【水をまわす】

【水をまわす】

エアコンが室内を除湿して出た水を室外に排出している。ドレンからポツンポツンとしたたりおちる水は、いわば蒸留水である。

試しに大きめの園芸用ジョロにうけてみたら朝にはいっぱいになって溢れている。ものすごい量の湿気を水に戻して排出しているのだ。

2023/07/16 本駒込

朝の植木水やりはそのたまった水でまかなっている。天水桶にうけた雨水を使うのと同じだ。水道水にはカルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルが含まれるので、蒸留水が植物にとってありがたいかどうかはわからない。

水道水で水やりをしていると葉についた水滴が乾いたあと白く結晶化した粉末がのこるのが気になっていた。農薬を散布したように見えるその現象がなくなったのがうれしい。植物への水やりは、まず人間が気持ちいいことが大切なのだ。

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20 音オルガニートで

『「NHKのど自慢」テーマ曲 NHK Nodojiman no Thema』

『CMソング「コカ・コーラの歌」CM Song of Coca_Cola』

『海 Umi』

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【一寸の夏】

【一寸の夏】

六義園から飛来してベランダの片隅で発芽したイロハモミジを鉢に植え替えて育てている。樹高 20 センチほどに育って元気にしていたけれど、昨日水やりしながら見たら先端近くの若葉がきれいになくなっている。」(【消えた若葉】)

ベランダに置いたイロハモミジがシャクトリムシに葉を食べられて裸になっていることに驚きながら日記を書いたのは 2022 年 10 月 19 日だった。裸にされたまま棒のようになって冬を越したイロハモミジだけれど、この春にはまた芽吹いて元気に育っている。

今年は注意して水やりしていたのだけれど、一昨日の朝見たら葉っぱが大量に消えており、なんと体長 3 センチほどのシャクトリムシが枝のように擬態している。前日はまったく気づかなかったのが不思議だ。

尾部の脚で枝にしがみついているので割り箸でつまんで引き剥がそうとしたら、体を捻って胸部の脚と口を使い果敢に立ち向かってくるのでびっくりした。シャクトリムシにも命がけの意思がある。

一寸の虫にも五分の魂。日記の題を【一寸の夏】と書いたら、夢中になって読んだ沢木耕太郎の小説『一瞬の夏』( 1982 年)を思い出した。

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【路上の観念】

【路上の観念】

猛暑の路上からたまりかねて逃げ込んだ上戸田地域交流センター『あいパル』内で荒川河川敷の調節池「彩湖」で撮影された動植物写真の展示を見た。

2023/07/10 上戸田地域交流センター『あいパル』

2 匹のヘビが絡み合ってケンカをしているような写真があって、自然が守られればヘビだって守られるわけだけれど、直視したくなくて横目でチラッと見たら、「カップル誕生」と書かれていた……ような気がする。ケンカじゃなくてよかった。

18 世紀英国の哲学者デビッド・ヒュームは「神」などという虚構を離れ、徹底して「人」の経験を重視した人だった。ヒュームは、絡み合って喧嘩しているヒモ状生物を見て身の毛がよだつ直接的恐怖を印象(impression)と呼び、そこから作り出されるモヤモヤとした思念を観念(idea)と呼んだ。

人は自然の豊かさという印象と、絡み合うヒモ状生物への恐怖という印象と、高熱の路上で焼かれそうな気がした自分という印象、それら印象の残像を反応させて新たな観念という妄想を心のなかに思い描く。

2023/07/10 上戸田中央通りにて

『あいパル』を出てふたたび猛暑の中央通りを歩き出したら、灼けた路上に干からびて死んだヘビが横たわっているので足がすくんだ。よく見たら切れた自転車のチェーンを誰かが残したまま立ち去ったのだ。

『人性論』のヒューム先生も「 You see!(ほらね)」と笑われるだろう。

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『夏の思い出 Natsu no Omoide』

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【赤羽一丁目ナウ】

【赤羽一丁目ナウ】

北区赤羽一丁目の真ん中に北区立赤羽小学校がある。赤羽小学校は周りをぐるっと飲食店で囲まれている。飲食店に囲まれているので周囲は視覚的にも、ひどくやかましい街になっている。

