相棒16 第10話「サクラ」
年末のショッピングモールで起きた発砲事件。現場近くにいた右京と冠城は銃声を聞きつけ現場に向かうが、犯人はおろか撃たれた被害者の姿も見当たらなかった。
犯行に使われた銃は、警察官に支給されている拳銃「サクラ」。ただちにその出所が調査される中で、所持者であった風間が自殺しているのが発見され、更にそれを発見して動揺する警官たちの様子が緊急災害メールを通して大勢の人に拡散される事態となった。
調査にあたる特命係の前に、防犯カメラに映っていた被害者の姿に見覚えがあるという女性が現れる。彼女によると、隣人の椎名智弘が数カ月前に被害者と緊迫した雰囲気にあるのを目撃したというのだ。智弘の交友関係を調べると、智弘は喬樹、航太の3人でチームを組んでおり、大会で優勝するほどのハッキング能力を有していることが判明。
だが、調査の最中、冠城は「安田」と名乗る人物から「大切な人」に関する脅しを受けており、特命係の捜査状況は情報は巡り巡って衣笠のもとまで漏れてしまい、それを利用した衣笠によって特命係は停職処分を喰らってしまう。
風間は何故自殺したのか。喬樹たちが「サクラ」を奪って姿をくらましているのは何故か。背後に隠れている人物は何者なのか・・・
感想
「面白い話だった・・・」としみじみ思っていた直後に「放送300回!」とか「陣川くんが帰って来る!」という嬉しい話の連続でテンションあがりました(笑。
さて今回は正月スペシャル。情報の恐ろしさや強者によって潰される正義という根の弱い人工植物、それでいて世の中にはその人工植物を守り育てようとしている人物がいる様が描かれていました。
3人の学生の好奇心が情報による国防のより一層の強化を目論む連中に見つかってしまったことから起こった今回の事件。国を守るのは強大な兵器ではなく情報。情報=人の弱みを握っていれば、人を意のままに操ることが出来るのは今回の描写のとおりでしょう。確かに正しく使えば不穏分子を何かしでかす前に見つけたり、犯罪を未然に防ぐこと、隠されていた悪事を暴き出すことも可能でしょう。が、使い方ひとつで情報を握っている人物の思いのままに人間を、ひいては世の中を動かすことも可能になってしまうのもまた事実。
今回の黒幕は口で語る目的こそ国のためでしたが、自分に都合の悪いことは隠したり、黙らせようとしたりと情報を悪用している節が見受けられましたね。
で、衣笠もそんな黒幕から捜査と特命係の動向を得たうえで「犯人は喬樹」と捜査員に伝え、右京が進言したところへ「黙っていたのは服務規程違反」と停職処分を喰らわす・・・と情報により利を得ていた人物でした。が、最終的には再度黒幕を裏切って?身の振り方を変えた様子。峯秋も言ってましたが、本当に身の振り方が上手いというか、すんでのところで逃げ切るというか・・・でも、何だかんだで毎度のごとく追い詰めようとしている割に良いようにやられてるわけですから、「特命係にとっての強敵」ではなく「面倒な敵」というのが合っているかもしれません(苦笑。
正義とは人間が考えだしたものであり、根の弱い人口の植物のようなもの。守る人間がいなければすぐに枯れ果ててしまう。喬樹が黒幕たちから言われたように、どんなに正義を掲げても強者によって押しつぶされてしまう時だってある。
しかし、それでも挫けずに守り、育てようととする者たちがいる限り、堅い岩盤だって貫くことが出来る立派な植物に成長できるのでしょう。
今回、行動で喬樹の窮地を救った冠城はもちろんですが、世間に何と言われようとも娘だけには信じて貰いたいことがあると愛する娘を抱きしめ、それでいて脅しには屈しなかった美彌子も立派でした。新聞のことを肯定するでも否定するでもなく、信じるかどうかは皆の問題だといい、行動でその信頼を勝ち取った様が素晴らしかったですね。情報は確かに強力ですが、人が信じるのは情報だけではなく、その人個人の人柄や行動、それら全てを加味したうえで、信じるかどうか判断するのでしょう。
喬樹に正義と公正さを実現する人間になることを望み、そうなれると信じていると告げた右京さん。右京さんの言葉は余程強く喬樹の心に根付いたことでしょう。人工の植物であっても、種をまき、後へと繋いでいくことが出来るのだと感じ取れたシーンでした。
そして今回は幸子さんも活躍!冒頭でお弁当を作っている時の姿は、いつもの和服とは違った装いでまた素敵でした。加えて智弘をかくまった時の安心感も半端なかったですし、それでいて「きちんと償えば人はやり直せる」と自身の経験から智弘を諭す優しい様、突然の呼び鈴に警戒心を強めて智弘を守ろうとする意志の強さが感じられる瞳。どれをとっても素晴らしかったです。特に呼び鈴のシーンの空気が変わる様は見事でしたね。本当、幸子さん好きです(笑。
そんな正月スペシャルでした。次回は陣川くん遂に復帰!え?以前の年末特番に刑事役で出ていた?・・・いや、本当、俳優さんってすげぇんだなって思いました(汗。
コメント変身は3日ごろに行わせていただきます。ご了承ください。
