いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

醜悪な正義

2012-04-24 11:39:26 | 超・いぶたろう日記
京都で小学生の列に無免許運転のクルマが突っ込んだ痛ましい事件について、
またしてもというべきか、その後のマスコミの取材姿勢が問題視されている。
ずっと昔から言われてきたことだが、
以前と違って最近では「ネット」という暴露と反論の手段を手にした一般人は、
マスコミにやられるがままでは居ない。

【報道記者に怒り】京都・小学生死傷事故で救命救急センターが怒りの声「マスコミの人間に心はあるのか」

TECCMC's BLOG(但馬救命救急センターのブログ)

出る杭はことごとく打ち砕かれる日本において、
これだけ姿勢を明確にしたのは立派だと思う。

センターの公式ブログを見ると、ものすごいコメント数。
しかし、どれもが一面的にマスコミを悪とみなし、
「マスゴミ」「クズ」「不買運動だ」とヒステリックに叩くだけ。
これはこれで気持ちのよくない現象だ。

中にはこんなコメントも。
「悲しんでいる家族の様子を放送することで事件に対する世間の関心を惹くという効果もありますよ。
すぐに『マスコミの人間の心は腐っている』などと言い出すのはガキと同じです。」


そして案の定これがボロクソに叩かれている。
「新聞至上主義を振りかざし、人として最低」
「替わりに、あなたが犠牲になればよかった」
「自己擁護か、どこの三流記者?」
「今の新聞記者なんて、Fランク私大でも出ていれば誰でも成れる」
「心の腐った人間」
「死ね、クズ」

などなど、酷いもんだ。

確かに、マスコミの姿勢には疑問があるし、
このコメントも的外れな感はあるから、批判されて然るべきだと僕も思う。
しかし、物事は多様な視点から見るべきだし、
意見は様々にあっていいはずだ。
それをとにかく一元的に「悪者」を仕立て上げ、
みんなで言葉も選ばず袋だたき、というのでは、
実は自分たちが批判しているマスコミと同類なのでは。

「絶対的な正義」を暴力的に振りかざす者の醜悪さを、
マスコミに見出だしているのならば、それくらい解ってもいいはずだが。
得意になって叩いている彼らにこそ、
同じく頭書のコメントに対し、
批判的に寄せられた下記のコメントをそのまま返したい。

「もう自分がおかしいって気づかないんだよこの人。
フグが自分の毒で死なないのと一緒。
どう考えても心の病気だよこの人。
こういう人が今の日本をおかしくしてるのね。」

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