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映画 『ロストケア』

2023-04-25 | 映画
先日、映画『ロストケア』を観てきました。
高齢者介護について深く考えさせられる映画でした。

原作小説は葉真中 顕(はまなか あき)さんの『ロストケア』(光文社)
この作品で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞、
葉真中さんは第21回大藪春彦賞受賞の『凍てつく太陽』他、
『絶叫』『コクーン』『灼熱』などの著作がある小説家・ミステリー作家、児童文学作家です。

ある介護センターで老人の死亡率が異様に高いことが問題になります。
さらに調べると、どの介護家族からも慕われる心優しい一人の介護士が浮上してきます。
介護士を演じる松山ケンイチと、その罪を追いかける長澤まさみ演じる検事、
この二人がそれぞれに自信を持って語る信念には考えさせられるものがありました。
道義的に殺人は決して許されるものではない、
けれども行政の保護から外れてしまった場合、家族による介護は壮絶なものになり、
その家族を誰が救ってくれるというのか?!

どこに救いを求めて良いのかわからない、重く、考えさせられる映画でした。
今日も、介護施設での暴力事件に関するニュースがありましたが、
家庭でも厳しい状況に置かれている方々がたくさんいらっしゃると思います。
私もそうですが「他人ごとではない」と心配になります。

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