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 世界の出来事から日本・韓国・朝鮮の未来を見る。
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アメリカは、軍縮に努力すべきである。

2009-08-31 | 投稿・投書・私の意見

    平和地域として強化

南米諸国連合首脳会議が共同宣言

     コロンビア米軍増強「安全脅かす」

                          軍事基地の査察検討も


 南米12カ国で構成される南米諸国連合(UNASUR)は28日、アルゼンチンのサンカルロスデバリロチェで首脳会議を開き、コロンビアで計画さ れている駐留米軍増強問題を協議しました。会議は「南米を平和地域として強化する」とし、「外国軍部隊の存在は南米各国の主権と領土保全、域内の平和と安 定を脅かしてはならない」と明記した共同宣言を採択しました。(浅田信幸)


 共同宣言を実践するために、首脳会議は加盟各国の外相と国防相に対し、軍事基地の査察に関する協力協定を作成するよう指示しました。査察はUNASURの作業グループが行います。協力協定は9月上旬にUNASUR外相・国防相会議で取りまとめられることになりました。

 首脳会議議長のアルゼンチンのフェルナンデス大統領は会議後の記者会見で、麻薬取り締まりに軍隊を使う国もあれば使わない国もあることを指摘し、 「重要なことは軍事基地の査察と検証に関するメカニズムだ」と強調。「(UNASURの)査察官が活動できるよう保証するメカニズムを閣僚たちが提案する ことになる」と述べました。

 会議には今月10日のUNASUR首脳会議に欠席したコロンビアのウリベ大統領も出席。同大統領は「政治的策略の問題ではなく、コロンビア社会に血をまきちらす脅威を問題にしているのだ」と述べ、麻薬取り締まりに米軍の支援を求めることへの正当性を主張しました。

 これに対しベネズエラのチャベス大統領は米軍の関連文書を示し、米軍増強が「戦争の種」をまくものであり、「米国によるグローバルな支配戦略の一 環だ」と批判。エクアドルのコレア大統領は「UNASURの防衛評議会が基地を査察できるようになることを期待する」と述べ、ブラジルのルラ大統領と同様 にオバマ米大統領との会談の必要性を強調しました。


 コロンビアの米軍増強計画 米国とコロンビアの間で8月14日、麻薬取り締まりのためとして、米軍に、コロンビア国内にある7基地の使用を向こう10年間にわたり認める合意が成立しました。これに対し南米諸国は、米軍による軍事介入の拠点になると非難、あるいは懸念を表明しています。


南北交流再開、形式より実態が大切!

2009-08-30 | 韓国・朝鮮の旅

 離散家族再会 来月から

        2年ぶり 李政権では初

                                    南北赤十字会談で合意


 韓国と北朝鮮による南北赤十字会談は28日、北朝鮮の金剛山で全体会合が開かれ、南北離散家族の再会事業を9月26日~10月1日に実施するとした合意文を発表しました。再会事業は2007年10月以来で、約2年ぶり。李明博(イ・ミョンバク)政権下では初めてです。


 合意文は、「離散家族問題などの人道問題を南北関係発展の見地から引き続き協議していく」としています。

 面会する家族は南北から各100人ずつ。面会場所は、昨年7月に完成した金剛山離散家族面会所と金剛山ホテルに決まりました。

 韓国側は、北朝鮮による韓国人拉致被害者や、朝鮮戦争(1950~53年)で捕虜になった韓国軍兵士の問題を盛り込むよう提案しました。北朝鮮側は食糧支援などを要請したといいます。

 これらの問題では合意に至らず、明文化は見送られました。

 韓国統一省スポークスマンは記者会見で、拉致被害者と捕虜問題について、「今後、北朝鮮側と粘り強く協議していく」と述べました。

 離散家族の再会は、韓国財閥・現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長が北朝鮮側と交わした17日の合意文書で、「秋夕」(10月3日、旧盆に相当)に金剛山で行うことが盛り込まれていました。


解説

「南北」超える意味持つ

 韓国と北朝鮮が28日に合意した離散家族再会事業は、2000年の南北首脳会談後に実施されてきた代表的な南北協力事業の一つです。今回の南北赤 十字間の対話は、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の再開に向けて、米国、中国、韓国が連携しながら北朝鮮との接触を進めている中で実現したものです。そ の点で、単なる南北間の人道問題という枠を超えた意味を持っています。

 米国務省のケリー報道官は26日、「米政府は離散家族再会の努力を積極的に支持する」と述べるとともに、「より一般的な観点からも、われわれは南北対話を望んでいる」と強調。人道問題にとどまらない対話の前進に期待を示しました。

