日朝協会「京都府連合会」です。韓国・朝鮮との友好を進める、日本人の団体です。1カ月¥500 841-4316福谷気付

 世界の出来事から日本・韓国・朝鮮の未来を見る。
 皆さんの声を生かして活動を進めます。

東西大の張総長は「今年は大学生の起業や就職問題、二つの地域の大学間でのコンソーシアム(共同事業体)活性化策などについて議論が行われる予定」と話した。

2018-08-31 | 聨合ニュース

「釜山―福岡フォーラム」 31日に釜山で開幕

2018/08/30 20:28

【釜山聯合ニュース】韓国の釜山市と日本の福岡市の交流拡大などを趣旨に始まった「釜山ー福岡フォーラム」が31日から2日間の日程で開催される。フォーラムの韓国側幹事を務める東西大が30日、伝えた。

昨年日本で開かれた「釜山ー福岡フォーラム」の様子(東西大提供)=(聯合ニュース)
昨年日本で開かれた「釜山ー福岡フォーラム」の様子(東西大提供)=(聯合ニュース)

 13回目となる今回のフォーラムは「釜山と福岡の交流協力未来ビジョン」をテーマに開かれる。

 第1セッションでは討論が行われ、都市と経済研究院の林正徳(イム・ジョンドク)院長が発題者として、釜山地方弁護士会の李チェ文(イ・チェムン)会長、地元釜山に本社を構えるデウォンプラス建設のチェ・サムソプ会長、福岡県弁護士会の上田英友会長、九州経済調査協会の高木直人理事長、テレビ西日本の鈴木克明社長がパネラーとして参加する。

 呉巨敦(オ・コドン)釜山市長と高島宗一郎福岡市長による懇談会も予定されている。

 第2セッションは両地域の大学間の協力などをテーマに開かれる。

 釜山からは全虎煥(チョン・ホファン)釜山大総長、金栄燮(キム・ヨンソプ)釜慶大総長、韓錫政(ハン・ソクジョン)東亜大総長、張済国(チャン・ジェグク)東西大総長が、福岡からは久保千春九州大総長をはじめ、福岡地域の4大学の総長が出席し、両地域の大学間の協力活性化策などを議論する。

 同フォーラムは2006年9月に釜山で始まった。両地域のメディア界、学会、産業界のリーダーが参加する。

 東西大の張総長は「今年は大学生の起業や就職問題、二つの地域の大学間でのコンソーシアム(共同事業体)活性化策などについて議論が行われる予定」と話した。

yugiri@yna.co.kr


経済協力の予算(2680億→4290億)は、無償(3093億ウォン)と融資(1197億ウォン)で構成されているが、・・・

2018-08-30 | 板門店宣言を次々実行

統一部、板門店宣言履行のための経済協力・民生協力の予算を大幅に増額

登録:2018-08-29 06:14 修正:2018-08-29 07:17

 
今月8日、南北の山林関係者らが山林病害虫の共同防除に先立ち、金剛山三日浦地区で、松の木の害虫被害を現場調査し、意見を交わしている=統一部提供//ハンギョレ新聞社

 政府が4・27板門店(パンムンジョム)宣言の合意事項の履行に向けた経済協力基盤造成と民生協力支援のための来年度予算を、今年(4990億ウォン)より1.76倍の8803億ウォン(約882億円)に増額編成した。離散家族交流支援予算は今年の120億ウォン(約12億円)より2.8倍増加した336億ウォン(約33億7千万円)、社会文化交流支援は、今年の129億ウォン(約12億9千万円)から1.59倍の205億ウォン(約20億5千万円)を編成した。

 統一部当局者は28日「南北協力基金が今年9624億ウォン(約964億4千円)から1380億ウォン増額され、(3年ぶりに)1兆ウォン台を回復した」として、このように述べた。

 政府が同日公開した統一部の2019年の予算案は1兆3188億ウォン(一般会計2184億ウォン、南北協力基金1兆1004億ウォン)だが、全体の83%が南北協力基金だ。協力基金は、今年に比べて14.3%増額された。表向きの“平凡な”増加幅より内容の変化が注目に値する。

 経済協力の予算(2680億→4290億)は、無償(3093億ウォン)と融資(1197億ウォン)で構成されているが、その中のかなりの部分が板門店宣言に明記された経済協力事業の南北鉄道・道路連結・現代化初期事業に使われる。「経済協力の基盤づくりのための予算」という表現が示唆するように、本格的な事業というよりは設計や監理、資材・装備の購入など「呼び水の性格」(統一部当局者)の予算編成だ。板門店宣言の履行の意志を示しながらも、国連・米国の対北朝鮮制裁の状況も念頭に置いた「折衷的な予算編成」と言える。

 「民生協力支援」予算(2310億→4513億)は、かつての「人道支援」予算に近い。肥料支援予算(20万トン、1323億ウォン)や山林協力、保健医療協力事業予算などがこれに当たる。政府は対北朝鮮の食糧支援予算規模を例年の30万トンから10万トンに大幅に減らした。食糧支援予算が長く執行されていない現実を考慮し、北朝鮮に自然災害が発生した時に備えた緊急救護用の10万トンだけを残した。

 政府は北朝鮮人権財団の運営予算を今年の108億ウォンから(約10億8千万円)8億ウォン(約8千万円)に大幅に減額した。今年6月、財団事務室を閉鎖した事情を反映した調整だ。統一部当局者は「国会で理事会の構成に合意できず、財団の発足が遅れている現実を考慮した」とし、「財団発足の準備のための最小限の予算だけを反映した」と説明した。

イ・ジェフン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

ナは22日の女子個人ロードレース、24日の女子個人ロードタイムトライアルに続く3個目の金メダル獲得となった。

2018-08-29 | 聨合ニュース

自転車の女子パシュート 韓国が中国を破り金=ア大会

2018/08/28 19:41

【ジャカルタ聯合ニュース】ジャカルタ・アジア大会第11日の28日、自転車の女子チームパシュート決勝で韓国が中国を破り、金メダルを獲得した。

自転車の女子チームパシュート決勝で中国に勝利し金メダルを獲得した韓国代表=28日、ジャカルタ(聯合ニュース)
自転車の女子チームパシュート決勝で中国に勝利し金メダルを獲得した韓国代表=28日、ジャカルタ(聯合ニュース)

 決勝にはキム・ユリ、キム・ヒョンジ、イ・ジュミ、ナ・アルムが出走。反対側からスタートした中国を追い抜いて勝利を決めた。

 ナは22日の女子個人ロードレース、24日の女子個人ロードタイムトライアルに続く3個目の金メダル獲得となった。今大会3冠を獲得したのは韓国勢ではナが初めて。

yugiri@yna.co.kr


ムン・ヒサン国会議長は、板門店宣言に対する国会の批准同意を強調し、本会議での票決処理を示唆している。

2018-08-29 | 新韓国の民主的変化

韓国国民の71.88%「国会が板門店宣言を批准同意すべき」

登録:2018-08-28 05:55 修正:2018-08-28 07:24

国会議長秘書室依頼の世論調査で 
ムン・ヒサン議長、本会議で採決取る考え

 
                              ムン・ヒサン国会議長=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が署名した「4・27板門店(パンムンジョム)宣言」を国会で批准同意すべきという意見が、70%を上回っているという世論調査結果が出た。

