いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

危険保証砲声

2015-05-25 01:49:27 | この国の憂鬱
「この法制では日本が他国の戦争に巻き込まれる余地があるのではないか」

という制度への懸念に対し、

「そんなことは絶対にありません」

という回答は、意図的なものとはいえ、明らかに的外れだよなあ。
システムの不備を心配してるのに、運用者への信頼問題にすり替えてしまっている。
仮に10億歩譲って安倍が善人で、彼が運用する限り大丈夫だとしても、その後はどうなるのか。
悪意ある後任が悪用しようとしても歯止めがかかる仕組みはあるのか。

「万一の時はどうするんですか」
「万一の時などありません」

これは震災前、原発を巡るやりとりでもしょっちゅう見られた。
懲りないなあ、と思う。

得体の知れないものに対する生理的な「不安」を、
「無知」や「惰弱」に置き換えて、
とにかく「大丈夫だ」で押し通すやり方には嫌悪感を感じる。

「平和ボケ」「無責任な戦争法案レッテル」
と言うけれど、この国の歩みを考えればやむを得ない。
この国の政府は一度、300万人以上の国民を死なせている。
当時と現代とでは戦争のありようも変わっているだろうけれど、
あのトラウマはそう簡単に消えない(し、消えてもらっては困る)。
70年程度で時代が変わっただの、レジーム脱却だの、
どの口が言うのかと思う。
Comments (2)
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