 米韓両国はこれまで、北朝鮮との関係改善や経済支援のためには核放棄に向けた進展が前提だ、との立場を繰り返し表明しています。

 一方の北朝鮮は、南北経済協力事業を手がける現代グループとの間で合意した17日の共同文書で、経済協力と離散家族の再会をセットにして「南北関係の改善」と「民族共同の繁栄のための協力事業」と位置付けました。核問題を切り離して南北協力を進めようという立場です。

 しかし、核実験後の国連安保理の制裁決議に見られるように、北朝鮮が国際社会と正常な関係を持つためには、核放棄に向けた具体的な行動が必要だというのが、国際社会の一致した立場です。

 統一研究院(韓国統一省所属)は最近の報告書で、「対話を通じた核問題の解決と南北関係の発展という大枠の原則を明確にしながら、柔軟性を持って 北朝鮮に対応すること」が重要だと指摘、「南北対話と米韓関係、米朝関係が互いに調和を取りながら発展していく構造をつくりだす必要がある」と提言してい ます。(面川誠)



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もう後戻りさせないでください

2009-08-29 | 韓国・朝鮮の旅

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特使弔問団のソウル訪問 平壌市民 情勢進展に期待感

「後戻りしない変化」を

 【平壌発=金志永記者】「本当によかった」。ソウルに派遣された特使弔問団が青瓦台で李明博大統領と会い、北南関係を発展させていく問題を話し合ったという報道に接した平壌市民の反応だ。

 特使弔問団派遣のニュースは数日間、平壌でも関心の的だった。特使弔問団派遣に先立つ16日、金正日総書記が玄貞恩・現代グループ会長と会見し北南関係 改善の突破口が開かれた。最高指導者の委任を受けてソウルに派遣された弔問団に「特使」という肩書きがついた。市民らは一連の情勢進展の動きに、最高指導 者の揺るぎない政策的意志を感じ取ったようだ。

 李明博政権発足以来、北南関係は悪化の一途をたどった。北南間の対話と協力がしゃ断されることを快く思う人はいない。しかし、原則を譲歩してまで「対話 ある対決」の状態を持続させることには断固反対の立場だ。北側の人びとは冷戦時代にはなかった、「6.15時代」にふさわしい北南関係の発展を願ってい る。

 特使弔問団の青瓦台訪問と李明博大統領との面会という突然の出来事にも、平壌市民は特別驚く気配がない。

 「すべて、総書記の意図だ」

 最高指導者の決断に対する絶対的な信頼は北の世論の特徴でもある。8月初旬のクリントン元米大統領の訪朝に対する見解も同様だった。

 北と南は昨日までは反目と対決の道を進んでいた。しかし、軌道を正しく修正すれば北南関係は速いスピードで発展することができるというのが今後の情勢に対する平壌市民の一般的な見解だ。

 6.15共同宣言とその実践綱領である10.4宣言という双方の首脳による合意がすでに存在している。民族共同の統一綱領は米国政府も支持と歓迎の意を示した文書だ。

 南側には昨年の時点でも、6者会談の合意に沿った朝米の同時行動措置を北の「通米封南」(「米国との関係を重視し、南側との関係を軽視する」の意)戦術の一環だとしながら、その流れをせき止めようとする勢力が存在した。

 今回も、現代グループ会長訪北以降の流れを、初めから「通民封官」(民間レベルの交流を活性化させる一方で、当局間関係は疎遠なままにしておくとの意)と規定して、世論を誤った方向に誘導した。

 しかし、北側には今日の事態の進展を緊張緩和のための一過性の変化と見なす視点はない。

 朝鮮半島をめぐる情勢が大きく転換しつつある。北では今年2009年を「変化の年」と規定している。国内メディアも「変化の年」というフレーズを繰り返 している。「変化」が何を意味するのか、まだその全体像は明らかになっていないが、特使弔問団の南朝鮮訪問を機に「後戻りのない変化」が始まることは間違 いない。

[朝鮮新報 2009.8.28]


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北朝鮮核問題は「対話と協議が唯一の道」だ

2009-08-28 | 韓国・朝鮮の旅

「核の傘」が議論に

                   国連軍縮会議始まる

                                               新潟


 1989年から日本各地で開かれてきた国連軍縮会議の第21回会合が26日、新潟市で3日間の日程で始まりました(国連軍縮部・国連アジア太平洋 平和軍縮センター主催、外務省・新潟市・新潟県協力)。各国や国連機関から約80人の政府高官や専門家らが参加。「核兵器のない世界」を国家目標とすると のオバマ米大統領の演説を受け、「核兵器のない世界に向けた新しい決意と行動」を共通テーマに意見交換します。