 韓国ギャラップがムン・ヒサン国会議長秘書室の依頼を受け、今月21~22日に全国の成人1005人を対象に行った世論調査の結果によると、回答者の71.8%が「板門店宣言を批准同意すべき」だと答えた。「批准同意すべきではない」という回答は13.6%に止まった。今年行われた2回の南北首脳会談については「うまくやった」という回答が73.5%である一方、「間違っている」という回答は14.3%で、板門店宣言の国会批准同意に対する賛否の比率とほぼ同じだった。外交・安保分野で「国会の役割が重要だ」という回答は87%、「重要ではない」という意見は9.3%だった。(今回の調査の信頼水準は95%で標本誤差は±3.1%ポイント。詳しい内容は中央の世論調査審議委員会ホームページを参照)

 先月就任したムン・ヒサン国会議長は、板門店宣言に対する国会の批准同意を強調し、本会議での票決処理を示唆している。しかし、自由韓国党は朝鮮半島の非核化を批准同意の先決条件に掲げて反対しており、正しい未来党も留保的態度を示しているため、実際本会議での採決までつながるかは不透明だ。

キム・テギュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

政訓は政治訓練を縮めた言葉で、業務分野である軍の公報・広報、精神教育などをきちんと表していないと指摘されている。内部的には“公報”などが議論されているという。

2018-08-28 | 新韓国の民主的変化

「憲兵」呼称は日帝残滓「軍事警察」に変更検討

登録:2018-08-27 21:54 修正:2018-08-28 07:38

軍、悪名高い日帝時代の名称交替を推進 
政訓兵科も“広報”などへの変更を検討

 
                 京畿道坡州の都羅山南北出入り事務所の出入境統制所で憲兵が警戒勤務に立っている=坡州/キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 “憲兵”名称を“軍事警察”に変える方案が検討される。

 国防部当局者は27日「憲兵兵科の名称は日帝時代の悪名高い“憲兵”に由来する歴史を持っているなど否定的な認識が強く、今回改称するために意見を収斂中」と話した。

 当初、憲兵名称の変更は憲兵兵科の次元で推進された。しかしソン・ヨンム国防部長官が先月、憲兵名称の変更推進に対する報告を受け、憲兵だけでなく軍全般について検討し推進するよう指示して、国防部次元で軍内の多様な兵科の名称変更について意見を取りまとめていることが分かった。

 憲兵の改称は、当初憲兵がソン長官に報告した通り“軍事警察”が有力と言われる。軍当局者は「本来、憲兵は英語ではmilitary policeであり、これを日帝が憲兵と翻訳した。本来どおり軍事警察とすれば、憲兵兵科のアイデンティティをよく表現できる」と話した。

 現在名称変更を検討している兵科は、憲兵以外に政訓兵科があると伝えられた。政訓は政治訓練を縮めた言葉で、業務分野である軍の公報・広報、精神教育などをきちんと表していないと指摘されている。内部的には“公報”などが議論されているという。

パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

キム・フンギュ教授「北朝鮮問題は朝米二者でなく米中競争の脈絡」  朝鮮半島非核化過程だけでも複雑で長期化する可能性

2018-08-28 | 米国:中国関係

[ニュース分析]トランプ、朝米関係を米中覇権競争の従属変数とするか

登録:2018-08-27 21:50 修正:2018-08-28 07:26

トランプ、「中国との貿易戦争が解決された後に 
ポンペオが北朝鮮に行くだろう」 
キム・フンギュ教授「北朝鮮問題は朝米二者でなく米中競争の脈絡」 
朝鮮半島非核化過程だけでも複雑で長期化する可能性

 
                                                    米国の対中国貿易赤字推移 資料:米商務省//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領は24日(現地時間)、マイク・ポンペオ国務長官の4回目の平壌(ピョンヤン)訪問を取り消して、貿易戦争の相手方である中国の非協力を主な理由に挙げた。これについて、トランプ大統領が朝米関係を米中貿易戦争、ひいては両国間の覇権競争の従属変数と見ていることを示すものという分析が出ている。“アメリカ第一主義”を掲げたトランプ大統領の世界戦略と、それに屈服できない中国の立場が“貿易”を媒介に尖鋭に対抗し、北朝鮮核問題に象徴される朝鮮半島冷戦構造の解体もそれだけ複雑になる展望だ。

 トランプ大統領は、ポンペオ長官の訪朝を延期させ、「朝鮮半島非核化という側面で“十分な進展”がなされていると感じられない」という点と、「中国に対する米国の一層強化された貿易に関する立場のために、中国が以前ほど非核化プロセスを助けていない」という点を挙げた。そして「ポンペオ長官は北朝鮮に行きたいと考えているが、中国との貿易関係が解決された後に行く可能性が高い」と明らかにした。

 専門家たちの間からは、トランプ大統領のこうした立場を「見えすいた脅し」と見るのでなく「額面」どおりに受け入れるべきだという指摘が出ている。トランプ大統領は5月24日、朝米首脳会談を突然取り消し、局面を揺るがした経緯がある。当時の彼の要求は、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が「気持ちが変わったらいつでも手紙を出すこと」だった。北朝鮮が強硬な態度を和らげるとすぐに予定通り6・12首脳会談を進めた。しかし今回は「中国との貿易戦争がまとまるまで」というきわめて難しい条件を掲げた。

 だが、米中貿易戦争は短期間には解決が難しい問題だ。両国は22~23日、ワシントンで交渉を行ったが、次期会談日程も決められずに対話を終わらせた。ブルームバーグは26日、米国内の通商分野でピーター・ナバロ・ホワイトハウス貿易製造業政策局長とロバート・ライトハイザー通商代表部(USTR)代表などの強硬派が勢力を伸ばしていて、米国が貿易戦争で今後数カ月間強攻を続けると予想した。トランプ大統領は23日、ホワイトハウスで議員らに会い「私たちは長いこと中国を集中して正しく見てこなかった」として、対中国牽制を強化する意向を明らかにした。北朝鮮核問題の解決と朝鮮半島の平和定着を最も緊急な戦略的課題と見る韓国と「和解が難しい認識の差」を露出したわけだ。

 
                  6月12日シンガポールで初の首脳会談に臨んだ金正恩・北朝鮮国務委員長とドナルド・トランプ米大統領=シンガポール//ハンギョレ新聞社

 同盟国の伝統的利害関係を無視して、米国の経済的利益を最優先に置くトランプ大統領の歩みは、2017年1月の就任以来続いてきた。こうした態度が露骨にあらわれたのは、今年6月にカナダで開かれた主要7カ国(G7)首脳会議と7月の北大西洋条約機構(NATO)首脳会議だった。トランプ大統領は、G7では自由貿易の重要性を強調する他の同盟国が署名した共同宣言を「偽り」と宣言し、NATO首脳会議では国防費の増額を要求し、欧州連合(EU)が経済的には「米国の敵」であり、ドイツは「ロシアの捕虜」と見下した。

