カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

超人たちの戦い   シン・仮面ライダー

2023-08-03 | 映画

シン・仮面ライダー/庵野秀明監督

 勝手に改造されて仮面ライダーになった本郷は、苦悩しながらも悪の軍団ショッカーと戦うことになる。本郷は驚異的な殺人兵器となった自分自身の力の強さに戸惑っているわけだが、自分を改造した博士の娘ルリ子に恋心を持ってしまうためにやる気になって戦っている感じだ。しかしながら敵もそれなりに強く、その上に次々に現れて戦いを挑んでくる。そうしていつの間にか仮面ライダー二号が味方に付いてきて、さらに強大な力を持つイチローと対峙することになるのだった。
 まあ、もうちょっとお話は複雑だが、以前にあった仮面ライダーシリーズとは少しばかり趣が違う。しかしそうでありながら仮面ライダー的な新しい面白さを引き出している。今はやりの自己犠牲も描かれていて、このようなシン・シリーズとそういう面では共通するものがあるのかもしれない。違うとすれば政治ドラマの希薄さだが、どちらかというとアクションを基調に撮っているという感じもあり、僕らの世代からするとかなり良い出来栄えではなかろうか。いつの間にか引き込まれてしまい、観終わっても面白かったなあという余韻に浸れてしまった。こういうのは、あんまり理屈でどうこうということでは無いのだろう。
 テンポよくお話は進んで、最小限の説明しかないのだが、おそらく前提として仮面ライダーを知っているということをもって、その新しさと世界観のみをあらわしているものと思われる。これが日本だけの問題なのかということもあるが(一応イチローのたくらみは全人類が対象ではあった)、バイクだし海外に行くには困難があるだろう。あまり都会には出没しないようで、一般の人々はあまり現れない。そういう意味ではウルトラマンなどとはずいぶん違うな、という感じだろうか。観ていてあまり気付かなかったが、詳しく見ると様々なオタク的なこだわりがあったらしく、そういう面でも楽しめるのかもしれない。ほとんど仮面をかぶっている人が多く、意外な俳優も出ていたらしい。だいたいでいいのだが、そういう二次的な楽しみ方もできるということなのかもしれない。
コメント
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