電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
プルンプルン
2016年9月16日
僕の寄り道――プルンプルン
子どもの頃、ふりかけ食品やカップ麺のかやくとして真空凍結乾燥したフリーズドライ食品に出会ったが、「これは旨いもんじゃないなぁ」というのが偽らざる乾燥じゃなくて感想だった。
最近は真空凍結乾燥技術が格段に向上したのか、「えっこれが乾燥食品?」と驚くほど上手く乾燥前に戻るものが多い。たとえばインスタント味噌汁に入っているオクラとかナメコとかメカブなんか、スカスカに乾燥していたとは信じられないくらいヌメヌメしている。
一番びっくりしたのが豆腐で、スカスカの白いメラミンスポンジがお湯で戻るとプルンプルンの絹ごし豆腐になる。たいしたもんだなぁと驚きつつ、幼い頃から嫌いな高野豆腐を思い出す。あれはあれで独特の味わいがあって別の食品だとは思うけれど、スポンジがプルンプルン豆腐に戻るのを見たら、昔の人もきっとびっくりすることだろう。
食べ物に関してだけではなく、フリーズドライで乾燥させた精子でも、戻して使えば受精能力があることが動物実験で確かめられたそうなので、スポンジがプルンプルン豆腐に戻るくらいでは、未来の人はちっとも驚かなくなるのだろう。
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