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ヨシタケシンスケ・又吉直樹 著 『その本は』

2022-10-21 | 本の紹介
ヨシタケシンスケ・又吉直樹 著 『その本は』(ポプラ社)読了しました。
お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹と、大人気の絵本作家ヨシタケシンスケによる、
めずらしい『その本』についての本の旅の話です。
中学校図書館に入れました。

本の好きな王様がいましたが王様はもう年寄りで、目がほとんど見えません。
王様は二人の男を城に呼び、
「『めずらしい本』について知っている者を探し出し、その本についての話を聞いてきて、
そしてその本の話をわしに教えてほしいのだ。」と言います。
二人の男が夜毎に交代で「本の話」を王様に語るという、『千夜一夜物語』を彷彿とさせる作品です。
その二人の男として話を紡ぐのがヨシタケシンスケと又吉直樹、
ヨシタケシンスケはイラストと独特のユーモアで、又吉はその豊かな文章力で、
読者が想像もしないような、笑いあり涙あり感動ありの本の話を続けます。
そして最後には意外な事実が!

ヨシタケシンスケさんは、デビュー作となる2013年絵本作品『りんごかもしれない』は36万部発行と、
出版する絵本が常に話題となり、その発想力にはいつも驚かされます。
又吉直樹さんはすっかり本の世界の人となり、新たな朝ドラ『舞い上がれ!』では詩人で書店主の役。
このお二人の組み合わせを考えた方の発想力にも脱帽です。

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