鳥を養う

2014年10月25日(土)
鳥を養う

01
「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない」マタイ福音書 6 章 25~26 節

02
神様が鳥を養っている。鳥になり損ねた人間は、過剰な自己実現への欲求を離れ、蒔かず刈らず倉に納めずの境地を生きることが難しい。宮沢賢治だって「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」と言いながら、そうできずに死ぬ自分を嘆いていた。

03
人が、蒔けない刈れない倉に納め得ない弱い者を養うことは、「その生き方に神が現れる」とか「自他不二の浄土を生きる」ということに似ている。

04
「弱い者を養うことだけで精一杯、自分を顧みる余裕さえなかった、あれは自分というものがなかったに等しい」と思える体験は鳥を養う神様に近いのかもしれなくて、暗くて長い廊下の突き当たりに見える希望への扉になっている。

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