年末のショッピングモールで起きた発砲事件。現場近くにいた右京と冠城は銃声を聞きつけ現場に向かうが、犯人はおろか撃たれた被害者の姿も見当たらなかった。
犯行に使われた銃は、警察官に支給されている拳銃「サクラ」。ただちにその出所が調査される中で、所持者であった風間が自殺しているのが発見され、更にそれを発見して動揺する警官たちの様子が緊急災害メールを通して大勢の人に拡散される事態となった。
調査にあたる特命係の前に、防犯カメラに映っていた被害者の姿に見覚えがあるという女性が現れる。彼女によると、隣人の椎名智弘が数カ月前に被害者と緊迫した雰囲気にあるのを目撃したというのだ。智弘の交友関係を調べると、智弘は喬樹、航太の3人でチームを組んでおり、大会で優勝するほどのハッキング能力を有していることが判明。
だが、調査の最中、冠城は「安田」と名乗る人物から「大切な人」に関する脅しを受けており、特命係の捜査状況は情報は巡り巡って衣笠のもとまで漏れてしまい、それを利用した衣笠によって特命係は停職処分を喰らってしまう。
風間は何故自殺したのか。喬樹たちが「サクラ」を奪って姿をくらましているのは何故か。背後に隠れている人物は何者なのか・・・
感想
「面白い話だった・・・」としみじみ思っていた直後に「放送300回!」とか「陣川くんが帰って来る!」という嬉しい話の連続でテンションあがりました(笑。
さて今回は正月スペシャル。情報の恐ろしさや強者によって潰される正義という根の弱い人工植物、それでいて世の中にはその人工植物を守り育てようとしている人物がいる様が描かれていました。
3人の学生の好奇心が情報による国防のより一層の強化を目論む連中に見つかってしまったことから起こった今回の事件。国を守るのは強大な兵器ではなく情報。情報=人の弱みを握っていれば、人を意のままに操ることが出来るのは今回の描写のとおりでしょう。確かに正しく使えば不穏分子を何かしでかす前に見つけたり、犯罪を未然に防ぐこと、隠されていた悪事を暴き出すことも可能でしょう。が、使い方ひとつで情報を握っている人物の思いのままに人間を、ひいては世の中を動かすことも可能になってしまうのもまた事実。
今回の黒幕は口で語る目的こそ国のためでしたが、自分に都合の悪いことは隠したり、黙らせようとしたりと情報を悪用している節が見受けられましたね。
で、衣笠もそんな黒幕から捜査と特命係の動向を得たうえで「犯人は喬樹」と捜査員に伝え、右京が進言したところへ「黙っていたのは服務規程違反」と停職処分を喰らわす・・・と情報により利を得ていた人物でした。が、最終的には再度黒幕を裏切って?身の振り方を変えた様子。峯秋も言ってましたが、本当に身の振り方が上手いというか、すんでのところで逃げ切るというか・・・でも、何だかんだで毎度のごとく追い詰めようとしている割に良いようにやられてるわけですから、「特命係にとっての強敵」ではなく「面倒な敵」というのが合っているかもしれません(苦笑。
正義とは人間が考えだしたものであり、根の弱い人口の植物のようなもの。守る人間がいなければすぐに枯れ果ててしまう。喬樹が黒幕たちから言われたように、どんなに正義を掲げても強者によって押しつぶされてしまう時だってある。
しかし、それでも挫けずに守り、育てようととする者たちがいる限り、堅い岩盤だって貫くことが出来る立派な植物に成長できるのでしょう。
今回、行動で喬樹の窮地を救った冠城はもちろんですが、世間に何と言われようとも娘だけには信じて貰いたいことがあると愛する娘を抱きしめ、それでいて脅しには屈しなかった美彌子も立派でした。新聞のことを肯定するでも否定するでもなく、信じるかどうかは皆の問題だといい、行動でその信頼を勝ち取った様が素晴らしかったですね。情報は確かに強力ですが、人が信じるのは情報だけではなく、その人個人の人柄や行動、それら全てを加味したうえで、信じるかどうか判断するのでしょう。
喬樹に正義と公正さを実現する人間になることを望み、そうなれると信じていると告げた右京さん。右京さんの言葉は余程強く喬樹の心に根付いたことでしょう。人工の植物であっても、種をまき、後へと繋いでいくことが出来るのだと感じ取れたシーンでした。
そして今回は幸子さんも活躍!冒頭でお弁当を作っている時の姿は、いつもの和服とは違った装いでまた素敵でした。加えて智弘をかくまった時の安心感も半端なかったですし、それでいて「きちんと償えば人はやり直せる」と自身の経験から智弘を諭す優しい様、突然の呼び鈴に警戒心を強めて智弘を守ろうとする意志の強さが感じられる瞳。どれをとっても素晴らしかったです。特に呼び鈴のシーンの空気が変わる様は見事でしたね。本当、幸子さん好きです(笑。
そんな正月スペシャルでした。次回は陣川くん遂に復帰!え?以前の年末特番に刑事役で出ていた?・・・いや、本当、俳優さんってすげぇんだなって思いました(汗。
コメント変身は3日ごろに行わせていただきます。ご了承ください。