自分が北区立王子小学校に通っていた半世紀以上前から北区赤羽一丁目はにぎやかな街だったけれど、小学生が下校時刻を迎える前から大人たちが酒を飲んでいたかどうかは記憶にない。

北区立赤羽小学校のまわりに沿って赤羽岩淵駅に向かう途中、町内の掲示板に河童忌 2023『芥川龍之介シンポジウム』のチラシが掲示されていた。

どうしてこんな昼呑み野郎の街に芥川が……と一瞬思ったけれど、赤羽駅から高台にのぼって岩槻街道をどこまでも直進すれば旧古河庭園の角が会場となる滝野川会館大ホールだし、角を折れずに直進すれば田端高台通りを経て田端文士村記念館脇を通り、芥川龍之介が住んでいた家まで歩けてしまう。北区は長いのだ。

掲示板前から赤羽岩淵駅方向に歩いたら、入ったことのある飲み屋に閉店の張り紙があり、近所にまた新たなスナックが開店していた。『江戸時代』という看板が掲げられていてなかなかいいじゃないかと思う。

自分が呑みたい時代の店が選べる小路があったら面白い。『鎌倉時代』とか『室町時代』とか『安土桃山時代』にまじって『古墳時代』があったら入ってみたい。

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【オリンピック通り】

【オリンピック通り】

埼京線戸田公園駅駅前。向こうに「オリンピック通り」の標識が見える。1964(昭和 39 )年に開催された東京オリンピックで、ここは漕艇競技の会場だった。漕艇競技場までの交通のために整備された道路なのでオリンピック通りという。

東京都練馬区を起点として埼玉県川口市に至る東京都道・埼玉県道 68 号練馬川口線、そのうち笹目橋北詰交点と川口陸橋下交差点の区間がオリンピック通りと呼ばれている。

戸田公園駅の開業は 1985(昭和 60 )年とずいぶん新しいのだけれど、「国鉄」が「JR」になるのが 2 年後の 1987(昭和 62 )年なので開業時はまだ日本国有鉄道の駅だったわけだ。この場所には昭和の時代の刻印がある。

2023/07/10 戸田公園駅駅前

熱暑の駅前ロータリーに降りたらなんとりそな銀行の ATM があり、ラッキーなので少額決済用の通帳に記帳をした。記帳しながら、りそな銀行の歴史を振り返ると、その上流に協和銀行と合併した埼玉銀行があるので、ここにりそな銀行の ATM があっても唐突ではない。埼玉銀行の設立は 1943(昭和 18 )年なのでここにもまた昭和の刻印がある。

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【彩湖のいきものたち】

【彩湖のいきものたち】

午後から仕事の打ち合わせで埼玉県戸田市へ。13 時過ぎの埼京線戸田公園駅前に出たら熱したオーブンの中に入ったような猛暑でびっくりした。

ふらふらになって歩いていたら上戸田地域交流センター あいパル 内のエアコンが効いたスペースで、快適そうに碁を打っているお年寄りたちが見えたので、シェルターに吸い込まれるように緊急避難した。

2023/07/10 戸田市

隣接したユーティリティスペースで涼しげな写真展が開催されていたので涼みがてら見学。

荒川河川敷の調節池「彩湖」で撮影された動植物写真展示で、電車に乗ってわが家から 30 分以内で来られる川向うに、こんな多様な自然があることに感心した。

2023/07/10 戸田市

彩湖自然学習センター『自然観察ハンドブック 彩湖のいきものたち』という文庫本サイズ 84 ページ・オールカラーのミニ図鑑が置かれていて、ご自由にお持ちくださいと書かれている。

2023/07/10 戸田市

彩湖という場所に特化して撮影された動植物 258 種の写真を使って構成されているのがとてもいい。こういう記録は地域愛を忘れない人の役に立つことだろう。

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【地震自身】

【地震自身】

未明に自身があって目が覚めた……
デカルト的な誤変換でおもしろい。
 
未明に地震があり、発生時刻は 午前 4 時 52 分、震源は千葉県北東部、最大震度 2 マグニチュードは 4.4 、震源の深さは 70 km だった。
 
目が覚めたのでドアの隙間から朝刊を手探りしたら届いていなくて、今日が朝刊休刊日だったことを思い出した。
 
2023/07/05 清水『サンライス』にて
 
休刊日 手が宙をかく 夏の朝

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【うましおとごましお】

【うましおとごましお】

コンビニで買物をしてレシートをもらったらお菓子の無料引換券が一緒に出てきて、後日あらためて引き換えてもいいし、いますぐ交換してもいいという。

めんどくさいので「今もらいます」と言ったらオー・ザックあっさりしお味か、ねじり揚げうましお味のどっちにするかときく。

「じゃあ、ねじり揚げごましお味」
とこたえたら、けげんそうな顔をして
「ごましお味じゃなくてうましお味ですけどいいですか」
という。

「はい、それでいいです」
とこたえながら笑った。

2023/07/05 清水

 

