「朝鮮学校生徒は北の国民」
中井担当相暴言 山下議員が批判
(写真)質問する山下芳生議員=26日、参院拉致問題特別委 |
日本共産党の山下芳生議員は26日、参院拉致問題特別委員会で、高校無償化の対象から朝鮮学校を除外しようとしている問題について質問し、中井洽 拉致問題担当相の「(朝鮮学校の生徒は)北朝鮮の国民だ」とする認識は誤りだと批判しました。
山下氏は、中井担当相が2月23日の会見で、朝鮮学校の生徒を「(日本が)制裁している国の国民」として、高校無償化の対象外にするように川端達 夫文部科学相に申し入れをしたことを指摘。「在日外国人に北朝鮮の国籍を持つ者がいるか」とただしました。
法務省の田内正宏入国管理局長は「朝鮮という記載はあるが、歴史的経過から朝鮮半島出身者を示すもので、北朝鮮籍をあらわすものではない」と答弁 しました。
山下氏は法務省の答弁からも「朝鮮学校に北朝鮮国籍の人は一人もいない。認識は間違っている」と強調したにもかかわらず、中井担当相は「国籍があ ろうがなかろうが、向こうの国の方だ」などと繰り返しました。
山下氏は「誤った認識に基づいて、文部科学相に朝鮮学校を無償化から除外するよう申し入れたことは、撤回するべきだ」と重ねて批判しました。
高校無償化 差別なくせ
井上議員 朝鮮学校除外を批判
参院委
(写真)質問する井上哲士議員=25日、参院外交防衛委 |
日本共産党の井上哲士議員は25日、参院外交防衛委員会で、高校授業料無償化から朝鮮学校を除外しようとする動きを批判しました。
この問題では、国連人種差別撤廃委員会の報告書(16日)が、「子どもの教育に差別的な影響を与える」との懸念を表明し、教育機会の提供で一切の 差別をなくすよう勧告しています。井上氏は、勧告を重く受け止め、差別なく高校無償化を適用するよう求めました。文科省の高井美穂政務官は、「(勧告の) 内容を精査し、対応を検討している」と答弁しました。
井上氏は、報告書が、朝鮮学校に通う子どもたちへの差別をもたらす「明白かつ重大な発言や行動」に懸念を示していると指摘。昨年末に京都市内の朝 鮮学校門前で、あるグループが授業中に大音量で「スパイの子どもだ」などと罵声(ばせい)を浴びせた例を示し、政府の対応をただしました。
岡田克也外相は「差別的な言葉や嫌がらせ行為は看過しえない」「きちんと対応していく」と表明しました。
また井上氏は、「子どもの権利条約」が父母や子どもの文化の同一性や言語、出身国の国民的価値観などを尊重すると規定していると指摘。朝鮮学校で 朝鮮史や朝鮮語の教育が行われていることが無償化適用の妨げになってはならないと主張しました。高井政務官は、同条約は当然尊重すべきだと述べました。
日本の外国語大学でも朝鮮語を教えてるのに何を言っているのか!
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