盲腸重積は、たいてい盲腸が裏返りながら腹側結腸へ入り込んでしまっている。
2年前のこの季節もこの病気について書いている。
進歩がないというか、懲りないというか・・・・・・笑。
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当歳馬が朝から疝痛。
ひどく痛いわけではないが、かなり痛い。
お昼に来院。
腫れ上がった腸管。
腹壁近くにあり、
その奥にはおそらく大腸と思われる液を豊富に含んだ腔の中に分厚くなった腸管が見える。
重積で、それも小腸重積ではなく、回腸盲腸重積か、盲腸結腸重積だ。
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開腹手術してすぐに盲腸が結腸へ入り込んでいる盲腸結腸重積だとわかった。
結腸を外へ出そうとするが、右側結腸が外へ出てこない。
右背側結腸が膨満しているせいと、盲腸がすっかり結腸に入り込んでいるので、腹腔の背側に付いている盲腸底に引張られているのだろう。
結腸から盲腸を引っ張り出したり、押し出したりしたいが出てこない。
右腹側結腸を切開して盲腸を押し出そうにも、右側結腸がほとんど術創から出せないので切開しようがない。
それに繁殖雌馬と違って腹腔に余裕がなく、盲腸も結腸も薄くて弱い。
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仕方が無いので、回腸を右腹側結腸へ吻合して逃げることにした。
とりあえずは腹腔の汚染を避けられる。
しかし、このあと腹膜炎を起こさないかどうかはわからない。
右図はEquine Acute Abdomen 2ed.から。
回腸を盲端にして、小腸を右腹側結腸へつなぐ方法の模式図。
今回は回腸を盲端にせずに、回腸を盲腸へ側側吻合した。
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盲腸重積について腸管手術の技術論はさまざまある。
しかし、それより大切なことは、葉状条虫の駆虫をすることだ。
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子どもの頃、シャコを売りに来ることがあったようで、
思い出と一緒になっていて私は好きだ。
北海道ではあまり馴染みがなく、人気はいまいちらしい。
グロテスクだというのがその理由でもあるらしいが、そうかな・・・・
日本人はカニ・エビ・イカ・タコのおいしさを知っているからネ~
そのうちナマコやフカひれみたいに中国に買われるようになると値上がりして食べられなくなるかもしれない。
私も、シャコは好きですが、卵はない方がいいです。
卵があると殻を剥き難いし、かといって、せっかくの卵は捨てられないので・・・。
hig先生はなぜエコー検査と言われないのですか?超音波装置は診断によく活用されていますね。
(私は副鼻腔蓄膿症の診断予測にリアル・エコー検査を活用していました…顔面を指ではじいて反響を比較するという・・^^;)
手術の術者は、いろいろな手法を用意しておくことも重要なのですね、すごいことです。
私は、シャコはなじみがなく、お寿司やで回っているのくらいしか見たことがないせいか、色がちょっと。。。新鮮なのは美味しいのでしょうと想像しますー人ー
(天丼でもエビ天よりも揚げたてイカ天が好き^^☆)
見た目グロテスクだけどおいしいものって結構ありますよね、あれも食べられないようにするための工夫なのかな。
で、そういうのを最初に食べたひとの勇気に感謝デス。福岡・柳川の魚屋さんに並んでる魚介類とか見てるとほんとにそう思います^^
シャコだけを売りに来ていたのでしょうね。もう今はそんなことはしていないでしょう。
物理的に正しい呼び方をしたいからです。エコーは間違いではありませんが、音波に変えてヘッドホンで聴く機器もあったようです。われわれが使うのは超音波画像診断装置ですよね。
レントゲンも、X線画像と呼ぶべきだと考えています。「レントゲン」などと呼んでいるのは日本人くらいではないでしょうか・・・・
採れたて、茹でたてのシャコ、おいしいですよ。
おいしいですよね。北海道ではカニやエビがよく食べられるせいか、シャコは人気がないみたいです。
ドップラーもそうですが、人名装置は(以降:通称)であって本来はつらつらと説明しなければならないのでしょう。
問題の超音波像はまるで腐った腎臓のように見えますね。
3Dエコーが通らないような領域でも立体的な構造が判別付けば消化管疾患は相当診断が進歩するのでないかと思います。
なぜそのようなシステムが提案されないのか不思議です。
3D超音波画像は、液体の中にある表面しか立体描出できないのでしょう。実際には使い道はあまり広くないかもしれません。
しかし経験的に用いられている肝腎コントラストのように特定の特徴を持つ画像はリアルタイム演算処理によって抜き出してくることが可能になっている時代です。
まあ私の考えるレベルのことですから、その筋のメカ屋さんは検討しているとは思いますけれどね。
羊水に浮いた胎児を観るには良いようですね。馬では普及するかもしれません。牛は?