電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
◉米屋店頭の会話
2019年3月27日(水)
◉米屋店頭の会話
仕事関係の友人が近所の大学付属病院に緊急入院したので、やりかけた仕事の段取りを確かめつつ見舞いに行った。脳出血だというけれど、手も動くし、言葉も滞りないし、思考もかなりまとまっている。車椅子状態になっているので、自宅近くに転院してリハビリにはいるという。
病院前の坂道にて Jupiter-8 1:2.0 f=50 mm
ひとまず安心して歩いて帰る道すがら、大好きなお米屋がつくるぼた餅を二つ買って自宅への土産にした。店内を見たら山形県産のミルキークイーンがあるので 5 キロ精米してもらった。年配のお母さんが
「お好きなんですか?」
と聞くので、
「あたため直してもしっとり柔らかなので好きなんです。チャーハンには向かないけど」
と言ったら精米中の息子さんが頷きながら笑う。お母さんが、
「ミルキークイーンだけを炊くの?」
と聞くので、「はい」と答えると、
「新米の時期を過ぎるとお米の炊き上がりが硬くなるので、少しずつミルキークイーンを混ぜて炊くというお客さんが多いんですよ」
と言う。「なるほど」である。
精米済みの米を袋詰めしてもらっていたら、二十歳そこそこの青年が来て 1 キロ入りの米を買う。お母さんが
「自炊してるの?」
と聞いたら「はい」と答えるので、
「えらいわね」
と言う。しみじみとする会話である。
代金を払って米袋を受け取ったら
「お近く?」
と聞くので
「本駒込です」
と答えたら
「重いのに遠くてたいへんね」
と言われたが
「自炊してるの?」とも「えらいわね」とも言われなかった。
(2019/03/27)
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