif.or.jp/HP/kaikan/cool%20kokoka/jp/index.html

●【報告】熊本及びエクアドル地震・被災者への緊急援助募金
 kokoka京都市国際交流会館では、2016年4月に発生した熊本地震及び南米エクアドル
地震の被災者を支援するための緊急援助募金を実施しいたしました。
熊本地震へは31,035円、エクアドル地震へは1,000円の募金が集まり、全額を
日本赤十字社へ送らせていただきました。皆さまのご協力、本当にありがとうございました。
[お問合せ] kokoka京都市国際交流会館 TEL:075-752-3010

●「左京区民ふれあいまつり2016」にkokokaも出展します!
 左京区内の施設・団体が活動を紹介する展示会。音楽のステージや、飲食屋台も出ます。
kokokaの展示ブースでは、オリジナルフラッグ作りの子ども向けワークショップや、民族衣装を
着て写真を撮れるコーナーがあります。ぜひご来場ください!
[日 時] 7月31日(日) 11:00~15:00
[場 所] 京都市勧業館みやこめっせ 3F 第3展示場

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●旅名人のヒント☆「現地調達の罠」
 旅の荷物はなるべく減らしたい。そんなあなたへの悪魔の囁き。
「現地で買えばいいや。」
 普段、コンビニやドラッグストアに囲まれた生活をしていると、身の回りの物はどこでも
すぐに買えると思ってしまいがち。でもたとえ国内でも、場所によってはお店まで距離があったり、
現地に着いたときには閉まっていたりと、慣れない土地での日用品の買い物は意外と難しいもの。
自分にとって、「これがないと命が脅かされるに等しい」もの(例:コンタクトレンズケア用品、
日焼け止めクリーム、虫除けスプレー)は、最低でも2日分くらいは荷物に入れておくと安心ですね。

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5.次号予告(8月のイベントをちょっとだけ紹介)
●「世界の絵本展」(8月3日~8月7日)
●kokoKids「夏休み特別セミナー」(8月6日)
●「日韓交流絵画展」(8月23日~8月28日)

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●広告募集中
年間来館者約25万人のkokoka京都市国際交流会館を、広告・広報のプラットフォーム
として活用しませんか?kokokaではHPや出版物への広告掲載を募集しています。国際
交流や外国文化へ関心の高い市民や、日本で生活をする外国人の方へ、発信するお手伝
いをします。
広告掲載について詳しくは、総務課(TEL 075-752-3010)又はHPをご覧ください。
http://www.kcif.or.jp/HP/ad/top/jp/index.html

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●kokokaの貸ホール、貸会議室をご利用ください。
 kokoka京都市国際交流会館では、ホール、会議室、和室などの貸出を行っています。
コンサートやパーティー、会議や講演会、趣味のサークルや懇親会など、様々な用途に
最適の施設をご提供しています。どうぞお気軽にお問い合わせください。
 http://www.kcif.or.jp/HP/rental/top/jp/index.html

[お問合せ] kokoka京都市国際交流会館 TEL:075-752-3010

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今号も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
編集/発行 公益財団法人京都市国際交流協会 
      京都市左京区粟田口鳥居町2-1 kokoka京都市国際交流会館 内
   TEL 075-752-3010 FAX  075-752-3510 (火~日9時~21時開館)
   URL http://www.kcif.or.jp/   e-mail: office@kcif.or.jp
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「初心を忘れず平常心で。慢性化しないよういかに自分を奮い立たせるかが重要」

2016-07-01 | 日朝友好親善を!