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【ある日渚に】

【ある日渚に】

本を読んでいたら自己愛にはフランス語の  amour de soi が括弧付きで書き添えられている。人生の支えは自己愛というより自己満足でしょうと思い、自己満足をフランス人はなんて言うのかな?と自問して調べた。

satisfait de soi でいいんだろうか。

2023/07/05 清水にて

運動不足気味なので、清水に帰省して街歩きすると足が攣(つ)って困る。自分の筋肉の暴走である。足が攣ったときは、「港の岸壁で見かけるロープを結わえ付ける出っ張った杭のようなものに、攣っていない方の足をのせて決めポーズする石原裕次郎」をまねて筋肉をストレッチしろとネット記事にあって笑った。

裕次郎は足が攣っていたのか。

2023/07/05 清水にて

あの杭はなんていうの?と自問して調べたらボラードといい英語で bollard とつづり、岸壁に設置して船を繋留するものだという。それだ。

エスパルスドリームプラザ前にはヨットが繋留されているけれどポラードは見あたらないのでベンチを使って行儀の悪い裕次郎をしてみた。

2023/07/05 清水にて

清水みなとで暮らした中学・高校時代に見た映画は裕次郎ではなく加山雄三の時代で、いまでも清水の海辺をカッコつけて歩くと『リオの若大将』の主題歌「ある日渚に」が鼻歌で出る。

新清水駅前、相生町にあった東宝劇場で観たのだけれど、あれはいつ頃のことかな?と自問して調べたら中学時代の 1968 年夏だった。

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【島崎のびんぼうえびす】

【島崎のびんぼうえびす】

静岡県静岡市清水区島崎町にある西之宮恵比寿神社。相生町や島崎町や旭町の人たちはこの恵比寿神社をびんぼうえびすと呼んでおり、毎年祭礼が近づくと氏子代表が奉納金を集めに回った。

旭町飲食店街と旧清水市役所の裏通りにあたり、かつては相生町の電停(現新清水)から新世界飲食街を抜け、このびんぼうえびす前を通った路面電車清水市内線(波止場線)が松原町電停を経て港町の波止場まで行っていた。

清水市史を読むと戦争中は工場労働者を運ぶため、羽衣橋を補強して三保まで延伸する計画もあり、昭和二十年内の完成をめざしていた。あまりに人家すれすれを走るので住民が軌道拡幅の嘆願をしたという新聞記事もあるが、狭い軌道と遠大な計画は、大空襲とそれに続く終戦によって消えてしまったわけだ。

同時期、この浜田ルートの波止場線延伸計画とは別に、桜橋駅で分岐させた静岡鉄道静岡清水線を堂林・北矢部・村松・宮加三・駒越・羽衣松の停車場を経由して三保まで延伸する岡ルートの静岡鉄道三保線計画もあって七割方完成していたという。

びんぼうえびす前の通りから清水区役所脇を曲がると第74回清水みなと祭りの飾りつけがされていた。

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『雨に唄えば Singin' in the Rain』

『悲しき雨音 Rhythm of the Rain』

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【波止場の昼下がり】

【波止場の昼下がり】

2023 年 7 月 5 日、作家の村松友視さんに清水区港町の『サンライス』でお会いする約束があり、ちょっと時間があるので清水マリンパーク内を散歩した。

J−オイルミルズ埠頭の向こうに大きな穀物輸送船が停泊している。岸壁にはベンチに腰掛けて持参した弁当を食べ、ぼんやり海を眺めている老人があちらこちらにいる。海辺は自然のデイサービスセンターになっている。

