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全米図書賞受賞作 『献灯使』

2018-12-07 | 本の紹介
多和田葉子 著『献灯使』(講談社)読了しました。
「全米図書賞」とはアメリカで最も権威のある文学賞で、その翻訳文学部門で『献灯使』が選ばれました。
全米図書賞には、1971年に川端康成の「山の音」、1982年に樋口一葉の作品集を、英語に訳した作品などが選ばれていて、
日本語で書かれた本の翻訳がこの賞を受賞するのは、36年ぶりだそうです。

多和田さんは1993年に『犬婿入り』で芥川賞受賞、その他、日本の文学賞を数多く受賞し、
また、在住のドイツの文学賞「クライスト賞」も受賞、ノーベル文学賞の呼び声高い作家だそうです。
が、私は多和田さんの著作を読むのは初めてでした。

この作品は大地震や原発事故といった大災害に見舞われたあと鎖国状態になった日本が舞台の近未来小説で、
時代を覆う閉塞感が描写されています。
本の帯には、
「震災後のいつかの日本。デストピア文学の傑作」
「鎖国を続ける『日本』では老人は百歳を過ぎても健康で、子供たちは学校まで歩く体力もない。」
「大災厄に見舞われた後、外来語も自動車もインターネットも無くなった日本で、
死を奪われた世代の老人義郎には、体が弱く美しい曾孫、無名を巡る心配事が尽きない。
やがて少年となった無名は『献灯使』として海外へ旅立つ運命に・・・。」

ユートピア(理想郷)の反対語「デストピア」、デストピア文学というジャンル分けを初めて知り、
もしかしたら、遠い未来は本当にこのようになってしまうかもしれないという恐怖を感じました。
ただ、震災当時もし東日本に住んでいたら、この他人事のような作品は書けないような気がします。
あの、目に見えない怖さと口に出せない重苦しさ、何よりも目に焼き付いた衝撃の映像の数々、
震災から7年たっているのに私は受け入れることが出来ませんでした。

何事もそうですが、遠くからなら何とでも言えるのです。

今日は「大雪」、車も冬の準備です。
今までのスタッドレスはもう古くなり、しかも夏タイヤももうダメになっているので新しく8本?!
と、ため息が出ていましたが、タイヤ店の店員さんの勧めでミシュランの「オールシーズンタイヤ」
を購入して使うことにしました。
 
夏も冬も1年中使えるので履き替える必要がなく、購入するタイヤも4本で済みます♪
中途半端なタイヤ、という危惧もありますが、雪山へも行かないし降らない年もあるこの地の街乗りでは、
多分大丈夫なのでは?
もう1台スタッドレスを履いている主人の車がありますので、どうしてもの時にはそちらを使わせてもらおうっと。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
holyさんもオールシーズンタイヤにしましたか (学さん)
2018-12-24 01:11:22
私の場合は、4月にオールシーズンタイヤにしましたが、手が痛いので店で履き替えた後で物置にしまうのが大変なのと、物置のスペースをあけたかったのが目的でした。
もう、歳をとってスキーやスノーシューには行かなくなったし、雪の日にチェーンを付けるのがいやなので手抜きをしましたが、ノーマルタイヤよりも安心できると思います。
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学さま (holy)
2018-12-24 23:52:46
学さんもオールシーズンタイヤと伺い、お揃いなことにホッとしました。
自分の選択に自信がなかったので・・・。
1台の車に8本もタイヤを用意する、車2台なら16本ものタイヤが必要?!って思い始め、
ヨーロッパではメジャーだという言葉に乗ってしまいました。
街(町)乗りなら大丈夫ですよね。
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オールシーズンタイヤは正解だと思います (学さん)
2018-12-25 01:04:31
私はノーマルタイヤのままで雪道を走る人を無謀と思っています。
私の車は雪山に行く機会が多かったので、今まではスタッドレスタイヤでしたが、今年からは手抜きをしてオールシーズンタイヤにしました。
でも、今年から大雪の時にスタッドレスタイヤにもチェーンが必要な区間もできましたので、万一に備えてチェーンを用意するのか悩んでいます。
妻の車は、外出時に雪が降った場合の対策として、スノーソックスを用意してあります。
まだ一度も使った事がありませんが、以前に軽井沢に買い物に行った時に雪が降った事があったので、用心のためには必要と思っています。
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学さま (holy)
2018-12-26 14:38:41
スノーソックスなるものもあるのですね!?
もう寒くて、とてもスキーや雪山へ行きたいと思わないです。
自分で運転するのも億劫で、電車が気楽で良いです♪
かと言ってこの地では車を手放すわけにもいかず…。
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