カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

もう日本人は欲しくもない

2023-08-17 | 境界線

 僕らの業界は人手不足で長年苦しんでいる。要因は複雑でいろいろあるわけだが、国との関係もあり、抜本的な打開策はおそらく数十年望めそうにはない。はっきり言って不可能な中で苦しんでいる訳で、どうしたらいいのかという明確な解は僕らの側にはなくて、そのうえでの話で頑張っているというのである。むなしい。
 という事で、もうふつうに求人してもらちがあかん、ということなんである。実はウチは何とかなってはいるが、よそではもっと深刻なんである。
 それで、外国人人材を採用している事業所が増えているのである。この問題の根本にある日本政府の外国人(主にアジアであるが)に対する差別的な対応については、一旦置いておいて話を進めなければならないわけだが、実際にはかなりの競争の中にあってなんとかそれでも日本に来てくれる人材が、まだまだ外国にはあるようで、かなりのハードルをクリアしながらも日本に来てもいいという方々を、何とか取り込んで事業継承のためにやりくりをしようというところが増えてきている、という事なのであった。
 そうして一息ついでいる中にあって、一番の問題である言葉の壁をやりくりしながらでも働いてもらっている事業所が増えてくる中にあって、当初の心配とは別の問題が出てきている、という話なのである。これもいろいろ端折らなければならないことを了解してもらったうえでの話なのだが、人事担当者の本音として、まだ足りない募集をするうえで、本当に次に求める欲しい人材という事になると、できれば外国人のほうが望ましい、というのである。
 日本人が来てくれないから、最初は仕方なく模索する中で外国人というフロンティアに手を伸ばした業界であったけれど、ふたを開けてみると、そちらの方がそもそも魅力的な戦力であったことが判明した、という事なのである。働いてくれる人というのは、できれば優秀な人のほうがいい。平たく言えばそういうことで、そういう本音としての人材は、すでに外国人のほうが魅力的なのである。
 まあ、結論を言ってしまうとそういう事で、ではどうしたらいいのでしょうか。
 世のなかはAIについてもいろいろ議論かまびすしいところもあるんだけど、経営陣は、人間よりAIの方に期待していることは間違いなかろうと思う。簡単な比較はできないにしろ、いろいろ言う前に、日本人の価値というのはそもそも下がっているのである。その中でどうするのか、という事なのであって、考えるべき人々は、いったい誰なんでしょうね。という話なのでした。困っているところに勝機があるので、とりあえずそんなところでお願いします。
コメント
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