〈取材ノート〉生活に根づく文化芸術の力

9日、金剛山歌劇団の2016年巡回公演がスタートした。今年は民族教育の節目の年。初回となった東京公演では、都内の朝鮮学校生徒たちを招いた昼の招待公演に続き、一般客を対象とした夜公演と続いた。

「生徒たちには何か教養のためになるようなステージを届けなければならない。一般公演とはまた違った緊張感がありました」

取材ノート公演後、筆者が劉正一舞踊部長(36、功勲俳優)を訪ねた際、出てきた言葉は、音楽や踊りを届ける大きな責任感だった。

数々の新作とともに、10年前に披露した作品にも再挑戦するなど幅広い年齢層の観客に向けて常に最高のパフォーマンスを届けたいという信念のようなものを感じた。

「初心を忘れず平常心で。慢性化しないよういかに自分を奮い立たせるかが重要」

生活のなかで口ずさみ、慣れ親しんだ曲や踊り、チャンダンなど、懐かしさと新鮮さが混ざったステージに、観客たちは会場を後にしながら「やっぱり歌劇団は最高! 」だと口々に語っていた。

「同胞たちの応援が原動力。同胞たちをまえに、きれいな心で舞台に立つことを胸に刻みツアーをまわりたい」とある団員の言葉。

同胞社会を元気づける、活気づける、勢いづける、そんな様々なきっかけの要となる役割を担った歌劇団ツアーに今年も期待したい。(賢)


あたりまえのことが尊い。挨拶をする、食べる、笑う、喜ぶ、悲しみを分け合う。

2016-06-19 | 日朝友好親善を!

〈くらしの周辺〉ウトロの引越し/朴敦史

「長い間、お世話になりました」。ウトロで住民の引っ越しが始まった。土地問題が解決し、解体工事を目前にしたウトロでは、名残を惜しむ声が絶えない。住み慣れた家々は段階的に解体され、早ければ2年後、町の東側に公営住宅が建つ。それまで近隣で仮住まいとなる。

人生初の引っ越しというあるオモニは、慣れない荷造りや手続きに疲れ気味。体調も万全でなく、家族やご近所さんの力を借りてなんとか新居へ移ると、そのまま入院。過酷な「移行期間」と心配になった。

私にとってウトロは同胞社会への入口。得体の知れない私に、オモニたちは缶コーヒーや夕飯まで振舞ってもてなした。こうしたことはウトロを訪問したことのある者なら誰しも経験する。

私はウトロの歴史をオモニたちから学んだ。ウトロで生きること、それはよそ者を受け入れ、ともに暮らす術でもあった。

家々が消え、路地さえ道筋を変える。しかし、いかに風景が変わろうと、また会おう、また共に暮らそう、と言い合えるウトロのコミュニティが失われることはないだろう。

忘れてはならない。ウトロは植民地責任、戦争責任の集約された場所。だからこそ、あたりまえのことが尊い。挨拶をする、食べる、笑う、喜ぶ、悲しみを分け合う。そうやって共に生きてきた事実こそ、ウトロの歴史なのだ。

ウトロのみなさんが移行期間を無事に終えられますように。

(コマプレス、「60万回のトライ」共同監督)


日本に居ながらにして朝鮮の文化に触れることができた。良い展示会ですね!

2016-06-17 | 日朝友好親善を!

第54回日朝友好展・出品者の思い

文化、芸術で幅広い人たちと出会う

日本でともに暮らす在日朝鮮人と日本人のアーティストや愛好家たちにより、1960年から続けられてきた日朝友好展が、今年は2年前に新装移転した横浜市民ギャラリー(西区伊勢山)で盛大に催された。

会場には、朝鮮や日本そして世界各地の美しい風景や文化、人々の姿などを伝える絵画、写真、書芸作品はじめ工芸、詩歌などたくさんの作品が所狭しと展示された。

 陶芸「日本的おもてなし」を出品した篠原日出子さんは86歳。1972年から朝鮮問 題に関わっている。日本と朝鮮は隣国同士なのにいまだに国交がないことを憂い「日朝国交正常化を促進するためにも、文化や芸術を通した幅広い人たちとのつ ながりや運動は必要。市民レベルでどんどん交流しあわなきゃ」という。87年と90年に2度、朝鮮を訪問した。「日朝友好展には朝鮮学校の子どもたちの作 品が多数展示されている。ここに日本の小学生らの作品も合わせて展示させてもらえるよう学校に申し入れに行きたい」と意欲を見せた。

