いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

Hush, hush, sweet Charlotte

2019-11-24 02:55:44 | favorite songs
僕が好んで息子に歌う子守唄、その2。
元はと言えば1964年にアメリカで制作された同名映画の主題歌。
それを僕がなぜ知るようになったかと言えば、
僕の親父が昔出ていた『あどりぶランド』という、
MBSのアナウンサーだけでつくる番組があって、
そのエンディングテーマだったから。

当時小4の僕には英語の歌の意味はわからなかったけど、
綺麗なメロディに甘くやさしい歌声が印象的で、
ちょうど父と過ごすことがほとんどなくなる頃だったこともあって、
僕の幼少期での数少ない「父の思い出」のひとつになっていた。
とはいえ、当時はネットも何にもない時代。
誰のなんていう曲かもわからないまんま、やがて時間と共に記憶も薄れていく。

それが再び思い出されたのは9年前、自分の結婚式がきっかけだった。
司会を置かずに式から披露宴までの6時間を、
新郎の僕自身の進行と音楽による転換でやりきるという大企画。
入場きっかけのムービーはこれ、BGMはこれ、乾杯はコレでケーキ入刀はコレで…
とネタの仕込みも兼ねて詳細に選曲を進めていたときのこと。

ふと、別の曲の音源として借りてきた、
古い洋楽のオムニバス盤から流れたメロディが僕の心に響いた。
こ…これは…!
ということで四半世紀の刻を過ぎて再会したのがこの曲というわけ。

どんな歌だったんだろう…と歌詞を読む。
すると、当たり前に恋人の歌という解釈もできるけれど、
なかなか父親に会えない子を慰める子守唄のようにも読める。
歌詞を読み込んで改めて聴いてみてあれびっくり、
なんだか涙腺が緩むではないか。

時に2010年、35歳のときのこと。
十代の頃から長いこと疎遠…というより断絶していた親父とも、
その前年に妹の結婚式で顔を合わせてからは徐々に雪どけが進んでいた。
かつては考えられなかったことだけれど、じきに僕の結婚式にも親父は出る。
そう思うともう、この式のエンディングはコレしかない!ということで、
実に壮大な僕の結婚式のフィナーレを飾ったのはこの曲になったのだった。

あとから知ったことだが、実はこの曲を産んだ元の映画はといえば、
『ふるえて眠れ』という邦題でも有名なサスペンスホラーだったりするのだ。
ううむ…この曲の世界観とあまりに乖離がある……。
でもOKOK。歌詞もいいしメロもイイ。映画なんか関係ない。
いまでは僕がこの唄で息子を寝かしつけている。


-------

"Hush, Hush, Sweet Charlotte"/Patti Page
 (lyrics by Mack David / music by Frank De Vol)

Hush hush, sweet Charlotte
Charlotte, don't you cry
Hush hush, sweet Charlotte
He'll love you till he dies

Oh, hold him darling please hold him tight
And brush the tear from your eyes
You weep because you had a dream last night
You dreamed that he said goodbye

He held two roses within his hand
Two roses he gave to you
The red rose tells you of his passion
The white rose his love so true

Hush hush, sweet Charlotte
Charlotte, don't you cry
Hush hush, sweet Charlotte
He'll love you till he dies

And every night after he shall die
Yes every night when he's gone
The wind will sing to you this lullaby
Sweet Charlotte was loved by John

Hush hush, sweet Charlotte
Charlotte, don't you cry
Hush hush, sweet Charlotte
He'll love you till he dies


[息訳]
よしよし、いい子ね かわいいシャーロット
シャーロット、泣いちゃダメよ
よしよし、いい子ね かわいいシャーロット
彼はきっと一生あなたを愛しているわ

彼を抱きしめて、どうか強く抱きしめて
そして涙を拭いてね
あなたが泣いているのは 昨夜の夢のせいね
彼があなたにさよならを言うなんて

彼は二本の薔薇をたずさえて
そしてあなたに贈ってくれたの
彼の情熱を物語る真っ赤な薔薇と
彼の誠実な愛を示す真っ白な薔薇を

よしよし、いい子ね かわいいシャーロット
シャーロット、泣いちゃダメよ
よしよし、いい子ね かわいいシャーロット
彼はきっと一生あなたを愛しているわ

彼がたとえこの世を去ってしまったとしても
きっと毎晩 彼に代わって
風があなたにこの唄を歌ってくれるわ
「かわいいシャーロットはジョンに愛されていたよ」とね

よしよし、いい子ね かわいいシャーロット
シャーロット、泣いちゃダメよ
よしよし、いい子ね かわいいシャーロット
彼はきっと一生あなたを愛しているわ

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farewell and good-night

2019-11-24 02:02:24 | favorite songs
僕が最近、息子に歌ってやる子守唄その1。
ぐずつく息子が、歌が始まると途端に静かになり、やがてすやすやと寝息を立てる。
親父に似て歌が好き、風呂が好き。気が合いそうだ(笑)。

13年前にいぶろぐで紹介して、訳詞にチャレンジしてみたんだけど、今回再掲。
息子に向けて歌うとなると、心境も訳詞も少し変わってくるよね。


-------
farewell and good-night/smashing pumpkins
lyrics by billy corgan

goodnight, to every little hour that you sleep tite
may it hold you through the winter of a long night
and keep you from the loneliness of yourself

heart strung is your heart frayed and empty
cause it's hard luck,
when no one understands your love
it's unsung, and i say

goodnight, my love, to every hour in every day
goodnight, always, to all thats pure that's in your heart

goodnight, may your dreams be so happy and your
head lite with the wishes of a sandman and a night light
be careful not to let the bedbugs sleep tight
nestled in your covers

the sun shines but i don't
a silver rain will wash away
and you can tell, it's just as well

goodnight, my love, to every hour in every day
goodnight, always, to all that's pure that's in your heart



(息訳)

おやすみ
わずかな間でも安らかに眠れるように
長い長い冬の夜の間もずっと
寂しくなんかないようにね

張りつめた心は、すりきれて虚しいばかり
かわいそうだね
だれも君の愛をわかってくれないなんて
それは謳われることもない だから僕は言うよ 

おやすみ、愛する人よ いつも いつの日も
おやすみ、いつだって澄みわたる君の心に

おやすみ、幸せな夢が見られるといいね
眠りの精が薄明かりのもとで見守ってくれるよ
何者にも邪魔なんかさせないから
やわらかなベッドに包まれて

太陽は輝くけれど 俺には無理さ
銀色の雨がやがて洗い流すんだ
でも君だって解ってくれるだろう?
どちらにしたって同じことさ

おやすみ、愛する人よ いつも いつの日も
おやすみ、いつだって澄みわたる君の心に
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