電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
カレー南蛮百連発:番外編
郷里静岡の蕎麦屋で食べるカレー南蛮に比べて、東京都内で食べるそれは画一的で面白みに欠けている。
その一方で、郷里の気取らない蕎麦屋のメニューにあるカレーライスは「お蕎麦屋さんのカレー」などと惹句が添えられているので注文してみると、業務用カレーなのではないかと思われる味わいでがっかりすることが多い。
逆に、東京の蕎麦屋のそれは、カレーらしいカレーを食べさせる店など掃いて捨てるほどあるので、カレー南蛮から派生したような蕎麦屋らしい独特のカレーであることが多く、そういうカレーが好きなので、カレーライスがあればカレー南蛮ではなくそちらを注文してしまう。
東京都北区田端6丁目、田端高台通りにある蕎麦の店『浅野屋』前を通りかかったので初めて入ってみた。
こういう土地の常連客を大切にしなくては商売が成り立たない場所にある店は、昔から変わらぬ作り方を味を守っていることが多いので、一度カレー南蛮を食べてみたいと思っていた。玄関を入ってすぐのテーブルに腰掛けた若い女性が、茶色いカレーを食べているのが見えたので方針を変え、カツカレーを注文してみたが、やはり和風だしでのばした和風カレーだった。
とても美味しかったので今度こそカレー南蛮を注文してみようと思う。
いらっしゃいませと出される温かいお茶と、汗だくでカレーを食べているのを見てさっと出される冷たい水が、なんともタイミングよくて居心地の良い店だった。
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