ダウン


Z7 + NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

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昨日ある時間からスマホがつながらないと、SB社ユーザーが騒ぎ出した。
僕はNTTなので問題なかった。
しかし社内で数名が通信できない状態になった。

まったくこれだから・・と同社に対する文句を言うものが多かった。
何故だか知らないが、SBが好きではないらしい。
ではやめればいいのに・・と言ったら、4年間の縛りがあって、やめたくてもやめられないのだという。

かつてプログラムを作っていたものとしては、こういう事故は当然起こり得るよな・・と思う。
人間が作る以上完全なものは出来ない。
プログラム上のミスをバグというが、バグの無いプログラムは無い・・と言われている。
お金を取る以上批判が出るのが当然なのは分かっているが、それにしてもシステムが止まるたびに大騒ぎになってしまい、ニュースの一面に載るのでは、現場の人は神経が擦り減ってしまうだろうにと思う。

僕がSEをやっていた頃は、企業の内部の仕組みを作っていたので、ダウンすれば当然怒られるが、ここまで深刻な騒ぎにはならなかった。
しかし当時も銀行の仕組みに関しては、大きなお金が絡むので、万が一止まったら大変なことになると言われた。
最初から2つのチームに分かれてシステムを設計して、マシンも2系統で稼動・・といった大掛かりなプロジェクトを組むのだと聞いた。
僕はそういうチームではなかったので、いくら徹夜でボロボロになっても、「銀行の仕組みの連中よりはましだ」と合言葉のように言い合った。

今回通信できなくなったことで実害が出て、文句や抗議はもちろん損害賠償を請求したい人もいるだろう。
しかしコンピューターが止まっただけで大損失・・という設計自体にも問題があると言える。
機械は壊れるものだし、プログラムだって人間の作るものだから、内部は意外にアナログ的である。
どんなに慎重になってチェックしても、どこかに見逃したミスは残る。
コンピューターなんて時には止まるもの・・くらいの感覚でいる方がいいのではないか。

もし人間ではなくAIがプログラム設計をするようになるとどうなるのだろう。
過去の事故原因、各パーツの耐用年数、イレギュラーな処理の組み合わせなど、順列組み合わせで考え得るすべてのパターンでプログラムの耐久性を検査するだろう。
それでも不測の事態は起きるだろうが、より完璧に近いプログラムにはなっていくのであろう。
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