 初日は、核廃絶との関連で、日本などに提供される米国の「核の傘」(拡大抑止)の問題が大きな論点になりました。

 日豪両国が主導する「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」(ICNND)共同議長の川口順子・元外相は、北朝鮮の「深刻な脅威」に直面する日韓 両国が「自国の安全を不安定化させることなしに、どのように『核の傘』の役割を低下できるのか」と発言。「核抑止をなくすのに資する条件」として▽信頼関 係の構築▽安全保障情勢の好転▽核以外の兵器への依存―などを挙げ、それらが達成されるまでは「核の傘」に固執する姿勢を示しました。

 ニュージーランドの市民団体の代表からは、“非核保有国を核攻撃しない”という「消極的安全保障」に法的拘束力を持たせ、「核の傘」から離脱すべ きだ、「北大西洋条約機構(NATO)加盟国でもベルギーやイタリアなどが、非核ニュージーランドのように『核の傘』からの離脱を図りつつある」との発言 がありました。

 朝鮮半島の非核化も論議されました。中国外交部の江映峰・軍備管理軍縮局副処長は、北朝鮮核問題は「対話と協議が唯一の道」だとし、「一部の国から自国の核武装化や先制攻撃の話が出ていることに警戒すべきだ」と述べました。



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日本共産党こそ、地方参政権の一番の理解者・賛成者です。

2009-08-27 | 投稿・投書・私の意見
参政権早期付与の転換点 総選挙へ全力投入
2009-08-26
青年会中央本部会長の先導で「地方参政権獲得」をシュプレヒコールする参加者(東京・日比谷公会堂)
  第64周年光復節慶祝中央記念式典が15日、民団東京本部の主管により東京・日比谷公会堂で団員ら2500人が参加して開かれた。参加者は、①地方参政権 獲得のために総力を結集する②韓半島の平和定着のため北韓に対して核兵器撤廃を促す③次世代育成と民族文化振興に尽力する④同胞社会の経済発展のために全 力を尽くす⑤韓日友好親善と共同繁栄に積極貢献する--ことを再確認した。また第2部として「地方参政権早期獲得決起大会」を開き、目前に迫った8・30 衆議院総選挙での地方参政権付与賛同候補者への最大限の支援などを決議した。この日、全国各地の民団で開かれた光復節慶祝記念式典でも同様な決議が行われ た。

各地民団決議…「光復節」に決起集会

 中央式典は李時香東京本部団長の開式辞で始まり、権哲賢駐日大使が、国民と北韓同胞および700万海外同胞らに向けた李明博大統領の「慶祝辞」(別掲記事参照。3面に詳録)を代読した。

 鄭進中央団長は慶祝辞で、在日同胞の長年にわたる懸案である地方参政権獲得について、今度の総選挙を最大のチャンスととらえ、早期実現のために一致団結 して総力をあげることを明らかにした。さらに鄭団長は「真の光復は祖国の民主的平和統一が実現するときだ」と強調、朝鮮総連同胞に対し「韓国が志向する民 主的平和統一と経済躍進の民族大事業」に、共に参与することを呼びかけた。

 続いて日本側主要来賓として自由民主党・猪口邦子党国際局局長代理(前衆議院議員)、民主党・簗瀬進参議院国会対策委員長(参議院議員)、公明党・山口 那津男党政調会長(参議院議員)、社会民主党・渕上貞雄副党首(参議院議員)、日韓議員連盟・白眞勲幹事(会長代理。参議院議員)、日韓親善協会中央会・ 越智通雄会長が祝辞を述べた。自民党代表を除き、全員が地方参政権の早期付与に全力をあげることを強調した。

 第2部の地方参政権早期獲得決起大会では、鄭進団長が「日本政府や各政党は私たちが住民として果たしている役割を正当に評価し、私たちの『住民権』を認 めるべきだ。この問題がこれ以上先送りされることは、政治の怠慢と言わざるをない」と強調、「地方参政権の付与に賛同する候補者が多数当選できるよう、全 力を挙げて支援していくことをあらためて固く決意し、共に行動していこう」と促した。

 これを受けて、参加者は、地方参政権付与の一日も早い実現を求める決議文を満場一致で採択した。

 参加者は、早期獲得決起大会後、芸能公演などで楽しい時を過ごした。

■決議文要旨■

 一、私たちは、永年、地域社会の構成員として納税の義務を果たし、地域社会の発展に貢献している住民である。国会は永住外国人の実態に照らし、住民の権利として地方参政権を一日も早く付与することを強く求める。