同じく陶芸作品の出品者である迫田トミ子さんは、「沖縄を応援する」と題して、眼光鋭い沖縄の守り神・シーサーを制作した。「私は日本政府のしてい ることが気に入らない。朝鮮に核を放棄しろ、ミサイルと打つなと迫る日本や米国は、朝鮮を責める前に自分たちが持っている膨大な量の核兵器を放棄すべきだ ろう。それが本当に説得力のある姿ではないか」と述べ、「私は沖縄も朝鮮も支援しているよ」と笑顔を見せた。

写真「ヘイトスピーチ(差別煽動表現)を許さない、川崎市民」を出品した藤田観龍さんは、60年代、自身が川崎で暮らしていた頃に、日常的に街中を 歩いていた白いチマ・チョゴリ姿のおばあさんがいたことを振り返った。「日本は1910年から朝鮮を植民地支配して、戦時中はたくさんの朝鮮人を強制連行 したばかりか、少女たちを『慰安婦』にした。今、日朝友好展に何を出すかと考えたときに、私は川崎の桜本のヘイトデモを絶対に許さない、水門通りで警察官 が女性や年寄りをごぼう抜きにするのも許せないという思いでこの作品を出品した」と出品作への思いを語った。合わせて展示された藤田さんの「トラジ会のハ ルモニ(コリアタウン川崎梅本)」は、戦前から日本で暮らしていた在日1世ハルモニたちの姿を収めた写真。作品をじっと見据えながら「東京オリンピックが 民族の祭典だなんて恥ずかしくて言えない。これからも写真を通して日本の問題点を人々に示していきたい」と話した。

文光善さんは今年4月、朝鮮の妙香山で撮影した写真「ニ仙男の滝」を出品した。「金日成主席の指導のもと妙香山には新たに登山道が設けられ、今では足の悪い人たちでも車でこの滝の間近まで行くことができる」と話した。

ハングルの書芸作品「鄭■(徹の行人偏をさんずいに)詩調」を出品した羅早苗さんは、「運営委員会の人たちが、毎年若い人にバトンタッチしないとい けないと言いながらも、日朝友好展の灯火を消さないために頑張っている姿を見ると、私も頑張らなくちゃと思わずにはいられない。展示作品を通して良い意味 での刺激を受けて、来年はどんな作品を出そうかとすでに考え始めている」と話した。

会場には会期中、朝鮮学校の児童・生徒をふくめたくさんの来場者が詰めかけた。60代のある女性は「日本に居ながらにして朝鮮の文化に触れることができた。良い展示会ですね」と笑顔を見せた。(文・金潤順、写真・李哲史)

 

 

 

 


「東北ア ジアの平和に向けてー制裁ではなく、対話を!」記念講演:康宗憲(カン・ジョンホン)先生

2016-05-15 | 日朝友好親善を!

  「中京朝日親善の集い」

14日午後7時より、「中京日朝親善の集い」が開かれ日朝協会京都府連から9人の会員が参加しました。記念講演は、康宗憲(カンジョンホン)先生が「東北ア ジアの平和に向けてー制裁ではなく、対話を!」と題して大変わかりやすいお話がありました。懇親会と、京都朝鮮歌舞団の公演があり、親交を深めました。

   


   


   


   

   

      


   


今後よりいっそう団結して連帯の輪を拡げていき、抗議の声を大きくしていこうと呼びかけた。

2016-05-13 | 日朝友好親善を!

