ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

相棒16 第12話「暗数」

2018-01-18 07:50:50 | 相棒シリーズ
相棒16 第12話「暗数」

 青木との会食を終えた衣笠副総監が何者かに襲われた。事件の背後にはかつて衣笠が検挙したカルト集団の関与が疑われる一方、右京と冠城は衣笠の一人娘・里奈に再会し、4年前の脅迫状との関連性を疑い始める。
 田川刑事に動揺した衣笠家の家政婦・沖田晃子にも疑いの目が向けられる中、脅迫状の真意が明らかになっていく・・・

 
感想
 いつもと同じ放送時間のはずなのに、何となく長く感じたのは気のせいだろうか・・・あと、田川さん主役で1本ドラマ作れそうな気がしたのは私だけですかね。

 さて今回はシーズン15の11話に引き続いて、衣笠家の話となりました。かつて送られてきていた差出人不明の脅迫状。それは思いもよらない人物の手によるものでした。衣笠の独断によるものではないとはいえ、結果的には衣笠から現場に伝えられた捜査中止の指示により、1人の命が失われることに。そこから生まれた恨みにある人物が共感し、巡り巡って里奈の命を救うことになったと・・・
 衣笠も里奈も無事で済みましたが、最後に自宅に戻った衣笠の表情は複雑そうでした。療養中だった妻・祥子が戻ってきたものの、脅迫状の真相が明らかになった今となっては、それがまた彼の心境を複雑にさせているのかもしれません。まだまだ衣笠家の問題は続きそうですが、果たして・・・

 今回の事件はカルト集団や、ある人物の衣笠への「恨み」が発端となったもの。後者は彼を恨みながらも、彼の娘までを恨もうとせず、むしろ愛情を注いでいました。しかし前者にとっては、衣笠もその娘も同じ恨みを晴らす対象であるという違いが感じられました。
 カルト集団検挙から時間が経っているにも関わらず、未だに衣笠を恨んでいることに関して冠城は「相当しつこい」と感じていましたが、一方で青木は「恨みってそういうものでしょ。まあ、恨まれてる方は案外気がつかないものですけど」と一言。やっぱり相当な恨みがあるってこいつ・・・逆恨みっぽい気もするけど、絶対やばいって・・・

 サブタイトルにある「暗数」とは、警察にとっては「実際に発生しているのに警察では認知できない事件の数」。しかし被害者やその家族にとっては「被害にあったのに声を上げられなくて、その後もずっと苦しみ続けている人間」のこと。このあたりの会話が印象的でした。声を上げようにも上げられない苦しみ。苦しみを超えて声を上げようとしたのに、その声を封じ込められてしまい、また苦しみが生まれる・・・そうして誰かを救おうとしたのも、誰かを切り捨てようとしたのも警察というのが何とも・・・
 組織の人間として間違った行動を取っていないという衣笠でしたが、右京さんの言葉を受けた後、最後に自宅で見せた複雑な顔から、いくらかの良心があると思っていいのでしょうか・・・


 そんなこんなで次回は300回前後編スペシャル!シーズン15の1話に出ていた坊谷の謎も・・・?
コメント