 トランプ大統領が朝米関係に米中貿易戦争を引き込んだのも、「アメリカ第一主義」原則を東アジアに持ち込むことという分析が出ている。キム・フンギュ亜洲大学教授(中国政策研究所長)は、ハンギョレとの通話で「米中が貿易戦争を超えて、世界秩序の主導権をめぐり本格的に競争する状況に入る段階」として「北朝鮮問題も朝米の二カ国レベルではなく、それより大きな米中戦略競争の脈絡下で扱われると見られる」と指摘した。実際、米国が中国との覇権競争を北朝鮮核解決より優先する「最上位目標」に設定したのなら、北朝鮮核問題の解決、朝米関係の改善、朝鮮半島の平和構築を最上位目標にした南北とは接点を見出しがたくなりかねない。

 トランプ大統領は、北朝鮮の核・ミサイル試験を縛ったまま、対話のひもを離さないだけでも、11月の中間選挙で不利にはならないという評価を下したと見られる。一方「中国たたき」は、米国の強固な経済条件を考慮すれば、相対的に有利で、米国内の支持も高い。「北朝鮮とは現状維持、中国には攻勢強化」が現時点では最適な選択と判断できる。それだけに朝鮮半島の非核化は複雑で長期化する懸念がある。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

南北単一チーム、トラゴンボート女子500メートルで金  南北から5人ずつ約20日間にわたり地獄の特訓  北朝鮮選手、最初はドラゴンボートの形も知らず 

2018-08-27 | 板門店宣言を次々実行

ドラゴンボート南北単一チームが金メダル…授賞式場に鳴り響いたアリラン

登録:2018-08-27 06:25 修正:2018-08-27 08:03

[2018アジア競技大会] 
南北単一チーム、トラゴンボート女子500メートルで金 
南北から5人ずつ約20日間にわたり地獄の特訓 
北朝鮮選手、最初はドラゴンボートの形も知らず 
1日10時間練習しすぐに’適応 
国際総合大会で単一チームが初の入賞 
 
東京オリンピックのカヌー単一チーム関連質問に 
北朝鮮選手「私たちはいつでも準備ができている」

南北単一チームの選手らが今月26日(現地時間)、インドネシア・パレンバンのジャカバリン・スポーツシティの漕艇競技場で開かれたカヌーのドラゴンボート女子500メートルの授賞式で、統一旗の掲揚と共に演奏された「アリラン」を歌っている=パレンバン/ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞

 16歳の舵取りリ・ヒャンは「ドラゴンボートがどんなものかも知らなかった」と語った。しかし、共に訓練を初めてから20日にもならない南北単一チームは、16歳の舵取りのリードに従って、最初に決勝ラインを通過した。約20日間の短い訓練で勝ち取った国際総合スポーツ大会史上初の金メダルは、団結すれば強くなる南北選手らの底力を見せてくれた。

 南北カヌー単一チームは26日、インドネシア・パレンバンのジャカバリン・スポーツシティの漕艇・カヌーレガッタコースで開かれた2018アジア競技大会(ジャカルタ・パレンバン)のドラゴンボート女子500メートルで、中国の追撃を振り切って金メダルを獲得した。単一チームは同日、予選と準決勝いずれも全体1位の記録で決勝に進出し、早くも金メダル獲得の期待感を高めた。単一チームは決勝250メートル地点で、中国をわずか0.16秒上回るなど追い込まれたが、最後まで先頭を守りきり、2分24秒788の記録で優勝した。決勝ラインを通過した後、選手たちが一斉に手を上げ、歓声を上げた。第2位の中国とはわずか0.304秒差だった。第3位はタイ(2分26秒904)だった。

 今回のアジア大会で初めて授賞式で「アリラン」が鳴り響き、統一旗が国旗掲揚台の一番高い位置に揚がった。選手たちはアリランを歌いながら、一緒に笑って泣いた。北側のト・ミョンスクは記者会見で、アリランについて「わが民族にとっては別れ歌で、生き別れて暮らせざるを得ないことに胸が痛みます」と話した。

 単一チームは金メダルの秘訣として厳しい訓練を挙げた。ピョン・ウンジョン(20・九里市庁)は「誰でも私たちみたいに訓練したなら、金メダルを獲得できただろう」と堂々と話した。南側のカン・グニョン監督は「私たちが一緒に練習したのは20日ぐらいなのに、本当に歯を食いしばって1日を10日間のように過ごした」とし、「厳しい訓練を耐えてくれた選手たちを誇りに思う」と述べた。代表チームは早朝4時から夕方8時半までウェイトトレーニングと水上訓練など、厳しい訓練を行ってきた。カン・グニョン監督は「最初、どのように訓練すればいいのか話し合ったが、(北朝鮮の)キム・グァンチョル監督が一任してくれた」と感謝の意を示した。

 北側のキム・グァンチョル監督は「当初はメダルを取れるだろうかと心配していたが、韓国に行って、38度、40度を超える猛暑の中でも、北南(選手たち)の士気が非常に高かった」とし、「力はもちろん、志と心を一つにしてオールを漕いでいく力を感じたとき、民族の団結した力を得られるという確信ができた」と明らかにした。キム・グァンチョル監督は金メダル授賞式の後、一緒に団体写真を撮ったり、記者会見場に北の選手たち全員を連れて出席するなど、かなり積極的な姿だった。

南北単一チーム(上)が今月26日(現地時間)、インドネシア・パレンバンのジャカバリン・スポーツシティの漕艇競技場で開かれたドラゴンボート女子500メートル決勝で、1位でゴールした後、歓呼している=パレンバン/ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 単一チームが若いリ・ヒャンに舵取りを任せたのは勝負手だった。舵取りの場合、通常、経験豊富なベテランが務めるが、単一チームは男女の体重差を意識し、リ・ヒャンを選択した。カン・グニョン監督は「若くて、ここでうまく適応できるだろうかと心配していたが、動揺せずよくやってくれた」と話した。リ・ヒャンは「私はドラゴンボートがどんなものか、見たこともなかった」とし、「単一チームが構成されて南に行った時は何とも言えない複雑な心境だった」と語った。彼女は南側の舵取りヒョン・ジェチャン(34・蔚山市庁)が親切に教えてくれたかという質問に「本当に熱く教えてくれた」と答え、爆笑を誘った。

 同日の記者会見は、大会組織委員会はもちろん、海外メディアからの関心も高かった。ある日本人記者の「ドラゴンボートは正式な五輪種目ではないが、2020年東京五輪のカヌーにも単一チームとして出場する意向があるのか」という質問に、南側のヒョン・ジェチャンは「言うまでもなくイエス」と答えており、北側のホ・スチョンも「私たちはいつでも用意ができている」と堂々と答えた。

