ザアカイが登ったイチジク

2009-04-09 | 【樹木】ETC
 聖書に出てくるイチジクというと、まっさきに思い浮かぶのが、エデンの園にいたアダムとイブの陰部を隠したイチジクの葉である。
 次に、徴税人ザアカイが登ったとされるイチジクの木である。
 ルカによる福音書19章1節から4節に次のようにある(日本聖書協会・新共同訳)。
 「イエスはエリコに入り、町を通っておられた。そこにザアカイという人がいた。この人は徴税人の頭で、金持ちであった。イエスがどんな人かと見ようとしたが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。それで、イエスを見るために、走って先回りし、いちじく桑の木に登った。そこを通り過ぎようとしておられたからである」
 エリコのイチジクとは、どういう種類だったのだろうか。少なくとも、小男といえ、人が登れるだけの木だったということである。
 小さい頃の知り合いに、ザアカイとの渾名をつけられた人がいた。背が低くて、細身の方だった。確か、民間学校の事務をやっていた方だった。いつも「ザアカイ」と呼びかけて、あれこれ教えてもらったりしていた。とても、親しみを抱いていたことが記憶に残っている。
 聖書には、他に、いちじくの木の教えとか譬えとして、イチジクが出てくる。
 イチジクの木の生長に係わるところがあるので記しておく。
 「枝が柔らかくなり、葉が伸びると、夏の近づいたことが分かる」(マタイによる福音書24章32節、マルコによる福音書13章28節)
 「いちじくの木や、ほかのすべての木を見なさい。葉が出始めると、それを見て、既に夏の近づいたことがおずと分かる」(ルカによる福音書21章29節、30節)

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