電脳六義園通信所別室
僕の寄り道――電気山羊は電子の紙を食べるか
【人みな眠りて】
【人みな眠りて】
夢を見た記憶のない眠りは、その間死んでいたに等しい。目黒区駒場でで保育園児をしていたころオート三輪に轢かれて死にかけたことがある。その事故の前後にわたる期間はまったく記憶がないので、人生においてその間は死んでいたに等しい。
孫が死にかけたことで「わりゃ子育て失格だ!」と母に激怒した祖父に連れもどされ、祖父母の家から郷里清水の幼稚園に通った期間が事故後にある。その途中から新たな記憶が再開されており、新たに始まった人生の記憶を振り返ると、自分はあのまま死んでいたかもしれないんだなと思う。
夢を見た記憶すらない睡眠。人は夢を見た記憶のない眠りによって毎日臨死体験しているに等しい。記憶がないのは脳死に近い。だから毎朝奇跡的に目が覚めるたびに、ああ今日もまた生き返って良かったと思う。
眠りと目覚めの奇跡について書かれた本を探してみたけれど、睡眠法の工夫で自分が他人よりいかに得するかという、うんざりするような啓発本もどきばかりだ。検索結果の中にキラリと、学生時代よく読んだカート・ヴォネガットを見つけたので最後の短編集『人みな眠りて(While Mortals Sleep)』 (河出文庫)の電子書籍版を買ってみた。
人みな眠りて 知らぬまにぞ
御子なるキリスト 生まれたもう
あしたの星よ うたいまつれ
「神にはみ栄え地に平和」と(賛美歌 115 番)
2008 年 3 月 6 日、港区赤坂 聖パウロ女子修道会
NEW
20 音オルガニートで
20 音オルガニートで早春賦 Sousyunfu
作曲/中田章
20 音オルガニートでおもちゃのマーチ Omocha no March
作曲/小田島樹人
20 音オルガニートでミッキーマウス・マーチ Mickey Mouse March
作曲/J.ドット
を公開。
***
◉
« 【よく生きよ... | 【中枢語】 » |
このまま、目覚めなかったら死んじゃったんだろうか?まったく夢も見なかったし、死後の世界とか、あの世ってないんじゃないのか?と思いましたが、本当のところどうなんでしょう?
子供のころ、父親は忘年会で酒を飲んで、歩いて帰る途中、田んぼに片足突っ込んで帰ってきました。
清水で実家片付けをしていた頃が最後かな。
高部幼稚園に通っていた幼児の頃、北街道高橋の酒屋で酒を飲んで酔っ払った父が大内の田んぼにハマったことを覚えています。
1996年の本で絶版なので古書でしか手に入りませんが渡辺恒夫『輪廻転生を考える 死生学の彼方へ』講談社現代新書は読みやすくて良い本です。