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朝比奈秋 著『サンショウウオの四十九日』

2024-08-27 | 本の紹介
今日は、何ヶ月ぶりかで夜エアコンを付けないで涼しく過ごせています。
今まで、連日一日中サウナの中にいるような蒸し暑さで、身体が疲れていますし、
とてもではありませんが本を読む気持ちになれませんでした。(言い訳…)

朝比奈秋 著『サンショウウオの四十九日』(新潮社)
読了しました。
第171回芥川賞受賞作です。
胎児内胎児や特殊な結合双生児を扱った小説で、作者の医師としての経験あっての作品でしょう。
ひとつの身体の中に、2人の人間(姉妹)の脳がある姉妹。
姉妹の父親は胎児内胎児、つまり双子の兄の体内に宿って生まれました。
そんなことが実際にあるのかどうかはわかりませんが、
自分というものは脳にあり、身体は生きるための借り物なのかもしれないと思いました。
精神・思考こそが自分であり、身体は具合が悪くなったり古びたりすることもありますが、
それが自分を貶める原因にはならないのかもしれません。

折しも、明日28日からパリパラリンピックが始まります。
身体的な障がいはあくまでもその人の個性、
そう思いながら人間の可能性に驚嘆し、選手たちの頑張りを応援します!

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