パレンバン/イ・チャニョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

「誰もがみな、自分を探し、生きる喜びを求めて、この今を生きている」「みんな『寄り添ってくれる人』を求めています。『私を信じてほしい。任せてほしい。

2018-08-27 | 私たちがあまり知らない日本

「この今を生きている」

登校拒否・不登校問題全国のつどいIN大阪 最終日

子どもの気持ち 大切に

写真

(写真)学校に行けない状態にある子どもたちについて議論した基礎講座「学校で」=26日、大阪市

 大阪市で開かれた「第23回登校拒否・不登校問題全国のつどいIN大阪」最終日の26日、二つの基礎講座と12の分科会が開かれました。

 「学校で」の基礎講座には約30人が参加しました。NPO法人「おおさか教育相談研究所」の馬場野成和相談員が講演。現在の学校では子どもたちも教職員も、あらゆる所で管理されており、とても息苦しい状況にあると指摘。「誰もがみな、自分を探し、生きる喜びを求めて、この今を生きている」「みんな『寄り添ってくれる人』を求めています。『私を信じてほしい。任せてほしい。そして、待っていてほしい』と思っているのではないでしょうか」と話しました。

 馬場野氏は、学校に行けない状態にある子どもたちが抱えるさまざまな不安を和らげる努力と、その子が安心して休めるようにすることがとても重要だと強調し、「その子のことをとことん信じましょう。不登校の子ども本人の気持ちを優先し、大切にしましょう」と呼びかけました。

 大学で社会福祉と心理学を学んでいる女性(21)=兵庫県=は、将来スクールソーシャルワーカーになりたいと言います。「小学5年生から高校1年生まで不登校でした。講演を聞いて、過去を思い出しました。今はなぜ自分が不登校になってしまったのかを、はっきりさせたいという気持ちが強いです」と話しました。

 



ロンドン大学東洋アフリカ大(SOAS)音楽人類学博士課程研究員のソン・チョロン氏(32)が見るに、コリアン約2万人が住むニューモルデンはすでに南北統一が成された未来の都市のようだ。

2018-08-26 | 対話こそが歴史を開く

[インタビュー]「ロンドンのコリアンタウンでは南北住民が同じコミュニティで生活」

登録:2018-08-25 09:54 修正:2018-08-25 12:36

英国SOAS大学の研究者のソン・チョロン氏 
「脱北民の適応における音楽の役割」を発表 
韓国人が営む食堂・スーパーで 
脱北民たちが掃除・サービングなどスタッフとして働く

 
論文「音楽を通じての治癒と再構成:ロンドンの北朝鮮離脱民たち」を書いたソン・チョロン氏が21日午前、ソウル瑞草洞の国立国楽院でインタビューに応じている=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 「現在、英国に約700人の脱北民がおり、このうち500人余りがロンドンのコリアンタウンであるニューモルデンに住んでいます。南北の住民が一緒に暮らしているから、コリアン行事で必ず出てくる歌は『故郷の春』や『われらの願い』『アリラン』です」

 21~23日、ソウル瑞草区の国立国楽院で行われた「2018 ICTM MEA国際学術大会」に参加した英国のロンドン大学東洋アフリカ大(SOAS)音楽人類学博士課程研究員のソン・チョロン氏(32)が見るに、コリアン約2万人が住むニューモルデンはすでに南北統一が成された未来の都市のようだ。南北の住民が緊密な関係をもって暮らし、『アリラン』を合唱することが自然だったからだ。

 「英国内のコリアンたちの音楽と文化生活」を3年間研究中の彼女は、今回の学術大会で細部テーマの一つである「音楽を通じての治癒と再構成:ロンドンの北朝鮮離脱民たち」を発表した。ロンドンに居住する脱北民たちがコリアン文化に適応していく過程での音楽の役割を指摘した研究だ。

 21日、国立国楽院で会ったソン研究員は、「私の専攻の音楽人類学は、音楽と文化を見るもの」だとし、「米国・日本・中国のコリアン文化研究は多いが、欧州は珍しく、南北のコリアンが一つのコミュニティで生活するということが興味深くて研究を始めた」と話した。

 欧州行きを選んだ脱北民たちが特にニューモルデンに集中するのは、難民申請が比較的容易だからだ。英国政府は2004年から脱北民を難民と認めている。欧州で唯一コリアンタウンが形成されており、言語の障害なく就職することもできる。脱北民たちは主にコリアンが運営するレストランやスーパーでサービング、掃除のような低賃金単純労働をする。脱北民がいなければ英国の同胞社会が回らないというほどで、南北の住民が互いに頼りあう部分が大きい。「脱北民たちを深層面接した結果、彼らが英国を選んだ理由は大きく三つでした。福祉、子どもの教育、脱北民ではなく『コリアン』と見る認識です。英語を学ぶことができ、子どもが偏見なく育つという点で、韓国ではなくここに来るのです」

 ロンドンで4年間暮らしながら見守ってきた結果、南北の住民が立場を分ける障壁は見当たらなかった。脱北民の99%はコリアンの教会に通いながらすぐに適応した。南北の中高年層はさまざまな集まりで賛美歌・民謡・トロット(演歌)を歌って交わった。お互いが知らない南北の文化は、ユーチューブを通じて知り合ったりもする。「言語が同じなのですぐ仲良くなり、食べ物を一緒に食べるので『同じ釜の飯を食う情』が築かれるんです。韓国の『舟歌』を北朝鮮では『海の歌』というのですが、別の歌だと思っていたのが皆が知っている歌だったと知ったとき、私たちが同じ民族であることを感じます」

 脱北民たちは子どもたちが英国社会に適応して暮らしながらもコリアンとしてのアイデンティティを持つことを望んだ。北朝鮮の体制が嫌で離れただけで、いつかは故郷に帰る気持ちがあるからだ。「幼い時に受けた文化教育がアイデンティティを確立するうえで力になります。ところがハンギョレ(同胞)学校には音楽の授業がありません。ロンドンのコリアン学校でもサムルノリ(民族打楽器)を教えるのが全てです。私は音楽教師の資格証があるのでハンギョレ学校で一定期間『丸く丸く』など童謡を教えてみたところ、童謡を学んだ子どもたちは学んでいない子どもたちより韓国に対する愛着が強くなったのを確認できました」

 今回の研究を通して彼女が感じたのは、北朝鮮に対する関心が増えたにもかかわらず、韓国社会が依然として統一時代に備えていないという点だ。ロンドンのコリアンタウンの一員である脱北民に対する関心と支援が足りないうえに、南北の子どもたちにとって朝鮮民族というアイデンティティを育てることのできる幼年期の文化教育もきちんと行われていない。ソン研究員は「統一された未来を思い描いてみるだけでも、海外にいるコリアンや脱北民たちに関心を傾ける必要がある」と話した。

キム・ミヨン記者instyle@hani.co.kr、写真パク・ジョンシク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

1990年に徳成女子大学史学科に入ったのは、日本の歴史歪曲に対する怒りが大きかったためという。

2018-08-25 | 新韓国の民主的変化

[インタビュー]「日帝植民地支配が後世に与えた影響まで幅広く見せます」

登録:2018-08-24 10:07 修正:2018-08-24 12:36

民族問題研究所 キム・スンウン資料室長

 
                               民族問題研究所のキム・スンウン資料室長//ハンギョレ新聞社

 キム・スンウン室長は、3年前フランス国家記録院が「ナチス賦役者」をテーマに展示会を開いた事実を思い出し、韓国も植民主義の清算はこれからだという考えを持たなければならないと話した。「フランス国家機関がなぜフランス版親日賦役派の展示会を開いたのか。現実政治で必要だからそうしたのです。当時、フランスの若者たちがナチに類似した政党に大勢加入したんです。ファシズムを警戒したのでしょう」と付け加えた。「徳成女子大学史学科で勉強しながら『国家はみな歴史を歪曲する』ことを学びました。その時、国家が記録しなかった話を私が記録しようと考えました」

