学会で訪れた帯広畜産大学本館のロビーには馬の全身骨格標本が飾られていた。
(右)
私はしげしげと観てしまったが、さして気に留めて観る人はいなかったようだ。
軽種馬の骨格標本ではなく、重輓馬の標本だったので、細部はサラブレッドと異なる部分がけっこうあった。
しょっちゅうX線撮影したり、解剖したりしている私でさえ、この部分の骨をしげしげと観る機会はほとんどない。
この部分を解剖体で観るためには、頭を切り落とし、下顎をはずし、周囲の筋肉を丁寧に剥がさないと見えない。
それを舌骨を折らないようにやろうとすると長い時間と、熟練した技術と、特殊な道具が必要だ。
側頭骨舌骨関節を観察すると、この関節が骨癒合すると、長~い舌骨の動きによって、薄い骨でできている側頭骨錐体部は容易に骨折するだろうことが想像できた。
そして、長い舌骨を観ていると、この骨が遺残器官などではなく、何か働きをしているのであろうと感じられる。
私は学会で側頭骨舌骨関節症の治療法として角舌骨摘出手術を行った症例について報告した。
角舌骨を摘出すればすべての症状がなくなって再発しないとはいかないようだ。
この側頭骨が骨折したら骨増勢も起こるだろうし、骨折した部位はもとの状態に取り戻しはしないだろうし、
周辺にある脳神経への圧迫や癒着は時間とともに進行するかもしれない。
そんなことを考えながらしげしげと眺めたのだった。
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休みの日の書き物もだいぶ進んだ。
一度にははかどらない。
それでも少しずつ進むのと、進まないのでは大きな差になる。
トライアスロンで学んだ。
立ち止まったり、座り込んだらゴールは近づかない。
走れなくても、歩いてでも進めばゴールへ近づける。
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この足で飛びついたら
ねえちゃんたちが
ワーワーキャーキャーよろこんでくれるのも知ってる
話は変わるのですが、1つ質問をさせていただいてもいいでしょうか?
昨日、以前育成牧場で関わった競争馬が予後不良と診断され、天国へと旅立ちました。僕が関わったときには右前肢浅屈腱炎での休養ということだったと記憶しているのですが、今回の判断に至った怪我は「右第2指関節脱臼」と発表がありました。自分でも調べてみたのですが結局のところどういう症状だったのか、疑問が残っています。
脱臼の言葉1つとってみても人間のそれとは桁が違うと知りました。彼の苦しみというものを少しでも理解したいと思っています。
御面倒でなければ、少しでも御見解をお聞かせいただけると嬉しいです。
おんまさんは、筋肉がいかに大切かと思わされました。
外科治療によらず、リスクの回避、評価、予測は大切で、ときに治療より困難。治療方法、手技手法も新しいものが取り入れられるのでしょう。
こちら、肌寒い雨のなか、鈴虫が鳴いています。
オラ君はなにか探し物?
hig先生、トライアスロンはもうしないのですか?
生きている時は、肉も皮もあって、それで走ることもできるんですから、生命って、すごいですね。
本物の骨標本にまさる物はないですね、どんな凹凸もみな機能があるのでしょう・・・理解できていませんけども、理解できたら面白いでしょうけども。。その上、生体は骨だけではないで、腱や靭帯や筋肉も、機能していて、しかも血管も神経も!手術されるには構造を分かっておくことが要るのでしょうね、凄いですね・・・@。@;
>細部はサラブレッドと異なる部分がけっこうあった。
というのは、どこでしょうか?!(ワクワク☆^^*)
私にも見つけられましたのは、side bone でしょうか?りっぱな標本ですね。
わんくん、おねえちゃんたち、喜んでいないと思うよ・・・ーー;
私もかつてお正月に、いつもウチの犬をかわいがってくれる奥様がお着物を着ていらして、犬が見つけて喜んで走って行ったときには、これこそ絶体絶命!と思いましたーー;(私の必死の叫びに犬がとびつくのをためらって助かりました^^;)
母校のロビーに馬の骨標本が置かれているのは嬉しくもありました。
せっかく置いてあるのですから詳しい解説もいっしょに置いてくれると興味をもってくれる学生も増えるかもなどとも思います。
第二指節関節、すなわち近位指骨間関節のことでしょうね。ブログ記事に書いたことがあります。ひどい骨折を伴ったり、開放してしまうと助けられません。
フルマラソンやトライアスロンでは、立ち止まらず進み続けることの大切さを学びました。それを思い出し、自分に言い聞かせている私です;笑。
全身骨格標本はみごとなものでしたし、貴重なものです。大切に扱って欲しいし、価値をわかって欲しいですね。それが供養にもなると思います。
じっとたっているポーズになっていますが、後肢でたちあがっているポーズにしたりすると、もっと迫力と生命への感動が誘起できるかもしれませんね。
そういうと馬の骨格標本は見ますが、牛の全身骨格標本はほとんど観た記憶がありません。やはり姿の美しさであり、歴史なのでしょうか。
高い声で叫ぶとワンコには喜んでいるように聞こえるのだと思います。叱るときは低い声でしっかり制止した方が良いのでしょうけど、ついつい笑いが入ってしまいますね。着物の奥様だと・・・叫び、ナイスでした。
わたしの場合、歩かず寝そうなところがありますが・・・(笑)
おら君、その草の間からちらっとみえる茶色い脚は
おねえちゃんじゃなくても みんな喜ぶと思うよ\(^o^)/
サラブレッドの骨標本、JBBA静内の研修施設でグランディ号のを見たことがあります。今も展示されているのでしょうかね。