不当な朝鮮学校差別を反対糾弾

「3.29文科省通知」を受けて京都で同胞緊急集会・朝鮮新報より

「日本当局の不当な朝鮮学校差別を反対糾弾する京都同胞緊急集会」のようす

「日本当局の不当な朝鮮学校差別を反対糾弾する京都同胞緊急集会」のようす

「3.29文科省通知」と関連し、「日本当局の不当な朝鮮学校差別を反対糾弾する京都同胞緊急集会」が4月26日、キャンパスプラザ京都(京都市下京区)で行われた。同胞170余人が参加した。

集会ではまず、在日本朝鮮人人権協会の金東鶴事務局長が「文科省『3.29通知』について」と題して基調報告を行った。

金事務局長は報告で、通知に至る経過とその内容について言及した後、2009年12月の「在特会」による京都朝鮮第1初級学校襲撃事件に対する大阪 高裁の判決(2014年7月8日)を引用しながら、通知の内容は公権力による差別であり、右翼活動と同じ低レベルで全く不当なものであると断じた。

また、国連勧告や日本各地の地方自治体の対応などを例に挙げて、70年以上におよぶ民族教育は、「4.24教育闘争」、65年の文部次官通達、そして「高校無償化」制度の排除に続く日本当局による国家的差別を受けてきた歴史であると述べた。

そして、今後よりいっそう団結して連帯の輪を拡げていき、抗議の声を大きくしていこうと呼びかけた。

続いて保護者を代表して女性同盟南支部組織部長の鄭英姫さんが、教職員を代表して京都初級の金志成教員が討論を行った。

シュプレヒコールを叫ぶ参加者たち

シュプレヒコールを叫ぶ参加者たち

集会では、「朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋(こっぽんおり)」と「京都府・京都市に有効なヘイトスピーチ対策の推進を求める会」の日本 人共同代表らが同日、京都府・京都市へ補助金給付を要請した模様を、NHKのニュース映像で見た後、その共同代表ら3人が連帯のあいさつをした。

上瀧浩子弁護士は、府・市へ要請した内容を述べた後、対応した担当者が、本年以降の補助金も今まで通り交付するつもりであると答えたことを報告した。

「徳島県教祖在特会襲撃事件裁判」弁護団の冨増四季弁護士は、京都に続いた徳島裁判の勝訴の意味は大きいとしながら、通知の目的は差別であり、朝鮮 学校支援運動を委縮させるものだと言及。知恵と勇気が詰まっている朝鮮学校の民族教育は、京都ひいては日本の資産だと締めくくった。

板垣竜太・同志社大学教授は、国会で行われているヘイトスピーチ規制法案制定の動きについて言及し、通知の目的は、地方自治体の補助金カットであり、京都、徳島の判決に反する許されない行為を国がしていると指摘した。

集会参加者たちは、文科省に通知の撤回を、府・市に教育補助金の充実を求める運動を繰り広げようとシュプレヒコールを叫んだ。

参加者たちは「国のやり方はひどい。日本人としてできることはするべきだ。文科省への抗議を多くの人に呼びかけたい」(I女性会議・京都の白井美喜 子さん、72歳)、「民族教育は同胞ばかりでなく、いろいろな人に支えられていることを実感した。子どもたちは未来だ。学校を守り発展させるために努め る」(女性同盟西支部の朴幸子副委員長、56歳)などと、朝鮮学校を守り発展させるために団結してたたかう決意を新たにした。

京都支局


京都府青商会の朴錫旻会長(40)は「自分たちは朝鮮代表の勝利を信じている。日朝協会も応援!

2016-03-02 | 日朝友好親善を!

〈女子サッカー・五輪アジア最終予選〉選手たちを京都府青商会が激励

朝鮮新報より転載

激励に駆けつけた京都府青商会

26日、京都府青商会が選手たちの激励に訪れた。

京都府青商会の朴錫旻会長(40)は「自分たちは朝鮮代表の勝利を信じている。応援活動に青商会の会員をはじめ同胞たちを可能な限り多く動員して、選手たちを熱狂的に応援したい」と語った。

京都府青商会のメンバーと選手たちは和気あいあいとした雰囲気の中で記念写真を撮った。

(文=李永徳、写真=盧琴順)


日朝協会京都府連から週に2回、個人・団体に送っているメールニュースです。

2015-11-22 | 日朝友好親善を!

