電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
◉語り口と生き方
2018年1月21日
僕の寄り道――◉語り口と生き方
マンションの住民交流会ということで一階コミュニティルームに集まり、人形町今半から料理を取り寄せて新年昼食会をした。一番楽しみにしていたはずのご老人の姿が見えず、部屋を覗いたらインフルエンザにやられたらしい。明日の朝、日本医大に定期検査予約があるので、なんとか明日まで頑張ると言う。
本人が頑張ると言っても病気の年寄りを放っておくわけにはいかないと、参加者の女性が電話して一番近い休日診療当番医を見つけ、別の参加者がタクシーを拾って通用口まで誘導してくれたので、病人を抱えるようにして付き添いをした。住民交流の大切さを確認した。
都内はインフルエンザ大流行らしく、幼い子どもを連れた親たちで立錐の余地もないほど込み合っていた。結局3時間ほど待って診察をしてもらい、調剤薬局で薬をもらい、居住区画まで送り届けたら17時を過ぎていた。診察を待つ間スマホをいじっていたら西部邁が亡くなったという知らせが届いていて悲しい。とうとうやっちまったかと思う。
マンション管理組合の理事長を押し付けられてしまい、一番苦手な人付き合いに悩んだとき、いつも心の支えにしていたのが西部邁であり、彼の思想というより、彼の語り口を手本として修羅場を乗り切ってきた、もっともっと彼の「語り口」を学びたいと買い漁った本を、全て読み終えないうちに奥さんのそばに行ってしまわれた。黙祷。
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