1週間前から疝痛をしている種雄馬。
絶食して内科療法しているが、食べさせるとまた痛くなるとのこと。
食べさせてみて痛くなるようなら手術するという判断でも良いだろうし、
もう限界と判断して手術するでも良いだろうし、
いずれにしても、腹腔に何かあると疑うようなときには何かある。
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直腸検査で、腹腔のやや右より奥に硬い塊を触ったので、腸石か、腫瘍か、あるいは便秘かと疑ったが、
開腹手術したら盲腸底の便秘塊だった。
馬の盲腸はコンマ形をしているが、その背側の部分が盲腸「底」。
馬が立っているとき上、すなわち背側が「底」とはヘンだが仕方ない。
英語ではcecal base.
盲腸基部。これならわかる気もする。
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その不思議な形をした馬の盲腸がどうして便秘を起こしたり、重積を起こしたりするかを考えるためには、盲腸の動きを理解する必要がある。
下図はEquine Applied and Clinical Nutritionから。
盲腸結腸口周辺もちゃんと収縮と弛緩を繰り返して盲腸内容を右腹側結腸へ送り込んでいる。
馬の盲腸は特有の形をしている。
発酵装置としてはとても都合よくできていて、
流れ込んできた濃い内容は下(盲腸尖)側へ沈み、
発酵が終わった泥状物は結腸へ流れて行き、
ガスはある程度までは盲腸で貯えて、量が増えたら結腸へ送り、しかも泡として攪拌と内容の輸送にも役立てているようだ。
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さてそんな優れた消化吸収装置である馬の盲腸も不調になると便秘する。
これは結腸便秘より始末に悪い。
下剤をかけても素通りして、いつまでも便秘塊が残るからだ。
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狭くて、坂が多くて、歴史があって、
道東に居た者から見ると北海道らしさがない街かもしれないが、
最近は観光地としてとてもにぎわっている。
私は硝子細工や、石原裕次郎や、オルゴールよりも岩場に興味があるので、赤岩山から祝津を見下ろしてきた。
シャコと小樽で思い出しましたが、先週末土日に開催されていた小樽シャコ祭りへは行かれましたでしょうか?
祝津も良い所ですね。
盲腸にも蠕動亢進剤は効くはずです。しかし、その物理的構造から、盲腸体での便秘は治りにくいのだと思います。あんな大きなぶら下がった袋がどうやって内容を押し出すのか不思議です。
今回の症例は盲腸底に便秘塊が残っていたので、盲腸結腸口周辺の収縮と関係するかと考察したかったのですが・・・・材料不足でした;涙。
御明察。水族館も好きなのですが、今回は上から眺めました。
小樽は見たことがないですが、石畳とレンガの建物と水路が西洋のようでおしゃれですね、馬車とか似合いそう…あっ!ネロ(今風)とパトラッシュが!?^^;
盲腸便秘から大結腸の通過障害をおこし右背側結腸が破裂してしまったポニー(反省ばかりです・激泣ToT)ですが、固く詰まった盲腸底の内容にかなり砂が混ざっていました、砂を押し出せず、または砂が盲腸粘膜を痛めることで盲腸便秘のきっかけになるということはあるでしょうか?
・・・そのポニーはエサのときにもう一頭が邪魔して横取りしにきていたそうです、そういう場合は大人しいポニーでもやはりエサ時は別にしたほうがいいのかもしれない、と思いましたーー;(気性の激しいサラブレッドなどでしたら飼を横取りしに来られた日には血を見るでしょう(恐)から最初から不可能ですが☆)
高い所から見る太平洋。大っきいですね。
目が覚めます。
ネロとパトラッシュも、風景に馴染んでいますね。
馬車は見かけませんでしたが、人力車は走っていました。
砂疝は結腸に砂が貯まることが多いのだと思います。盲腸尖へ落ち込んでも良いように思いますが・・・・
人の「盲腸」は実は盲腸の先にある虫垂炎ですね。実際にはなんともない虫垂を切り取っていたことが多かったようで、「虫垂炎」とされて手術を受ける人は激減しました。
小樽の街はともかく、赤岩は思い出深いです。もっと人が訪れても良い場所のように思いますが、ちょっと危ないので宣伝されないのでしょう。