 一、私たちは、1998年に国会に法案が提出されて以来、10年以上が経過するにもかかわらず、いまだ法案が成立していないことに強い憤りを禁じえない。各政党はこれ以上先送りをせず、速やかに立法化するよう強く求める。

 一、私たちは、永住外国人に地方選挙権を付与しても違憲ではないとした95年の最高裁判決と、立法化を求めてきた多くの地方自治体議会の意見書採択を尊重し、日本政府が私たちに早期に地方参政権を保障することを強く求める。

 一、私たちは、このたびの衆議院総選挙を前に、地方参政権付与に賛同する候補者を最大限に支援することを確認し、地方参政権の早期獲得のため全力を尽くして闘うことを強く決意する。

(2009.8.26 民団新聞)

地方参政権と国選参政権・すでに始まっている実態は?

2009-08-27 | 投稿・投書・私の意見
<衆院総選挙>同胞走る 集票支援に一斉
2009-08-26
支部役員や青年会員も演説会に参加
民団・婦人会・青年会 総出で
ミニ集会 ポスター貼り 出陣式参加

 第45回衆議院総選挙が公示された18日、全国民団は支援候補の当選を目指して始動した。日本記者クラブが17日に開いた主要6政党の党首討論会で、民 主党の鳩山由紀夫代表が永住外国人への地方参政権について、「もっと前向きに考える時が来ている」と改めて言明、民団の支援活動は勢いづいている。民団中 央本部の鄭進団長が本部長を務める参政権獲得運動本部も担当者を各地に派遣し、運動のテコ入れを図る。

 都内のある重点地区では公示日の18日午前、民団支部事務所で支援候補の事務所からこの日預かったばかりのビラ2万枚に証紙を貼った。仕事合間の同胞も 多く、青年会や婦人会からの応援も含め延べ30余人が参加。1人当たり1時間で約300枚が標準のこの作業を午後4時には終えた。

 「今までは何気なく受け取っていたビラなのに、1枚ごとに証紙を貼る、こんな大変な下準備があったとは」。参加者は驚き、感心することしきり。選挙の展望や各自の近況報告、役員会の日程調整、敬老会行事の打ち合わせなど、やり取りを楽しみながら手早く作業を進めた。

 宣伝カーで遊説途中の候補者が支部にお礼の言葉を述べに立ち寄ると、全員が熱い応援メッセージで応えるなど、この間に築かれた連帯感の強さをうかがわせ た。作業参加者の20余人はその後、6時からの主要駅前での遊説とそれに続いた出陣式に参加、候補者に最大限の激励をおくった。

 一方、同支部が派遣した専従支援要員の2人は選挙事務所に張り付き、他の選挙スタッフとともに公設掲示板や支援者の自宅、店舗へのポスター張り出し、支援者名簿の回収などに汗を流した。本名の民団派遣要員もスタッフの一員として、何の違和感もなく溶け込んでいる。

 このほか全国各地の重点地区でも、支援者名簿の作成など継続作業のほか、証紙貼りやポスター貼りなど、具体的な支援活動を一斉にスタートさせた。また、 中央や地方本部の幹部は各支援候補の選挙事務所に激励に訪れたのに次いで、傘下団体の幹部らとともに演説会や出陣式に手分けして参加した。

 大阪では難波駅前での演説会に約70人、愛知は16会場に130余人、山口は4会場に140人、沖縄でも2会場に20人を送り込んだ。東京の激戦区の演説会には民団員に加えて、青年会の中央本部や東京本部の幹部らがこぞって顔を出した。

 各地の同胞経済人からは、従業員や取引先を中心に数十人単位のミニ集会を開いているとの報告が相次いで寄せられている。

 運動本部では最重点地区に全国の20余地区を選定し、スタッフを送り込んで現地幹部と合同支援に当たる方針だ

(2009.8.26 民団新聞)

こんな記事を見つけました。参考にしてください。

2009-08-27 | 投稿・投書・私の意見

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09年夏の朝鮮 さまざまな変化と思い描く未来

ピアスと携帯電話とテニスコート

大同江の遊歩道で釣りを楽しむ人たち。チュチェ思想塔から朝日が昇る
妙香山にキャンプに来ていた子どもたち。元気に歌を歌っていた
サッカーの朝鮮男子代表選手と朝鮮大学校サッカー特設班の交流会
強化合宿のため朝鮮を訪れた朝高のボクシング部選手たち。試合終了後、朝鮮体育大学の学生たちと談笑する