 国恥日(日本に国権を奪われた1910年8月29日)である今月29日、ソウル龍山区(ヨンサング)青坡洞(チョンパドン)に植民地歴史博物館がオープンする。建設準備委員会発足から11年。民族問題研究所(以下、民問研)が昨年12月に越してきた5階建てビルの1~2階、140坪あまりの空間に設けられる。開館日には日帝強制動員被害者遺族たちが歓迎プラカードを持ち、独立運動家の子孫など出席者を迎える予定だ。午後3時30分の開館式に先立ち、近くの孝昌公園の独立烈士墓地を訪ねる行事もある。最初の企画展は、10月に開かれる「反民族行為特別調査委員会70年特別展」だ。博物館の学芸室長を兼ねるキム・スンウン民問研資料室長と21日、民問研事務所で会った。

 「当初2010年に開く予定でしたが8年も遅れてしまいました。李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)政府の時に起こった歴史歪曲のせいが大きいです」。説明を詳しく聞いた。「李明博大統領時代、ニューライト陣営は親日賦役を美化する代案教科書を出し、朴槿恵政府は国定歴史教科書を推し進めました。公営放送KBSも親日賦役・独裁を美化するドキュメンタリーを流しました。それらと闘うのに忙しく、開館に力を入れられませんでした」

 
                              開館を控えた植民地歴史博物館の展示館内部=民族問題研究所提供//ハンギョレ新聞社

 民問研は昨年、博物館が入る建物を51億ウォンで購入した。内装費用などまで合わせると56億ウォン(約5億6千万円)だ。建物の購入は、市民からの後援金15億ウォンと「親日人名辞典」販売基金11億ウォンが大きな力になった。融資も22億ウォンを受けた。「真実和解のための過去事整理委員長を務めたソン・ギイン神父が2億ウォンを出してくれました。10万ウォン以上寄付した方が4800人もなります。最近はヤン・ボギョン誠信女子大学総長とハン・サングォン徳成女子大学総長代行夫婦が2千万ウォンを送ってくれました」。3年前に結成された日本の市民団体「植民地の歴史博物館と日本をつなぐ会」も1億300万ウォンを集めた。

 キム室長は博物館の開館の意味をこのように指摘した。「親日人名辞典(2009年)が清算できていない歴史を記録し、韓国社会に正義と常識を立てる運動だったとすれば、博物館はこのように記録された歴史を教育・伝承し、これを通じて世界と疏通する場になるでしょう」

 博物館の名前に「植民地」を入れたのも一つの挑戦だったという。「植民地の代わりに日帝強制占領期や日帝侵奪史とも言えました。しかし、植民地という言葉によってその時代をもっと深く理解できます。(博物館は)なぜ植民地時代を考えなければならないのかに焦点を当てています」。展示の構成で、彼女の言わんとすることが理解できる。2階に入る常設展示場は全部で4部だ。1部は「日帝侵略と植民地支配」であり、2部は「日本の侵略戦争と強制動員」、3部は「同じ時代の異なる人生、親日と抗日」、4部は「過去に打ち勝つ力、いま何をすべきか」だ。「3部では友堂(李会栄)、石洲(李相龍)など亡命独立運動家一族と、代表親日派である尹氏一族を対比させます。新興武官学校出身の独立軍たちと、独立軍の摘発に乗り出した日本陸軍士官学校出身の将校たちも一緒に見せます。4部は反民族特別調査委員会の挫折に続いた親日派の帰還と遅延された歴史の正義を、共感と連帯の力で克服してきたことを示します」。35年の植民地の跡が後世に及ぼした影響まで幅広く見せるというわけだ。

「植民地歴史博物館」29日の国恥日に開館  
保守政権の歴史歪曲と闘い8年遅れ  
市民の寄付金と融資などで建物を購入  
ソン・ギイン神父が2億・日本の市民も力を添え 
学芸室長を務め、10月に「反民特委特別展」

 日本の市民団体の募金には800人余りが参加した。「日本の後援者の人々が真っ先に言った言葉は『私たちが先につくるべきだったのに』でした。『韓国政府でもなく市民が自発的にやっているのに、じっとしてはいられない』といって参加してくれました」。日本にはこのような博物館があるだろうか。「全世界で平和博物館がもっとも多いのが日本です。小さな市民団体や個人がつくった空間が多いです」。しかし、国や地方自治体が運営する公共博物館の中には、植民地支配を批判的に省察するところは見当たらないという。「大阪人権博物館が日本社会の朝鮮人差別問題に関心を持って展示をしたが、極右性向の知事が来て性格が変質しました。京都の立命館大学の国際平和博物館も戦争反対と平和を目指すが、自国の戦争犯罪を浮き彫りにはしていません」

 
                              開館を控えた植民地歴史博物館の展示館内部=民族問題研究所提供//ハンギョレ新聞社

 注目する展示品を一つ選んでほしいと言うと、キム室長は純宗が国権を渡すと発表した勅諭をあげた。「国権を自分が信じて頼る隣国の日本皇帝陛下に渡すという内容です。石版印刷された原本です。どこでも見ることのできない資料です。朝鮮第1代総督の寺内正毅が赴任し、施政方針を明らかにした文もあります。それを見ると、当時日本が朝鮮人協力者の養成をどれほど重要に考えたかを知ることができます。教科書で機械的に習った植民地支配の実像が生々しく伝わってきます」

 展示資料の収集は7年前から行なってきたという。「昨年2月、博物館の建物を契約したという知らせが広まり、日本からたくさんの資料が入ってきました。日本植民地時代に朝鮮で暮らしていた日本人が70万人います。今も当時朝鮮や満州で発行された本を持っている方が多いです。1932年に尹奉吉(ユン・ボンギル)義士が処刑された時に出た日本の地域新聞も寄贈されました」。神社の資料は、当博物館がおそらく世界で最も多いという話もした。「70年代から天皇制反対運動をしてきた日本人(辻子実氏)が、これまで集めた神社の資料を2009年から寄贈しています。靖国神社で出した資料はほとんどあります。日本植民地時代の朝鮮の神社の資料も、はがきを含めてたくさんあります」

 
                               開館を控えた植民地歴史博物館の展示館内部=民族問題研究所提供//ハンギョレ新聞社

 キム室長は2005年から民問研で働いている。「高麗大学大学院博士課程で勉強したときに先輩の勧めで合流しました」。1990年に徳成女子大学史学科に入ったのは、日本の歴史歪曲に対する怒りが大きかったためという。今後の計画を聞くと「1970年代から始まった日帝強制動員被害者の法廷闘争を一つ一つ記録したい」と語った。

文・写真 カン・ソンマン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

政権に批判的な文化・芸術界関係者や団体をリストアップして支援対象から外させた罪、青瓦台(大統領府)秘書官を通じて青瓦台や官庁の機密文書を崔被告に渡した罪など、罪状は18に上る。

