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機動新世紀ガンダムX 第38話「私はD.O.M.E…かつてニュータイプと呼ばれた者」

2024-08-07 19:36:11 | アニメ・ゲーム
機動新世紀ガンダムX 第38話「私はD.O.M.E…かつてニュータイプと呼ばれた者」

 「私も!私も、答えを求めています……」過去一可愛い&美人なサラさん。最初の頃のきつい印象はすっかり消えましたね。

 さていよいよ最終決戦……ですが、その前に、ジャミルは作戦のもう一つの目的として「生き残ること」を提唱し、「死んだら負けだぞ。忘れるな!」と強くガロードたちに言い放ちました。ランスローさんも「犬死にをするな!」と言っていましたから、本当に気が合いますね、この二人。こんなに命を大事に思う二人が、戦わなければならなかった争いがあったというのが恐ろしい。
 ですが、ジャミルはガロードたちをオルバの攻撃から守る盾となろうとしていました。ディバイダ―も構えていないのは、少しでも攻撃があたる面積を減らそうとしたためでしょうか?自身の発言と矛盾しているようにも感じましたが、咄嗟にこの行動が出てしまうあたり、本当にガロードたちのことを大切に思っているんだなと……


 ジャミルがサラへの答えを出せずにいる一方で「私は、ガロードと一緒にいます」と、カリスから今後について問われた際、ガロードよりも先に答えるティファ。「はい!」が可愛すぎて困る。
 ガロードの答えは「俺、いろんなところへ行ってみたい。そして、いろんなものを見て、いろんな人と会って。そして考えたい。自分が、どんな未来を求めているのかを」というものでした。改めて考えると、ガロードもティファもまだ15歳。現実に当てはめれば中学・高校生ぐらいの年齢ですし、そもそもこれまでは生きること、逃げることに精いっぱいで、将来どうするかを考える時間も無かったでしょう。そんな彼らに、未来を選ぶ時間が与えられる。誰もが自分の未来を、自分で考えることが出来る。平和とは、未来を考えられる時間なのかもしれないと感じたシーンでした。


 月のマイクロウェーブ送信施設に向かおうとするガロードたちの前に立ちはだかったのは、世界を滅ぼしても有り余るほどの憎しみを抱いたフロスト兄弟でした。ここで彼らが世界を憎む理由を知ったガロードの「それが、世界を変えようとする理由か」が、凄くカッコよかったです。驚きでも、哀れみでもなく、決して認められない理屈に対し沸々と怒りが湧き始めている感じが伝わってきます。
 「そんな、勝手な理由があるもんかぁ!!」「俺は貴様らを認めない!誰だって辛いことや悲しいことを抱えて生きているんだ!そんな勝手な理由で、世界を滅ぼされてたまるかぁ!!」辛いこと、悲しいことを経験し、世界を滅ぼしうる力を手にしながらもなお道を誤らなかったガロードだからこその説得力がある言葉です。
 また、前述の「いろんなところへ行ってみたい」という想いと合わせて考えると、ガロードは世界を「様々な人々が暮らす場所」として、フロスト兄弟は「自分たちを黙殺した存在」と、同じ「世界」でも捉え方が異なるように感じました。誰よりも世界を目の敵にしながら、誰よりも狭い世界を見ている。それがフロスト兄弟なのかなと。


 そんなフロスト兄弟も「真実を知るべき人たち」に含まれていましたが、彼らはそれを拒否。ですが、仮に彼らが次回D.O.M.Eの口から語られる真実を知ったところで、じゃあ新しい未来を築いていこう!と素直になるとは到底思えないんですよね。逆上するか、はたまた虚脱感に襲われるか。結局は自棄を起こして次回と同じ行動を取りそうな気がしてなりません。
 ブラッドマンとザイデルも導かれていましたが、今更互いに何を語ったところで意見が交わることは無く、そこにあるのはニュータイプを道具として扱った、命を弄んだという事実のみ。D.O.M.Eと同じくニュータイプと呼ばれた者として、ニュータイプを探し求めていた者として、ジャミルがかつてないほど怒りをにじませていたのも納得です。

 そんな中、遂に姿を現したD.O.M.E。次回ガンダムX最終回!最終回の予告、良いよね……

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