咸鏡南道の麻田海水浴場で

大安重機械連合企業所労働者のチョン・チャンホさん。68歳のいまも現場でバリバリ働いている

 平壌ホテルにある朝鮮新報社の支局事務所で新聞を読んでいると、急に機械音が聞こえてきた。すると、向かいに座っていた運転手のOさんが、ズボンのポ ケットから携帯電話を取り出して話し出した。昨年暮れから平壌で第3世代移動通信サービスが開始されたという話は聞いていたが、実際にこの目で見てみる と、感慨深いものがあった。

 耳にピアスをつけている女性も見かけた。話を聞いてみると、2週間ほど前に病院で穴を開けてもらったという。お金はいくらかかったのか、非常に興味がわ いたのできいてみたが、「お母さんが出してくれたのでわからない」と教えてくれなかった。しかし、朝鮮にピアスの穴を開ける病院があるというのは驚きで あった。

 今年の夏、6年ぶりに朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)を訪問した。携帯電話の普及や女性のピアスは、久しぶりに見た朝鮮の象徴的な変化である。そ の他、日本のマスコミも取り上げていたが、ハンバーガーのファストフード店ができていたり、金日成競技場前の広場にテニスコートが設けられ人々がテニスに 興じていたり、24時間営業の商店ができたりと、目に見える変化も多かった。

 朝鮮に来る前、日本から見る朝鮮半島情勢は非常に緊張していた。朝鮮の正当な人工衛星打ち上げを契機に、米国や日本が国連安保理を利用して朝鮮に対して 不当な圧力をかけ、朝鮮はそれに反発し自衛のための2回目の核実験を実施した。現実に緊張状態にあったのは確かなのだろうが、人々の生活ぶりを見るかぎり その緊張を肌で感じることはできなかった。朝鮮はきわめて平穏だった。

 7月27日、朝鮮外務省スポークスマンは談話を発表し、6者会談再開をあらためて否定しながら、「現事態を解決できる対話の方式は別にある」と述べ た。。その後、8月に入り、米国のクリントン元大統領の電撃訪朝、南の現代グループ会長の北訪問と5項目の合意、金大中元大統領の逝去にともなう北からの 弔問団の派遣と、朝鮮半島情勢は大きく動き出し、外務省スポークスマンの談話は、なるほどそういうことだったのかと納得したしだいである。

 朝鮮の人々は、そのことを事前に知っていたかのように悠然と日常生活を送っていた。数十年にわたる朝米対決の構図のなかで、多少の情勢の変化に一喜一憂 することもない。そして、他国がどうあれ、自分たちは自分たちの国づくりを進めるのだという考えが強くなったように感じた。

 平壌市内はもちろん、地方都市をまわっていて多く目に付いたのは、小さな子どもを連れて歩く女性たちの姿である。子どもの数、とくに3歳以下の幼児の数 が明らかに多くなっていると感じた。これは本当にうれしい変化だった。平壌産院に問い合わせてみると、「苦難の行軍」と言われた90年代よりも、生まれて くる子どもは増えているとのことであった。

 日本に戻りある私立大学の日本人教授にそのことを伝えると、「子どもの数が増えているというのは、朝鮮の生活が安定していることを示す最も有力な現象 だ」と語りながら、「日本の出産率が低いのは、人々が将来に対してばく然とした不安があるから。逆に朝鮮では人々が将来に対し希望をもっているということ でしょう」と続けた。

 夏、朝鮮は夜の8時過ぎまで明るい。平壌ホテルのすぐ横にある大同江の遊歩道では、遅くまで釣りをする男性やジョギングを楽しむ女性、勉強に励む子ども や2人だけの世界を作る若いカップルなどが集い、思い思いの時間を過ごしている。そこで流れる時間は非常にゆったりとしている。

 冒頭に携帯電話のことを書いたが、普及することはいいことではあるけれど、朝鮮が携帯電話がなければ何もできないと錯覚してしまう本末転倒の社会にはなってほしくないと思った。

 しかし、そんな思いも朝鮮の人々にとっては部外者の勝手な考えでしかないのであろう。ピアスのことをはじめその他諸々の変化も表面的なことでしかない。 2012年が大きなポイントの年であると言われ、日本にいるわれわれもいろいろと2012年の姿を思い描くが、そんなこととは関係なく、朝鮮の人々は 2012年に向けて着実な歩みを続けている、短くない朝鮮での滞在でそのように実感することができた。(文と写真=琴基徹・月刊「イオ」編集長)

[朝鮮新報 2009.8.26]


