微妙


Z9 + NIKKOR Z 50mm f/1.2 S

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アマゾン・プライムで「シン・ウルトラマン」を観た。
劇場公開時に行きたかったが、ついに行けなかった映画だ。
もっともその後すぐに自宅で観られるわけだが・・・

公開当時、賛否両論であった。
どうしても「シン・ゴジラ」と比べてしまう。
演出がそっくりな上、登場人物も一部引き継いでいるので、余計に意識してしまう。

「シン・ゴジラ」は傑作だと思ったが、同じ語り口で作られた「シン・ウルトラマン」の方は、微妙・・というのが、友人の意見だった。
では観なくていいか・・と返したら、いや、これは観ておくべきだ、と言う。
実際観てみて、なるほどね・・という感じであった。

確かに「シン・ゴジラ」のような衝撃は少ない。
「シン・ゴジラ」には、ひとつの巨大な敵に対し、日本が総力で戦う一体感、そしてそれに打ち勝った爽快感があった。
あの映画は、震災や原発事故で多くの日本人が受けたダメージとも、強く結びついていた。

ところが「シン・ウルトラマン」は、いきなり怪獣が次々に出て暴れまくり、しかもそれが日常になっている。
そもそもがウルトラマンという物語の設定自体がマンガ的である。
何故か日本だけに次から次へと怪獣や宇宙人が現れて、しかも知的生命体なのに取っ組み合いの喧嘩をするのだ。
街やビルを滅茶苦茶に破壊して、そこに住む人達の生命や財産を奪いまくることへの言及もない。

実際当時の子供たちは、プロレスを見るのと同じ感覚で、ウルトラマンの戦いっぷりを観ていた。
そのストーリーを、真面目に現代の映画として蘇らせるのだから、かなり無理がある。
よく頑張って作ったな・・というのが正直な感想だ。

この映画は、昭和40年代に放映された最初のウルトラマン、あるいはその前のウルトラQを観ていた人でないと、面白さが分からない・・という評価もある。
確かにその通りで、最初に登場する怪獣(映画では禍威獣)はウルトラQから引き継がれているし、それぞれのエピソードも、かつてのウルトラマンで放映されたストーリーに沿った内容になっている。
その世代の人なら、ゼットンの名前が出るだけで、いよいよ出たか・・と思うであろう。
作る側もマニアックな要素を多く入れて、分かる人にしか分からない作品に仕上げている。

実は個人的には、けっこう楽しんで鑑賞した。
白状すると、もう2回も観てしまったのだ(笑)
「シン・ゴジラ」ほどの劇的なものは無いのだが、繰り返し観るくらいだから、それなりに気に入ってはいるのだ。
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勘違い


D4 + AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED

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出社したら、壁に白いものが・・・
何とアマガエルだ。
10月の終わりに冬眠したはずなのに・・・
2022年11月17日の日記

お腹が空いているのかな・・・
少し暖かかったので、春が来たと勘違いして出てきてしまったようだ。
まだ冬はこれからだというのに・・・

天気予報では、今晩から急に冷え込むという話だ。
早く寝床に戻れ・・と言いたいが、また冬眠したとしても、ここで冬を越すのは難しい。
何だか哀れな気持ちになった。
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