さて長々と、とぎれとぎれに書いてきた動物種(ヒト、牛、犬)の前十字靱帯断裂。
発症の要因も、治療方法も、動物種と年齢によってかなり異なっている。
そして、外科的治療(手術)を考えるときには、その”患者”の体重、気性、生活、そして求めるQOLを考慮しなければならない。
さらに、術後管理とリハビリができるかどうかで、手術適応になるかどうかも左右される。
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獣医学は、ヒト以外の動物の医療を扱う実践学問で、私たちが習ったのは例えば家畜比較解剖学だった。
複数の動物種を扱い、比べることで、見えてくるものがあるはず、理解が深まるはず、というのが獣医学のアイデンティティーであろうと思う。
その点で、獣医外科学においても、「比較」外科学として知見を集め、検討してみることで、「今、そこにある」症例についても理解が深まり、より正しい判断ができる・・・・・・・かもね。
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天国のようなところを1泊2日で歩いてきた。
勤めていたときも、学生の頃でさえも、天気が好いときを狙って登山するなんてことはできなかった。
ありがたいことです;笑
チングルマでしょうか?下界では蛍の季節と少し重なるのでいつもどっち行こ、となり、結局どちらもなかなか行けません。お天気だけが行動を決定する要因って幸せなことですね。まずは健康。ますますお元気かと。
チングルマのお花畑、エゾノツガザクラの群落でした。雪渓があり、沢が流れ出していました。天国、でした。
馬でも大小あると思いますが、犬みたいに体重10倍も違うのが同一目的で飼養されてるのは居てませんからね。
そして愛玩と家畜ではQOLの概念がまた違うのかも知れません。
家畜では経済価値を全う出来ない場合QOLが保全できているとは言えないと思います。
死ぬまで飼うことは家畜共済でも想定されてないでしょう(老衰に死亡保険払え言われたらヒト生命保険でも即破綻ですわね)
競走馬所有も全て死ぬまで飼うこと条件にしたらサラブレッドの経済価値は上がるか下がるか興味深いところだと思います。
その辺コミコミで外挿を試みるのが牛外科の立ち位置なのかも知れません。
それがうまく行っているかどうかを決めるのは飼養者なのでしょうけれども。
ヒト医者は人格刻む部分がありますからね。
獣医師と同じ感覚でやられると困るかも。
山歩きたいと思えない人生歩んでるからなー笑
こういう景色も刻々と変わっていくわけでしょうし、その変化を眺めにまた行きたくなりませんか。
下界はありえない温暖で植物が大変なことになっています。
半月毎に竹100本折ってます笑
切りすぎた梨も脇芽がその勢いで生えてきました笑
ミニチュアポニー100kg、重輓馬1000kgなんですけどね;笑 たしかに一般的にはイヌほどウマ種に差はありません。
運動能力が要求されるサラブレッドは、もっとも厳しくQOLが要求される動物種でしょう。そして、泌乳量と採算性を要求され、立ち上がるのにも努力が必要なのに滑りやすい床で飼われる乳牛もまた厳しい条件をかかえているのかもしれません。
表大雪では、人の多さに登山道周辺がもう耐えられなくなっていることを感じました。人が歩いて植物が枯れただけで、表土が風と雪に削られ、沈み、すると水が流れてさらに削られ、深い溝になっていきます。いつか立ち入り制限しないといけないかも。自然保護のためには登らないのが一番、というこの矛盾。
竹については、北海道民は憧れとか同情があります;笑 あんなに便利なDIY材料はないし、あんなに始末に悪い繁殖力の植物も少ないですよね。竹材くらいもっと北海道のホームセンターなどで売れば良いのにと思います。竹の牧柵なんてだめなの?
犬の寿命が長くなったのか、手立てが確立されてフィーチャーされるようになったのか。
牛も込みで形態的環境的過負荷の積み重ねが主因なのであって、実は突発的に起こす方が遺伝要因大きいのかもしれませんね。
犬は愛玩であり人は同類で面倒看きる前提でしょうけれども、馬は基本使役でしょうからね。
ミニチュアホースとかいかにもなポニーさんには膝の病気が出て来るのかも知れませんね。
温暖化もありどんどん植生も変わっていくのかもしれませんが、登れるうちに貴重な体験したなんて時代がくるとそれも残念なことなのかもしれませんね。
北海道って竹無いんですね…
戦っている竹林は普通の人が憧憬に抱える孟宗竹ではないのですが、食べる気になればどんな竹でも食えるらしいです笑
割れる刺さるで牧柵としては厳しいと思います。
しかし腰高で切れば増殖刺激することはなく、地下茎も波板差し込む程度で制御できるらしいので、ごつい生垣形成して野獣の侵入を防ぐという活用はできるように思えます。
真竹はそれぐらい密生します。
泣きます。
登山道の削れ方というか、溝化はかなり深刻です。下界から土砂を運び上げると植生に悪影響があるかもしれないので、修復も難しいのでしょうね。
竹林管理、お疲れ様です。そうですか、畜産業資材としてあまり使えませんか・・・
そうでないと。犬猫の手術主流にしながら、馬の疝痛外科には手を出せませんでした。
hig先生、本当にありがとうございます😀
犬猫の手技を馬に、馬の手技を犬猫に使っていくのも、私のようなmix獣医には醍醐味です。
獣医科大学の教育にはうってつけだと思いますね。