2018-08-25 | 弾劾裁判の進行状況

朴槿恵前大統領に懲役25年と罰金20億円 

一審より重い判決=韓国高裁

2018/08/24 11:38

【ソウル聯合ニュース】長年の知人、崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀して大企業から多額の賄賂を受け取った収賄罪などに問われた韓国前大統領、朴槿恵(パク・クネ)被告(66)の控訴審判決公判が24日午前、ソウル高裁であった。高裁は朴被告に一審より重い懲役25年、罰金200億ウォン(約19億9000万円)=求刑・懲役30年、罰金1185億ウォン=を言い渡した。一審では懲役24年、罰金180億ウォンだった。朴被告はこの日も出廷しなかった。

朴槿恵前大統領(コラージュ)=(聯合ニュース)
朴槿恵前大統領(コラージュ)=(聯合ニュース)

 朴被告は崔被告と共謀し、崔被告が実質支配した文化支援財団とスポーツ支援財団に774億ウォンを拠出するよう大企業に強要した罪などで、昨年4月17日に起訴された。サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長から、乗馬選手だった崔被告の娘への支援費など433億ウォン相当の賄賂を受け取ったり受け取ろうとしたりした罪や、政権に批判的な文化・芸術界関係者や団体をリストアップして支援対象から外させた罪、青瓦台(大統領府)秘書官を通じて青瓦台や官庁の機密文書を崔被告に渡した罪など、罪状は18に上る。今年4月の一審で地裁はこのうち16の罪状を有罪と認定した。

 高裁はサムスンからの収賄を巡り、一審で無罪と判断した英才センターへの後援金を賄賂と認めた。サムスングループ内に李副会長への経営権の継承作業に対する「包括的懸案」があり、朴被告との間で暗黙の口利きがあったと判断した。

 ただ、サムスンが文化支援財団とスポーツ支援財団に出した支援金は一審と異なり、賄賂と認めることは難しいと判断した。

 一方、高裁は朴被告が出廷を拒否したことについて、「正当な理由なしに法廷出席を拒否し、国政介入問題と関連した真相究明を期待する国民の望みを徹底的に無視した」と断じた。

csi@yna.co.kr


会談では訪朝の結果を共有し、非核化などに関する北朝鮮への対応について協議するとみられる。

2018-08-24 | 日・韓・朝友好親善のために

米国務長官訪朝後に韓米日外相会談調整 28日ごろ東京で

2018/08/24 09:23

【ソウル聯合ニュース】来週初めに予定されているポンペオ米国務長官の訪朝後、東京で韓国と米国、日本による外相会談を開催する方向で調整が進められていることが24日、複数の韓国政府筋の話で分かった。

7月8日、東京で開かれた3カ国外相会談で共同記者会見を行う(左から)ポンペオ国務長官、河野太郎外相、康長官=(聯合ニュース)
7月8日、東京で開かれた3カ国外相会談で共同記者会見を行う(左から)ポンペオ国務長官、河野太郎外相、康長官=(聯合ニュース)

 会談では訪朝の結果を共有し、非核化などに関する北朝鮮への対応について協議するとみられる。

 会談は28日ごろ、東京で開催される方向だが、決まってはいないという。

 韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官とポンペオ氏の個別会談も行われる見通しだ。

 ポンペオ氏は6月の朝米(米朝)首脳会談後と7月の3回目の訪朝後、それぞれソウルと東京を訪問し、3カ国外相会談に出席した。

kimchiboxs@yna.co.kr


●毎週火曜日、18時~19時は、四条河原町で無償化適用を求める火曜アクション!

2018-08-23 | 日朝協会呼び掛け

日朝協会京都府連は、

日朝韓の友好を広めるために、在日朝鮮人学校への見学や交流に取り組んでいます。

秋の日程をお知らせいたしますので会員以外の方でも

関心のある方はご自由にご参加ください。

 

●朝鮮半島の平和統一を歓迎する! Kyoto × OneKorea ピースパレード 2018

 来る9月15日、京都で朝鮮半島の平和機運の高まりを歓迎するパレードがおこなわれます。団体賛同、個人賛同も募集中です。日本のマスメディアの中では平和ムードに懐疑的な物言いが多く見られますが、分断の悲しみと苦しみを肌身に感じて来られた人々にとって今日の状況は感無量でしょう。歴史の転換点をともに歓迎し、東アジアの平和と民族教育の展望の広がりをめざして歩きませんか!?

   9月15日(土) 午後1時 ~ 午後3時15分
   場所:円山公園野外音楽堂
   参加費:500円

   プログラム
   □午後1時~2時 音楽堂でアピール、小公演
   □午後2時15分~ 四条河原町から京都市役所に向けてパレード出発

●京都、滋賀の朝鮮学校のイベント
   8月26日(日)11:00~15:30 滋賀朝鮮初級学校
   第13回みんな集まれ!ウリハッキョマダン滋賀2018

9月1日(土)17:30~21:00 

  京都朝鮮第二初級学校
  野遊会(納涼祭)

9月8日(土)17:00~21:00 

  京都朝鮮初級学校
  サマーフェスタ(納涼祭)

9月23日(日)9:30~15:00頃  

  京都朝鮮中高級学校
  第65回体育祭

10月7日(日) 京都朝鮮中高級学校
創立65周年記念公開授業


10月8日(月)13:00~17:00 京都朝鮮初級学校
第11回フレンドシップコンサート 場所:同志社大学寒梅館

●大阪高校無償化裁判 控訴審判決

9月27日(木)いよいよ控訴審判決です。
昨年7月28日の大阪地裁での全面勝訴判決の後、国は控訴しました。
先日ジュネーブの国連人種差別撤廃委員会で各国の委員が無償化除外は差別であると指摘すると、日本政府は、広島、東京、愛知の3件の訴訟で、国の判断が認められたと反論し、大阪地裁判決の内容にはまったく触れませんでした。
朝鮮学校に学ぶこどもたちにも差別なく「等しく学ぶ権利」の保障を求めて、負けられないたたかいです。判決傍聴と報告集会にお集まりください!

9月27日(木)午後3時 判決言い渡し 午後2時10分:傍聴抽選締め切り 大阪高裁202号法廷同日 午後6時~ 判決報告集会 場所:クレオ大阪中央大ホール

●毎週火曜日、18時~19時は、四条河原町で無償化適用を求める火曜アクション!