約束の時刻が近づいたのでエスパルス通りに戻ったら、村松さんは鮮魚店『魚伴』店頭でお店のご家族と談笑されていた。

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【二交代制労働】

【二交代制労働】

最近、働いている夢を見て、精神的にくたくたになって目が覚める。作業内容が現実のようによくできていて、夢とはいえ毎晩寝ているあいだもこつこつまじめに仕事している。

今朝も見知らぬ出版社に行って若い編集者の素人くさい誌面の校正刷りを見せられながら丹念に助言をしている夢を見て目が覚めた。目が覚めるたびに、毎晩こんな二交代制労働をしていたら身がもたないと思う。

夢と現実、睡眠と覚醒、生と死など、そもそも人間存在自体が二交代制なのかもしれないと、目が覚めるたびに思う。おはようございます、お疲れさまでした、自分。

   ***

高校時代に静岡県清水で撮影した不思議な写真があって、これはどこだろうと半世紀のあいだ謎だった。昨日も精密にスキャンした写真をコンピュータ内で見ていたら、写っている橋の欄干に「ひのではし」と書かれているのに気づいた。

たもとに和風公衆便所がある橋。その橋がかかっているのは小さな川で、みかん山から流出して川底に堆積した土砂により天井川になっているように見える。清水平野北部によくあるそういう小河川をグーグルマップで表示し、ストリートビューで橋がありそうな箇所をしらみつぶしに見ていたら、よく似た景色を見つけた。

当然このトイレはないけれど、モニターに顔を近づけて目を凝らすと、架け替えられたモダンな橋の欄干に「ひのではし」という銘板が埋め込まれていた。疲れたけれど謎が解けて感動した。

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【年齢と距離】

【年齢と距離】

学生時代の 4 年間は北区西ヶ原に住んでいて、思えば文京区大塚にあった大学にとても近い。歩いて通学できる距離なのに、どうして山手線と地下鉄丸ノ内線を乗り継いで、わざわざお金をかけて電車通学していたのかが不思議だ。

地図上で計測してみるとやはり 4 km もない。いまなら毎日たのしく徒歩通学すると思うのだけれど、当時の自分に「若いんだから一里くらい歩いて通え」と言ったら「やだ」と言うだろう。不思議なものだ。

静岡県清水市立第二中学校はけっこう遠く感じたけれどわずか 1.65km しかない。

東京都北区立王子小学校までは、学校に行きたくないこともあって泣きたくなるほど遠かったけれど、通学路は 550 メートルほどしかない。

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【 10 月のチケット】

【 10 月のチケット】

娘さんが2度目の新型コロナウィルス感染をし、出社を控えて自宅待機になった友人がいる。感染する人は何度も感染するのだなと驚いた。ことし1月の第8波を超える感染拡大率だという話も聞こえてくる。

わが家は夫婦そろって6回目のワクチン接種を済ませた。終息の祈りを込めて武蔵野市民文化会館で 10 月に行われるイベントのチケットを2枚ネット購入した。「開催された場合」の払い戻しはしないと書き添えられていた。

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このブログにもよくコメントしてくれた福島県いわき市在住の友人が亡くなったと見知らぬ方からメールをいただいた。このブログの隅に掲載しているメールアドレスから最後の糸が繋がったことになる。清水次郎長と天田愚庵が取り持ってくれたように親しくさせていただいた。合掌。

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【完璧な正方形】

【完璧な正方形】

アリストテレスが幸福な人についてこんな事を言っている。

その人は、「真に善き人」、あるいは「完璧な正方形」のような人なのである。(『ニコマコス倫理学(上)』渡辺邦夫・立花幸司訳、光文社古典新訳文庫、2015年)

幸福な人が「完璧な正方形のような人」だというのがおもしろい。

目を閉じた4人の人がひと組みになり、輪になったロープを持って正方形をつくり、完璧な正方形に近いことを競うゲームがあるらしい(ブラインド・スクウェア)。ピンと伸ばした輪を二つ折りし、4人が等しい4辺の角を持つまでは目を閉じてできるけれど、そこから4つの直角という関係をつくるにはどうしたらいいだろう。

2023/06/30 豊島区駒込

目を閉じた4人がひとつの輪を持って一所懸命に知恵を出し合っている光景を想像すると、その過程(思考法)にいる人たちこそ、真に善い、真に幸福な人たちであるようにも思える。

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