センチメンタル・ジャーニー:Sentimenntal Journey
作詞:バド・クリーン
作曲:レス・ブラウン&エンジャミン・ホーマー
1944年公開の同名映画の主題歌であり、ドリス・デイが歌って大ヒットした。
「センチメンタル・ジャーニー」と言うタイトルから、恋に破れ、悲しみにうちひしがれた心を癒しに出かける一人旅のようにとらえる人がいるかも知れない。
しかし、この歌は、そうではない。
作られたのが1944年、第二次世界大戦中である。
行き先はホームなのだ。
戦地を渡り歩いたあと、故郷に向かう旅程につけるようになった。
懐かしさに胸がしめつけられる。
さあ、出かけようと言う、望郷の歌なのだ。
ジャッキー・マクリーンが、サックスを吹く「センチメンタル・ジャーニー」を聞いた。
本命、ドリス・デイの歌うのを聞いた。
そして、ジュリー・ロンドンの歌で。
先般、新宿のディスク・ユニオンに書籍コーナーがあることを知った。
そこで、好みの本を見つけた。
「山本容子のジャズ絵本・JAZZING」なるほぼA4版の本。
2006年、講談社からの出版である。
ジャズ・ヴォーカルのスタンダード・ナンバー24曲が、1曲2ページで取り上げられている。
見開きで、左が見て楽しくなる山本容子の絵(版画)、右が、その曲にまつわるエッセイになっている。絵は、曲にちなんで、描かれている。
くつろぎのひとときに、絵と音楽、いいですよ、いかがですか、人に見せたくなる本だ。
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン、センチメンタル・ジャーニー、マイ・ファニー・バレンタイン、セプテンバー・ソング、オータム・リーブス、サマー・タイム・・・・このブログでも一言ふれた曲を改めて聞くことになる。
谷川賢作氏のプロデュースになるCDが付録になっていて、本の24曲の演奏を聞くことも出来る。
さて、「センチメンタル・ジャーニー」をもう一度。
山本氏は、この曲を歌う時、ドリス・ディに変身し、時に、マリリン・モンロー風になって色気を出して、失敗するそうだ。