弔問外交の内容を読み取ってください。

2009-08-27 | 投稿・投書・私の意見

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金正日総書記が花輪送る 金大中元大統領に弔意

特使弔問団がソウル訪問

 18日に死去した金大中元大統領に弔意を表すため、朝鮮労働党中央委員会の金己男書記を団長とする特使弔問団が21~23日まで特別飛行機でソウルを訪 問した。特使弔問団の南朝鮮訪問は金正日総書記の委任を受けて行われたもの。昨年2月の李明博政権発足後初めてとなる北側当局者の南朝鮮訪問は内外の大き な注目を集めた。特使弔問団は23日、青瓦台で李明博大統領と面会した。

関係発展問題を討議

金正日総書記から送られた花輪を先頭に、焼香所に入る金己男書記(写真左端)ら北側特使弔問団メンバー [写真=聯合ニュース]

 特使弔問団は金己男書記のほかに、朝鮮労働党中央委員会の金養建部長、朝鮮アジア太平洋平和委員会の元東淵室長ら6人で構成された。

 21日午後、金浦空港に到着した北側の特使弔問団は金元大統領の祭壇が設けられた国会議事堂の焼香所を訪問。総書記が故人の霊前に送った花輪を進呈した。また、総書記が遺族に宛てた弔電と慰労の言葉を伝えた。

 特使弔問団団長の金己男書記は弔問録に「正義と良心を守り、民族の前に消すことのできない痕跡を残した金大中元大統領を追慕する」と記した。

 焼香所では元大統領の遺族や民主党の丁世均代表をはじめとする国会議員など各界の人士とあいさつを交わし、キム・ヒョンオ国会議長とも面会した。

 特使弔問団はまた、金大中平和センターを訪問。李姫鎬夫人と会い、総書記のメッセージを伝えた。

 特使弔問団は1泊2日だった当初の滞在日程を延期し、23日午前、青瓦台で李明博大統領と30分ほど面会した。

 朝鮮中央通信は、「席上では北南関係を発展させていくことに関する問題が話し合われた」と報じた。

 22日には、金養建部長と統一部の玄仁沢長官の面談が特使弔問団の宿泊先のホテルで行われた。

 特使弔問団は2泊3日の滞在日程を終え、23日午後、金浦空港を出発、平壌に戻った。

[朝鮮新報 2009.8.26]


核兵器を持ちこむな!

2009-08-25 | 投稿・投書・私の意見

“米原子力空母来るな”

                    横須賀で平和団体が抗議


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 米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に入港しようと東京湾を航行する米原子力空母ニミッツに対し24日午前8時半ごろ、平和・労働団体の代表は、基地近くの公園から「原子力空母は来るな」「核兵器を持ち込むな」と抗議のシュプレヒコールをあげました。

 参加したのは、安保破棄中央実行委員会、日本原水協、日本平和委員会、安保廃棄神奈川県統一促進会議、県・市原水協、県・市平和委員会、神奈川労連、米原子力空母の横須賀配備を阻止する三浦半島連絡会のメンバーら約50人。

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(写真)横須賀港に入港するニミッツ(写真上)に抗議する人たち=24日、神奈川県横須賀市

 参加者は抗議集会で、佐世保基地(長崎県)にはない原子力空母が接岸可能な岸壁や原子炉メンテナンス体制が整備されたことで複数の原子力空母の横 須賀寄港が強まり、西太平洋の米軍体制強化をめざしていることを告発しました。5000人をこす乗組員米兵上陸で事件、犯罪の危険も語られました。

 日本共産党の、はたの君枝さんがあいさつしました。

 散歩に来ていた横須賀市民の男性(55)は「オバマ大統領の核廃絶に期待しているが、基地政策は変わっていないのか。日本は原爆を落とされた国だ。横須賀に核兵器や原子力空母が来ることや艦載機の爆音に反対だ」と語りました。

寄港は6回目

 米原子力空母ニミッツ(排水量9万7000トン、乗組員5600人)が24日、米海軍横須賀基地(神奈川県)に寄港しました。同基地出港後はペルシャ湾へ向かう予定です。

 横須賀基地への米原子力空母の寄港は6回目で、昨年9月のジョージ・ワシントンの同基地母港化以来、初めて。

 ジョージ・ワシントンは現在オーストラリア近海での演習に参加しています。

 ニミッツ接岸後、米海軍第11空母打撃群のミラー司令官は記者会見を開き、「パートナーである海上自衛隊と一緒に演習ができ、大変うれしい。私たちの関係は、日米安全保障の重要なシンボルだ」と語りました。