街頭参加、カンパご支援、差し入れなどなど、大歓迎です。

 


「元気でね、また会いましょう。お気をつけて、また会いましょう。声が枯れるまで叫びます。元気な姿でまた会いましょう…」。同日午後1時、金剛山ホテル2階宴会場。「再会が全て終わりました」。

2018-08-23 | 板門店宣言を次々実行

「車で40分なのに、死ぬ前に一緒にご飯食べよう」「長生きしてまた会いましょう」

登録:2018-08-23 03:20 修正:2018-08-23 08:19

 
 
92歳の兄は70歳の妹に 
「死ぬ前に私の家でご飯も食べて…」 
三日間ずっと口数少なかった娘の慟哭  
「お母さん、お母さん!どうかお元気で!」

第21回南北離散家族再会1回目の行事最終日の22日午後、金剛山ホテルで北朝鮮の家族が南に離れた家族と別れの挨拶をしながら涙を流している=金剛山/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 「私が乗って行くバスは8番、8番、8番バスだよ」。兄のシン・ジェチョンさん(92)は「お母さんにそっくり」の北側の妹、クムスンさん(70)に自分が乗るバスの番号を繰り返し伝えた。家族で唯一南側に避難し、生涯寂しく暮らしたシンさんは、妹のクムスンさんへの思いが胸にしみ、毎晩一人で「頑張れクムスン」を歌った。こうやって妹に会い「嬉しくて胸のつかえが取れたのに」、再びお別れだ。

 「互いに往き来できれば、私の家に連れて行って、たくさん食べさせてあげるのに。死ぬ前に私の家に来て、一緒にご飯を食べようよ。車だと(金浦から開城まで)40分で行ける。往来できれば、いっぱい食べさせたいのに…」

 20~22日の2泊3日間、金剛山(クムガンサン)で開かれた第21回南北離散家族再会の1回目の行事が幕を閉じた。南北の離散家族らは22日午前10時から午後1時まで、金剛山ホテルで別れの挨拶をした。

 「元気でね、また会いましょう。お気をつけて、また会いましょう。声が枯れるまで叫びます。元気な姿でまた会いましょう…」。同日午後1時、金剛山ホテル2階宴会場。「再会が全て終わりました」。永遠に来てほしくなかった時間はついに来た。別れの行事3時間がすべて終わったことを知らせる案内放送と共に、南北が皆知っている歌「また会いましょう」が流れた。南と北に離れて暮らす5万6千人の離散家族が会う日は来るだろうか、今回の1回目の行事で会った南北の89家族がまた会える日は訪れるだろうか。

■口数少なかった長女が号泣した

 「お母さん!お母さん!」。3日間ずっと口数が少なくおとなしかった長女が、生き別れた南側の母、ハン・シンジャさん(99)が乗ったバスを激しく手でたたいた。バスの窓が娘の身長より高く、母親の顔が見え隠れしていた。娘は声が枯れるまで叫び、号泣した。「お母さん!どうかお元気で!」。ハンさんと長女キム・キョンシルさん(72)・キョンヨンさん(71)姉妹はバス窓を隔てて「アイゴ―、アイゴー」と叫び続けた。

 南側のチェ・ドンギュさん(84)の北側の姪、パク・チュンファさん(58)は、バスのそばで地団太を踏んでいた。「こんな風に別れなければならないのか!こんなにあきれたことなんてないよ。統一したらこんなことはないじゃないか。なんてことだ!」。南側のコ・ホジュンさん(77)はバスの外で泣いている北側の兄嫁と甥を見かねて、バスから降りてしまった。「アイゴー、どうやって一人で帰れといんだ。お前を残して行かなければならないなんて、後ろ髪を引かれる思いだ」と言いながら、甥を抱きしめて号泣した。「叔父さん、泣かないでください。統一したら、元気な姿でまた会いましょう」。泣かないでと言っていた甥の顔にも涙が流れていた。

 イ・グァンジュさん(93)の北の甥、リ・グァンピルさん(61)は、叔父が乗った5号車の外で、子どものように泣きじゃくっていた。リさんは叔父に手を伸ばして見せた。手のひらにはボールペンで書いた「長生きしてください」と書かれていた。叔父は充血した目を隠そうとサングラスをかけた。南側の89家族197人を乗せた束草(ソクチョ)行きのバスは、午後1時30分に金剛山を後にした。

今月22日午後、高城の金剛山ホテルで開かれたお別れ行事で、キム・ビョンオさん(88)と北側から来た妹のキム・スノクさん(81)が別れを惜しんで涙を流している=金剛山/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

■連絡先交換し「家系図」描いてポケットの中に

 同日、お別れ行事にはほとんどの家族が住所と電話番号を交換した。いつか南北を自由に行き来する日が来たら、電話をかけて訪ねるためだ。私が死んだら子どもでも…家系図と親戚の名前を書いて渡す家族も多かった。南側から父親のトッコ・ランさん(91)と一緒に来た息子のトッコ・ソクさん(55)は北側の従兄妹とともに家系図を描いた。もし、高齢の父親が亡くなったら、息子がこの日描いた家系図を見て北側の家族を訪れるだろう。

 別れの時間が近づいてくると、込み上げる思いのためか、最後の機会なのに互いの顔をまともに見られない家族が少なくなかった。南側の兄キム・ビョンオさん(88)は、北側の妹が再会場に入ってきてテーブルにつくやいなや、天井を見つめた。横に座っていた妹から顔を背け、すすり泣いた。「お兄さん、泣かないで。泣いたらだめよ」。妹が兄の手を取りながら言ったが、兄はそれを聞いていなかった。妹の目も赤くなり、唇がかすかに震えた。兄妹は10分以上も沈黙を守った。「アイゴー…」。ため息だけがその場を包んでいた。

第21回南北離散家族再会の最終日の22日、金剛山ホテルで南側のキム・チュンシクさん(87・右)が北側の妹キム・チュンシルさん(77)と顔を突き合わせたまま別れを惜しんでいる=金剛山/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 南側の長兄キム・チュンシクさん(80)はチュンシル(77)・チュンニョ(71)姉妹の隣に座って、涙を流していた。戦乱の時も、妹たちを残して南側に避難したが、また兄は一人で南側に帰らなければならない。その兄を見ている姉妹もハンカチで顔を覆った。申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになった兄がやっとのことで口を開いた。「また会うためにも、長生きするんだよ」。

金剛山/共同取材団、ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

京都朝鮮中高級学校創立65周年記念 金剛山歌劇団2018舞踊ミュージカル「春香伝」が7月28日、ロームシアター京都・メインホールで行われ・・・

2018-08-22 | 朝鮮文化の紹介

立場越えた1千人を圧倒

金剛山歌劇団2018京都公演の記録

金剛山歌劇団2018京都公演が行われた。

京都朝鮮中高級学校創立65周年記念 金剛山歌劇団2018舞踊ミュージカル「春香伝」が7月28日、ロームシアター京都・メインホールで行われ、総聯京都府本部の金尚一委員長、「文化・学術・市民交流を促進する日朝友好京都ネット」(以下、日朝友好京都ネット)の役員らをはじめとする同胞、学生、日本人士ら約1千人が鑑賞した。

本番を控えた団員たちが口を揃えて話したのは「こんなすばらしい劇場で公演をできるなんて」というもの。「文化芸術都市」を誇る京都において、文化芸術の創造・発信拠点として名を馳せている会場は「団員たちがやりやすいように」(実行委・全将行総聯南支部委員長)と準備されたものだ。

