バイ・バイ・ブラック・バード

2021-02-27 | 【断想】音楽

 キース・ジャレットのことを知らない。
 結果としての作品については、あれこれ語られる。
 ジャズからはずれている云々・・・。
 ただ、その結果をもたらした原因については聞かない。
 私が、知らないだけかも知れないが。
 何故、美しい音色を出しているのか。
 それと裏腹のピアノを弾きながらの唸り声は何なのか。
 キース・ジャレットのこころのうちには、何かあるなと感じる。
 先日、アルバート・アイラーで聞いた「バイ・バイ・ブラック・バード:BYE, BYE, BLACKBIRD」をキース・ジャレットで。
  演奏するのは、キース・ジャレット・トリオ。おなじみの顔ぶれである。
 キース・ジャレット(p)
 ゲイリー・ピーコック(b)
 ジャック・ディジョネット(ds)
  アルバムは、「BYE, BYE, BLACKBIRD /ECM/1993」。
 たとえば、キース・ジャレットの音楽にあらわれているものを静謐な美とすると、人は何故、美にこだわるか、どういう心性が、それをもたらすことにまらかとなる。
 ただ、美しい花に、「君は何故に美しいか」と尋ねても、花は、何も答えないのでなかろうか。
 「私は人生を信じない」とのキース・ジャレットの言い方。