 総選挙について見解を問われた同氏は、「日米は安全保障の問題があるので、できれば良い関係をそのまま継続していければと思っている」と述べました。

党県委が声明

 日本共産党神奈川県委員会は同日、抗議声明を発表しました。

 声明は、複数配備の日常化は「事実上の2隻目の原子力空母母港化」だと指摘。総選挙で自公政権を退場に追い込み、「国民が主人公」の政治、自主自立の平和外交と米原子力空母の母港撤回、核も基地も爆音もない平和な神奈川・日本をめざして全力をあげると訴えています。



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もっと加速して欲しいものです。

2009-08-24 | 韓国・朝鮮の旅

南北朝鮮の協力進展へ

      金総書記がメッセージ

                李大統領と弔問団会談


 韓国の李明博(イミョンバク)大統領は23日、金大中(キムデジュン)元大統領の死去に当たって北朝鮮が派遣した弔問団の金己男(キムギナム)朝鮮労働党書記らと会談しました。弔問団は席上、「南北協力の進展に関する金正日(キムジョンイル)朝鮮労働党総書記の口頭メッセージ」を伝達しました。

 李大統領が北朝鮮高官と会うのは昨年2月の就任後初めて。会談はソウルの大統領府で約30分間行われました。大統領府は「敏感さを考慮して」、金総書記のメッセージを公表しませんでした。

 李大統領はメッセージに謝意を表し、「いかなる問題であれ、南北が真剣な対話で取り組めば、解決できない問題はない」と強調。「北朝鮮に対する韓国政府の一貫した確固たる原則」を説明し、これを金総書記に伝えるよう要請しました。

 韓国政府はこれまで、北朝鮮の核問題解決への進展に合わせて、大規模な経済支援を行うとともに、南北が通常戦力の軍縮を進めることを提案しています。

 これに対し北朝鮮側は「南北が協力し、すべての問題を解決していくことを望む」と応じました。会談後、金己男氏は「すべてうまくいった。良い気分で帰る」と現地記者団に語りました。

 弔問団は会談後、特別機で平壌に帰還しました。



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死しても、南北統一へのきっかけ残す!

2009-08-23 | 投稿・投書・私の意見

金総書記側近が訪韓 金大中氏弔問

「良い対話を期待」 韓国国会議長らと会談


 18日に死去した韓国の金大中(キム・デジュン)元大統領の弔問のため、金己男(キム・ギナム)朝鮮労働党書記を団長とする北朝鮮の弔問団が21日に空路、ソウル入りしました。

                                 (面川誠)


 同書記は金正日(キム・ジョンイル)労働党総書記の有力側近。現地からの報道によると、青瓦台(韓国大統領府)関係者は「金総書記の親書やメッセージがあれば、李明博(イ・ミョンバク)大統領が会談する」と語りました。

 弔問団はソウルの金浦空港で、韓国統一省の洪良浩(ホン・ヤンホ)次官らの出迎えを受けた後、国会議事堂前広場の追悼式場を訪れ、金総書記名義の 花輪を献花。「正義と良心を守り、民族のために消すことのできない足跡を残した金大中元大統領を追悼する」と記帳し、李姫鎬(イ・ヒホ)夫人など遺族に会 い、弔意を直接伝えました。金己男氏はこの後、金炯旿(キム・ヒョンオ)国会議長らと会談。「(ソウル滞在中に)良い対話が行われることを期待してい る。(南北)関係改善に向け、やるべきことは多い」と語りました。一行は22日に帰国の予定です。

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、弔問団の性格を「金正日国防委員長の委任による特使弔意訪問団」と伝えています。

 団長の金書記は宣伝工作の担当。同行している金養建(キム・ヤンゴン)労働党統一戦線部長(朝鮮アジア太平洋平和委員長)も金総書記の側近の一人で、対韓国政策の総括責任者です。同部長は2007年の南北首脳会談の前に、ソウルを極秘訪問して事前折衝にあたりました。

 昨年2月に韓国の李政権が発足して以来、北朝鮮高官の訪韓は初めて。北朝鮮が韓国に弔問団を派遣したのは、01年に現代グループ創立者の鄭周永(チョン・ジュヨン)前名誉会長が死去して以来、8年ぶりです。

 韓国は北朝鮮の核開発を理由に経済協力拡大や援助のほとんどを凍結。これに反発した北朝鮮側は南北対話を断ち、関係が悪化していました。

 しかし、今月に入って玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)現代グループ会長の訪朝をきっかけに、北朝鮮は南北間の陸路通行の制限解除に踏み切るなど、これまでの強硬な態度を変え始めました。

