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本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

内館牧子 著 『終わった人』『すぐ死ぬんだから』

2018-09-20 | 本の紹介
今話題の内館牧子の作品『終わった人』『すぐ死ぬんだから』(講談社)読了しました。
衝撃的なタイトルですが、笑えました!

『終わった人』の主人公男性は会社役員で定年退職した63歳男性、
1億3千万の資産+マンション有+美人妻は美容師で安定収入+年金500万+心身健康
こんな恵まれた状態で退職できる人など滅多にいませんよね。
充実していた現職時代の仕事一筋の日常から、何も予定のない空白の日々に耐え切れずあがき続けます。
年下でまだ仕事をしている妻は旅行も乗り気ではなく、夫の在宅を疎ましく思います。
さて、この男性どこへ行き着くのでしょうか!?

この作品はこの春映画化され、先日、主演の舘ひろしさんが、
モントリオール国際映画祭のワールド・コンペティション部門で最優秀男優賞を受賞しました。
この映画は笑ってみられそう♪

そして、前作が映画化されたことで先月出版されたのが同じ著者の『すぐ死ぬんだから』。
『終わった人』は60歳代の生きる姿、『すぐ死ぬんだから』は70歳代の生きる姿、
人生100年時代の新「終活」小説と呼ばれています。
78歳女性主人公の信条は
「年を取ることは退化であり、人間60代以上になったら実年齢に見られない努力をするべきだ」
「すぐ死ぬんだからとセルフネグレクト(自己放棄)してはいけない!」
夫と切り盛りした酒屋を引退し、家族に囲まれて幸せな余生を過ごしていた主人公、
素敵に装い自慢の女房と呼んでいた夫が倒れたところから、思わぬ人生の変転が!
ナント!そう来るか!!と面白く読了しました。

2つの作品には「終活」「生前葬」「卒婚」「死後離婚」なんていう言葉もたくさん出てきます。

今月初めには垣谷美雨 著『老後の資金がありません』(中央公論新社)も読みました。

こちらは、
「娘の派手婚にナント600万円もかかり、夫の父が亡くなり葬式代と姑の生活費の負担が発生、
さらには夫婦ともに職を失い退職金なし、1200万円の老後資金はみるみる減ってゆく!」
という内容。
我が家も、この春に主人が早期退職をして半年、人ごとではなく身につまされる話ばかり、
そうそう笑ってばかりはいられません!