 

 日朝協会京都府連合会発行 メールニュースNO.11  11月23日(月)

                                                                                    e-mail  micchan_oohashi@yahoo.co.jp

                                                                                    〒617-0005    tel-090-1076-6270 

NO.1の記事

   アーミテー ジ元米国務副長官ら元高官が

  相次いで辺野古新基地建設に疑問を呈している

 【東京】普天間飛行場の移設先を名護市辺野古ではない第三の道を探るよう提言した「沖縄ソリューション」を発刊したマ イク・モチヅキ米ジョージ・ワシントン大学教授と橋本晃和桜美林大学大学院特任教授が18日、日本記者クラブで講演した。モチヅキ氏は米国内でアーミテー ジ元米国務副長官ら元高官が相次いで辺野古新基地建設に疑問を呈していることを挙げ「米国内では再検討の機は熟した。日本側が新たな案を出す時期だ」と述 べた。

 さらに普天間の部隊を県外の航空施設などに分散移転する案を紹介し「日本政府が検討して決断すれば、日米、沖縄3者に利益がある」と述べた。
 橋本氏は工期と費用がかかる辺野古埋め立ては「普天間の固定化を招くパラドックス(矛盾)だ」と述べ、10年以上の工期の間に大惨事が起きる危険性を指摘した。さらに県民の反対運動が高まり、撤去要求が嘉手納基地まで及べば日米安保最大の危機になると強調した。
 「普天間の航空部隊と海兵隊の地上部隊が近接する必要があり、県外移転はできないというのは神話だ。いずれ県民は埋め立てに同意するという東京の声は虚説だ。普天間は県外に移せる」と述べ、海兵隊移設計画を説明した。

 

 

後のニュース目次

NO.2 安倍首相、インドネシアに  「失望」伝達=高速鉄道受注、透明性求める

NO.3 自民、来月にも歴史検証初会合   谷垣氏トップ、波紋も

NO.4 岸田外務大臣の第6回日豪外務・防衛閣僚協議出席

NO.5 中国海軍艦隊がキューバ訪問

NO.6 <韓国>金泳三元大統領死去、 87歳「民主化運動の闘士」

NO.7 野球プレミア 韓国が初代王者に=米国に大勝

 

 

2、安倍首相、インドネシアに「失望」伝達=高速鉄道受注、透明性求める

時事通信 11月22日(日)14時24分配信


 【クアラルンプール時事】安倍晋三首相は22日、インドネシアのジョコ大統領とクアラルンプールで会談した。
 首相は中国との受注競争に敗れたインドネシアの高速鉄道計画について、「実現可能な最良の提案を行ったが、結果には失望している。信頼関係や透明性が不可欠だ」と述べ、選定手続きの見直しを求めた。
 中国が人工島造成を進める南シナ海問題では、首相が「東南アジア諸国連合(ASEAN)の中核であるインドネシアの積極的関与に期待したい」と述べ、法 の支配の順守を求める日米の立場に理解を求めた。ジョコ大統領は「地域の平和と安定を強く期待している。インドネシアは海洋法を尊重する立場だ」と応じた。 

 

            3、自民、来月にも歴史検証初会合 谷垣氏トップ、波紋も

                                                2015年11月20日 18:49

  (共同通信) 自民党は20日の総務会で、日清戦争以降の歴史を検証する「歴史を学び未来を考える本部」(本部長・谷垣禎一幹事長)の設置を了承 した。結党60年記念式典を開く29日付で発足させ、来月にも初会合を開く。二階俊博総務会長は記者会見で「歴史修正主義」との見方を否定したが、極東国 際軍事裁判(東京裁判)も検証対象としており、国内外に波紋が広がりそうだ。

 谷垣氏は総務会で「党の歴史、国の歴史を客観的に学ぶ場にしたい」と述べ、首相(党総裁)直属機関として設置する方針を表明。日清、日露戦争のほか、日本が太平洋戦争に突き進んだ経緯や「南京大虐殺」、従軍慰安婦問題も扱う予定だ。

 

4、岸田外務大臣の第6回日豪外務・防衛閣僚協議出席

外務省メール  平成27年11月17日

 