 今回の弔問団派遣が、冷え込んでいた南北関係改善の契機になるか、注目されています。


動き出した中国。北朝鮮へ

2009-08-23 | 韓国・朝鮮の旅

北高官らと中国次官会談


 【北京=山田俊英】

 中国外務省は21日、武大偉外務次官が17日から21日にかけて北朝鮮を訪問し、楊亨燮(ヤン・ヒョンソプ)最高人民会議常任 副委員長、朴宜春(パク・ウィチュン)外相、金桂冠(キム・ゲグァン)外務次官と会談したと発表しました。北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議再開について 話し合ったとみられます。

 発表文は「中朝関係、地域情勢、ともに関心を持つ問題について意見を交換した」と述べただけで、内容を明らかにしていません。

 武次官は6カ国協議の議長、金次官は北朝鮮の首席代表です。楊副委員長はクリントン米元大統領が平壌に到着した際、空港に出迎えています。

 今月に入って金正日(キム・ジョンイル)朝鮮労働党総書記がクリントン元米大統領や韓国・現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長と会談しており、武次官は6カ国協議から離脱を表明した北朝鮮に復帰を働きかけたもようです。



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変わってる!  変わってきた。   ファッション自由に

2009-08-22 | 韓国・朝鮮の旅

女性のズボン着用解禁か、 

  党機関紙が伝える―北朝鮮

8月21日13時21分配信 Record China  ヤフーニュースより

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20日、北朝鮮紙は「服装は機能的かつ美しく」と題した記事を掲載した。北朝鮮ではこれまで女性のズボン着用は禁じられていたが、記事は、女性が「きちんとしたズボン」を着用することを奨励している。写真は北朝鮮の女性。
2009年8月20日、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は「服装は機能的かつ美しく」と題した記事を掲載した。北朝鮮ではこれまで女性のズボン着用は禁じられていたが、記事は女性が「きちんとしたズボン」を着用することを奨励している。重慶晩報が伝えた。

北朝鮮では故金日成(キム・イルソン)主席が「ズボンは男性が履くもの」と定めたことにより、公共の場での女性のズボン着用は厳しく禁じられてきた。外国 人女性は「特権」として認められていたが、北朝鮮女性は四季を通じてスカートの着用しか認められず、通りでは退職した女性などが“風紀委員”として、「金 日成バッジ」と「スカート着用」が徹底されているかどうか監視の目を光らせていた。

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原子力空母の母港として大幅に強化

2009-08-20 | 投稿・投書・私の意見

 米原子力空母ニミッツ

       24日に横須賀寄港


 在日米海軍司令部は19日、米原子力空母ニミッツ(排水量9万7000トン、乗組員5600人)とイージス駆逐艦サンプソンが24日に米海軍横須 賀基地(神奈川県)に寄港すると発表しました。5日間程度の寄港となる見通し。昨年9月に同基地に配備された原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)が6 月に出港して不在のため、ニミッツはGW専用のバースに接岸します。

 これまで、米本土を母港とする原子力空母が日本に寄港する場合は佐世保基地(長崎県)を利用していました。横須賀ではGW配備に伴ってバースの延伸や原子炉修理施設の設置など、原子力空母の母港として大幅に強化されたため、利用価値が高まりました。

 「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」共同代表の呉東正彦弁護士は、「横須賀基地が、複数の原子力空母によって日常的に使用されることによる機能強化や、放射能事故の危険性の増大は許されない」と述べています。



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一日も早く救援してあげてください。

2009-08-20 | 投稿・投書・私の意見

中国の台湾救援本格化

            台風被害に緊急援助金


 【北京=山田俊英】

 台風8号で大きな被害を受けた台湾に対し中国当局が救援を本格化させています。台湾とは昨年以来、急速に関係を強めているだけに救援にもひときわ力を入れています。

 台湾との中国側交流窓口団体、海峡両岸関係協会(海協会)が緊急援助1億元(約14億円)を送り、中国紅十字会(赤十字)も今後の約束分を含め17日までに2870万元(約4億円)の義援金を発表しました。

 海協会は台湾側の求めに応じてプレハブ住宅1000棟を送ることを決め、第1陣100棟分が18日、台湾の高雄港に到着しました。

 中国国営テレビなど大陸側メディアは被害の模様を連日大きく報道。著名芸能人によるチャリティーコンサートも香港で開かれました。

 中国政府の国務院台湾事務弁公室は16日、救援物資輸送のためヘリコプターの派遣を台湾に申し出たことを明らかにしました。中国人民解放軍の派遣となるだけに台湾側は「慎重だ」(同弁公室報道官)といいます。