上野の桜とゴッホ

2017年1月17日
僕の寄り道――上野の桜とゴッホ

日当たりの具合で早咲きの桜もあれば遅れをとる桜もあり、その開花をおおやけに報じるため、上野公園約 800 本のソメイヨシノから一本をえらんで基準木が決められている。

上野広小路から恩賜公園内に入り、国立博物館めざして緩やかな坂を登り、上野動物園入り口方向へ左にそれていく道の分かれ目地点にそれはある。今では小さな標識が根本に立てられている。

5〜6輪以上の蕾が開いたら開花、全体の 8 割が開花したら満開となる。さて桜のあんばいはどうじゃろかいと、下に立って見上げると空の青さ雲の白さが目にしみる。

ゴッホは桜のように見えるアーモンドの花を何枚か描いている。弟テオに子どもが生まれたのを祝して、精神病院で療養中に描いて贈った『花咲くアーモンドの木の枝』は、浮世絵の影響があるためか青空をバックに咲いた桜のようだ。

あと数ヶ月するとこの標準木の枝も、ゴッホが描いた  “花咲くソメイヨシノの木の枝” のようになる。上野の森美術館では21日まで『デトロイト美術館展』が開催中である。


コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
躍動 (浮雲)
2017-01-17 19:02:45
うわーっ!スカッと心が晴れます。
青空の色も、(私の?)雲も、なによりいまにも動き出しそうな桜の枝が素敵です。
ところで遅くなりましたが、エスパルスおめでとうございました。
 
 
 
飛鳥山 ()
2017-01-17 19:13:19
桜が咲く頃になったら「例の飛鳥山のお友達」を誘って花見酒をしましょう!
 
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