舞踊ミュージカル「春香伝」のワンシーン

7月24日に京都府庁で記者会見を開き「日朝国交正常化のための提言」を発表した日朝友好京都ネットの会員たちも、本公演の特別協賛として一役買って出た。幹事会のメンバーそれぞれがチケットを数枚ずつ持ち歩き宣伝にあたった。幹事会の一員で大谷大学助教の森類臣さんは「忙しい中でも、親善交流の一環として出来る範囲で知り合いに声をかけた。もちろん『日本で生まれた朝鮮の方々からなる、朝鮮の劇団です』と紹介は堂々と。歌劇団を知らない人もたくさん関心をもってくれた」と話す。

今年創立65周年をむかえる京都中高民族器楽部、声楽部、吹奏楽部の生徒たちによる記念公演が披露された後、舞踊ミュージカル「春香伝」の幕が上がった。

春香と夢龍の出会いから別れまでを終始、固唾を呑んで見守った観客たちは2人の再会シーンになると大きな拍手で祝福した。婚礼衣装を身にまとい、虹のように広げられた「五福スゴン」をくぐり抜けた2人をスポットライトが明るく照らすと、拍手の音はさらに増し、その音量はエピローグで流れた北南両首脳の映像で頂点に達した。

舞踊ミュージカル「春香伝」のワンシーン

金秀子さん(54)は「6年前に上演された『春香伝』も見たが、そのときとはメンバーも変わっている。若い団員たちがあのような役をするには難しいはずなのに、役にしっかりはまっていてとても良かった。『卞学道』役の柳展鉉さんの演技にも、ものすごく感動した」とし「変貌を遂げる情勢ももちろんだが、団員たちがそれこそ『一つ』になって作品を完成させたと思うと、さらに感動した」と話した。

公演には、民団京都府地方本部元団長の王清一さんも訪れた。「南北のスポーツ、文化、多方面の交流を望んでいる。南北・米朝首脳会談には日本はもちろん世界中がびっくりした。南北を結ぶ鉄道も道路も連結、現代化される。統一は、南も北も在日もみんなが望んでいることだ。数年前に行った民団と総聯との合同行事を復活させてほしい。在日も思想と理念と立場を越えて、この公演ような文化交流を重ねていくことが重要だと思っている」と感想を寄せた。

観客にむけて手を振る団員たち

生徒らの特別公演

開場を控えたロビーでは、団員らではなく、京都中高の民族器楽部・声楽部・吹奏楽部の生徒たちの音合わせが行われていた。「(京都中高)創立65周年という節目の年の公演で、母校の後輩たちと一緒に舞台に立てることをとても嬉しく思っている」――そう話すのは京都出身の舞踊手・金沙都さん。この日、歌劇団の公演に先立ち、今年創立65周年をむかえる京都中高生徒たちによる特別公演の時間が設けられた。吹奏楽部顧問の李相大教員は「歌劇団の舞台というプレッシャーもあるが、生徒たちの可能性を存分に発揮する良い機会にしたい」と話す。「今の時代、朝鮮学校に通う生徒たちには、日本における差別に立ち向かうため団結するだけでなく、北南朝鮮はもちろん、米国や中国など世界をつなぐ役割、価値があると思う」(李教員)。

吹奏楽合奏「斐伊川に流るるクシナダ姫の涙」

声楽部の指導にあたっている劉福香さん(47)は「子どもたちがしっかりと『この歌』の歌詞を伝えられたら」と話す。この日声楽部によって披露された歌「オンマ、あのね」は、分断時代に生まれた在日の子どもたちの素朴な思いを詩にしたものだ。

合唱「オンマ、あのね」

生徒たちはそれぞれ前記の合唱、民族器楽合奏「春の訪れ」、吹奏楽合奏「斐伊川に流るるクシナダ姫の涙」を披露。観客らは生徒たちをあたたかく見守り、時には目頭をぬぐいながら喝采の拍手を送った。

吹奏楽部に所属していたという同校卒業生の李佳奈さん(21)は「高校2年生のときに創立60周年を迎えた。いろんな懐かしさが込み上げてきたし、後輩たちがあのように舞台で演奏している姿を見ると感慨深い」と話した。

和楽器奏者の山本朗生さんは「どれもが高レベルでの演奏で、学校の高い水準での音楽教育を感じた。このレベルの演奏は、普通の公立の学校などではまずお目にかかれないと思う。また舞台に立つ所作なども落ち着いていて、とても素晴らしい演奏だった。どんな学校教育からこんな充実した演奏が生まれるのだろうと思った」と感想を寄せた。

民族器楽合奏「春の訪れ」

出演前、「ウリハッキョにしかない民族器楽部の演奏を通して、65年の歴史を刻んだ京都中高のすばらしさをアピールしたい」と話した民族器楽部主将の趙唯純さん(高3)。演奏が終わると清々しい表情で「すごく楽しかった」とし、「2階席に座って歌劇団のオケピを見るんだ」と楽しそうに目を輝かせた。

「根強いファン」

ガラス張りの会場ロビー、通路までぎっしりと埋めた長蛇の列を「何事か」と言わんばかりに下から見上げる人びとが目に付いた。会場で働く女性職員は「この劇場を利用される一般のコーラス団体や劇団と比べても、今日の公演には多くのお客様がいらした。普通は1階席で閉めてしまうところ、2階、3階席にもみなさんがお座りに。『根強いファン』がいらっしゃるんだろうと思った」と話す。

観客らは長蛇の列を成した。

開場の3時間前、1番最初に入り口に並んだのは64歳の日本人男性。公演の知らせを聞いたときから、この日を楽しみにしていたという。「昔、舞鶴港によく万景峰号が来て、朝鮮の物産をたくさん持ってきてくれた。蟹がすごく美味しかったんだ。在日の皆さんとはそのときから仲良くさせてもらっている」。他の予定がないかぎり、歌劇団の公演は何度も見に来ているという。

公演後、出演者らとのささやかなふれあいも。

福知山公立大学学長・井口和起さん(78)も「総聯とは長い付き合いだ」とし、「朝鮮の舞踊はとてもしなやかでびっくりする。見るたびに新しい感動を得る。日本と朝鮮半島の近代歴史を研究しているが『春香伝』についてもストーリーは少し知っていて楽しく見た」と顔をほころばせた。「そして今年は特に特別な感情がある」と井口さん。「朝鮮半島情勢の大きな曲がり角に差し掛かった今、世界全体が関わる新しい歴史の一歩を踏み出すときにこの公演ができた。すごく嬉しく思っている」。

長年にわたり築き上げられた朝・日友好の歴史は日本人士らの中にも歌劇団の「根強いファン」を生んだ。そして友好の希望は、若者たちの心にも。朝鮮学校と民族教育の発展をめざす会・京滋「こっぽんおり」事務局の三嶋あゆみさん(37)は「エピローグで朝鮮半島の統一をテーマにした歌や映像が流れた瞬間、在日のみなさんの拍手と熱気に圧倒された。作品に込められた意味と同時に、みなさんの思いをしっかり感じ取ることができた」という。木村理恵さん(39)は「時にはシリアスで時にはコミカルなシーン、伝統的なものから現代的な踊りまでさまざまなものを見れてとても楽しかった」としながら「朝鮮の歴史を詳しく知っているわけではないが、統一に熱い思いを馳せるみなさんの中に一緒にいられたことをとても嬉しく思った」と心境を述べた。

(李鳳仁)