「今日で噺家として引退したい」
三遊亭円楽師匠が25日突然『国会名人会』の終了後、と落語界の第一線から退くことを明らかにした。円楽師匠は'05年10月に脳梗塞で入院し、'06年5月には'83年から務めてきた『笑点』の司会を桂歌丸師匠に譲り勇退していた。その後高座への復活を夢見て1日おきの人工透析を行いながら・半年以上前から1日3回の稽古に励んでいたという。
そして臨んだ今回の高座。トリで得意(?)の【芝浜】(僕は立川談志師匠のがいちばん好きだが・・・・)を演じ、満員の観客から大きな拍手を受けた。しかし、当の円楽師匠は
「もうチョットはっきりしゃべれると思ったら、だめですねぇ。こんな噺をお客様の前でやるのは情けない」
と発言。
「今後、よくなるということもないですから」
と引退を表明した。今後は弟子の落語会などにゲスト出演することはあるらしいが、もう高座には上がらないという。これに対し、桂歌丸師匠は”引退撤回を頼みたい”と言っているようだが、僕は円楽師匠のこの決断に絶大なる拍手を贈りたいと思っている。というのも、ろれつが回らない、言葉がはっきりしない落語ほど寂しいものはない。まぁ中には「それが”味”というものだ(志ん生師匠のように)」という方もいると思うが、お客を笑わせて、感動させてなんぼの噺家がお客に「ちゃんとしゃべれるだろうか」と思わせたら、失格だと思うからだ。僕は正直、円楽師匠のことはあまり好んで聴いていなかったし、それほど好きな噺家でもなかった。しかし、今回の引き際には、かつて「四天王」(七代目立川談志師匠、五代目古今亭志ん朝、五代目春風亭柳朝(没後は八代目橘家円蔵))と呼ばれた意地が見え隠れし、昭和の名人といわれた八代目桂文楽師匠が高座で言葉に詰まり「勉強しなおしてまいります」と言い残し、引退した時に匹敵する潔さがある。あっぱれ!円楽師匠!
世の中の噺家の皆さん、よーく考えてください。今のご自分の落語を“お金を取って”聴かせていいものかどうか・・・。
では明日の予定。まずは阪神で行われる【チューリップ賞】。有力騎手が皆口を揃えて「今年の牝馬はウォッカが一枚抜けている」という。多分ここも1倍台の人気になるだろう。ならば【弥生賞】でも人気になるアドマイヤオーラと好勝負し、ローレルゲレイロを下している7番ダイワスカーレットの方が魅力を感じる。今年絶好調であるアンカツ騎乗でこっちの一着付けが面白い。他のレースからは中山10R【両国特別】。本命は5番メジロラルゴ、ひょっとしたらダートはもっと強いのかもしれないが、芝、ダート問わない実力を持っていそうだ。人気になる前に・・・。同12Rは人気だが4番シャドウストリーム。唯一の関西馬で、鞍上には内田博。斬れる脚はないが内田なら我慢させるはず。
その明日は安田君と今年2度目の馬場に行くつもりだ。前回は4本の万馬券で大勝したが、果たして明日はどうなることやら・・・。
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