1

諸般の事情が許せば,岸田文雄外務大臣は,11月20日から23日までオーストラリアを訪問し,シドニーにおいて開催される第6回日豪外務・防衛閣僚協議(「2+2」)に出席

するとともに,オーストラリアのビショップ外相と会談を行う予定です。
2 

今回の日豪の協議には,日本側からは岸田文雄外務大臣及び中谷元防衛大臣が,オーストラリア側からはジュリー・ビショップ外務大臣(The Hon. Julie Bishop MP, Minister for Foreign Affairs)及びマリズ・ペイン国防大臣(Senator The Hon. Marise Payne, Minister for Defence)が出席する予定です。
3 

今回の協議では,日豪間の安全保障・防衛協力や地域情勢等について議論を行う予定です。
4 

この協議を通じて,日豪両国の戦略的パートナーシップが一層強化されることが期待されます。

関連リンク
第5回日豪外務・防衛閣僚協議(「2+2」)(概要)(平成26年6月11日)
日豪外務・防衛閣僚協議(「2+2」)
オーストラリア連邦

アジア大洋州局 大洋州課

 

5、中国海軍艦隊がキューバ訪問

「人民網日本語版」 2015年11月12日10:56

 「人民日報」世界訪問任務を執行中の中国海軍152艦隊は現地時間10日午前にハバナ港に到着し、5日間のキューバ友好訪問を開始した。キューバの首都ハバナ は中国 海軍152艦隊の世界訪問、9番目の訪問地であり、キューバ島の北西海岸に位置し、キューバの政治、経済、文化、観光の中心地だ。人民日報が伝えた。(編集NA)

 

6、<韓国>金泳三元大統領死去、87歳「民主化運動の闘士」

11月22日(日)1時22分配信

【ソウル米村耕一】聯合ニュースによると、韓国の金泳三(キム・ヨンサム)元大統領が22日午前0時21分(日本時間同)、ソウル大病院で死去した。感染症の疑いで治療を受けていたという。87歳だった。

  1927年、韓国南部の巨済島(コジェド)生まれ。ソウル大哲学科卒業後、26歳で国会議員に初当選した。野党のプリンスとして頭角を現し、「40代旗手 論」で政界に新風を吹き込んだ。71年大統領選の野党候補選出で、当時、まだ無名だった金大中(キム・デジュン)氏(元大統領、2009年8月死去)に敗 退した。以来、金大中氏とは韓国「民主化闘争」の同志であると同時に、ライバル関係が続いた。

 79年、朴正熙(パク・チョンヒ)政権の独裁体制を批判して国会から除名され、これをきっかけに起きた暴動が朴大統領暗殺事件の遠因となった。金大中氏とともに「民主化運動の闘士」との評価を受けた。

 90年には盧泰愚(ノ・テウ)政権の与党などとの政党合併に踏み切って新与党の総裁に就任。92年の大統領選で当選し、32年ぶりの「文民大統領」となった。

 就任直後、「過去の清算」を掲げて、軍人出身政権の不正を追及。全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚の両大統領経験者を内乱罪や不正蓄財などで断罪し た。対日政策では歴史問題などで強硬姿勢を見せたが、私的には日本人との交友を好んだ。94年、早稲田大から名誉法学博士号を授与された。

 

                  7、野球プレミア 韓国が初代王者に=米国に大勝

                                                       2015/11/21 23:11

【東京聯合ニュース】野球の世界ランキング上位12カ国・地域が出場する国際大会「プレミア12」は21日、東京ドームで決勝があり、韓国(世界ランキング8位)が米国(同2位)を8―0で下し、初代王者に輝いた。

 韓国は朴炳鎬(パク・ビョンホ)が3ランを放ち、金賢洙(キム・ヒョンス)が5安打3打点を挙げるなど13安打の猛攻。投げては先発・金広鉉(キム・グァンヒョン)が5回を4安打に抑えるなど完封した。

 韓国は19日に行われた準決勝で日本(世界ランキング1位)を4―3で下した。