アルジェのイチジク

2009-04-09 | 【樹木】ETC
 イチジク(無花果)の原産地は、アラビア半島と言われる。
 日本には、江戸時代に、中国から伝わったという。
 1万年以上前のヨルダン渓谷の遺跡から、栽培されていたとみられるイチジクの実が発掘されている。
 人類との関わりは古いようだが、日本に伝わったのは、そんなに昔のことではない。
 わが家のベランダのイチジクは、ドーフィンという種類のもので、日本では一番多く、一般的なものである。アメリカからのものだそうだ。
 もともと中国から伝わったとされるのは、ホウライシ(蓬莱柿)といわれ、関西以南で出回っているという。
 他に、フランス原産のビオレ・ソリエスという実が深い紫となるイチジクがある。
 白イチジクには、トルコで生産されているスミルナ、カリフォルニア生産のカリミルナ、イタリア原産のカドタなどがある。
 カミュの「異邦人」に出てくるイチジクは、何だったのだろうか。アルジェあたりのものである。

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