キース・ジャレットのことを知らない。
結果としての作品については、あれこれ語られる。
ジャズからはずれている云々・・・。
ただ、その結果をもたらした原因については聞かない。
私が、知らないだけかも知れないが。
何故、美しい音色を出しているのか。
それと裏腹のピアノを弾きながらの唸り声は何なのか。
キース・ジャレットのこころのうちには、何かあるなと感じる。
先日、アルバート・アイラーで聞いた「バイ・バイ・ブラック・バード:BYE, BYE, BLACKBIRD」をキース・ジャレットで。
演奏するのは、キース・ジャレット・トリオ。おなじみの顔ぶれである。
キース・ジャレット(p)
ゲイリー・ピーコック(b)
ジャック・ディジョネット(ds)
アルバムは、「BYE, BYE, BLACKBIRD /ECM/1993」。
たとえば、キース・ジャレットの音楽にあらわれているものを静謐な美とすると、人は何故、美にこだわるか、どういう心性が、それをもたらすことにまらかとなる。
ただ、美しい花に、「君は何故に美しいか」と尋ねても、花は、何も答えないのでなかろうか。
「私は人生を信じない」とのキース・ジャレットの言い方。