いぶろぐ

3割打者の凡打率は7割。そんなブログ。

いじめと自殺とその痛み

2010-11-05 14:42:30 | 特選いぶたろう日記
桐生市で、小6の女の子がいじめを苦に自殺してしまった事件について。

桐生市小学生いじめ自殺事件(Wiki)

僕も小学校ではツライ目に遭わされた方だから、彼女の痛みはよくわかるよ。
「キタナイ」とか言われてね、
教室の片隅で、給食独りで食べさせられたとかってね、
どれほどツライか、傷つくか。
やられた人間じゃないとわからないもんね。

そして先生はそういうとき必ず知らんぷり。
命がけの抗議のあとも、学校はといえば
「知らなかった、把握出来なかった、自殺との因果関係は不明」。
教育者じゃなくてただの痴呆公務員だからね。
責任逃れしか考えられないでしょう。
迷惑だとすら思っていることでしょう。
「たかがいじめ」で、よりにもよってウチの学校で自殺なんかしやがって、なんてね。
本当に君の心の痛みを理解してくれる人があの学校にいたならば、
こんなことにはならなかったはずだものね。

君を面白がっていじめてた連中も、一生この十字架背負うでしょう。
その意味では少しは復讐出来たのかな。

でもね。
キレイゴトに聞こえたらゴメンなんだけども、
やっぱり死んだらおしまいですよ。
生きてこそ、花も実もある。
僕もあのとき、何度死のうと思ったかしれないけれど、
歯を食いしばって、意地でも蜘蛛の糸を登り切ってやると誓って、
そこから人生開けたからね。
いじめられて、傷つけられる心の痛みを知って、
その上で乗り越えることができたら、
いじめてた連中の何百倍も素敵な心優しい大人になれたかもしれないのにね。

しかしそれは、乗り越えられた側にいるからこそ言える、所詮は強者の論理なのかもしれないね。
君に何かを語ることができたとしても、すべては虚しく響くだけかもしれない。
ただただ、この絶望的に独りぼっちで、辛く苦しい日常から抜け出したかっただけなんだよね。
僕に言わせれば、君の両親ですら、本当の意味では解っていなかったんじゃないか。
いまになって被害者のような顔していくら騒いでも、八つ当たりにも見えてしまう。
本気で娘を救う気だったら、何でも手は打てたはずだよ。
すべては、後の祭りだけどね。

いじめは、いじめられた者にしか解らないよな。
どんなに小さな世界の出来事であっても、本人には地獄だ。
なのに、他人からはそうは見えない。
よくある話、でおしまい。
本当の意味でそれを乗り越えられる人は希有だ。
大人になってなお人格に陰を落としている人も多いもんね。

「よくあるニュース」なのかもしれないんだけど、どうも、引っかかったんだよね。
説明されるまでもなく、気持ちがよく解ったんだ。
解ったというか、埋もれていた昔の記憶や感覚が蘇った感じだね。

でもね、やっぱり死んだら終わり。
自殺なんかするよりも、無茶苦茶幸せになって見せつけてやった方が、
何億倍もいいリベンジだと、僕は信じるよ。
世界はとても広いもので、今いる環境はとても小さなもので、
何も命を絶たなくたって、ここじゃないこの世のどこかへ飛び出すだけで、
何もかもが劇的に変わることは、ある。
苦しいときこそ、どうやって生きていくかを考えるんだ。
それをせめて、僕の周囲の子供たちには、精一杯伝えてやりたいと思う。
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