ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

相棒17 第4話「バクハン」

2018-11-08 08:02:58 | 相棒シリーズ
相棒17 第4話「バクハン」

 組対4課、通称「バクハン」の刑事・源馬課長。彼の指示のもと、過去最大規模の裏カジノ店一世摘発作戦に協力した特命係だが、右京は摘発を逃れた店のことが気になっていた。そこへ保安課の百田と久我が現れ、源馬の黒い噂を耳にし、百田らに協力することに。
 裏カジノのコンサルタントをしているという和氣健也に目をつけた右京は、角田課長の制止も聞かずに捜査を続けるも、冠城も右京とは別行動を取り始めた。

 背後で衣笠と久我の陰謀が渦巻く中、源馬は資金源の断たれた武輝会へ頂上作戦を仕掛けようとするも、大河内が動いたことで源馬は辞職に追い込まれることに。だがそれがきっかけで右京と角田課長との亀裂が決定的となり・・・


感想
 めっちゃシリアスな話の合間に、ドラえもんの相棒コラボ回のCM挟むのは笑えるからやめて。

 さて最近は時折、長年右京さんと共に歩んできた人たちとのいざこざが描かれることがありますが、今回は角田課長との関係性に亀裂が走った回となりました。
 ネタ元との関係性を「必要悪」だという角田課長に対し、違法捜査は許されないという姿勢を一向に崩さない右京さん。「俺のことも挙げてみろ!杉下!」といつになく激昂する角田課長に対しても、右京さんは「あなたが罪を犯し、その証拠があれば、その時は」と「正義の味方」としての態度を全く崩しませんでした。

 冠城くんも言っていましたが、右京さんって本当に「正義の味方」なんだなと改めて感じた話でしたね。どこまでも真っ直ぐに、例え相手が誰であろうとも「正義の味方」である姿勢を崩すことはない。かつての相棒、カイトくんの犯行を暴いたことからもその事は明らかです。
 ですが「正義の味方の味方」がいつでもいるとは限りません。今回も冠城くんが咄嗟に先を読んで角田課長側についていなければ、身動きが取れなくなっていたことでしょう。
 冠城「もう誰も手、貸してくれませんよ。僕がいなければ」
 右京「でしょうね」
 冠城「『でしょうね』じゃないですよ・・・」


 右京「思うままに僕が走り、君が踊るわけですね」
 冠城「それが特命係です」


 ここの2人の関係、凄く良いですね!歴代2位の長さということもあって、右京さんの行動の先を読んで自ら身の振り方を考えた冠城くんがこれまた良い。来たばかりではとても右京さんの行動の予測なんて出来ないでしょう。長年一緒に行動してきたからこその行動がまた良い。
 自分の思うままに「正義の味方」として走り続ける右京さん。誰にも指図されず、自ら思うままに踊る冠城くん。一見すると互いに互いの思うがまま行動しているように見えて、その裏には相手への信頼や理解があり、結果それが事件解決に結びついている・・・頭脳派の右京さんと行動派の亀山くんから始まって、こういう関係もまた「相棒」なんだなと感じる話でした。

 事件そのものに関しては源馬を退職に追い込んで終わり・・・というわけではなく、そこから更に百田とネタ元の関係性にも踏み込むことに。そこで今度こそ終わりかと思ったら、何と百田が・・・
 ・・・いや、あのシーン、ほんの僅かでしたけど相当なインパクトのあるシーンでしたね・・・「あれ、何か後ろに人が?」と思ったら、明らかにヤバイ雰囲気漂わせながら徐々に近づいてきて・・・狂ってるとしか言いようがありませんでした。

 久我はそれを知って保安課からの異動を望んでいましたが、この時の衣笠の毅然とした態度はカッコよかったですね。容赦なく警察官を殺してくる相手に対する覚悟。それが無ければ警察官は務まらないと。右京さんと百田の行動は予想通りだと侮っていた久我ですが、何をしてくるか分からない相手に立ち向かっているという認識が足りていないようですね。


 結果的に右京さんが源馬の捜査を止めたことで、源馬と和氣の命は救われたことになる。角田課長も突っ走る源馬のことは気がかりだったようで。
 そのうえで右京さんに対して「お前は最後まで俺に付き合えよ」と角田課長。右京さんが「正義の味方」であることは変えられないと理解したうえで、突っ走って命を落とすなと、そういう意味合いなのでしょう。今回姿を見せなかった大木さんの件も含めて、印象に残る言葉でした。とりあえず次回からも変わらず「暇か?」と尋ねてきて欲しいものです。
コメント (2)