風邪

|2013年1月14日|

 子どもの頃からひと冬に一度は大きな風邪をひく。発熱と悪寒で震えが止まらなくなり、このまま止まらないと死んでしまうのではないかと思うし、いっそ死んでしまった方が楽になるかなと弱気になるほど、ひどい風邪のひきかたをする。
 そういう風邪をひくと、布団をかぶってじっと耐えて汗だくになるのが一番よい気がし、子どもながらに発汗療法を実践していたことになる。そうやって発汗療法を実践していると、身体が温まり楽になってうとうとする瞬間があり、その時の自我の境界がぼんやりして世界と一体になっているように感じる瞬間が好きだ。

|なんと「呆」の字はおむつにくるまれた赤ん坊から来ていると知ってびっくり(『漢字源』より)|


 生きているとも死んでいるともつかない、この曖昧で茫洋とした状態こそが、人間とは何かの確証に近いのではないかと思っていた。清水の寺で法事をすると坊さんが般若心経をよく読み、何が書かれているのだろうと気になるので解説書を読み始めたら、さっそく我が意を得たりと思うようなことが書かれていた。

 

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