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終戦73年

2018-08-15 | 本の紹介
今日は平成最後の8月15日、第二次世界大戦終戦日です。
終戦から73年、戦後生まれが日本人全体の8割強になったそうです。

そんな今日紹介したい本は高橋弘希 著『指の骨』(新潮社)
「太平洋戦争中、激戦地となった南洋の島で、野戦病院に収容された若き兵士は何を見たのか、
圧倒的リアリティで選考委員を驚愕させた第46回新潮新人賞受賞の新世紀戦争文学。」
タイトルの指の骨とは、戦地で兵士が亡くなるとその指を切り落とし、
戦死の形見(証拠?)として日本で待つ遺族に届けられるものとなっていたそうで、
この作品の中でも、主人公が病死した戦友の指の骨を形見に預かります。

戦地での様子が気分が悪くなるほどリアルで、とても38歳の作家さんが書いたとは思えません。
2014年に出版されたこの作品は高橋氏のデビュー作で高く評価され、第46回新潮新人賞受賞、
さらに第152回芥川龍之介賞候補、第28回三島由紀夫賞候補となりました。

著者の高橋弘希氏は『送り火』で第159回芥川賞受賞、第39回野間文芸新人賞受賞。
 
『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』で、第31回三島由紀夫賞候補。
この2作品も読みましたが、その文章力と的確な描写力、苦悩する人の心を抉る表現力、
決して爽やかで心地よい作品ではありませんが、これから注目の作家さんとなりそうです。

毎週欠かさず見ているTVドラマ「この世界の片隅に」映画も観たしコミックも読みました。
ドラマならではの良さがあります(キャストの松坂桃李くんが♡)。
戦時中は日本の隅々まで、そして抑留されていた多くの方々まで、辛く悲しく生死をかけた日々、
もう二度とこのようなことが起こらないよう、心から願っています。

終戦の日、お盆、というこの時期に綺麗な花をつける我が家の百日紅、
よく見ると細かな花びらの中に雄しべと雌しべがあり、花は大きなものとわかりました。
 
夏の一日を印象付ける花と思っています。

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