最近の音としては、オジサンでも聞きやすいスタークローラーが何と言ってもいい。要するに古臭いバンドロックで、カッコいい狂い方なのである。今はユーチューブがあるので映像を見られるのは助かる。是非見てください。面白いから。
ボーカルのアローちゃんという娘が、ガリガリに痩せていて長身で、なかなか変である。ライブでは血だらけになったりするらしい。詩も自らの自慰行為などを書いたりして、ちょっと過激かもしれない。訳してくれないと知らなかったことだけど。かといって投げやりな娘なのかというと、どうもそういうことではなくて、まじめではあるようだ。パフォーマンスで割り切っているのかもしれない。血を使った演出をする理由かどうかは分からないが、オジー・オズボーンのファンらしい。なるほど。
オジーといえば、ポスト・マローンもオジーのファンらしくて、曲で使っているのを聞いた。なかなかこれもいい。僕はブラック・サバスのファンではなかったけれど、もちろん子供のころに流行っていたので知っている。日本でも大人気だった。高校生くらいになるとあんまり聞かれなくなっていった記憶があるが、どういうわけかどこかで復活した。日本で放送があったのかどうか知らないが、オズボーン家のドラマというか、テレビ番組が人気になっているという話も聞いたことがある。娘が奔放で、それが変なアイドル的に面白がられているらしいという噂だった。何が面白いのかは今一つ分からないのだが、全世界に知られる変な一家だったらしい。
僕がオジーのことを知ってるのは、なんでも彼がたいへんなビートルズファンで、毎日ビートルズばっかり聞いているという話を聞いたからだ。後にビートルズのカバーアルバムを出したりもしている。サバスなどの曲は、確かにメロディも悪くないけれど、ビートルズとはかなり違う印象だ。面白いものだな、と思うのである。化学反応としてそういうことが起こるのは、ロックなのかもしれない。
そうして世代が変わってもバンドロックはこうして復活したりする。こういうのが面白いと思うのは、僕なんかは懐古趣味が混ざっているけど、若い人には新しいのかもしれない。