診療実績2021 去勢は76頭。
これもかつてより倍増した。
近年は、ケタミン・プロポフォールで全身麻酔して、追注することはあっても点滴麻酔はせずに済ませている。
手術手技は、ほとんどすべてが捻転式。
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健康手帳を必ず持ってきてください。
去勢証明を書き込み、去勢証明書を添付します。
去勢馬なのに、牡馬として競馬に出ていた、などという不祥事が起きているらしい。
うちは、もう20年以上前から、必ず健康手帳に去勢証明を書き込み、去勢証明書を2通添付している。
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玉(精巣)が二つあることを確認してから去勢の依頼をしてください。
まれに陰睾(隠睾)の馬がいます。
本当の腹腔陰睾だと、吸入麻酔して、手を腹腔へ入れる必要があります。
手術前の絶食も厳格にする必要があります。
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一般の去勢でも、半日~1日の絶食が望ましいでしょう。
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蹄鉄は外せるなら外してきてください。
着けておきたいなら、それでも構いませんが、ちょっとした手間がかかります。
去勢後は、多くの馬で、翌日から引き運動やマシン運動が可能です。
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今朝は出勤したら結腸捻転の手術中。
重症ではなかった。
私は、きのうの夕方、5回目のコロナワクチン接種を受けた。
BA4-5の二価ワクチンだそうだ。
昼ごろ、かなり倦怠感。夕方悪寒。
夕方36.8℃。この程度で治まりそうだ。
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新冠温泉の回数券を買った。
ら、期限付きだった;笑
がんばって入りにいかないと無駄になってしまう。
新冠温泉のロビーは、しゃれた図書館のようになっている。
「銀の匙」が置いてあったので、読んでみた。
帯広(大蝦夷)農業高校が舞台になっている。
主人公の二人は、隣の畜産大学へ進学する。
私の後輩になるわけだ;笑
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身近に感じられてとても面白かった。
北海道の農業・畜産の現実も楽しく紹介されていた。
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主人公は、肉にするために動物を飼うことに葛藤する。
しかし、手塩にかけた豚肉のうまさに驚きもする。
学生企業して、放牧豚の生産を始めたりもする。
それが、畜産というものだろう。
たとえば去勢だって、長い年月の中で人が動物を利用するために考案してきた技術なのだ。
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最終巻、主人公はロシアの大地での畜産に夢をかける。
・・・・・現実だったらどうなっていただろう。
事業を放棄して帰国しなければいけなくなっていたか・・・・・
生きる道のそう多くはない競走馬たちが、いくばくかでも生きた心地のする時間を長く享受できるといいなぁ、と。
続編はヒットするのはまれだそうですが、銀の匙の続編があったら面白そうですね。
今、新型鳥インフルエンザが伏線になっている小説を読んでいます。感染症への社会的不安や恐怖がうまく書けていると思いながら。
新冠温泉って泥パックがあるのですか?あったら是非!
去勢が直接的にレース成績を向上させるということもあります。気性が改善され、調教や競走に集中できる。頭や頚が太くなりすぎず競走に適した体形を維持できる。暑さに強くなる。
煩悩に悩まされず、落ち着いた生涯を送れる、という考えもあると思います。
これで新型インフル強毒株でも世界的に流行したら、世界情勢はかなり危ういでしょうね。しかし、リスクはあると思います。本来、警戒していたのはインフルでしたから。
残念ながら泥パックはありません。舐めるとしょっぱい塩化ナトリウム泉です。
手帳と2元管理されると相違があった場合がめんどくさそうですね。
伝貧検査なくなってから発行が曖昧になり、隠れ飼養に法的指導力もなくなり、というところがあるかもです。
牛の耳標は立ち入り検査されていますね。
飼養頭数のわりに1頭齟齬が見つかるだけで騒動してます。
日本では未経産雌肥育して食べるんだって?と基督圏の人は驚かれるかもしれませんね。
黒毛和種肥育では雌の発情すら邪魔者扱いで卵巣割去という技術がありますよね。
去勢並みに簡単にやれる獣医師もいるみたいですが、道具なくて薬で止めれない?と相談されたことがあります。
まあ、たまたまうまくいったんですけど罪作りました苦笑
鉄で茶色くないですか。
私は硫黄でかぶれるようになってしまったのでナトリウム泉がいいですね。
温泉あるところに家建てたいわ笑
欧米は未経産雌を肥育して食べたりしないんですか??肥育効率のために卵割?薬でやって出荷するのはマズイでしょう。
鉄分はないようですし、無色透明のお湯ですね。
うちは歩いて5分。いいですよ;笑
何もやらない人ばかりではないわけですし。
海外では日本以上に貴重な生産物だと思います。
黒毛和種雌は基本処女懐胎なんですけれど、異様な生産システムとってますんで、みたいな。
卵巣周期ダウンレギュレーションさせてやるわけなのですが、除去してしまうわけではないので復活する可能性無きにしもあらずなんですよ。
ヒトですと月経困難とか言われる診断で取られるアプローチみたいです。
やはり色々揶揄があるみたいですけれどね。
ホルモン剤は残留を懸念します。特に肥育効率が目的だと・・・・
牛の個体識別は移動報告が検索できる訳ですが、こういうのをweb上に保持していくシステムがあったら良いのではないかと思います。
チップリーダーで読んだ記録が残って、確かにこの日ここに居ましたね、があれば良さそうです。
手帳と必ずしも合わない事態がありましょうけれども、施術のベリファイとしては強力でしょう。
転用時には必ずチップが入るみたいな。
アナボリックステロイドではないので基本的に心配は無用かと。
クレンブテロールに休薬設定があるおかげで治せる傷害もあります。
私の中でインパクトのあった薬の中の1つですね。
気休めで使ってたら切れ味気づかないカモです。
生体が本来もつホルモンを摂取するというのもありかも知れません。
個体に限らず様々な薬品使用が環境まで影響を及ぼしうる立場だということは常々意識しなければならない仕事ですね。
ホルモン処置も含めて畜産技術も進歩していきますが、一方でそれを嫌う人たちもいます。成長ホルモン、性ホルモン、すべからく残留は懸念されるところでしょう。
遺伝子組み換えもどこへ向かっていくか、培養肉には抗生物質、防腐剤、etc.は使われないのか、注視されるところです。
2重認証キーの代わりにすればwebアクセス権限も必要となり、それなりの人にしか価値を付与できないと思います。
無投薬はあらゆる生物と地上で共存していくという視点から大事かも知れません。
GAP認証とかはこちらの方向に伸びていくとより価値を向上させられるかも知れませんね。
黒毛和種とか牛乳は無理かもです。
特定地域の日本短角はおすすめです。
自然交配だったり、自家飼料肥育だったり。
ヴィーガンより難しい。